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エスコバーの7球!ノーアウト満塁で火消し

04/12 東京ヤクルト1-6横浜DeNA(神宮)

先発の東が初回に村上のタイムリーで先制を許したが、3回に牧の今季1号2ランで逆転すると、山本の三塁打、宮崎の4号ソロで加点。東が7回にピンチを招くと、三嶋に交代。しかし、内山を歩かせてノーアウト満塁とピンチが拡大。ここでエスコバーが長岡をホームゲッツー、代打川端を見逃し三振に取って無失点で切り抜けると、8回に楠本の2点打でダメ押し点を奪い、そのまま逃げ切った。

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ポジ [Good]

オトコハダマッテナゲルダケ

4-1とリードして迎えた7回、3回以降は1安打ピッチングの東が続投したが、先頭のオスナにヒットを打たれ、続く中村のピッチャーゴロは、セカンドで牧が落球してオールセーフ。ノーアウト1、2塁とピンチが広がった。

右の内山を迎えたところで、ベンチは右の三嶋を投入。今季初めてピンチの場面で託されたが、警戒したためかストライクが入らずに歩かせてしまい、ノーアウト満塁となった。左の長岡というところで、再び三浦監督が出て、エスコバーに交代となった。恐らく三嶋はワンポイントだったのだろうが、四球は想定外だったか。

3点リードだがノーアウト満塁。一打出れば試合は途端に分からなくなるし、一気に逆転もありうる大きなピンチ。エスコバーの初球はインサイドへの速球。長岡は打ちに行ったが完全に詰まり、力ないピッチャーゴロ。エスコバーが冷静にホームへ送球し、山本からファーストへ転送されて併殺が完成した。

これ以上ない最高の結果だが、まだ2アウト2、3塁とピンチは残り、一打出れば1点差。ここで代打の切り札である川端が登場。既に青木は使っていて、右だとまだヒットのない三ツ俣、並木しかいなかったので、長岡と合わせて左のエスコバーで、という継投策だったのだろう。川端にはボールが先行したが、フルカウントからアウトサイド低めのコーナーへ素晴らしいストレートが決まり、見逃し三振。

エスコバーの7球で、ノーアウト満塁を無失点で切り抜けた。個人的には今年イチの熱盛シーンだった。京セラドームで原口に2ランを浴びた後は、SNSで差別的な発言や家族に対するものがあったことを明かしたエスコバー。だが、ほとんど全てのファンは、エスコバーの貢献にいつも感謝している。打たれない投手はいないが、こうした絶体絶命のピンチも断ってくれる貢献は非常に大きい。

ハマスタでのヒーローインタビューで、3人くらい呼ばれるケースではリリーフもお立ち台に立つが、ビジターで1人だけのケースで、勝利投手ではないリリーフが呼ばれることはそう多くはない。しかし、それだけ貢献の大きい7球だった。いつもの「オトコハダマッテナゲルダケ」も飛び出した。エスコバーの7球が、シーズンの潮目を変えたとなるかも知れない。

力あるストレートで押した東

前日に濵口が初回から村上の2ランなどで3失点しており、計6失点だったこともあるし、昨年の強力打線のイメージもあったかと思う。東は初回、かなり慎重になっており、コースを狙い過ぎてカウントを悪くし、最終的に甘くなった変化球を村上に弾き返され、先制タイムリーを許した。

このカードが始まるまでチーム打率.168と当たっていない打線。そこまで慎重になる必要はなかったのだが、そうだとしても簡単には投げ込めない圧があったのかも知れない。だが、2回以降は次第に力のあるストレートで押し、低めへのコントロールもできるようになった。2回と6回は先頭打者にヒットを許したが、連打を許さず、安心して見ていられる内容だった。

7回もマウンドに上がったが、ここも先頭のオスナにヒットを打たれ、続く中村はピッチャーゴロに仕留めたが、牧が送球を落としてしまい、一度はアウトと判定されながらリクエストで覆りオールセーフ。ここで降板となった。

7回を投げ切りたい気持ちはあっただろうが、他の先発投手が序盤に3、4点と失点を重ねてしまう中で、最少失点で凌ぎ、しっかりと試合を作ったことは評価されるべき。昨年1勝に終わったが、早くも2度目の登板で上回った。ここからは自己最多の11勝を上回ることを目標に、熾烈なローテーション争いに残り、結果を出して欲しいと思う。この日のストレートがあればそれも可能なはずだ。

ようやく4番に打点、山本は猛打賞

牧が、ようやく今季初ホームラン。2ランによる2打点は、牧にとって今季初打点となった。4番が打点を挙げられなかった9試合。そう考えれば、他の打者がカバーしてよく5割程度で持ちこたえたと思う。まだ打率も.225と低調だが、1本出たことで変わって来るか。

5連続試合二塁打の球団タイ記録に並んでいた宮崎は、打てなくて止まったのではなく、それを越えるホームランを打っているところが偉大。しっかりと3安打猛打賞で好調を維持していた。桑原も前日のホームランから続いて状態が良く、3安打。5番に入ることも慣れて来たか。

