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東が2年ぶり先発も1球に泣く 奥川に3安打で援護なく

09/28 東京ヤクルト4-0横浜DeNA(神宮)

トミージョン手術を受け、2年のブランクを経て登板した東に、野球の神様は何故ここまで過酷な試練を与えるのか。そんなことすら思うような打球だった。3回まで44球、5三振を奪って山田のヒット1本に抑えていた東だが、5回1アウトからサンタナを歩かせ、西浦ヒットの後、奥川にバスターを決められて満塁。塩見は三振に取ったが、青木にレフトへのグランドスラムを浴び、降板。打線も奥川から3安打、リリーフにはパーフェクトに抑えられ完敗。

ポジ

やっと東が1軍のマウンドに帰って来た。今年中に果たせたことが何よりのポジ要素。じっくり時間をかけた分、進化して戻って来てくれたと思う。立ち上がり塩見にボールが3つ続き、おやっと思ったが最後はチェンジアップでタイミングを外して空振り三振を奪った。山田にヒットは打たれたが、村上をカットボールで三振に取り、上々の立ち上がり。

思ったよりも緊張しなかったとコメントしていた通り、初回に148キロをマークするストレートと変化球が冴えた。2、3回は簡単に片付けて44球。奥川との投げ合いの様相だったが、4回先頭の青木に粘られ、少し潮目が変わった。3-2から5球ファウルにされ、11球目のチェンジアップが高めに行ってしまったが、根負けせずに打ち取れた。

それでも山田にはボールが先行し、3-1からライトフライで打ち取ったが、村上は7球目の際どいストレートをボールと判定された歩かせた。オスナには高めのストレートで、強烈なレフトへの大ファウルを打たれたが、次のカットボールを引っ掛けさせ、強い当たりだったが、宮崎が上手く処理してサードゴロ。それほどピンチを迎えたわけではないが、28球を投げさせられ、2巡目のヤクルト打線が適応してプレッシャーをかけてきた。

そして5回、先頭の中村は初球で打ち取ったが、サンタナに警戒したのか歩かせてしまった。コントロールが乱れたと言うよりは、一発を怖がってコースを狙い過ぎた感じの勿体ない四球だった。西浦にチェンジアップを拾われてセンター前ヒット。ここで奥川はバントの構え。先にストライクを取ってしまえば良かったが、初球は高めのストレートが外れた。

2球目で東と伊藤光のバッテリーはチェンジアップを選択。これはどういう意図だったのか。バスターは想定していないにしても、バントを失敗させるなら高めのストレート系が良かったと思うし、1ボールからチェンジアップを投げてもボールにはしづらいので、バントだったとしても球速が落ちる、やりやすいボールにしかならないのではないか。

ここでバスターを仕掛けて来たヤクルトベンチは、さすが乗っているチームという感じだ。東に手こずっていたが、余裕があった。そしてチェンジアップを見事にレフト前へ弾き返した奥川も素晴らしい。結果的にこの一打が命取りになってしまった。

塩見はタイミングも合っておらず、彼の時にまた非常に素晴らしいボールが行っていた。チェンジアップをファウルさせた後は、アウトサイド低めのコーナーギリギリに2球。あまりに素晴らしいボールで、塩見も手が出ないという感じだった。たらればを言っても仕方ないが、奥川を取っていればこれで終わりだった。

2アウト満塁となって、前の打席11球粘られた青木を迎える。初球はアウトサイド低めへのカーブ。青木には投げていなかったし、この試合でもほとんど使っていなかった。青木の頭にほとんどなかったボールでストライクを先行できた。続いてアウトサイドへカットボールを投げたが、やや中に入って青木がレフト方向へ弾き返した。それほど完璧に捉えたようには見えず、外野フライと思ったが、打球はどんどん伸びて、レフトスタンドにギリギリ飛び込んだ。

まさかのグランドスラムだった。東のボールも悪くなかったし、あれを逆方向へホームランした青木が素晴らしかった。風も味方したし、チームの勢いが打たせたような打球だった。これは東を責めることはできない。ただ、奥川のところと、強いて言えばカーブでストライクが取れているので、カットボールならボールゾーンへ投げたかった。カーブの後のスライダーはセオリーでNGなので、打者もストレートを狙ってくるかも知れないが、この日の球威なら高ささえ間違えなければファウルが取れたのではないか。まさしく1球に泣いた登板になってしまった。

