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知野が代打逆転満塁弾も 3点差逆転では初の負け

09/03 横浜DeNA7-8読売(ハマスタ)

劇的な一打が台無しになった。先発の濵口が2回までに4失点。しかし、2回裏にノーアウト満塁とすると、濵口への代打・知野が逆転のグランドスラム。さらに宮崎の2点タイムリーで7-4とする。2番手の宮城は岡本にソロを浴びるなど2失点も3イニングを投げた。打線が3回以降抑え込まれる中、8回に宮崎のエラーをきっかけに丸のタイムリーで同点。9回は不運な打球もあり、門脇のタイムリーで勝ち越しを許し、5連勝を逃した。

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ポジ [Good]

知野が代打で逆転満塁弾。2回裏、ノーアウト満塁となり、2回4失点の濵口に対する代打として起用された。時折ファームの試合に出たりしていたが、8月は僅かに4打席。8月25日以来となった打席で、1ボール2ストライクと追い込まれながら、インサイド高めに来たストレートに力負けせずに打ち返した。

犠牲フライには十分と思ったが、打球が伸びてスタンドまで届いた。三浦監督も驚きの表情を見せた。代打起用したが、まさかホームランとは思っていなかっただろう。観ている誰もが驚く一撃だった。いつも牧や佐野のホームランで一緒に両手のデスターシャをしているが、フェイントのようにデスターシャするのかしないのか、みたいなパフォーマンスになった。

非常に限られた出場機会となっていて、打席の感覚も遠ざかるところ、見事に結果を出したと思う。大田が特例2023で抹消となったので、しばらくは右の代打としては起用が増えるはず。引き続き結果を出してアピールして行きたい。

3回から宮城が登板。これまではビハインドか、大量リードの場面がほとんどだった。先発が2イニングで降りてしまったという事情はあるが、7-4と逆転した後の重要なイニングを任された。内容次第ではプロ初勝利を手にする可能性がある登板。それを意識して、これまでのように投げられるのか注目した。

この3連戦は打ちまくっている岡本和と大城卓をフォークで連続三振。吉川には高めのストレートをレフト前へ運ばれたが、萩尾もフォークで空振り三振。球威あるストレートが効いて3三振と素晴らしい投球を見せた。

3回裏の先頭で打順が回ったが打席に入って続投。4回は先頭の門脇に二塁打を打たれ、2アウトまで漕ぎ着けるも丸のタイムリーで失点。5回は岡本和にストレートをレフトスタンドへ運ばれた。フォークのイメージが残っている中、しっかりと捕まえた相手が上だった。

それでもリードしている展開の中で、3イニングを投げ切った。できれば1失点で留めたいところではあったが、リードを守って次の投手へ繋いだことは素晴らしいし、良い経験になっただろう。勝利投手の権利があったが、8回に同点とされ、プロ初勝利は消えてしまった。

知野と宮城のヒーローインタビューが見えていたが、二人とも持ってなかった。日替わりヒーロー、しかも若い二人がヒーローとなればチームも俄然乗って来るはずだったが、痛い逆転負けとなってしまった。それでも、二人の活躍が消えるわけではない。残り試合でも結果を出して欲しいし、次こそヒーローインタビューに上がって欲しい。

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ヤジ [Bad]

最終的には9回に勝ち越しを許し、敗戦投手は上茶谷となったが、三浦監督もコメントしていた通り、上茶谷には気の毒な結果になった。

本来なら7回山崎、8回ウェンデルケンというリレーだが、打順との兼ね合いも考え、1イニングずつ前倒してで投入。1点差に迫られていたが、何とかリードを守った。8回、エスコバーを登板させ、157キロのストレートで押し、連続三振。長野もサード正面のゴロに打ち取った、はずだった。しかし、宮崎が大事に行き過ぎた為か悪送球。

送球が変化したのか、ソトも捕球ミスのようにミットに当てて後逸してしまったので、長野は二塁まで進んでしまった。結果論だが2アウトなので最低でもベースを離れてキャッチし、タッチに行って欲しい場面だった。2アウト2塁で丸を迎え、外野は前進守備をしなかった。ライトへ速いゴロのヒットだったが、関根の送球は高く浮いて山本が捕れなかった。

正確に投げていれば微妙なタイミングだったが、刺したらスーパープレーであって守備位置からしてもこれはやむを得ない。だが、送球間で丸も二塁へ進んだことで、続く坂本に対して、上茶谷を投入することになった。

延長を考えると、このイニングはエスコバーで投げ切り、9回を森原に任せ、最大3イニングを上茶谷、田中健、伊勢で賄うべきだったが、逆転を阻止するために右打者にかなり打たれているエスコバーを代えざるを得なくなった。リリーフを前倒しで投入したことが、ここに来て思わぬエラーによって響いた。

