03/20 横浜DeNA7-2オリックス(ハマスタ)
牧が4回に2戦連発となる2ランを放つなど、2本の長打に加えて4打点。開幕に向けて状態を上げてきた。桑原もあと少しでホームランという二塁打などマルチヒットで、腰痛からの復調をアピール。打線は14安打と活発に打ち、オリックスの曽谷、小木田から7点を奪った。先発の小園は、3回に2点を奪われたが、5回を投げ切り、先発ローテーション入りをアピールした。
ポジ [Good]
牧が2戦連発となる2ランを放った。2アウト3塁で、真ん中に入ってきたストレートをきっちりと捉えた。曽谷も不用意な1球だったとは思うが、ミスショットしなかったあたり、先週までの欠場からかなり復調できている。
6回には、小木田のアウトサイド低めのストレートを技ありの右打ちで、ライト線への二塁打。あとは変化球にしっかりと対応できれば開幕への準備はOKだろう。4番キャプテンとしての重責もあるだろうが、牧なら乗り越えてくれると思っている。活発になってきた打線を引っ張り、良いスタートを切って欲しい。
腰痛でキャンプ終盤に離脱していた桑原だが、今週から1軍に復帰。この日はスタメン出場し、リボンビジョンの最上部に当たる二塁打を放つなどマルチヒット。ファームでも3安打を放って上がってきたが、バッティングの状態は悪くない。レフト佐野、ライト度会が固まりつつあるが、センターは、梶原、関根、桑原で最後まで分からない。
松尾はこの日、途中出場だったが、最初の打席でヒットを放ち、さらにアピール。スタメン出場した山本も、良い当たりではなかったが、タイムリーを含むマルチヒットで結果を残した。東と組む開幕戦は別として、それ以降にどれだけ出番を掴むかは競争になるだろう。
度会は、ベンチスタートで代打起用された。代打で出場した場合、ヒットを打てなかった場合は連続試合ヒットが止まる可能性が濃厚となるので、起用するかどうか注目していたが、やはりそこはオープン戦であり、当然ながら記録よりも調整の方が重要だろう。
結果としてショートへのハーフライナーに終わり、練習試合から続く連続試合ヒットは15で止まり、オープン戦では初のノーヒットとなった。だが、左腕の山田に対して、ファウルでカットし11球粘ったバッティングは非常に良かった。連続試合ヒットが止まるのが開幕戦とかは避けたいなと思っていたので、内容のあるバッティングができた中で、こうした形で止まるのはベストなのではないかと思う。
オースティンはノーヒットだったが、2四球で出塁。2番として期待していることができている。初回は佐野のセンターへの詰まったヒットで、三塁まで激走。TBSチャンネルの解説を務めた飯田氏が「2番オースティンだと各駅停車になる」と発言した直後だったので、ライト前ヒットで三塁まで行って欲しいなと思っているところ、センター前で行くとは。飯田氏もこれを見て発言を謝罪していて、好感が持てた。オースティンは2番に入れる価値があるだけの選球眼があり、出塁率が期待できて、走力も悪くない。怖いのは怪我だけ。
ベテランの宮崎、大和もマルチヒット、佐野もセンターから左へのバッティングでマルチヒットをマーク。打線は活発に14安打を放った。あまりオープン戦序盤に打ちまくるよりも、このあたりで状態を上げてくれた方が開幕のタイミングに合ってくる。各自、良い状態をキープして開幕を迎えて欲しい。
小園は、ストレートに力があり、スピードガン表示以上の球威は感じさせた。しかし、3回にスプリットが甘くなったところをヒットにされた。2点目は守備の問題もあったので、5回3安打という結果は先発として及第点だったと思う。もう少し見てみたいと思うが、他の先発候補との兼ね合いもあり、試合後に2軍への合流が発表された。ファームでさらに精度を上げ、いつでも代われるように準備して行きたい。
