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今永13奪三振の好投 伊勢が初セーブならずドロー

10/03 読売3-3横浜DeNA(東京ドーム)

今永の6勝目が消え、引き分けに終わったことは良かったとは言えない。ただ、サヨナラ負けを阻止できたことは伊勢にとって大きな経験だったのではないか。今永と戸郷の投げ合いで進んだ試合は、5回に宮崎のソロと佐野の2点タイムリーで3点を先制。今永は廣岡と丸に2本のソロを打たれて2失点したが、7回もアウトは3つ三振で取り、13奪三振の好投だった。9回はクローザーとして伊勢をマウンドに送った。先頭の岡本を歩かせ、2アウト2塁から大城に同点を打たれた。しかし、2アウト満塁から松原を打ち取り、サヨナラ負けは許さず引き分けた。

ポジ

宮崎が先制の16号ソロ。7球目の148キロストレートを、芸術的なインサイドの捌きでレフトスタンドへ運んだ。普通はファウルにしかならないだろうというコースを、ホームランにされるのだから投手は堪らない。残り試合は少ないが、キャリアハイの2018年28本に次ぐ本数に達し、2度目の20本の大台の可能性も残る。まずは打率を上げて首位打者争いに加わりたいが、こちらにも注目。

佐野が2アウト満塁から2点タイムリーで貴重な追加点を叩き出した。神里が三振に倒れた後、2球目の高めのストレートを右中間フェン直の二塁打。2番に入ってから5試合連続の打点で、7打点を稼いでいる。不思議なもので3番よりもチャンスで回り、しっかりと結果を残している。あとは牧やオースティンと相乗効果でさらに得点力が上がって来れば。

ソトが久々のマルチヒット。まだまだ状態が良いという打ち方でも打球でもないが、結果が出ることも薬になる。来日2年間がそうだったように、もっと右方向への打球が増えて来ると良いのだが。

今永は、ストレートの走り、変化球のキレ、コントロールとも申し分なく、慎重に丁寧に投げながらも大胆さを持ち合わせ、読売打線から三振を積み重ねた。2回から3回にかけて5者連続三振。松原がエラーで出塁したが、自らの牽制で刺した。4回は2アウトから岡本を警戒して歩かせ、ウィーラーの詰まったヒットでピンチとなったが、丸をチェンジアップで2打席連続三振に取って切り抜けた。

3点の援護をもらい、廣岡にソロを浴びたが、その後も三振を積み重ねた。丸にカットボールが少し抜けたような形で高めの真ん中付近に入ったところを完璧に運ばれ、ライトスタンドへのソロ。前の2打席は完璧に抑えていただけに悔やまれる。しかし、7回13奪三振で2失点はHQSであり、素晴らしい結果。

ただ、13三振を奪っただけ球数は費やしており、完投した時と同じ今季最多の118球を要して7回までで降板となったことは、今永クラスのハイレベルの投手であれば少し反省点となる。三振をたくさん奪えば勝てる競技ではないので、必要なところでは三振を取りに行くにしても、場面によって打たせて取って球数を少なく抑えることも必要だろう。この素晴らしい投球を来週も見せてもらいたいと思う。

8回をエスコバーが内野安打1本で抑えた後、9回のマウンドに上がったのは三嶋ではなく、伊勢だった。山崎の登録抹消を受けて、三浦監督は「抑えは流動的」と言っていたが、対読売、最近の調子を考慮して伊勢を1点リードのマウンドに送った。

先頭は岡本。一発同点の場面で警戒しないはずはない。プロ初セーブに向けて1点しかリードがない9回の場面で、緊張もあっただろう。ストライクが1球も入らずに歩かせた。山崎が3点リードで先頭を歩かせた時には、クローザーとしてありえないと書いたが、ここは伊勢のキャリアではやむを得ないところ。

これでガタガタになってしまうかと心配したが、代走の増田に盗塁を決められながらも、DeNAにとっては最強打者とも言える亀井を151キロのストレートで空振り三振に取った。このあたり、開き直った投球ができるところが伊勢の良いところだ。丸は初球のストレートに押され、ライトフライ。2アウトで代打の大城を迎える。

1ボールからフォーク、ストレートで追い込み、4球目はフォークがバットの先に当たって折れたが、一塁線切れてファウル。5球目は高めのストレートで空振りを取りに行ったが、力み過ぎて上ずった。そして6球目はフォークを選択したが、これが真ん中に入ってしまった。フェン直の二塁打で同点。

どういう意識でフォークを投げたのか。一塁も空いているし、中島も怖い打者ではあるが、キャッチャーの大城にはフォークを読まれていたし、ストレートに押されていた分、ストライクゾーンに入っては少し遅い打ちやすいボールになってしまった。このあたり、あと1アウトというところでの勝負、経験が必要なところになるだろう。