上茶谷は、このピンチは抑えた。しかし、ここで上茶谷を代えてしまうと、延長12回まで考えた場合に投手が足りなくなる。前日にも回跨ぎをさせているのに、ここでも回跨ぎで9回も行ってもらうしかなくなった。エスコバーが登板した時に、上茶谷がどれくらい準備ができていたのか。

9回は岡本に対して素晴らしいカットボールで三振を奪い、2アウトランナーなし。だが、吉川を歩かせた後、岸田のセカンド後方へのフライを牧が追い付けずにヒットとしてしまった。難しい当たりだったことは間違いないが、捕れない打球でもなかった。

これで2アウト1、3塁となり、この日2本の二塁打を打っている門脇に3ボール1ストライク。次の岡田は1割台だったが、代打に梶谷がいたので、ここで勝負するしかなかったか。カットボールが真ん中高めに入り、レフト前ヒットで勝ち越し点を奪われた。

終わっていたはずの8回に登板する羽目になり、回跨ぎで不運な打球もあって勝ち越し点を奪われた。上茶谷には本当に気の毒な登板になった。

初回、8回そして9回と2アウトランナーなしという状況からの失点。守備も含めてあと1つのアウトを取り切れなかった。そのあと1つがチーム力の足りなさを痛感させる。そうした投手陣の流れを作ってしまったのが先発の濵口。8月は良い投球ができていたが、この日はストレートのコントロールが悪く、論外の投球になってしまった。

濵口は、この日特例2023で抹消された大田の代替指名選手として登録されたので、4日に抹消されるはず。5日には坂本が先発するので、彼も代替指名選手として登録されるのではないかと思う。濵口は代替指名選手なので来週の日曜に登録可能だが、先発するかは大貫やガゼルマンとの比較になるだろう。

打線も2回までに7点取っていれば、本来は十分ではあるのだが、自軍の先発が2回で降りていて、相手も2回から継投する状況になっているだけに、追加点を取らなければならなかった。前日は打たれたが、ビーディ、船迫を早めに使い、打線の勢いを止められた。前日に野手の北村が登板し、バルドナードを温存できたことで2イニングを投げさせられたのも奏功した。

逆転満塁弾から6点のビッグイニングを作りながら、流れを少しずつ相手にやってしまった攻撃。その流れを一気に手放した守備のミス。負けるべくして負けた試合になった。

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キジ [Other]

読売の打線は強力なので、濵口もある程度は失点すると思っていた。読売の井上を打てるかどうかがこの試合の焦点だと思っていた。打てれば、7-6くらいの試合はあるかなと想定していた。濵口が思ったよりも内容が悪く、2回4失点。チャンスで打席が回り、勝負を懸けた。ここが見事に当たって逆転満塁弾。

さらに2点も追加できたので、3回以降もある程度追加点は取れるだろうと見込んでいた。読売は前日も先発の横川が1回で代わっており、井上も2回にアウトを取れないままの交代だった。この日、三上と松井を入れ替えたが、ブルペンは苦しいはずだった。

だが、3回から5回までパーフェクトに抑えられ、その間に1点差まで詰められた。宮城が3イニングを投げたものの、山崎を6回、ウェンデルケンを7回と前倒しで投入する形になり、打順の兼ね合いもあって8回はエスコバーになった。しっかりと三者凡退に打ち取ったはずが、まさかのエラーで暗転。3回以降はずっと読売の流れで試合が進んでいたが、最後にそれが結果となって表れた。

日刊の記事によれば、代打逆転満塁ホームランはセ・リーグで100人目。3点差をひっくり返す満塁弾は、12本目でベイスターズでは初めてだが、試合に敗れたのはこれが初めてということだ。3点差をひっくり返しているのでリードは1点になるが、それでも勢いづいてチームは勝っているということ。ましてや、この日は同じ回にさらに2点を追加し、2回までに7点を奪っていながらの敗戦。

この日の負けはもう変えられないので、今週は5戦4勝だったことをポジティブに考えて、切り替えるしかない。次の試合もすぐにやって来るので、選手たちはそうするしかないと思う。

ただ、こういう試合を取れないと、優勝争いをする貯金20という領域には達しない。4月の終わりに7連勝したが、その後は最多で4連勝止まり。当然、連敗もあるのでそれでは貯金が増えて行かない。毎週6戦4勝、5戦3勝で行けるなら、それをポジティブに考えてもいいが、負ける期間もあるので、こういう勝てる時期に大きな連勝が作れないと、優勝争いはできない。

そういう機会をミスで逃してしまうという事実を認識する必要がある。2位になったとして、地元CSが開催できたと歓喜して終わっては、その先はない。優勝したチームとは何が違うのか。どういう部分を補って行くのか。頂戦は結構だが、そういうところを突き詰めてやらなければ、横浜に本当の歓喜は訪れない。がむしゃらに一生懸命やっただけでは掴めないものがある。

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