03/23 北海道日本ハム0-1横浜DeNA(エスコン)
先発の平良は、6回まで3安打。ピンチを招いても落ち着いた投球が印象的で、開幕2戦目の先発に向けて順調な仕上がり。2番手以降も、ウィック、伊勢、山崎がヒットは打たれたが危なげなく抑えて完封リレー。打線は、加藤貴に5回まで1安打と苦労したが、度会が2番手の福田俊からライトフェン直のタイムリー二塁打を放った。8回にもライト前ヒットを打ち、2日連続のマルチヒットとした。
ポジ [Good]
平良が安定感のある投球で、6回無失点の好投。3安打のうち、レイエスは詰まらせたが、牧が深追いして度会の前にポトリと落ちるヒットだった。スライダーが甘くなったところを石井に捉えられた以外は、ほぼ完璧に抑えられたと思う。
1週間前の時点で土曜に先発して6イニングを投げたことを考えれば、この内容なら開幕2戦目の先発は確定だろう。西川が移籍したとは言え、左の好打者が多い広島が相手になるが、現状の内容であれば左打者もきっちりと抑えることができると思う。この日のように、落ち着いて集中力を切らさない投球ができれば、結果は付いて来ると思う。
2番手のウィックは、GAORA解説の岩本氏にどえらい投手と言われていたが、ストレートに力があり、154キロもマークしていた。ナックルカーブがやや甘く入ったところ、石井にヒットされたが、この内容ならリリーフとして頼れると思う。前日にサヨナラ3ランを浴びた森原が、ストレートの走りが良くないので、彼が復調して来るまではウィックに頑張ってもらいたい。
伊勢は、以前よりはストレートが良くなって来た。開幕を前にようやく状態が上がって来たか。山崎は、カーブをレイエスにヒットされたが、ストレートはコントロール、キレともに良かった。ウェンデルケンを8回に置きたいのであれば、森原の状態からしても山崎がクローザーで開幕することになるか。ハマスタの広島戦で開幕することが懸念事項で、そこできっちりセーブを挙げられれば乗って行けそうだが、どうだろうか。
度会は、この日は左腕の加藤貴に苦戦した。さすがにこのクラスの左腕となると、簡単には攻略できない。チームとしても牧の内野安打だけに抑えられている。
だが、3打席目に1アウト2塁のチャンスで、2番手の左腕・福田俊と対戦し、初見のスライダーを強振。打球はラインドライブがかかり、ライトフェンスの下部を直撃した。あと少しでホームランという打球だったが、タイムリーで林を迎え入れた。結果的に、決勝点となる殊勲の一打だった。
8回も、左腕の北浦と対戦し、またも初球をフルスイング。詰まったが、ライトの前に落ちるヒットで、2日連続のマルチヒットをマークした。左腕が相手でも結果を出しているし、バットコントロールでレフトに運んだかと思えば、フルスイングでライトへ長打も打てる。
日付 | 球場 | 相手 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
2月25日 | 宜野湾 | E | 左飛 | 右飛 | 右安 | ||
3月2日 | 北九州 | H | 遊ゴ | 右安 | 死球 | ||
3月3日 | 京セラ | B | 三振 | 右安 | 中飛 | 中安 | 四球 |
3月5日 | 横浜 | M | 二安 | 三振 | 右2 | ||
3月6日 | 横浜 | M | 左安 | 一ゴ | 二ゴ | ||
3月9日 | 横浜 | L | 三振 | 四球 | 左安 | ||
3月10日 | 横浜 | L | 右安 | 二ゴ | 中飛 | 三振 | |
3月13日 | 横浜 | S | 三振 | 左安 | 一ゴ | ||
3月15日 | 横浜 | E | 遊ゴ | 左安 | 三振 | ||
3月16日 | マツダ | C | 三飛 | 中安 | 三飛 | 右2 | |
3月17日 | マツダ | C | 右安 | 中飛 | 右安 | 三邪 | |
3月19日 | 横浜 | B | 投ゴ | 右安 | 二飛 | 左飛 | |
3月20日 | 横浜 | B | 遊直 | ||||
3月22日 | エスコン | F | 左安 | 中飛 | 三振 | 左安 | |
3月23日 | エスコン | F | 二ゴ | 一ゴ | 右2 | 右安 | |
3月24日 | エスコン | F |
現時点でオープン戦20安打は、12球団でダントツの最多。51打席の度会だが、チームは最終戦で18試合目となる。その場合、規定打席は56打席ということになり、残り5打席が必要となる。1番でフル出場したとしても、日本ハムの投手力を考えると5打席回るような試合になる可能性は高くないと思う。
公式戦だと、規定打席に未達の場合、足りない分を全て凡退したと仮定して計算し、それでも打率が上回る場合は首位打者になる特例が存在するが、さすがにオープン戦でそれはないか。オープン戦の首位打者も良いことではあるが、一番大事なのは公式戦で打つこと。
20日に代打で出場して連続試合安打は止まったが、スタメンとしての連続試合安打は継続していて、2日連続のマルチヒットでさらに加速したようにも思える。開幕戦へ弾みをつけるために、最終戦でも度会の魅力を見せて欲しい。
打線は4安打に終わったが、桑原は守備で魅せた。3回、スティーブンソンの浅いフライに前進し、ダイビングキャッチ。さすが桑原という身のこなしで、守備を考えると存在感は大きい。
ヤジ [Bad]
良い投手が先発すると、そう簡単に打てるものではない。加藤貴に対しては、牧の内野安打だけに抑え込まれた。公式戦なら5回で降板することもないので、苦しい試合だったのは確か。その分、平良とリリーフ陣が好投して1-0の試合にできたことは、オープン戦とは言え開幕間近というタイミングでは非常に良かったと思う。
キジ [Other]
今週はオープン戦の最終週。火曜の初戦、金曜は開幕スタメンを想定したオーダーを組んでいたが、水曜は桑原、大和、関根を入れた対左オーダー、そしてこの日は、宮崎が休養する日のオーダーを想定したものと思われる。
9 度会 5 石上 7 佐野 4 牧 3 オースティン 8 桑原 2 山本 6 林 P
宮崎の代わりに、2番のオースティンを5番に移し、2番には機動力も考慮して石上を持って来た。このあたり、開幕後は各選手の状態を見ながらさまざまなオプションを用意して行くと思うが、牧の後ろに強打者を置くというのは基本的な考え方として同意できる。ただ、2番オースティンも動かさずに、梶原あたりが5番でもいいくらいに活躍してくれると最高だけど。
開幕ローテーションは、既に発表済の開幕投手である東に加え、平良も2戦目が当確といったところか。24日は大貫が先発すると見られ、問題なければそのまま翌週の3戦目ということになるのだろう。ずっと土曜で調整して来たジャクソンは、2カード目に回るという報道もあったが、実際はどうなのだろうか。
ジャクソンを敢えて投げたことのない京セラドームに回す必要がないので、この変更はどういう意味があるのか理解できない。9日にハマスタで素晴らしい投球を見せただけに、ハマスタでデビューさせるのがベストで、広島戦を回避する理由も見当たらない。外部には分からない事情があっての決断とは思うが、ロッテ浦和での登板はあまり良くなかったし、何かアクシデントでもあったのだろうか。杞憂に終わればいいのだが、気になる直前での変更。来週のイースタンで普通に登板してくれれば、それでいいのだが。
いよいよ24日でオープン戦も全日程を終了する。ファームではケイが登板するようだ。開幕まで一週間を切った中、良い形で開幕を迎えるように、しっかりと締めてもらいたい。
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