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13安打もソロHRの1点のみ これぞ「ベイス」

04/17 広島東洋5-1横浜DeNA(マツダ)

2回に牧がようやく今季1号を放って先制。しかし、先発の濵口が3回に押し出しで同点とすると、4回はノーアウト1塁からバントを2つ連続でエラーし、満塁。菊池の内野ゴロ間と盗塁で挟殺される間に2点を勝ち越された。5回は上茶谷が坂倉に2点打を許してリードを広げられる。打線は13安打を放ちながら、牧のソロによる1点に終わり、今季初の4連敗。

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ポジ [Good]

牧が待望の今季1号を放った。2回、アドゥワのスライダーが甘く入ったところ、少し泳ぎながらレフトスタンドまで運ぶ先制ソロ。プロ4年目だが、これまでで最も遅い63打席目でのシーズン1号。これで気持ち的にも楽になったのか、2打席目もスライダーをしっかりと捉え、レフトフェン直の二塁打。3打席目は三塁ベースに当たるヒットで3安打猛打賞をマーク。

ヒットは時々出るが、長打やタイムリーが出ていなかった牧だが、1本出たことで調子が上がって来る可能性が高い。ここから打点を稼いで欲しい。前日に1号を放った宮崎もマルチヒット。神宮の鬼でもある宮崎と牧が調子を上げ、週末の神宮での打ち合いの準備は整ったか。あとは佐野にも一発が出ればかなり上がって来ると思うのだが。

楠本が6回、代打で素晴らしい集中力を見せた。1アウト1、2塁で石上に代わって打席に立ち、益田と対戦。2球で追い込まれてしまったが、フォークも見極めてペイオフピッチに持ち込む。最後はストレートにきっちりと合わせ、ライナーでレフトの前へ運ぶバットコントロールを見せた。ライナーだったため、二塁ランナーは還れなかったが、素晴らしい打席だったと思う。スタメンでも見たい選手なのだが、この1打席の集中力はここ一番に置いておきたい気もする。

チームとして13安打。全く打てないというわけではないが、得点が入らないと意味がない。9回に代打で登場した京田、大和はベテランらしく冷静なバッティングを見せた。若手が頑張っているが、4連敗という状況で、調子が良さそうな彼らに頼るべきタイミングかも知れない。

森唯斗が2イニングを無失点に抑えた。14日は移籍後初登板だったが、3エラーに足を引っ張られて7失点(自責1)という結果だった。この日は、内野安打と死球でランナーを出したがいずれも併殺で切り抜けた。先発投手が試合を作れない状況が続いているが、彼の経験を生かすことも考えるべきかも知れない。

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ヤジ [Bad]

守備を含めたディフェンスが破綻

濵口は1、2回はランナーを出すも、併殺や盗塁死で切り抜けていた。3回は1アウト後、秋山に3ボール1ストライクとなり、ストレートをセンター前ヒットとされた。菊池には低めをきっちりと見極められた。ゾーンに入るとファウル、ゾーンを外れた低めは振りに来なかった。野間にもストライクが入らず、連続四球で満塁。堂林は全く合わずに変化球を3つで空振り三振に取った。

だが、小園にもアウトサイドの低めをしっかりと見られ、押し出しで同点となった。低めは捨てているのか、振りに来てくれないので苦しかった。

4回は、先頭の田村に初球のスライダーをライトの前に落ちるヒット。これは度会のチャージが微妙だった。一歩目がまだ遅いのかも知れない。桑原は自分が突っ込んで捕りに行くべきだったというような顔をしていた。

続く矢野はバント。次が投手だったので予想していなかったか。濵口はボールを握り直して送球が遅れた。内野安打となりノーアウト1、2塁。ここで先発のアドゥワに代打を起用した。6三振を奪い、牧のソロによる1点に抑えていたが、7安打を打たれていた。ここで勝負に動いた新井監督の采配が当たる。

代打の二俣もバント。今度は三塁側に転がったボールを濵口が捕れない。連続エラーでノーアウト満塁。秋山は2ボールからストライクを投げ込み、最後はストレートで空振り三振。1アウト満塁で菊池はショートゴロ。

併殺を取れればベストだったが、石上の前でイレギュラーした。何とかボールを捕ったが、二塁に入った牧への送球が乱れた。これでは一塁は間に合わないというタイミングだったが、牧が悪い体勢から強引に一塁送球。何とか佐野が捕れる範囲だったが、逸れたら余計な点が入る場面。状況判断をしっかりして欲しい。

