04/28 ファーム 横浜DeNA5x-4千葉ロッテ(横須賀)
先発のバウアーは、2回までに4三振。3回に2アウト1、2塁から和田にライト前ヒットを打たれたが、勝又の好返球でホームでタッチアウト。5回はノーアウト1、3塁とされ、速水の併殺打の間に先制点を許した。6回には松川と福田秀のタイムリーで3点を追加された。7回は三者凡退に抑え、93球で降板した。7回に知野の3ランで追い付き、延長10回に松尾のセンター前ヒットでサヨナラ勝ち。
ポジ [Good]
バウアーが9三振を奪う投球を見せた。8安打4失点と良い結果とは言えないが、7回を三者凡退で抑え、予定通り93球を投げた。
ファームレベルなら無双して欲しいというのは、ファンとしては正直なところだが、バウアー本人としては調整の登板であり、投げられているボールとしては満足の行くもののようだ。ファームで打たれたから1軍でも打たれるとは限らないし、ファームで完璧に抑えても1軍で抑えられるわけでもない。
立ち上がりは変化球が主体で、2回までに4三振を奪う上々の立ち上がり。3回も連続三振を奪ったが、ヒットと四球でピンチを招き、和田にライト前へ運ばれた。ここは勝又の好返球でアウトにし、失点は免れた。
5回はノーアウト1、3塁とされてしまい、1点は仕方ないという場面できっちりと併殺に取った。6回も3本のヒットで1点を失ったところで止められれば良かったが、福田秀に少し浮いたストレートを捉えられた。だが、センター村川の打球の追い方も良くなかったように見えたので、完璧に打たれたわけではない。
この登板に関しては、しっかりとしたボールを投げて、93球まで行ったということだけでGoodと考えて良いだろう。あまりにも打ち込まれたとか、体に異常が発生したとかなら別だが、この内容であれば予定通りに1軍登板となりそうだ。
打席には二度入ったが、いずれもランナーがなく2三振に終わった。アメリカにいる時から練習していたバントは、本番に持ち越しとなった。しかし、打席にも入るというリズムで最終調整は完了。1軍の試合でどれくらいのものを見せてくれるか注目したい。
打線では同点3ランを放った知野、1点目とサヨナラ打を放った松尾が目に付いた。知野は1アウト2、3塁で甘く入ったボールを完璧に捉えた。打った瞬間という当たりだったが、風にも乗って場外まで届いた。思い切りの良さは知野の魅力なので、伸ばして欲しい。
そして、バウアーと2度目のバッテリーとなった松尾は、6回に右中間へのタイムリー二塁打。そして、延長10回は、牽制悪送球でノーアウト3塁となった場面で、低めの変化球を巧く拾ってセンター前へ運んだ。高卒1年目だが、バットコントロールも良くて非凡なものを感じる。
森もセンター中心のバッティングでマルチヒットをマーク。10回は牽制悪送球で一気に三塁まで進んだ。森を松尾が還す、そんな場面を将来的に1軍で何度も観たい。
ヤジ [Bad]
ファームの試合なので、課題が出て、それに対する練習をして行くということなのだが、守備のミスは少し目に付いた。
この日はレフト方向へかなり強い風が吹いていた。6回2アウト1、3塁で福田秀がストレートを捉えた打球に対して、村川が真っすぐ後ろに向かって走ったが、風に流された打球は左中間へ落ちた。難しい打球だったとは思うが、風向きと左打者の打球ということを考えれば、最初から左中間方向へ走らなければならなかった。桑原であれば普通に捕っていたと思う。このあたりは村川の課題になってくるだろう。
森は悪送球が一つあった。強肩が魅力だが、スローイングの精度がまだまだ。バッティングもそうだが、守備も安定感がないと1軍でレギュラーを張るのは難しい。
ロッテの先発、本前はボールに力があった。スピードガン表示は145キロ程度だが、打者は早く感じていたと思う。お互いに1軍は首位を快走しているが、ロッテもファームで良い投手が控えているという印象。だからと言って打てないようだと1軍には定着できない。5回まで梶原の内野安打1本で、8三振を奪われた。1軍クラス、あるいは好調な投手を打って、1軍の切符を掴めるようにしたい。
キジ [Other]
バウアーがファームで3試合目の登板となった。金曜日のナイターだが、早い時間から入場券を求める列ができ、16:30予定の開門が早まった。まだまだフィーバーは終わらない。16時過ぎに球場へ到着し、球場の中に入れたのは17時ごろだった。
最初の登板よりは少なかったが、一塁側、三塁側ともに一番外野寄りのスタンドにも観客が入るくらいの大入りになった。この日、BAUER来浜のポスターが横浜高島屋の壁面に掲示されることが発表となった。球団も1軍デビューに向けてPRの準備を進めている。