この日も6回以降はリリーフ陣が1安打に抑えた。ウィックはヒットと四球でランナーを溜めたが、T-岡田から三振を奪って切り抜けた。伊勢も、この日のストレートは良かったように思う。何とか復調し、ブルペンを支えて欲しい投手。次の登板に注目したい。
ヤジ [Bad]
この試合も、オリックスを相手に投打が噛み合った試合になった。3回、1点差とされ、なおも1アウト1、3塁という場面。紅林が打ち上げた打球はセンター正面の定位置より少し前という感じだったが、三塁ランナーの杉本がホームへ突入。桑原からの送球を中継した牧が、ホームへ悪送球。タイミング的にはアウトだったが同点とされ、さらに逆転のランナーが得点圏に進んでしまった。あの位置で杉本を還してはいけない。
ホームへの送球が逸れたのは牧だが、エラーは桑原に付いた。桑原の送球が中途半端で、牧がショートバウンドで捕る形になり、送球へ影響した。公式記録員もそこを分かっているので桑原にエラーを付けたのではないか。
杉本が偽装スタートの場合、ダイレクトにホームへ送球すると、一塁ランナーが二塁へ進んでしまうので、中継に返すのは基本。桑原も中継へ返したと思うが、送球が中途半端になってしまった。あの距離であれば、中継にはダイレクトで返してほしかったかなと思う。今後、確認しておきたいプレーだった。
キジ [Other]
前日のオーダーから度会、梶原、石上の若手を下げ、桑原、大和、関根のベテラン組に入れ替えた。
8 桑原 3 オースティン 7 佐野 4 牧 5 宮崎 6 大和 9 関根 2 伊藤 1 投手
オリックスの先発が左腕の曽谷だと知っていたのかは分からないが、これは対左のオーダーとして考えられそうだ。コアになるオースティンから宮崎の部分は変えず、右の桑原、大和を入れ、左腕に強い関根もオーダーに入れて行く。
昨日も書いたように、ルーキーや年間フルで出場したことのない梶原にはリスクもあるので、こうした形で左腕の時に入れ替えるほか、調子を落としたり疲れが溜まってきたりした時に、代わりに出られる選手の層が厚くなると、安定したチームになる。
そして、そのベテラン陣は、桑原、大和がマルチヒット、関根もヒットと進塁打を意識した打ち方、そしてバントヒットを狙って見せた。彼らも開幕に向けてきっちり準備しているのは心強い。
試合後、小園、佐々木、中川虎、宮城が2軍に合流することが発表された。北海道遠征に行くメンバーは以下の通りだが、彼らと2カード目で先発する投手が、基本的に開幕1軍ということになりそうだ。
[投手] 東 伊勢 徳山 大貫 三嶋 山崎 上茶谷 松本凌 森原 石川 ウェンデルケン 平良 ウィック [捕手] 松尾 伊藤 山本 [内野手] 林 牧 大和 西浦 石上 宮崎 西巻 京田 [外野手] 桑原 オースティン 度会 佐野 楠本 梶原 蝦名 関根
エスコンでの3連戦、先発は東、大貫、平良と見られる。ジャクソンが開幕2戦目に先発すると見られていたが、やめたのか北海道へ移動せずイースタンで投げることにしただけなのか。火曜の京セラでの阪神戦に先発すると見られた大貫をここへ持ってきているので、入れ替えになるか。今後の起用を見ていきたい。
ファームで右足を痛めて交代した楠本の名前も入っており、問題がないから帯同するのだろうから、これはチームにとって朗報。
今年のオープン戦では、12球団トップの盗塁と高い成功率、度会や石上を始めルーキーや若手の活躍、中川颯や新外国人投手などの新戦力の活躍など、非常に良い面が目立っている。だが、チーム成績としては、この日に勝ってようやく5割に戻したという状況。それだけ引き分けや負け試合でも良い面が出ているということ。最後の3連戦、しっかりと調整して開幕へ向かって欲しい。
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