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消化試合であっても1球への雑さ目立つ

11/04 中日5-4横浜DeNA@ナゴド

3回まで大島のヒット2本に抑えていた坂本が、1アウトからA.マルティネスを歩かせ、そこから投手の勝野の2点三塁打を含めて4安打で4失点でKO。中川が立て直し、ロペスの3ランで追いつくも、終盤は三振の山。8回に伊勢が甘く入ったフォークを高橋にレフトスタンドへ運ばれ、またも接戦を落とした。2年ぶりのBクラスが決定的となった。

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ポジ

この日、国内FA権を取得し、来季は日本人扱いで外国人枠から外れることになったロペス。

「日本人扱いになることができうれしく思います。日本でプレーする機会を与えてくれた読売ジャイアンツ、そして6年間プレーさせていただいた横浜DeNAベイスターズに感謝したい。ひとつの目標でもあったので、達成することができうれしいです。日本中どこに行っても声をかけてくれた野球ファンの皆さんにも感謝したい。自分にとってみなさんは特別な存在です」

https://www.sanspo.com/baseball/news/20201104/den20110417580005-n1.html

ファンとしてもうれしい。来季もベイスターズに残って活躍してくれれば尚更うれしい。

そのロペスが6回、ランナー2人を置いて3球目の低めのストレートを捉え、レフトスタンドへ同点の12号3ラン。前の2打席はミスショットしている感があったが、ここぞの場面できっちり捉える勝負強さは健在。ここ最近の記録ラッシュから少し解放され、本来のバッティングが出て来たかなという感じ。残すはあと2本の200本塁打。あと3試合だが今季中に行けるか?

中川が2番手で登板し、2回1/3を無失点の投球。そして、6回にはプロ初ヒットをマーク。ライト線に落ちる二塁打となり、ロペスの同点ホームランを呼んだ。ピッチングの方は、ストレートの球威はベストではなかったが、カーブを効果的に使い、ストレートをより速く見せることができたのではないか。コントロールも程よくまとまっていたし、こういうピッチングが出来ている時に勝利が転がり込めば乗って行けるのだが、そうは行かなかった。

この日、発表されたフェニックスリーグのメンバーに名前はなかったので、最終戦まで1軍に帯同してからの合流と予想される。また登板機会があると思うので、この日のような投球を見せて欲しい。チャンスがあれば初勝利も狙いたい。

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ヤジ

ロペスが良い場面でホームランを打ったため、終盤に1点を争うゲームになったが、内容としては中日の投手陣に抑え込まれた敗戦。前日と打って変わって5安打に終わった。ホームラン2本と投手のヒットが2本。それ以外はオースティンのポテンヒット1本だから、日本人の野手は何してたのかという試合。

結局、得点できるのはホームランのみ。この試合もソロ2本なら2-4できっちり負けていただろう。消化試合ではあるが、スタメンを見ても若手にシフトしたというわけではなく、Aクラスを争っているという戦い方。それにも関わらず、目立つのは相変わらずの雑な野球。1球に対する勝負への執念とか、したたかさとか、そういうのが全く足りない。ただ、とにかく投げる、打つだけ。監督からして試合中のそういったプレーには無頓着で、データを見ながらスタメンや選手交代などの起用にばかり頭を巡らせている。監督の仕事はそれだけじゃない。

ただ、ここまで蓄積されたチームとしての素養なので、一朝一夕でできるようにもならないし、次の監督がそういう細やかなプレーを求めたとしても、できるようになるのは時間がかかるだろう。

坂本が3回、木下拓、勝野と連続三振で2アウト。ここで梶谷と最多安打を争う大島。チームとしても打たせたくない相手で、最初の打席で甘く入ったストレートをヒットされている。ストレートとカーブの2球で追い込んだが、3球目のストレートが高めに甘く入り、レフト前ヒット。コントロールが悪いと言ったらそれまでだが、どのくらいの意識で3球目のストレートを投げたのか。この場面は得点に繋がったわけではないが、こういう意識の低さがその後の投球にも出て来る。

4回に1アウトからA.マルティネスにストレートの四球。3-0からチェンジアップを投げさせている伊藤光も良く分からない。こんなんだからラミレス監督の信頼も下がるのだろう。前日も3-0から打ちに行って、権藤さんに「20本塁打も打てないような打者がノースリーから打つ資格なんてない」と切られていたA.マルティネスだから、安易にストレートで行きたくなかったのかも知れないし、チェンジアップでコースを突けば空振りが取れると思ったのかも知れない。しかし、投手は歩かせたくないからチェンジアップをストライクに入れてしまう可能性があり、ストライクを取るチェンジアップの方がよっぽどホームランされるリスクが高い。ストレートで最悪ファウルを取るような配球も考えられたはずだ。

ここも、坂本がストライクを投げられなかったので、結果的には四球となったのだが、1球に対する配慮が感じられない。

平田にタイムリーを打たれたが、素直にセンターへ打ち返されたので、やむを得ない。打った方が上だった。武田はファーストファウルフライに打ち取り、2アウトで前日にホームランを放っている木下拓との対戦になる。まだ4回だし、1、2塁という場面でさすがに勝負を避けるということはないが、最悪は次が投手というのを頭に入れて対戦する必要がある。

