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読売との差はディフェンス力

09/20 横浜DeNA0-5読売@ハマスタ

まさにディフェンス力の差が如実に表れた試合だった。初回、DeNAは吉川尚の盗塁時、戸柱の送球が逸れて三塁へ進塁され先制点を許した。その裏、先頭の梶谷のライトへのライナーはパーラがスライディングキャッチ。冒頭から明暗が分かれた試合は、随所に好守が出た読売が投手も含めたディフェンスでDeNAを圧倒し、首位チームの意地を見せた。

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ポジ

良かったところと言えば、読売の好守に負けないプレーがひとつあった。オースティンのスライディングキャッチだ。もちろんこれはスーパープレーなのだが、ケガをしないかと肝を冷やした。リプレイを見ると、グラブの左手が負傷しそうで危険な曲がり方をしていた。その後もバットを振っていたので問題はないのだろう。闘志溢れる素晴らしいプレーなのは間違いないが、上手くスライディングキャッチできないなら、危険なだけだ。と言っても、この人は止められないのだろう。彼の長所でもあるから、もうこれは止むを得まい。

伊勢がもう5点ビハインドの場面で使うには勿体ない域の投球をしている。2本塁打の丸もフルカウントからチェンジアップで空振り三振。150キロ超のストレートに威力があり、変化球も低めに決まっていた。ルーキーではあるが、無理のない範囲でもっと良い場面でも使ってみたくなる投球を見せている。今年のうちに良い経験を積んでもらいたい。

蝦名はこの日が誕生日だったが、リモート応援でバースデーソングが演奏される中、まさかの死球。左足のレガース部分かと思うが、とんだバースデープレゼントだ。演奏の最中にぶつけられるというのは初めて見た。スタンドも思わずどよめいていた。チームも個人もあまり良い日とは言えないが、23歳は大きく飛躍する年にして、来年のバースデーは良い活躍を期待したい。

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ヤジ

読売はエラーがリーグで一番少ない20。DeNAも2番目に少ないが、32とその差は大きい。この試合は、エラーという数字に出ない部分でもディフェンス力に大きな隔たりを感じた。

初回、吉川尚の盗塁での戸柱の送球は、アンツーカに当たって難しいバウンドになり柴田が後逸。坂本のタイムリーにはなったが、1アウト3塁という気楽な気持ちで打席に入れる場面を作ってしまった。

一方、読売はノーエラー。それどころか初回先頭の梶谷のヒットになりそうな当たりをパーラがダイビングキャッチで助けた。メルセデスのアクシデントにより、急遽登板となった畠も、この守備で助けられ、乗って行った。その後もオースティンのセカンドライナーや倉本のライトへの当たりに対しても好守が出て、DeNAの攻撃をさせなかった。

守備から流れを作り、丸の2発で着実に追加点を重ねた。DeNAは良いあたりも正面を突くなど、終始流れが来ないままだった。リリーフの投手陣を含めてディフェンスの差が、現在のゲーム差になっていると思う。

大貫は、全体的にボールが高く、彼本来のゴロを打たせる投球ができなかった。岡本の内野安打は飛んだコースが不運だった。丸に対しては変化球が甘くなったが、この日の大貫があまり低めに来ていなかったので、目付けが高くなっていたため、少し甘い球をしっかりと捉えられてしまった。予想以上に畠に苦戦した為、この2ランが命取りになってしまった。

それでも、その後はゴロの山を築き、このまま6回を投げ切ればQSだったが、再び丸にホームランを浴びてしまった。これは余計だった。6球全てが高めだったが、この日の調子ではここが限界だったか。ウィーラーには危ないボールだったが打ち損じでショートゴロ。何とか6回は投げ切った。現状の読売打線の調子から考えれば、もう少しきっちりとコースへ投げられていれば、失点は半分くらいで済んだはず。シーズンを投げ切る苦しさもあると思うが、イニングは昨年を超えてきている。先発登板数の15、勝利の6も上回り、飛躍のシーズンとして欲しい。