オープン戦で.438の打率を残し、今年はバッティングが開眼かと言われていた山本が、2本の長打を含む3安打でアピール。6回は、外野が前進守備を敷く中できっちりと捉えて、ライトオーバーの三塁打。定位置かやや後ろならライトフライという打球だが、バッテリーが詰まらせようとする中、低めのストレートを打ち返せていることがタイムリーに繋がった。

守備でも東をリードし、7回ノーアウト満塁でエスコバーの火消しを呼び込んだ。戻って来る大貫や今永が誰とバッテリーを組むのか注目されるが、大きなアピールになったと思う。

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ヤジ [Bad]

今季最多の14安打、牧と宮崎にホームランが出ているが、もう少し前半に得点が取れれば楽な展開にできた。2回の連打も、大田の打球がサード正面で併殺となるなど、うまく繋がらなかった。

3回は佐野が死球で出塁し、林の打席でフルカウントから佐野をスタートさせたが、林が見逃し三振で併殺となった。際どいボールで、審判によってはボールと判定したかも知れないが、ランナーがスタートしているのでゾーンを広げて、多少のボール球はバットに当てて行かないといけない。

このあたりは経験もあるのだろう。林のミスは、牧が2ランでカバーしてくれたので、ポジティブに反省できる。2番で起用されている以上、そうしたことができるようになって欲しい。

守備のミスはゼロにはできないが、リーグトップタイの7失策となっており、記録にないミスも出ている。昨年はリーグで一番失策が少なかったチーム。今一度、守備はしっかり確認しておきたい。

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キジ [Other]

リーグ2連覇のヤクルトと今季初対戦。ビジターでの2連戦ということになったが、何とか1つ取ることができた。最終的なスコアは6-1だが、楽なゲームではなかったし、紙一重な部分もあった。

ここで連敗してしまうと、まだ10試合程度の超序盤とは言え、ヤクルトが走り始めるし、チームとしても今年も苦手意識を持ってしまいかねないところだった。シーズン序盤の流れを左右すると言っても過言ではないカードだけに、先発が試合を作って打線の援護を待ち、強力なリリーフで逃げ切るという勝ちパターンに持ち込めたことは良かった。

10試合を1つの区切りで考えると、5勝5敗というのはまずまずかと思う。今永が想定よりも戻って来るのが遅れ、大貫もまだ復帰していない状況下、先発投手が大量失点する試合も目立ったが、5試合で1失点以下に抑えており、やや両極端な面はあるが、毎試合必ず3点取られるよりは良い。

打線も牧がWBCと同様に低調で、10試合目にしてやっと初打点を挙げるような状況だったが、絶好調の宮崎と1番の佐野が支え、関根や桑原らも貢献し、想定よりも得点できていた。

まだ広島と対戦がないが、先に阪神、読売とは2カード目を迎える。特に阪神には開幕で3連敗しており、ここでリベンジしたいところ。カード初戦は大貫の復帰が見込まれており、青柳との投げ合いを制し、勢いを付けたいところ。

この日、DOCKではバウアーがライブBPに登板した。DOCKにいるチーム関係者全員が集まるくらいに注目されたが、151キロのストレートに、スプリットチェンジという新球種など変化球も一通り投げたようだ。週末にもファームで登板と言われているが、その時が近づいて来たようで、楽しみだ。

今永も週末の横須賀で登板し、来週に1軍で先発することが予想されている。いよいよ5月に向けて先発投手が出そろって来た。そうした中、この日は前日に先発した濵口は登録抹消とならなかった。リリーフに回すタイプでもないので、もう一度チャンスを与えるのだろうか。

週末は、大貫、ガゼルマン、石田が予想されており、現在は平良が登録を外れている。来週は火、水で長崎と佐賀で読売主催の2連戦。週末はマツダで3連戦となっている。前回、読売戦で好投した平良を火曜の長崎で先発させ、濵口は調整名目で中7日として地元の佐賀で先発させようとしている可能性もあるのか。

そこまでするか分からないが、次の登板でも変化がないようなら、ローテーション争いの中で脱落となるのが正しい競争だろう。好投した平良の登板間隔が空いて、濵口が普通に中6日で回るのは腑に落ちない。週5試合ということで東と平良を交互に使う計画だったのか。笠原の登板機会もないし、マツダで今永を上げて来るとしたら、どこになるのか。贅沢な悩みだが、結果の出ていない先発をローテーションに残す余地はないように思える。

オースティンもファーストの守備に就き、バッティング練習を行っていたので、近いうちにファームの試合に出場するだろう。DOCKにはバッティング練習をする蝦名の姿もあった。さらに戦力が充実する中で、状態の良い選手を優先して使うという面で首脳陣の見極める力も問われて来る。

特に、先発投手についてはゲームを作った場合には全て勝利に結びついているので、誰をどこに配するのかが非常に重要な判断になってくる。4月25日からの6連戦の前に、最高の6枚を揃えたいところだ。

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