3球目のストレートが外角一杯に決まり、追い込むことができた。勝負球はきっちりと投げて行きたいところ。しかし、チェンジアップが浮いて、センター前タイムリーヒット。ここもどれくらい、チェンジアップを低めに投げる意識があったのか。ルーキーだし、まだコントロールがないのは理解はするが、今後彼を教育できるのか、そして彼は学ぶことができるのかが重要だ。5年、ラミレス監督のベイスターズを見ていて、こういう部分を学んだ成果が感じられない。

単にコントロールが悪いで済ませてしまっては、同じことを繰り返す。勝負どころでのコントロールはそう簡単に身につかないし、それでは調子が悪い日は抑えられない。勝てる投手とそうでない投手はそういうところが違う。いいボールを投げるだけの投手はファームにもたくさんいる。阪口にしても、中川にしても、勝てない原因があるはずだ。それを若いから、経験を積めばと言っていたら、その間に彼らに戦力外通告をする日が来てしまう。

ここという場面の勝負強さがこのチームにはない。それが技術面なのか、精神的なことなのか、チームの成熟度なのか。優勝するチームと戦力差はないという見方もあるが、勝負強さが圧倒的に足りない。9月頭に一気に点火して駆け抜けた読売と、ケガ人が続出してチーム状態がどん底だったとは言え、水を空けられたDeNA。

9回の攻撃もそういったところが出ている。福はこのところ打ち込まれる登板が続いており、非常に苦しかった。この試合は中軸に回る8回に祖父江が登板し、見事な投球で三者凡退に抑え、1点リードの最終回という一番キツいシチュエーションでの登板となった。自信に満ち溢れている表情ではない。そんな中、ソトに3-1となった。先頭を出すと次の柴田が送れば得点圏に走者が進んで苦しくなる。

だが、5回に今年一番の当たりという25号ソロを放ったソトは、自分の一発で同点にすることを考えていたのか分からないが、低めのスライダーを打ち上げてショートフライ。福はどれだけ救われたか分からない。思わず表情に出てしまっていた。

3-1から打ちに出るのは全く悪いと思わない。むしろ3-2になると難しくなるので打ちに出るべきだ。だが、狙う球種、コースは決めておくべきで、有利なカウントなのに難しい球を打つ必要はない。言う程簡単なことではないと想像するが、ソトくらいの打者がそれをできないとも思えない。しかし、狙っていたのかわからないような、低めのスライダーに手を出している。一発で同点にするつもりなら得意な外側の高めに絞ればいいし、出塁する意識なら低めのボールになりそうな変化球には手を出さないだろう。

結局は、自分のことしか考えられていないということ。相手の投手がどんな思いで投げているのか考えられていない。チームがこんな位置で消化試合をしているからというのが理由になるのか?ここでできない人間が、優勝を争う天王山でできるのか?

大味な野球がチームカラー。細かい野球をする人が監督になってもうまく行かない、と言う人が多い。確かに我々は権藤さんから森祇晶氏に代わり、そこからまた大ちゃんになってチームが大崩壊したことを経験している。だから急にタイプの違う監督にする必要は全くないと思うが、チームカラーで済ませているようだと、奇跡のような超偶然的なタイミングでしか優勝できない。38年ぶりに優勝し、もう22年が経った。優勝しなくても野球が見られるだけで良いとは思っていないので、ここを脱却しない限り、歓喜の日など絶対に訪れない。

強いチームはどんなチームだろうか。メチャクチャ打つチームか?凄い投手が揃っているチームか?いや、勝つべき時に確実に勝てるチームだろう。その要素としてもちろん投打の戦力があるわけだが、戦力を揃えただけで勝てるわけでもないことは、過去が証明している。

9月の読売、10月のソフトバンク。戦力的にもリーグでNo.1だろうから順当な優勝ではあるのだが、ここぞというところで勝てるその勝負強さ。それが一番優勝に必要なものだろうと思う。それは単に個々の実力だけでない、緻密さ、相手を見たしたたかさ、勝つための賢さが伴っていると感じる。

この試合に、チームにとって足りないものが凝縮されていたように思えてならなかった。

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キジ

接戦のように見える試合を落とし、ナゴヤドーム10連敗。こんなことをやっているようでは、Bクラスも当然だ。連敗によりBクラスはほぼ確定。残り3試合に全勝し、阪神か中日のどちらかが全敗した場合に3位となる可能性は残るが、ほぼないだろう。まずは明日、ナゴヤドームで大野雄と対戦しなければならないので、厳しいどころではない。

9回のソトのショートフライについて前述したが、福は試合終了と同時にマウンドで涙を見せていた。もちろん気持ちが表面に出やすいかどうかは個人差があるし、考え方としても弱さを見せるのは得策でないということもあるだろう。だが、Aクラスに入りたい、ひとつでも勝ちたい、チームの力になりたいという気持ちが、DeNAと中日でどちらが上だったのだろうか。

CSに出るのが夢みたいな時代から4年間で3度Aクラスになり、ファンも選手もどこかでAクラスへの執着はなくなっているように思う。今年はCSがないので尚更だ。2位以下は全て同じという考え方もあるだろう。いつの間にか7年連続でBクラスに低迷してしまっている中日は、何とか止めたい思いが強いだろうし、福は一度育成選手になったところから這い上がって来て、ここ数試合そんなチームの力になれなかった悔しさが溢れたのだろう。

結果が悪いからそう見えるのかも知れないが、試合を観ていても気持ちで負けていると感じてしまった。ただ、伊藤裕の最後の打席、必死で食らいついていた。何とかしたいという気持ちを感じたし、空振りに終わった後の悔しさは伝わって来た。残り3試合ではあるが、そういった姿を見たい。

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