依然として敗戦処理として登板している山崎だが、カットボールやカーブを投げて何とか現状を打破しようとしているが、一向に改善に向かわない。この日も2アウトからツーシームを吉川尚に巧くヒットされ、松原にも3ボールとしてしまい、ストライクゾーンに投げたツーシームを打たれて1、3塁。

ここでファーストランナーの松原がスタートしたが、戸柱がセカンドへ送球。ワンバウンドになって、柴田が捕球できず、サードランナーのホーム突入を許してしまった。記録は戸柱のこの日2つ目のエラー。このプレーは、戸柱はセカンド送球だったのか。テレビを見ていて、山崎に投げたように見えたのだが、山崎はしゃがんでこの送球を避けてしまった。

セカンドに投げたのであれば、ちょっと送球として酷い。当然、サードランナーが隙を窺っているのは分かっているので、無理にセカンドを刺しに行くようなボールは投げない。場面的にもファーストランナーのことよりもサードランナーを還さないことが優先される。ラミレス監督のコメントではちょっと逸れたため柴田が捕れなかったというような話だったが、投手がカットするのを理解していなかったのではないのか。こういう細かいプレーができるかどうかも、ディフェンス力に差が出て来る。特に、DeNAは仕掛けられない攻撃だが、中日以外は足がある選手が多いので、仕掛けてくることもあるだろう。投手がカットするプレーについて再確認して欲しい。

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キジ

DeNAは畠とは相性が悪いらしい。畠にとっても一度、チャンスをもらいながら生かせずにファーム落ちした中で、急遽前日の夕方に登板が決まり、あれこれ考える暇もなく必死に投げた結果なのだろう。好投されると難しいのは分かるが、畠が良かったから仕方ないで1敗してしまうようなら、11ゲームの差はほとんど詰まって行かない。

基本的に策はなく、フィーリングを正当化するための都合のいいデータを拾ってきてスタメンを決めるだけの采配。こういう投球に対して何か工夫できるような攻撃を持ったチームではない。良い当たりが鉄壁の守備に阻まれて3安打に終われば、何もできず完封負けを許すのは当然だろう。

相手の投手が素晴らしい投球をする確率と、自分のチームの先発が試合を作れない確率を考えて行くと、うまく行っても5割そこそこになる。打線が点を取れない接戦になると勝てないが、少し調子が落ちた投手は打てる打力があるので、何とか5割くらいにはいるというチーム。読売を追いかけて貯金15以上まで到達するのは困難だろう。

それでもファンとしては、少しでも抵抗し、1つでも高い順位を目指して勝つことを望みたいと思う。優勝の為に無理をしてでもという時期は過ぎたので、ある程度若い力を試しつつ奇跡を信じながらという感じで良いのではないか。といっても大ベテランがスタメンを埋めているチームではないから、そんなには変わらないと思うが。

そんな中、ロペスが1軍に復帰するという話がある。彼を登録しつつ、ベンチに入ったり入らなかったりするのか。オースティンを休ませる日を作ったり、エスコバー、パットンのどちらかが連投していれば、上がりにすることもあるかも知れない。ただ、チームとして勝つためにこれ以上、打てない鈍足打者を増やすのは得策とは思えない。

日米通算2000安打の営業的側面や、FA権を得て外国人枠から外れるといったことでの登録になるのだろうか。優勝を目指すことが難しくなった今、それもそれでひとつなのかもしれない。

少しだけ慌てさせることができそうだった試合で、読売の層の厚さ、ディフェンスの強さを改めて思い知らされることになった。無念だがこれが現実。試合後に明日の甲子園でのデーゲームの為にすぐ大阪に向かった選手たちも、モチベーション維持は難しいだろうが、コロナ禍のシーズン、優勝とは関係なく集まった観客に良いパフォーマンスを見せる、勝利を届けるという思いで今後も最後まで戦い抜いて欲しい。

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