2アウト1、3塁となり、野間が2ストライクと追い込まれると3球目に一塁ランナーの菊池がディレイドスチール。山本はすぐに二塁へ送球したが、これがショートバウンドとなり、石上がバックホームできなかった。3点目が入り、菊池は盗塁死という形になった。

こういう場面、一塁ランナーがスタートしたらどうするかは、サインプレー。それをきっちりできていたのか分からないが、隙を突かれたのは事実。濵口がカットするケースもあるが、今回は三塁ランナーがすぐにスタートしていなかった。左腕の濵口は三塁ランナーが見づらいので声で連携するしかない。

山本が二塁へ送球したと同時に三塁ランナーがスタートしたので、石上は前に出てカットし、すぐにバックホームしなければならない。だが、山本の送球が悪く、ショートバウンドしたためにバックホームを断念した。三塁ランナーのケアが重要な場面なので、偽投でも良かったし、投げるならバックホームしやすいボールが求められた。細かいミスが出て、1点で凌げそうなところでさらに追加点を奪われた。

このあたりは、サインプレーをもう一度確認しておくべきだろう。広島はこういう仕掛けに長けたチームなので、隙があれば狙われる。それは阪神も近いものがある。

守備も含めて、ディフェンス面の破綻が4連敗を招いている。14日は7失点も自責は1点だったし、濵口も3失点だが自責は1。それでもチーム防御率はリーグでダントツのワーストとなる3.41。ディフェンス面の立て直しが急務になっている。

6回は3安打で満塁も無得点

10安打1点の拙攻はよくあるベイスターズだが、13安打でソロホームランの1点というのは、さすがになかなかないレベルの拙攻。個々の選手の調子はそこまで悪くないが、打線としてうまく機能していないことと、チャンスでプレッシャーがあるのか、あと一打が出ない。

唯一何とかできそうだったのは6回の1アウト満塁。しかし、山本はインサイドのストレートに詰まってボテボテのゴロ。2ストライクなら止むを得ないが、好調の打者だけに手を出すボールは絞りたかった。そして、石上には楠本を代打で出したのに、前の打席でもチャンスで得意なはずのストレートを空振りし、三振に倒れた桑原には代打を出さなかった。

データ上は桑原にアドバンテージがあったのかも知れないが、現時点の調子では明らかに厳しかった。結果論と言われるかも知れないが、ある程度予測できる凡退だった。大和も残っていたのに、結局9回の勝敗に関係ないところで使う羽目になった。試合展開の読みも冴えていない。

まだ十数試合で判断するには早過ぎるが、ここまでのところ、あまりオフェンスチーフの靏岡コーチの手腕が発揮されていない。バントが減ったというのは顕著な傾向だが、オープン戦で走りまくった状況ほどは足を生かせていない。ただ連打を待っているだけの攻撃に見えなくもない。オースティンの離脱が響いているかと思うが、彼がしばらくいないのだから打順も柔軟に見直すべきだと思う。何試合もただ待っているだけだと、あっという間に借金が増えて、簡単には取り戻せなくなる。

ケガについては無理をする時期じゃないのは同意だが、作戦や勝ちに行く部分を悠長にやっていると取り返しがつかなくなる。バタバタしたくないと思うが、歯止めは早めにかける必要がある。

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キジ [Other]

13安打の猛攻も、ソロホームランの1点のみに終わるという、まさに「ベイス」と蔑称で呼ばれるような試合になってしまった。拙攻にインパクトはあったが、問題なのはあっさりと失点を重ねるディフェンスの方だろう。

前日もジャクソンがコントロールを乱し、四球を連発して大量失点。この日も3回に濵口が2四球で満塁のピンチを招き、押し出しで同点。さらに自らの連続エラーで追加点も許すというベイスボールも見せてしまった。

週5試合で2連戦という日程で、状態の良い先発投手を優先し、ロングも含めてリリーフをある程度注ぎ込んで行けるところなのに、何も生かせていない。先を見据えて先発投手を整備するためなのか、ケイ、小園も先発させ、最初の先発で良かった平良をファームに回して調整登板させた。ケガをしたのは不運だが、ジャイアンツ球場で投げるべき投手ではなかった。同じ中川颯もリリーフに回したまま、他の投手の先発を優先しているのも理解に苦しむ。

結局、現状は東だけが試合を作って勝てている状況になっている。想定された悪いパターンになりつつある。ケイは前回の登板は良かったので、今後に期待したいが、大貫と濵口で5敗というのは、打線との絡みがあるにせよ厳しい。

1日空いて、ヤクルトと神宮での3連戦が始まる。何故かこの球場だけは得点が入る乱打戦になることが多い印象だが、守備を含めたディフェンス面をしっかりと整えて、何とか5割ラインを維持して行きたい。

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