中島は申告敬遠で2アウト1、2塁。廣岡は2ストライクから決められずに7球目のストレートが肘当てに当たり死球で満塁。絶体絶命の場面となったが、松原に対しても自分のボールをしっかりと投げ込み、最後は150キロのストレートを投げ切って空振り三振。逆転サヨナラ負けは阻止した。

もちろん、クローザーとして信頼を得て登板したわけで、今永そしてチームの勝利を消してしまったことは事実。良かったとは言えないが、岡本を歩かせてしまい、ノーアウト2塁から最後は同点で満塁という場面になりながらも、しっかりと投げられていた。まだクローザーを任せられる立場にはないが、今後のリリーバーとして、将来クローザーを目指す上でも伊勢個人にとっては、何にも代えがたい経験になったはずだ。

ヤジ

この日も桑原は欠場。神里が1番センターで起用されたが、3打席連続三振。前日は楠本が起用されていたが、ここ最近の代打での成績や戸郷との相性も考慮して起用されたと思うが、低めのフォークに全く合わなかった。4回までノーヒットに抑えられ、7奪三振の戸郷にはチーム全体で苦労したが、それにしてもという感じ。

代走でここ一番の盗塁が任せられるわけでもなく、代打で使うタイプの選手でもない。ポスト梶谷の最有力だったが、ここまで桑原と大きく差が付くとは。来季のリベンジに向けてもう一度、自分のバッティング、個性を見つめ直し、磨き上げてもらいたい。

戸郷から3点は奪ったが、まとも読売のリリーフ陣を攻め切れなかった。今永は、打席でも集中力が高く、少しでもチームに貢献しようという気持ちが出ていて、これまでもヒットを放って来た。意識が高いからこそ、7回のバントは決めたかった。本人も悔いが残っているだろうし、だからこそ7回裏は抑えたかったはずだが、1球のミスで流れをさらに悪くしてしまったのは非常に勿体なかった。他の打者は完璧に三振を奪っただけに。

DeNAにとっては4点目というのは特に勝率に大きく影響する部分だけに、その1点が取れないという今季何度も経験した攻め手の弱さを来季に向けて、改善して行きたい。やはり4番のオースティンが急激に不振に陥っていることも影響している。阪神、中日に対しては.350前後をマークしている一方、これで読売戦は.186と抑え込まれている。低めの変化球を良い高さに投げられており、三振の数が他のカードよりもかなり多い。対策されている部分を克服して行く必要があるだろう。

キジ

今永が13三振を奪う好投を見せたが、三振の多い好投手の宿命とも言える被弾の多さで、2本のソロで2失点。それでもHQSを達成した中で、チームの勝利に繋げることはできなかった。4点目というところが非常に重要な中で、あと1点を取るという攻撃に至らなかった。

それでも伊勢を9回のマウンドに送り、どれだけのピンチを迎えても任せきった三浦監督の起用には同意したい。山崎が登録を外れ、三嶋もまだ不安定さが残る中で、来季以降の将来も考えれば、新たなクローザー候補を模索する必要はある。シーズンが終わってから考えるよりも、シーズン最終盤、優勝に向けて後がなく必死になって向かってくる読売を相手に、ビジターゲームで1点差のマウンドに上がるという経験は、他ではなかなかできない。

プロ初セーブを挙げることはできなかったが、打たれてしまった反省とともに、ピンチを迎えながらも自分のボールを投げ、サヨナラ負け目前の場面で断ち切ることができた。今後の伊勢が楽しみになる登板だったと思う。

読売3連戦で一つも勝てなかったということは、チーム全体としては反省し、次に繋げて行かなければならない。そうした中で、2戦目の前半に田中豊が連続四球で出したランナーを還したものの、それ以外は3連戦を通じて読売のリリーフから得点を奪えなかった。菅野は別にしても、2戦目は山口のアクシデントがあり、3戦目は中4日の戸郷を5回で降ろした。リリーフが苦しくなってくるところを突けず、力負けしてしまった。走力による攻撃ができないチームで、パワーピッチャーの並ぶリリーフに対してどのように1点を取って行くか。接戦の中での得点というものをもっと突き詰める必要がありそうだ。

東京ドームでの読売戦もこの試合で全日程を終了。ビジターゲームは、マツダの4試合のみとなった。12~14日の3連戦と、未発表の9月17日中止分。それ以外の12試合はハマスタで戦う。成績が好転して来た中で、先週は6連敗を喫してしまった。残り僅かとなった2021年、最後にハマスタのファンに良い試合を見せてもらいたい。まずは来週、優勝を争う阪神との3連戦。意地を見せてもらいたい。それにしても、佐藤輝の59打席連続ノーヒットの爆弾、ハマスタに回ってきてしまったね。

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