スポンサーリンク

後半あまりにも酷い采配の連続で自滅

10/05 横浜DeNA7-8阪神@ハマスタ

2007年のCS導入以来、史上初めてハマスタでの開催となった。満員の観客が熱狂する中、初回からDeNA打線が筒香の3ランで先制。6回までに7-1とリードし初戦を取ったかに思われたが、頼みのリリーフ陣が打ち込まれて逆転負け。

スポンサーリンク

ポジ

床田から受けた死球で、9/19の広島戦を最後に離脱していたキャプテンの筒香が、いきなり初回にノーアウト1、2塁のチャンスで3ランで先制。あまりにも出来過ぎた復帰に、歓喜に包まれた。

なかなか追加点を奪えず、重苦しくなってきたところで、「筒香さんの弱点は分かっている」発言の島本からタイムリー。4打点を挙げる大活躍。このキャプテンの活躍に他の選手も応え、この回、ヒットが連なり7-1とリード試合を決めた、はずだった。

ハマスタでの好成績、阪神戦はリリーフだけではあるものの0.00という結果も考慮されて、史上初のハマスタCSの先発に選ばれた石田。初回の近本の打席がこのシリーズを分けるくらいの重要度だと思っていたが、2球目の変化球をセンター前に運ばれる。

ここで一気に盗塁を決められて先制を許せば、阪神の流れでシリーズが進むと覚悟したが、阪神ベンチは手堅く送りバント。1点を争うCSという舞台を考えれば全く問題のない采配だと思うが、正直、ちょっと助かったと思った。続く難敵の福留の三振に斬って取り、大山には巧くライトへ運ばれたが、ソトの守備範囲だった。これで乗って行けた石田。3点の先制点はあったが、慎重に投げ進めた。

4回を1失点。4回1アウト3塁でラミレス監督は交代しようとしたようだが、ミスがあり続投。犠牲フライを許したものの投げ切って、監督のミスをカバーした。

中継ぎ登板の今永。最初のイニングは緊張もあったのか、ちょっと慎重になり過ぎていた。4点の追加をもらった6回は、フライアウトながら3人で退けた。

打者では1番に入った神里が4安打。個人的には梶谷の起用がベストと思っていたが、ここは起用が当たり、大活躍だった。1番から5番がマルチヒット以上をマークし、打線としては悪くない。良い調整ができていたということだろう。

スポンサーリンク

ヤジ

  1. 石田の交代の判断が遅れ、交代できず
  2. 7回からバリオスにスイッチ
  3. エスコバーを回跨ぎで続投
  4. 8回にピンチでクローザーを投入せず
  5. 梶谷使わずに終了

これだけ酷い采配をしていれば、6点差あっても逆転される。

打線の組み方と石田の先発起用は当たった。打線は西から早々に5連打を浴びせて3点先取。石田もテンポは良くなかったが、慎重に投げて4回1失点。打線が5回に4点を奪って6点リードと試合の流れを大きくつかんだ。1番に起用した神里が4安打、3番に入れた筒香が4打点と6回まではラミレス采配も当たり、初戦を取ったかに思えた。

石田の交代の判断が遅れ、交代できず

4回に一度、三浦コーチがマウンドに行き、戻ったところで交代を告げようとしたが、ルール違反で交代できず。この場面は犠牲フライの1点で凌ぎ、試合の流れには大きく影響しなかったが、監督としてあるまじきミス。このミスが後半の酷い采配を暗示していたのかもしれない。

7回からバリオスにスイッチ

7-1となったところで、今永を早めに降ろすのは賛成だったが、バリオスを上げてくるとは。昨日の投稿でもデータを書いたが、バリオスは阪神戦でそれほど打たれたわけではなく、援護がなかったにしろ、防御率4.66で先発として2敗。比較的楽な場面で様子を見たかったのだろうが、奇跡の6連勝でCSを掴んだ相手に隙を見せたのは間違いなかった。3-1のままでも7回からバリオスを出していたのか?4回のピンチでは、回が浅かったということもあり、バリオスを出す予定だったと言っているが、3-1の7回だったら、三嶋か国吉だっただろう。7番の梅野から始まるという打順もそうさせた。

