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青柳攻略!先発野手全員安打で逆転勝ち 今季初貯金

04/14 横浜DeNA8-3阪神(ハマスタ)

先発のガゼルマンは2回、2アウトから4連打を浴びて2点を先制されたが、満塁のピンチを何とか断った。その後は中野の内野安打のみに抑え、5回まで投げ切った。5回裏、佐野の三塁打から満塁として牧が押し出し四球、桑原の犠牲フライで逆転。さらに関根が2点タイムリー二塁打と突き放した。6回にも佐野の2点打などで8得点とし、先発野手全員安打の大勝で今季初の貯金1。

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ポジ [Good]

関根が規定打席に到達し首位打者に

開幕前からベイスターズは投手力で勝たなければならないと書いて来た。ベイスターズをあまり見ていない評論家は大抵、「打線はいいけど投手が」とコメントしていたが、予想に反して打線が頑張っており、リーグ最下位のチーム防御率3.28(これでも昨年を上回っていて悪くないのだが)をカバーする形になっている。

この日が終わった段階でチーム打率.280は12球団でダントツのトップ。44得点も12球団で最多となった。その打線を牽引しているのは、1番の佐野と11試合全てでヒットを放っている宮崎はもちろんだが、この日に打率を.452に上げ、規定打席に到達した関根の存在が大きい。

ガゼルマンが2点の先行を許し、好投手の青柳を相手に苦しい展開かと思ったが、4回に関根のタイムリー二塁打で1点を返し、反撃ムードを作った。そして、5回裏一気に青柳を攻略する。

1アウトから佐野がインサイドのストレートを捌き、打球はライト線へ。板山が突っ込んだが捕れず、打球がフェンスに跳ね返って転々とする間に三塁打となった。1アウトの状況で、ほぼ追い付けない打球を深追いして三塁まで行かせてしまった板山の守備は、阪神にとっても痛いものとなった。

外野フライでも同点という場面で、青柳キラーの神里が打席に入り、初球のカットボールが引っ掛かって死球。この日はコントロールが今一つだった青柳が、さらに狂って行く。宮崎を歩かせ、牧にも3ボール。1球ストライクの後、牧はど真ん中のストレートを見逃した。消極的だなと思ったが、次のボールはインサイドからのスライダーが曲がり切らず、押し出しの四球。狙ってインスラにしたのか分からないが、苦しさを物語る選択だった。

桑原は初球の甘いボールを積極的に打ちに行き、良い当たりもレフトの守備範囲。しかし、犠牲フライとなって勝ち越し。さらに関根が低めのシンカーを上手く拾ってライト線へ運び、価値のある2点タイムリー二塁打。2アウトではあるが、ライト線の打球で牧が一塁から還ったことも見逃せない。

牧は2回に関根のレフトへのヒットで、ノイジーがやや遅く打球を追ったのを見て、三塁を狙ったが間一髪アウトになっていた。2点ビハインドではあるが、序盤の2回。ベイスターズの積極性を植え付けるには悪くない走塁で、田中浩康コーチも牧の走塁への姿勢や走力を理解し、還れると踏んで回していた。

関根の3安打3打点の活躍で活気づいた打線は、6回にも代打で登場したソトの右方向へのフェン直二塁打から佐野も逆方向へフェン直二塁打を放ち、2点を追加。宮崎もあわやホームランという打球で、近本の好守により犠牲フライに留まったが、畳みかけるような攻撃で阪神を圧倒した。

8回には、この試合は青柳キラーとして2番に入った神里が、今季初ヒットをマークした。1本出たことは彼にとっても大きいだろう。4打席ヒットのなかった宮崎も、最後の5打席目でヒットを放ち、11試合連続安打を継続。これで先発野手全員安打となった。一番ヒットを打っている宮崎が最後というのが、逆にチームの状態の良さを表す。

9番に代打で入ったソトも含めて全打順でヒットが出た。2番宮崎こそプランBで3番に変更したが、開幕当初は批判だらけだった1番佐野、5番桑原という昨年までとは大きく異なる打順も、これだけ得点が取れれば外野を黙らせることができる。

今は結果が出ていない二人のタイシも黙ってはいないだろうし、ファームでの実戦復帰が近づくオースティンも控えている。先発、リリーフともに投手力は昨年よりも向上しているだけに、打線がこれだけ機能すると勝機が高まる。打線は水物ではあるが、ケガ人を出さずコンスタントに得点できるようにしたい。

