02/16 練習試合 横浜DeNA7-10千葉ロッテ(アトムホーム宜野湾)
横浜DeNAベイスターズの春季キャンプ第4クール2日目は、13時からロッテとの練習試合を行った。先発の笠原は2回無失点も、濵口は2イニング目に制球を乱して3失点。暴投や捕逸も含め、守備のミスが目立ち2試合連続の2桁失点となった。打線では楠本が3安打と好調を維持、森がマルチヒットをマークするなど13安打を放った。
防げるミスは減らす努力を
この試合もスポーツナビで1球速報があったため、スコアについてはそちらを参照。
結果として負けたから書くわけではなく、この時期の練習試合に勝敗は関係ない。三浦監督もコメントしていたし、第4クールのテーマでもある「チャレンジ」をしたことの結果であれば、そこから学びも得られるし、今しかできないことなので、そこは問題ない。
それでも、チャレンジとは言えないような、雑なプレーや単純ミスは仕方ないで済ませて良いものではない。それは本人も、ベンチも分かっているだろう。この後の練習、そして実戦で反省を生かす以外にない。
2回に森が強い当たりのショートゴロを弾き、慌てて拾い直して送球したが、バウンドしてしまい、ソトも獲れなかった。森の肩であればチャンスはあったかと思う。過度に慌てて力んでしまっては、かえって送球が遅くなる。このあたりはリカバリーする技術も身に付けて行かなければならない。
4回は、1アウトで西川を2球で追い込んだところから歩かせた。濵口も実戦初登板だし、公式戦とは異なる配球だったと思うが、このあたりの精度は調整が必要だろう。この日は当たっていた福田光にストレートが浮いたところを左中間に運ばれた。レフトの大田が弾く間に一塁ランナーが生還した。エラーは付いていないが、大田から森の中継を考えれば、チャージして押さえていれば、3塁で止まった可能性もある。
続く植田の2球目はインサイド低めのストレートだが、これを戸柱が弾いて捕逸。サイン違いの可能性もあるが、そうでないなら捕らないといけない投球。植田はショートゴロに打ち取り2アウトとしたが、小川の強烈なセカンド横の打球は林が止められず、タイムリー二塁打となった。球場ではEのランプが点灯したが、さすがにこれは強襲ヒットだろう。
藤原を歩かせて2アウト1、2塁から友杉への6球目のフォークが暴投となり、2塁から小川が一気に生還。記録は暴投だが、サイン違いでないなら、フォークを獲るのに体で止めに行かず、ミットだけを出したように見えた。
6回は3番手の坂本が、先頭の福田光にフルカウントから際どいボールが外れて歩かせ、植田がドラッグ気味のバント。1アウト2塁となって、小川もドラッグバント。小フライとなったが、京田の前に落ち、京田はファーストへ送球もワンバウンドでセーフ。その間に福田光が3塁に進んだ。
打球が一瞬上がったため、福田光はベースを離れて止まっていた。1アウトだから1塁でアウトを取るのがセオリーだが、2塁ランナーを挟殺することもできた。やや不規則なバウンドから送球も難しくなったが、サードの守備も今年初めてやっているので、これは仕方ないか。
1アウト1、3塁となり、藤原の2球目がアウトサイド低めに外れ、山本が捕れずに暴投で追加点。これも捕り方に問題があるように見えた。そして藤原にはフルカウントとなり、8球目のチェンジアップがワンバウンドし、山本が大きく弾く間に2塁ランナーが還り、この回は暴投で2点を許した。
他にも細かいミスはあったが、バッテリーミスが一番目立ったし、チャレンジしたわけでもないと思うので、ここは大いに反省が必要だろう。
試合後、野手が一塁側のベンチに集まり、大田を中心にかなり長い時間話し合いをしていたことが印象的。大和や宮崎がまだ合流していない中、ベテランとは言え移籍2年目でこういった存在になってくれることは嬉しい。ミスをした選手が、これ以降の練習でしっかりとそこを補って行くことが必要だ。
笠原は移籍初登板、京田も初ヒット
中日から移籍の笠原、京田がまずはベイスターズでの順調な滑り出しを見せた。先発した笠原は、丁寧に緩急を使いながらの投球で、2回を1安打に抑えた。本人もまずはゼロで抑えたいと思って登板したと思うが、移籍後初登板で結果が出せて、ホッとしたところだろう。力で押すタイプではないので、コントロール良くボールを配し、タイミングを外して打ち取って行く必要がある。今後はイニングを長くして、先発ローテーション争いに食い込みたい。
京田は、宮崎が不在と言うこともあり、慣れないサードに入っての出場。守備は上手い選手だが、ショートとサードでは違う部分も大きいので、慣れる必要があるだろう。バットの方では6回に、初球の甘く入ったスライダーを引っ張ってライト前ヒット。移籍後、実戦での初ヒットとなった。開幕までショートの争いは続くだろうが、宮崎にアクシデントが発生した場合にサードに入ることにも備えているのは大きい。開幕戦でさすがにやって来るかは分からないが、青柳が相手なら宮崎を外してサード京田もないわけではない。
打線では楠本が目立った。12日のヤクルト戦でも巧みなバットコントロールでマルチヒットをマークしていたが、この日も止まらずに3安打。この日は全て右方向で、しっかりと捉えていたように思う。今開幕してもいいという状態だが、オープン戦期間で一旦落ちて来ると思うので、うまく開幕に合わせて欲しい。青柳には神里を使う可能性もあるが、順当に行けばライトは楠本の可能性が高い。
初回は桑原が、あともう少しでホームランというセンター左のフェン直二塁打を放ち、続く森がセンター前ヒットで還すという鮮やかな先制攻撃だった。森は7回にもセンター前ヒットを放ち、マルチヒット。京田とショートを争うが、ケガをせずにオープン戦を乗り切って欲しい。
なかなか結果の出ない1軍ボーダーの選手の中で、勝又が右中間フェン直の二塁打を放ち、観客を沸かせた。A班で唯一の育成選手だが、田代コーチも評価しており、このままA班に残り、オープン戦に帯同できれば開幕前の支配下登録も見えて来る。守備、打撃ともに安定感が出て来れば、1軍も見えて来る。楽しみな存在なので、週末の練習試合でも注目したい。
17日は試合はなく、一日練習日となる。BPにはエスコバー、山崎、伊勢、入江と勝ちパターン4人が揃って登場。ランチ特打で伊藤、ソト、大田ら主力と対戦する。こちらもどんな仕上がり具合か注目だ。
16日の練習試合で、ライトでスタメン出場だったアンバギーは、初回の打席で凡退した後、守備から勝又と交代した。桑原やソトも2打席立っていたので、さすがに早過ぎるかなと思ったが、17日の練習は別メニューとなっている。何らかのアクシデントが発生した可能性がある。
キャンプも後半に入り、疲れも溜まって来る頃。オープン戦に良い形で入る為にも、体のケアをしながら調整していく必要がある。A班生き残りを懸けた選手はそれどころでないかも知れないが、18日の宜野座で結果が出せるように準備してもらいたい。
コメント