それでも3回までの投球は文句の付けようがなかったし、本当の意味での東の復活も近いなと感じさせてくれた。立ち上がりのストレートはかなり走っていたし、それがもう少しコンスタントに出せれば、新人王と獲った時以上の進化した東が観られるのではないか。中6日で登板させるのかどうか分からないが、次回の登板があれば期待したい。ぜひハマスタのマウンドに立って欲しいね。

僅か3安打の中で、牧が2回の第1打席でセンター前ヒット。今季117安打となり、球団新人安打記録に並んだ。記録更新はお預けとなったが、近いうちに抜き去り、どこまで伸ばすのかというところになるだろう。ホームランも20本というのが中距離打者としての大台になってくるので、そこも期待したい。

ヤジ

またも奥川に好投を許し、散発の3安打に終わった。もはや高卒2年目の若手というよりも、この日で8勝となりヤクルトのエースと言っても良いくらいの存在。先発後に登録抹消し、中10日の間隔を空けて大事に我慢して使っているが、素晴らしい投手になって来ている。そんなエース級との対戦は、少ないチャンスを生かさなければならないが、東を援護することはできなかった。

初回、佐野が右中間を破って二塁打。オースティンはボールを良く見極めて粘っていたが、しっかりとアウトサイドのコースにコントロールされ、甘いボールはひとつもなかった。牧が149キロの高めのストレートを捉えてセンター前ヒットを放ったが、他の打者はストレートに押され、それを意識してフォークなどの変化球にひっかかるというパターンを繰り返した。

3回は1アウトから桑原がエラーで出塁し、盗塁を決めてチャンスを作ったが、柴田と佐野がフォークで打ち取られて先制ならず。久々の先発だった東だけに先に点を取りたかった。ストレートは、スピードガン表示では147キロ前後というところだが、回転が良いのだろう。振り遅れの空振りや詰まった当たりばかりだった。完全に力負けと言う感じ。ストレートを意識させられるのでフォークが非常に効く。

奥川にこれだけの投球をされては仕方ない。ストレートの良い投手に力負けするのは、このチームの伝統的なところ。それよりも星、田口、今野のリレーにパーフェクトリリーフであっさりと終了したことの方がツラい。グランドスラムは重かったが、東の復帰戦でもう少し奮起して欲しかった。気合が空回りしたようにも見えず、ただ淡泊に凡打を積み重ねただけ。スタメンの陣容からも小細工はできず、爆発するか抑えられるかのどちらかというような打線。これでは突破口も開けないだろう。

キジ

東の降板後は伊勢、ピープルズ、平田で青木のヒット1本に抑えた。ピープルズは前回、手痛い一発で敗戦投手にはなったが悪くない。リリーフが試合を締めて望みを繋いだが、打線が全く振るわなかった。まさにグランドスラムの1球だけで決まった試合になった。

東の復帰は明るい材料ではあるが、これで7連敗となった。借金が1桁になったと思ったら、16まで膨らみ、今季最大である17に逆戻りしそうな状況。4月は陣容が揃わない中で開幕6連敗と10連敗を喫した。その分がシーズン最後までのしかかっていたが、ここに来ての7連敗は厳しい。日曜のような勝てる試合を落としてしまったことが原因ではあるが、5月以降は良い形で戦い、9月も中盤までは勝ち越しできそうな勢いがあったが、一気にブレーキがかかってしまった。

一方のヤクルトは乗りに乗っているという感じ。先週末の中日戦で3試合とも0点に抑え、2勝1分だったが、この日も得点を与えず。ヤクルトは投手がいないからなと言われたことが嘘のような充実ぶり。チーム防御率はいつの間にか3.40で中日に次ぐリーグ2位になっている。正直、ヤクルトファンの皆さんもここまでの結果には驚いているのではないか。自分の開幕時点での認識も恥ずべきレベルだ。

この日の9回に登板した今野は、まさにヤクルト投手陣復権の象徴だろう。今年も何度となく抑え込まれている。地元の楽天を戦力外になり、ヤクルトで見事に花開いた。昨年まで35試合で1勝、防御率5.69の投手が50試合で5勝、防御率2.34を残すのだから、予想なんてできるはずもない。彼の場合、移籍が良いきっかけになったということだろう。悪く言うつもりは毛頭ないが、風張が戦力外になってしまうことも理解できてしまうような陣容になっている。

9連勝、13試合負けなしは球団記録という破竹の勢い。これを止めるのは至難の業だ。ましてや4勝15敗2分とヤクルト快進撃の立役者になってしまっているDeNAが止めるのは困難。だが、意地を見せて欲しい。大貫は前回もヤクルトの打線を抑えて、結果を残している。何としても打線が小川から得点を奪い、大貫を援護して優位に試合を進めたい。

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