リリーフの厚みを感じるリレー

ガゼルマンが何とか5回2失点でまとめ、5回裏に代打が出た後に逆転。3点リードとしたところで6回から4イニングの継投。まず6回にウェンデルケンが登板。急性腰痛で出遅れたが3試合目の登板。力のあるストレートに加えて、カーブもあって緩急もつけられる。ノイジーから始まる攻撃を三者凡退で片付け、流れを完全に引き寄せた。

ウェンデルケンは日本での初ホールドをマークした。彼がこのレベルで6回を投げられるようだと、リリーフの厚みが格段に増す。6回裏に3点を追加したため、最後は入江と森原で締めたが、僅差なら伊勢、山崎というリレーだったはず。毎日というわけには行かないが、先発が5回までゲームを作れれば、4人のリレーで逃げ切る形も見えて来る。

そして、代わりに登板した入江、森原も代わりとは言えないくらいハイレベル。入江はまだストレートの威力が本来のものではないが、それでも昨年の経験も大きく、落ち着いて打者を打ち取れている。森原は2安打されたが、ストレート、フォークともに昨年より良いので期待できる。

ここに三嶋も加えた7人が、お互いの負荷を軽減しながら年間を通して働いてくれれば、本当に厚みのあるリリーフになる。あとは左腕で石川が台頭し、タナケンも帰ってきたら言うことなし。

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ヤジ [Bad]

ガゼルマンは、前回の阪神戦では初回に4点をもらいながら、その裏すぐに3点を失い、チームに流れを引き寄せられなかった。この日は初回に渡辺諒に泳ぎながらレフト前にヒットを打たれたが、無失点の立ち上がり。2回もフライアウトで2アウトを取った。

しかし、スパイクに打球が当たる内野安打から、梅野に隙を突かれて盗塁を許す。1回表に好守を見せ、乗っている木浪と勝負して先制点を許した。序盤から歩かせるのも考え物だが、無理に勝負する必要はなかった。だが、結果的には投手の青柳にもヒットを許して繋がれた。

近本にも右中間へのタイムリーを許して2点目。またも最少失点で止められなかった。さらに中野も歩かせて2アウト満塁。ここで一打出ていれば、完全に阪神ペースの試合になっていた。渡辺諒をインサイドで詰まらせてサードゴロに打ち取り、何とか凌いだ。

ベストピッチとは言えないが、2点で凌ぎ、さらにその後は低めに集めて追加点を許さなかったことが、2勝目に繋がった。最初の登板のリベンジというには少し物足りないが、中5日で初戦を任された役割は最低限果たせたと思う。次の登板はどうなるか分からないが、さらに彼らしい投球が見られることを期待したい。

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キジ [Other]

ハマスタでのCSを除く公式戦では、阪神に対して9連勝ということになった。京セラドームでは完全にやられての3連敗だったが、ハマスタでは今年も勝てると勇気づけられる勝利になった。ハマスタは5連勝と昨年のような強さが出て来ている。

15日は、右三角筋後部線維肉離れから復帰の大貫が予告先発として発表された。だが、昼間を中心に雨の予報で中止が濃厚。16日は平良が再登録されて先発する見込みだが、大貫はスライドせずに来週に回るのか。ガゼルマンの次回登板も気になるところ。

現時点で30名の登録なので、ガゼルマンを抹消せずに大貫を登録することは可能だが、15日が中止となって今週4試合となると、先発が余る。

この日、ファームでは今永が先発登板し、6回98球で1失点。低めのストレートに力があり、10三振を奪った。渡部には力と風でレフトポール際ギリギリに飛び込むソロを浴びたが、投球としては問題ない。来週は1軍で先発ということになるだろう。そうなれば、さらに先発は余って来る。

ホントに贅沢な悩みだが、石田も来週に回しているし、東も登録は外れているが次回登板に向けて調整しているだろう。バウアーもいよいよ16日にファームで投げ始める。状態の良い先発だけで回せる状況が整っているが、濵口に故郷での先発機会を与えるのだろうか。彼に投げて欲しい反面、他に状態の良い先発がたくさんいるのに、という思いもある。

週末までの先発投手の起用、登録状況を見てまた来週の先発ローテーションについても考えてみたい。

15日の試合ができるかどうかだが、初戦を取ったのでこのカードは勝ち越したい。2連戦となれば2勝で一気に迫るチャンスになる。先発が試合を作れば勝てる雰囲気は出ているので、大貫、平良のどちらでも期待できる。ハマスタでの良い流れを継続して行きたい。

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