7回8安打4失点という結果は、ファームということを考えると少し不安にもなる数字だが、一方で9奪三振というように、しっかりと決まったボールは簡単には当てられない。今後も調整はするとして、本人も1軍で投げられるという手応えを示しており、想定通り5月4日にハマスタでデビューすることになりそうだ。
完璧に仕上がったかと言えば、そこまでではないだろう。それでも、このレベルの投手であれば1軍で投げながら徐々に状態を上げて行けると思う。最初のうちは完璧に抑えるまでは行かないだろうが、交流戦が終わるころにはサイ・ヤング賞投手の片鱗は見せてくれているのではないかと思う。
この日は、1軍のナイターと並行で行われたファームの試合を現地観戦したため、1軍の試合の記事は投稿しない。ここで少し触れておきたいと思う。
スカスタでは1球速報を見ながら状況を確認し、帰宅後にハイライトを見た程度だが、今永が慎重に1点すら与えない投球をし、前回に続いて1-0での勝利。3週間待ったが、これ以上ないエースの投球。ホントに素晴らしいと思う。慎重に行き、12三振を奪った分、球数が嵩んで7回までとなったが、相手の小笠原も素晴らしく、得点を与えられない中でベストな投球だったと思う。
バウアーも今永をライバル視しているところがあるので、この12奪三振は刺激になるのではないか。1軍登板に向けてさらに気合が入ると思う。現状では投げているボールも含め、今永がエースであることは揺るぎない。
この日の小笠原から得点を奪うのは至難の業。ハマスタでしか打たない状態の牧が、小笠原の失投を見逃さずに右中間を破るタイムリーを放ち、それを今永とリリーフが守り切った。入江が招いたピンチで登板したエスコバーが、相手の走塁ミスもあって1球で2アウトを取った。3連投だった山崎はベンチ入りせず、代魔神として伊勢が9回を締めた。昨年、プロ初セーブも挙げており、十分に役割を果たすことができるのも強みだ。
前日は打たれた投手陣を打線がカバーし、この日は打線が打てない分、投手陣が踏ん張った。投打の歯車がしっかりと噛み合い、今季初の5連勝は強さを感じるものだった。29日は、高橋宏ではなく松葉が今季初先発。バンテリンでは好投するので要注意だ。復帰2試合目の大貫を援護したい。
それでは、横須賀スタジアムでの写真と動画を紹介。
16時過ぎの横須賀スタジアム。最後尾はブルペン横で何度か折り返した先。臨時でチケットカウンター以外にテーブルでチケット販売を行っていたが、それにしても入場者がなかなか捌けない。
球場の中に入ると、ベイスターズの選手がウォームアップ中。
ちょうど日がバックネット裏の陰になり、日差しは当たらず。やや冷たい強い風が吹き、肌寒さを感じるコンディションだった。
スタメンが発表された。
まっさらなマウンドに上がったバウアー。
森は、鼻にガードを付けずに出場していた。
ピンチでマウンドに集まるナイン。バウアーにちゃんと話しかけられている?比較的、田中俊太が声をかけに行っていた印象。
打席ではバントの機会もなく、2三振に倒れた。
7回を三者凡退に抑えた後、ベンチで大家コーチと通訳を介して会話するバウアー。
同点3ランを放った知野を迎える小深田と田中俊。ベンチ前のハイタッチにはバウアーも加わっていた。
2番手は平田。
昨年の高卒捕手の松川と、今年の高卒捕手の松尾。
背番号92の国吉が登板し、球場全体から拍手が送られた。
9回は3番手で濵口が登板。リリーフ登板にどよめきも起こった。
9回で決着付かず、延長戦へ。グラウンド整備が行われる。
10回は田中健が登板。1軍の勝利を1球速報で見届け、延長にも入って寒さも限界となり、帰ろうと思った。
トイレに行くと、選手の出入口では既に出待ちの人たちがたくさん。まだ延長戦になったばかりで、いつ終わるか分からないのに待っているとは。
その間に田中健が10回表を片付け、森がヒットを打ったところだった。一塁側へ移り、この場面だけは観ることに。
牽制悪送球で森が三塁へ進み、松尾がフルカウントから巧いバットコントロールでセンター前へ運び、森がホームイン。サヨナラ勝ち。
移動した位置が悪く、完全にフェンスが被ってしまった。
松尾と森に挟まれる形でバウアーも加わっていた。
結局、最後まで観てしまった。
出待ちの人々はさらに増えていた。さすがにこれには加わらずに家路へ。
最後に、当ブログの公式You Tubeチャンネルにアップした2つの動画を紹介。強風だったため、スマホの動画撮影では風の音がかなり入ってしまったので、音量にご注意。
コメント