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今永、またも初回4失点 ストレートに力なく別人の投球

08/22 横浜DeNA0-5広島東洋(ハマスタ)

今永は初回、菊池と野間の連打からバントで送った1アウト2、3塁のピンチで、西川に2点タイムリーを打たれて先制を許すと、堂林に2ランを打たれて4失点。2回以降は変化球を中心に5回まで投げたが、堂林に2本目のホームランを打たれて5失点。打線は九里から7安打を放つも、チャンスで一打が出ず完封負け。

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ポジ [Good]

2番手として登板した宮城が、ハマスタ初登板で2イニングを無失点で抑えた。150キロを超えるストレートで打者を押し込み、フォークでデビッドソンから三振を取るなど、変化球も有効だった。今永から2発を放った堂林に対しても、臆せずストレートを投げ込み、ど真ん中だったが詰まらせてショートゴロに打ち取った。

2イニング目は、回跨ぎの難しさか、末包を2球で追い込んだ後の勝負球が決まらずに歩かせた。九里が送って得点圏にランナーを背負ったが、菊池を低めのストレートでセンターフライ、野間もフォークでショートゴロに打ち取った。

ヤクルト戦ではオスナに一発を打たれたが、これで5イニングで1失点と順調に結果を積み重ねている。リリーフ陣が苦しんでいる中、もう少し違う役割で経験させてもいいかも知れない。

戸柱は、今永とのバッテリーで初回4失点を喫したが、その後は変化球中心の配球で何とか5回まで投げさせた。バットでは九里からライト線への二塁打などマルチヒット。最初の打席でも右へ左へ良い当たりを飛ばしていた。バッティングの状態は悪くなさそうだ。4点を失う前に配球が工夫できていれば。

この日、宮崎に代わって1軍へ合流した藤田が、代打でヒットを放った。勝敗とは関係のない場面ではあったが、7月15日以来の今季2本目のヒットがすぐに出たというのは、本人の気分的にも大きく違うだろう。できる部分でチームを支えてもらえればと思う。

ソトは、最初の打席でフェン直のシングルヒットになってしまったが、九里には合っていた。2打席目のサードライナーも悪くなかったし、3打席目のレフトフライは西川のファインプレーに阻まれた。前の試合もそうだが、如何せんチャンスで回すことができない。

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ヤジ [Bad]

これが今永なのかと目を疑うようなボールばかりだった。立ち上がりからストレートの球威が全く感じられず、甘く入ったスライダーを菊池に打たれ、野間にはシュート回転して甘く入った力のないストレートをレフト前に運ばれた。小園が送って1アウト2、3塁。

何とか1点で凌ぎたい場面だったが、追い込んでからの低めのストレートも、球威が全くなく、簡単に捌かれてしまった。痛い2点タイムリーだったが、さらに堂林にもアウトサイドの浮いたストレートをライトスタンドまで運ばれて4失点。

2回は、4点をリードした広島の打者がより積極的に来るところ、変化球を中心とした配球で三振を奪った。その後は、走らないストレートの出力を130キロ台まで抑えて、コントロール重視の投球。試行錯誤といった形だが、立ち上がりにあっという間に4点を失ったことが響いた。

今永クラスであれば、ブルペンや最初の打者で感じ取って、早めにこういった悪いなりの投球や工夫を見せて欲しかった。

それにしても、投げているボールが7月までの今永とは別人のようで、ケガが心配させるレベル。本人は「体調面は問題なく、痛いとかはない」と否定している。「けがを抜きにしては、こういう感覚は初めて」という程、ストレートの出力が出ないことに困惑している様子。これだけキャリアを重ねた投手でも、こういう状況に陥るのだから、投手のフォームは繊細だ。

この日の2回以降は変化球で打者を抑える引き出しを見せたが、本来の投球ではない。騙し騙し投げても長続きしないだろう。根本的にストレートを球威を取り戻すために、次回以降どうして行くか。このまま中6日で甲子園で先発しても悲惨な結果しか待っていないように思うが。

梶原が、初回の守備で堂林のホームランを追った時に右足を捻挫した。1回裏の攻撃に入る際、梶原がベンチ裏に下がっており、三浦監督が球審に事情を説明していた。梶原がベンチに戻って来て、遅れて打席に入り、初球のアウトサイドの速球を三塁線に打ち返した。

二塁打で反撃と思ったが、梶原は一塁の手前でスピードを落とし、一塁で止まった。明らかに足を庇った走り方だった。結局、代走の関根が送られて交代した。

堂林の打球、フラフラと上がり、捕れそうに思ったのかも知れない。だが、実際はスタンドまで届いている。本来ならフェンスに激突するのではなく、クッションボールに備えなければならない。何とか捕りたい、捕れそうと思って一生懸命やったプレーなのは分かるが、フェン直でもない捕れない打球の判断を誤り、ケガまでしてしまうのは勿体なさ過ぎる。

ファームではバッティング好調で結果を出し続けており、あとは1軍で定着するのみ。チャンスがもらえそうな状況にあるのに、自らケガで手放してしまっては。期待しているだけに本当に悔やまれる。こういった場面でケガをしないこともプロ野球選手として大事なこと。今後のプレーに反省を生かして欲しい。

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キジ [Other]

今永を中5日で先発に立てながら、いきなり初回4失点。これでは士気も下がるし、攻撃が単調になるのはやむを得ない。ただ、九里の立ち上がりもあまり良くなかったので、点の取り合いに持ち込めればと思ったのだが、まさかの完封負け。

この日、現地だったファンには悪いが、日曜にあれだけバウアーが奮闘しながら無得点だったチームが、この展開で3点くらい返して負けるのが一番腹立たしい。得点を次の試合に繰り越せるわけではないが、潔く0-5で負けてしまった方がダメージは小さくて済むのかも知れない。

ただ、点差があるからと言ってノーアウトで出たランナーが、ほとんど釘付けで進むこともなく、せっかく作ったチャンスもボール球を振ったり、真ん中に来た変化球に当てることすらできなかったりと点が入る気配すらない攻撃。打つよりもバントヒットの方が可能性が高いと判断したとは思うが、5点ビハインドの8回裏に関根がバントし、それでも1点すら取れなかった。

初回から試合を壊してしまう先発に、著しく得点力のない打線。現状でどのように勝てばいいのかすら見えない。同じメンバーで同じように負け、Bクラスへ転落して行くのか。こうした状況を変える采配もなく、選手も現れず、閉塞感の中で負けだけが増えて行く。

7月から少し改善した8月だったが、この3連敗で黒星が先行し、月間の負け越しも濃厚になって来た。状況を変える一手が欲しい。

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