7番からだから少し力の落ちる投手を出すというのは、非常に甘い考えで、終盤に入って代打で勝負もかけてくるわけだから、簡単に抑えられないし、下位打線で走者を溜めてしまうと、上位に回って大量点になる。こういうところこそ、相手に流れをやらずにきっちり抑えたいところだ。

エスコバーを回跨ぎで続投

ベンチにとっては、バリオスがピンチを招いて上位打線を迎えても、近本のところからエスコバーを前倒しで投入すれば抑えきれると踏んでいたのだろう。そのエスコバーが良くなかったのは誤算。特に、北條の3ランは効いた。外角高めの甘い球だったが、154キロのストレートをレフトスタンドに運ばれた。この時点で、この日のエスコバーは、ボールに力がないと判断すべき。自信をもって真ん中に投げ込めないから、力んでコントロールは乱れるし、コースを狙って外れる。振り遅れるようなストレートがあってこその変化球だから、それほど大した変化ではない変化球をしっかり狙われると厳しい。

そんな状態のエスコバーを打席に立たせてまで続投。好調なエスコバーだったら、回跨ぎで2イニング任せたいところだが、影響は少ないながらも打球も足に当たっているエスコバーを続投。しかも、7回裏は先頭の宮崎がヒットで出塁し、失敗したが伊藤光にバントをさせている。このバントが成功して、得点圏でエスコバーに打席が回った場合は、そのまま打席に立たせていたのか?2アウト1塁という場面になったから続投にしたような感じだった。

8回にピンチでクローザーを投入せず

決めたのはラミレス監督始め首脳陣なので、康晃としては行きたかったのかもしれない。それでも、敢えて書かせてもらう。あそこで登板できないようでは、クローザーの価値はない。あの場面で康晃に任せられる、任せるしかないと思わせられていない時点で、セ・リーグNo.1クローザーの価値がない。

30セーブを挙げようが、セーブ王のタイトルを2年連続で獲ろうが、プレミア12に選ばれようが、大魔神には遠く及ばないし、価値がない。ラミレス監督の考え方、判断の悪さもあるが、やはりあの場面で名前を呼ばれないのは、近本に打たれた3ランであり、読売戦で9回土壇場で2度も追いつかれるといった、ここ一番での勝負弱さが起因している。ここを康晃で切り抜けて、9回も1点差のまま逃げ切ってくれるという信頼がないから。もちろん、短期決戦でそういう起用ができない監督にも問題がある。6点リードしていた試合、8回2アウトまで行きながら、クローザーを使わずして敗れるなんて、あまりにも拙い。

梶谷使わずに終了

9回2アウトと追い込まれ、宮崎が藤川から打った打球はライト方向に伸びてフェンス際へ。あと一伸び足りず、打球はライト高山のグラブに収まって、試合終了。ウィングにいた我々には捕ったのかどうかすら分からない。ラミレス監督がリクエストしたが、最後に使えるものは使っておけくらいかと思ったが、確かにフェンスに当たってからキャッチしている。起死回生で判定は覆り、2アウト2塁。代打佐野を送るが、逆転のランナーとなっても、矢野監督は申告敬遠を選択した。

続く打者は柴田。千賀やデラロサからホームランを打つなど、速球に負けないバッティングを見せており、第3打席では2点タイムリーも打っていた。それでも。それでも、相手としてはここで一発打たれたらサヨナラというのが怖いはず。ネクストにいた梶谷を使わずに、柴田が凡退して終了。結果は、梶谷を使っていても三振で終了していたかもしれない。そんな気もする。ただ、相手が何を恐れるのか。それを理解した采配ではなかった。梶谷を出して歩いたとしても、投手の国吉のところにはまだ乙坂もいた。

