02/18 横浜DeNA2-6阪神@アトムホーム宜野湾
阪神期待のドラ1ルーキー佐藤輝が4安打の活躍。9回にはスコアボードの上を越えて行く140m弾を放ち、評判通りの実力を見せた。DeNAは大貫が制球を乱しながら、初回の1失点で何とか乗り切った。2番手の平良は3イニングをパーフェクトピッチング。仕上がりの良さが際立った。
スコア
阪 100 000 203 | 6 デ 200 000 000 | 2 盗塁:宮本(5回)、小幡(7回) 盗塁死:森(2回)、宮本(2回)、倉本(4回) 暴投:大貫(1回)、大貫(3回)、齋藤(8回) 失策:森(2回)、木浪(3回)、山本(7回)、細川(7回)
個人成績
阪 | 阪神 | 打 | 安 | 点 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
[8] | 高山 | 4 | 2 | 0 | 中安 | 右安 | 右飛 | 四球 | 左飛 | ||||
[6]D | 木浪 | 4 | 1 | 1 | 四球 | 遊ゴロ | 二ゴロ | 一ゴ(1) | 左2 | ||||
[5] | 佐藤輝 | 5 | 4 | 3 | 右2(1) | 中安 | 左飛 | 右2 | 中本(2) | ||||
[7] | 井上 | 5 | 0 | 0 | 三ゴロ | 空三振 | 空三振 | 右飛 | 遊ゴロ | ||||
[3] | 中谷 | 3 | 0 | 0 | 二飛 | 遊飛 | 空三振 | – | – | – | |||
4 | 中野 | 1 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | – | 右飛 | ||
[4]3 | 北條 | 3 | 0 | 0 | 中飛 | 四球 | 空三振 | 空三振 | |||||
[9] | 小野寺 | 4 | 0 | 0 | 遊失 | 中飛 | 三ゴロ | 空三振 | |||||
[2] | 榮枝 | 3 | 0 | 0 | 左飛 | 空三振 | 左飛 | – | |||||
2 | 坂本 | 1 | 1 | 1 | – | – | – | – | – | – | – | – | 左本(1) |
[D]6 | 小幡 | 4 | 1 | 0 | 中飛 | 空三振 | 左安 | 遊ゴロ | |||||
37 | 9 | 5 |
デ | 横浜DeNA | 打 | 安 | 点 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
[9] | 関根 | 1 | 0 | 0 | 死球 | 遊ゴロ | 四球 | – | – | – | – | ||
9 | 細川 | 0 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | 死球 | |||
[4] | 柴田 | 2 | 0 | 0 | 四球 | 遊失 | 投ゴ併 | – | – | – | – | ||
4 | 牧 | 1 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | 見三振 | |||
[8] | 乙坂 | 3 | 0 | 0 | 二ゴロ | 中飛 | 見三振 | – | – | – | |||
7 | 桑原 | 1 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | – | 二飛 | ||
[D] | 佐野 | 2 | 1 | 2 | 右安(2) | 二ゴロ | – | – | – | – | |||
HD | 嶺井 | 2 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | 二ゴロ | 空三振 | ||
[5]6 | 倉本 | 3 | 1 | 0 | 二ゴロ | 左安 | 四球 | 遊ゴロ | |||||
[3] | 田中俊 | 2 | 0 | 0 | 二ゴロ | 空三振 | – | – | – | – | – | ||
35 | 伊藤裕 | 2 | 0 | 0 | – | – | – | – | 見三振 | 中飛 | |||
[6] | 森 | 3 | 1 | 0 | 中安 | 二ゴロ | 二飛 | – | – | ||||
3 | 中井 | 1 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | – | – | 二ゴロ | |
[2] | 戸柱 | 2 | 0 | 0 | 中飛 | 二ゴロ | – | – | – | ||||
2 | 山本 | 1 | 1 | 0 | – | – | – | – | – | – | 左安 | ||
[7] | 宮本 | 1 | 1 | 0 | 死球 | 右安 | – | – | – | – | |||
78 | 神里 | 1 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | 二ゴ併 | |||
28 | 5 | 2 |
阪 | 阪神 | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 失 |
青柳 | 3 | 13 | 2 | 0 | 3 | 2 | |
加治屋 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
谷川 | 1 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
○ | 小野 | 2 | 7 | 1 | 2 | 1 | 0 |
齋藤 | 1 | 4 | 0 | 2 | 1 | 0 | |
小川 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
デ | 横浜DeNA | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 失 |
大貫 | 3 | 16 | 4 | 1 | 2 | 1 | |
平良 | 3 | 9 | 0 | 5 | 0 | 0 | |
● | 武藤 | 1 | 6 | 2 | 0 | 1 | 2 |
砂田 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | |
伊勢 | 1 | 6 | 3 | 0 | 0 | 3 |
所感
確かにモノが違う佐藤輝
昨日の投稿が前フリみたいになってしまった。
天敵の阪神相手なので、練習試合とは言え組み易しの印象は与えたくない。阪神のルーキー佐藤輝は止めておきたいところだ。
https://any-bay.com/baystars-2021-camp-training-game-02-swallows/
見事に餌食となった。
この日は阪神も宜野湾で打撃練習を行ったのだが、佐藤輝は練習からして凄かった。これはヤバいなと思ったが、スコアボードの上を越えて行くホームランを見ることになるとは。昔、タイロン・ウッズとかがよく打っていたし、ソトやオースティンも可能だとは思うが、多村や村田、筒香も簡単にはスコアボードの上は越えてなかったはず。若干風が押した可能性はあるが、それでも打った瞬間にどこまで行くんだという当たりだった。

我らが神・権藤さんが「モノが違う」と言っている通りだった。ピッチャーがインサイドを突いた時くらいしか褒めない権藤さんが言うくらいだから、よっぽどなのだと思う。大学生野手ながら4球団が重複するわけだ。
柳田のように見るからのフルスイングではないが、それでいて鋭い。しっかり振っていながらも、ボールにコンタクトする能力が高いので、バットに当てることができる。伊勢が打たれた場面も早めに追い込んだが、この日は変化球のキレがなく、佐藤輝のバットコントロールではファウルにされてしまう。困って最後に投げたストレートが、あまりにも甘過ぎた。
初回のヒットも低めを巧く拾っているし、練習の時もレフトスタンドへ柵越えを何本も叩き込んでいたように、広角に打てる。2打席目はショートの頭を越えるような軽打。4打席目はスイングの力感の割には打球が速く、牧が若干イレギュラーしたバウンドに合わせることができなかった。
ヤクルトの村上より1つ年齢は上になるが、また若くてヤバい左打者が現れたなという感じ。しかし、まだ開幕まで1ヶ月以上もある練習試合。この能力ならシーズンでも活躍するだろうが、本番が始まってみないと分からない。
さあ、同級生の牧、細川は何を感じたか。もちろんそれぞれの持ち味があるから、同じようにやれる必要はない。だが、この姿に刺激を受けなければ彼らの成長はない。焦る必要はないが、気持ちを熱く奮い立たせて欲しい。彼らのキッカケのひとつになるのであれば、伊勢には悪いがこのインパクトはベイスターズの力にもなる。
福留が移籍し、糸井も大ベテランの域に入ったが、大山に加えて佐藤輝もいるんじゃ、今年も阪神戦はお察しの結果になりそうだ。
素晴らしい投球の平良、粘った大貫
もうこの一言しかない。まだ開幕まで1ヶ月以上あって、これから開幕投手争いというところなのだが、それを差し引いても、もう決定!と言いたいくらいの素晴らしい内容だった。
宜野湾でも珍しいくらいの冷たい強風が吹きすさび、投げづらいコンディションだったはずだが、それを物ともせず、9人でのパーフェクトピッチング。ストレートは、スピードガンは145キロに届かないくらいだったが、打者が完全に押されていた。手元での伸びがあったのだろう。そして、スライダーを中心に変化球のキレがエグかった。
それらのボールをコーナーに出し入れして来るのだから、打者も堪らない。佐藤輝もこの対戦ばかりは打ち取られた。ファームレベルの打者だと失投が来ないから打つのは難しいだろう。キャンプ序盤から三浦監督が飛ばし過ぎを心配するくらい状態が良かった平良だが、実戦でも文句なしの出来。ただ、ちょっと早過ぎる。彼の体力からしても好調を長期間維持できるとは思えないので、少しペースを落として、コンディションを整えるところに注力して欲しい。
先発した大貫は、途中帽子が飛ばされてしまうくらいの強風の影響を受けたのか、コントロールがかなり乱れていた。しかし、佐藤輝のタイムリー二塁打で1点を失い、なおもノーアウト2、3塁という場面から、井上以降の3人を何とか抑え1失点で切り抜けたことは、昨年の成長を感じさせる。
状態は良くない中、エラーで足を引っ張られながらも、ピンチで粘って追加点を与えなかった。こういうところが大貫の真骨頂だろう。完璧に封じるというよりも、ピンチで粘って失点を最小限に防いで行く。本人はフォームのバランスが良くなかったので修正したいというコメントだったが、修正できるレベルにはあると思うので、今後の登板で状態が上がって来ることを期待したい。
負けていいわけではない
これで練習試合は3連敗。当然、練習試合なので勝敗よりも目的を果たすことの方が重要で、それほど気にすることはない。ただ、負けていいわけではない。練習試合でできないことが、急にできるわけでもない。もちろん、積極的にトライして失敗から学ぶこともあるだろうが、それが「学びが得られる失敗」であることが大前提だ。
チームの方針としてブレることなく、盗塁やエンドランなどの足を使った作戦を敢行して行くことは良いと思う。ただ、成功率に成長を感じないのは不安要素でもある。ただ闇雲にトライしていなければ良いが。キャッチャーの送球が素晴らしくて刺されたというよりも、スタートが悪くて全然間に合っていないように見えることが多いように感じられる。
現役時代に盗塁が多くないからと言って、盗塁の技術指導ができないわけではないが、今のコーチ陣に盗塁のノウハウを持った人材がいるのかも気になる点だ。ここは部外者からは分からないところなので、長い目で見て結果で判断していくしかないところ。
練習試合でいくら勝っても本番で勝てなければ意味はない。ただ、練習試合であっても選手個々が最善を尽くして勝ちに行った結果でなければならない。試合での目的の達成の為に、起用あるいは作戦上で勝敗に固執しない場面はあってもいいが、勝利への執念は常に持っていて欲しい。そういうものがなかなか感じ取れない試合が続いている。
19日は1軍の休養日。キャンプも残り2クールで6試合の実戦が待つ。練習試合にどう臨むのか、リフレッシュしつつ、もう一度考えて欲しい。19日はファームが日本ハムとの練習試合を行う。彼らからは1軍へ這い上がるという気迫を感じたい。
6森 9桑原 3山下 7楠本 8蝦名 5小深田 D高城 4知野 2益子 P中川 (控え投手) 勝又 飯塚 三上 櫻井 風張 笠井
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