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筒香が5年ぶり復帰 横浜の至宝の流出防ぐ

横浜DeNAベイスターズは、16日午後2:25にMLBジャイアンツを退団していた筒香が5年ぶりに復帰することを発表した。3年契約で2年目までが年俸3億円、3年目は変動制となる。背番号は25で、18日の18時からハマスタで公開入団会見が行われる。

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絶対に横浜に必要な人材

ジャイアンツのスプリングトレーニングに招待選手として参加したが、腰の故障もあって開幕メジャーには残れなかった。その後、ジャイアンツを退団。4月に入ってNPBへの復帰が濃厚となって来た。

そうした中で4月8日付けのスポニチが「筒香 巨人入り決定的に!」と報じた。そのあたりの経緯と考察は以下の記事で書いた通り。

スポニチだし、「交渉をすでに終えた古巣・DeNA復帰には至らない方向」の根拠も明確ではなかったので、信じたわけではないが、ベイスターズを選んでくれない理由があるとしたら何だろうと考えた。昔ならまだしも、今のベイスターズで選んでもらえないとしたら、非常にショックだなと思っていた。

結局、交渉が終わっていた事実もなく、ベイスターズを上回る条件もあったとされるが、最終的にはベイスターズを選んでくれた。

午後2:25のGoGo225にベイスターズへの復帰が正式発表された。前述の投稿でも書いた通り、ベイスターズファンにとって筒香は特別な存在なので、MLBはまだしもNPBの他球団のユニフォームを着ている姿は見たくなかった。

個人的には今年もう1年MLBで頑張ってもらいたい気持ちはあるが、帰って来てくれたことは素直に嬉しいし、おかえり!という気持ち。

スポニチの報道によって、DeNAファンも、そして読売ファンも心をかき乱された。あの報道を信じ切って、当ブログのコメントにも軽蔑する等と書いていた人もいたが、改めて情報の正確性を判断することの重要さと、それができない人の多さを認識した。Xなどでは裏切り者というような書き込みも散見されたし、正式発表と憶測記事の区別は付けられるようにしたい。

スポニチが正確でない情報を大きく報じたことは許されないが、あの報道があったからこそ、ベイスターズファンにとっては、筒香が横浜に戻ることは当たり前じゃないんだと思い知らされた。それだけに余計に喜びが爆発する復帰の発表となったのではないか。

夜中の2:25に発表がないか確認した人も多いだろうし、多くのファンが首を長くして待っていた。復帰の報に涙した人もいるかも知れないが、個人的には今じゃなくて、筒香と一緒に優勝を分かち合った瞬間にしたいと思う。

交渉の経緯は当事者にしか分からないが、もし本当に当初は読売入団に気持ちが傾いていたとしたら、スポニチの報道後のベイスターズファンの声が届いたのかも知れない。そうだとしたら少しは感謝すべき点もあるのかも知れない。

オースティンのケガで急転という報道もあったが、複数年契約を結んで復帰しようという状況で、そこまで局所的な話で方向性が変わるとは思えない。報道だけ見ているファンにとってはそういう風にも見えなくはないだろうが、実際はもっと違う次元で駆け引きがあったのではないかと思う。

宮崎や山崎のように、6年契約で実質、生涯横浜という契約になるのではないかと思っていたが、3年契約ということで纏まったようだ。最初の2年は3億円ということで、山崎と並ぶチームの顔という扱い。3年目は変動制となる。これが事実だとすると、確かに他球団は上回る条件を出していた可能性はあるように思う。

今年の11月に33歳を迎える。35歳のシーズンまで契約を結んだことになるが、ぜひとも長くベイスターズで現役としてプレーしてもらい、将来は指導者としてもベイスターズを支えてもらいたい。筒香は年下だが尊敬している選手。横浜の至宝とも言うべき人材の流出を防げたことに、とにかく安堵している。

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戦力よりも存在感そして未来

1日も早く筒香のプレーを見たいし、佐野や牧を精神的にも支え、筒香の打棒でチームを優勝に導いて欲しいという思いもある。

ただ、ここからは少し現実的な話をしたい。ベイスターズファンはみんな2019年までの筒香を想像しているが、実際に現状がどうなのかはまだ分からない。既にあれから4年あまりが経過しているし、アメリカではなかなか実戦で活躍することができない時期も多かった。

今年もスプリングトレーニングには参加したが、腰回りの張りが出た影響もあり、6試合に出場して10打数1安打2打点、打率.100、OPS.350という数字しか残っていない。圧倒的に実戦が少ない状況で、筒香は実戦で調整を重ねて行くタイプだと思うので、日本へのアジャストを含めた調整は必要だと思う。

冷静に見れば、NPB時代の成績としても2016年をピークに下降傾向の中でのMLB挑戦だった。NPB全体の打者成績の低下、ブランクも考えると良い数字を残すのは厳しいと言わざるを得ないだろう。正直なところ個人的には元から今年の戦力としては計算していないし、大きなプラスになるとは思っていない。

だからと言って不要ということは全くなく、筒香の重ねて来た経験は単純に1人の打者としての成績よりも大きな存在感をチームに与えると思う。そして、まだ来年34歳を迎えるという年で、バッティングの技術も円熟味を増してくるはず。今年はNPBへのアジャストがどこまでできるかというシーズンになると思うが、来年以降にベテランとしての勝負強さを見せてくれることも期待できるし、未来に向けても筒香の復帰は本当に大きいと思う。

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起用法を考える

復帰に向けた調整や準備完了の感触は、本人に任せる方向になりそう。それだけの選手なのでそれでも良いだろうし、最終的にどうするかは監督を中心に決めること。球団としては交流戦までに1軍に合流してくれればという考えのようだが、筒香の腰の状態を含め、実戦勘がどれくらいの状態かによるだろう。全てはファームの試合に出てみてから、判断して行くことになるだろう。

だからこそオースティンがケガをしたからベイスターズになったというのはありえないと思っている。そうなんだったら来週から1軍で出場するはず。このあたりは、18日の入団会見後にも調整スケジュールが少しずつ見えて来ると思うので、注目したい。

守備も、体の状態がどうなっていて、一塁と外野の守備がどのレベルにあるのかを確認してから決めることになるだろう。オースティンの復帰とどちらが早いかということになるが、オースティンが不在なら一塁に入ることになるかも知れない。

度会をセンターに回してレフト筒香、ライト佐野はさすがにファイヤーフォーメーション過ぎる。アメリカではサードを守る機会も多かったので、オースティン、宮崎とうまく休ませながら使って行くのではないか。

9 度会
3 オースティン
7 佐野
4 牧
D 筒香
5 宮崎
6 石上
2 山本
8 桑原

DHが使える交流戦のみ、こういった並びを見るチャンスはありそうだが、誰かはケガで欠けてるんだろうと思う。このジグザグ打線は相手はイヤじゃないかなと。マジでエスコンでこれ見せてくれないかな。

牧の後ろは最強打者を置くべきと思っているので、5番は宮崎とし、筒香の選球眼と威圧感が健在なら3番にはいって出塁を期待するのも良いかも知れない。いろいろと妄想も膨らむが、まずは筒香がNPBにアジャストし、中軸打者となりうる状態になるかどうか。ルーキーズの活躍も目立っているが、いろいろな意味で楽しみのあるシーズンになっている。それだけに、何とか遅れずに付いて行きたい。

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