ありもしない延長戦のことを考えて、セカンドの柴田を残すことや乙坂を温存することを考えたのか、単純に柴田に期待したのか分からないが、やれることをやらずに負けた印象しか残らない。シーズン終盤にヒットを連発し、紅白戦でも結果を出し、この日のスタメンを勝ち取り、2点タイムリーという結果も出した。それでも柴田がこの場面で打席に立つことを相手がどう思ったのか。7回からバリオスを登板させて、相手が何を思ったのか。自分本位な采配で自己満足をしているから、このチームは優勝できなかった。

この後、連勝してファイナルステージに進むかもしれない。それでも言っておきたい。この監督で優勝はできないと。

スポンサーリンク

キジ

ハマスタ史上初のクライマックスシリーズは、スタンドが見事に青く染まり、10月としてはありえないくらいの猛暑の中、行われた。7-1とリードする展開に大きく沸いたが、終わってみればCS史上でも稀にみる大逆転負けというショッキングな結果に終わった。

8回表の北條の打球が神里の頭を越えた後のスタンドの静まりは、ホントにツラいものだった。ここまで元気を失う試合は、あまりないというくらい。8回、9回、何の反撃もできずの6人凡退で終わるのも必然と言った雰囲気だった。

正直、この敗戦から立て直すのは、そう簡単ではない。明日も普通に試合に臨めば、0-4とかで終わるだろう。ましてや、火曜の紅白戦で1軍メンバーに打ち込まれ、ファーストステージの登板がないと見られていた濵口の先発だ。

連敗での敗退は覚悟していたとは言え、こういう展開で初戦を落として2戦目を迎えるというのは想像していなかった。もはや日本シリーズで3連敗して迎えたハマスタの試合で、8回1アウトまでノーヒットの好投を見せた投球を再現してくれることを祈るしかない。あの時とは彼の状態は全然違うが、こういう逆境を覆してくれる可能性はある。

しかし、ハマスタのデーゲームで、濵口を先発させるかね。この起用、どう出るか。明日は覚悟を持って、背番号26のビジターユニを背負って現地に行こうと思う。

コメント

  1. みうゆ より:

    この監督では阪神に一生勝ち越せないのでは?と思う試合でした。
    1に関しては結果的に石田が最小失点で切り抜けたから続投で良かったですが、前から言われてた監督と三浦コーチは意志疎通出来ているのか?と隙をみせてしまいました。
    2に関してはバリオスが出てきた時に大丈夫かな?と思いました。今永をもう一回行くかと思いましたが。もしくは三嶋or国吉orエスコバーが出てくるのかと。試合後に抹消予定で点差があったからだそうですけど、阪神戦は何故こうなるのか?な試合を何度も見てきました。大体が7回に何かが起きて点差を詰められ、8回に痛恨の逆転をされています。長いシーズンとは違い短期決戦ですから磐石リレーでいってほしかったです。
    3が一番理解できません。仮に北條選手の3ランを事故で片付けたとしても、その後の打者をピシッと抑えたか?何とか抑えてる感じでした。エスコバーの回跨ぎが伊藤光のバント失敗のせいにされてますが、それでも続投の理由にはならないと思います。確かに点差を詰められた後なのでバント失敗は痛かったです。なら柴田にもう一度バントさせて二死二塁で梶谷や佐野を使うとか、二死一塁でも代打陣が繋げば神里に回ります。状態の悪いエスコバーを打席に立たせてこの回の攻撃を捨てたのも理解できません。
    今日は濱口だそうですが、故障明けで紅白戦でも厳しい評価をしていた彼を何故先発に?阪神キラーですからかね?デーゲームでのデータはないのでしょうか?

  2. Rocky より:

    >みうゆさん

    継投に関して、三浦コーチとの意思疎通や判断プロセスがかなり疑わしいですね。バタバタしている感じがある。それは2戦目もあまり変わりませんでした。

    エスコバーの回跨ぎは、調子の悪いエスコバーを続投させた方が、三嶋や国吉を出すよりも良いと判断した可能性はありますが、それにしても。

    濵口、デーゲームの被打率は高かったですが、それをカバーするくらい調子が良かったですね。

タイトルとURLをコピーしました