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生き返った村上 9回に逆転サヨナラで決勝進出!

03/21 WBC 2023 準決勝 日本6x-5メキシコ(ローンデポ・パーク)

先発の佐々木朗希が4回、ウリアスに痛恨の3ランを浴びて先制を許す。打線は、サンドバルの投球に翻弄され得点できず。7回、吉田正尚が起死回生の3ランを放って追い付くも、8回に山本由伸が2失点。8回裏に山川の犠飛で1点差として迎えた9回裏、大谷の二塁打から吉田が歩いてチャンスを拡大。ここで村上がセンター左へ逆転の2点タイムリー二塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝ち。アメリカが待つ決勝へ進出を決めた。

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ポジ [Good]

生き返れ福留!は、2006年の第1回WBCでの名実況だが、まさにその生き返れ!という打席だった。

2回はノーアウト1塁、4回は2アウト1、3塁、そして6回は1アウト1塁。ランナーを置いた場面で3打席連続三振に倒れ、7回は吉田の3ランの後にファウルフライ。4打数ノーヒットで迎えた土壇場9回の打席。大谷が二塁打でチームを鼓舞し、吉田が歩いた。一塁へ向かう前、吉田からお前が決めろという感じで合図を受け取った村上。

苦しみ抜き、4番から5番に下がったイタリア戦で2本の長打、タイムリーも放った。しかし、逆戻りかのような凡退が続いていた。元TBS松下アナのように「生き返れ村上!」とは初田アナは実況しなかったが、Twitterのトレンドには生き返れが登場した。

メキシコの守護神、ガイェゴスの初球はファウル。2球目の変化球を見て、3球目は再び高めにストレートが来た。これを捉えた打球はセンターの左へ勢いよく飛んで行き、フェンスを直撃した。吉田の代走、周東が大谷に追い付かんばかりに快足を飛ばし、ホームまで還って来た。

テレビの前で飛び上がったし、選手たちも皆飛び上がり、抱き合い、絶叫して歓喜の輪ができた。

1点ビハインドの9回裏、ノーアウト1、2塁で不振の村上。トーナメントの戦いだから村上にもバントのサインがないわけではないが、なかなかサインを出せるものでもない。栗山監督は村上を信じて託した。眠り続けていた日本の主砲が、最後になるかも知れない打席で、彼らしい打球を放った。

劇的な勝利で決勝進出を果たした侍ジャパン。生き返った村上が、優勝に導いてくれることを期待したい。

この逆転劇を呼んだのも、再三のチャンスでなかなか得点に至っていない中、起死回生の同点3ランを放った吉田。今季からMLBのレッドソックスに移籍する、さすがはメジャーリーガー。

4回2アウト1、3塁、5回2アウト満塁、6回も2アウト満塁で点が取れなかった。3点差が重くなり始めた中、7回は2アウトから近藤がヒットで出塁し、大谷は四球を選んだ。ここで吉田が打席に入る。残塁が続き、ここも無得点だといよいよ追い込まれるというところ、2-2のカウントから膝元のチェンジアップを拾った打球は、どんどん伸びてライトスタンドのポール際にある支柱に当たった。

簡単に打てるボールではなかったが、やや泳ぎながらもしっかりと芯を捉え、打球がフェアゾーンに入る打ち方。手首を返して完璧に捉えすぎるとファウルになってしまう。少しバットを前へ投げ出すようにフォロースルーを大きくして、右手を離している。片手で運んだようでもインパクトの瞬間にきっちり押し込めている。

3点のビハインドが一瞬にして消える価値あるホームラン。こういう場面で打てることは尊敬に値する。一度は再度リードを許すことにはなったが、日本の攻撃に勢いを与え、メキシコの投手陣にインパクトを残した一打だった。

7回表にトレホの盗塁を刺した甲斐、タッチを掻い潜られたがベースを離れた隙にタッチした源田、1点差に詰め寄る犠牲フライを打った山川。2人目のホームインを許さなかった8回の守り。そうした一つ一つのプレーが、生き返った村上による一打へ繋がり、決勝進出をもたらした。決勝でも隙のない侍ジャパンらしい試合を期待したい。

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ヤジ [Bad]

21歳の佐々木朗希が、緊張するに違いない、アメリカでの準決勝のマウンドに立った。初球から160マイルのストレートを投げ込み、アロサレーナから空振り三振を奪った。

初回は2三振を奪って三者凡退。立派なピッチングだった。世界レベルの投手としての第一歩を確実に歩んでいた。

だが、4回あたりからフォークが多くなり、そのフォークも少し高くなっていたのは気になった。2アウトを取ってから、テレスへの右方向へのシフトが裏目に出て、サード定位置を抜けるヒット。さらにパレデスからフォークで空振りが取れず、ストレートが高めに浮いてサード後方へ落ちるポテンヒットを許した。

嫌な形でランナーが溜まり、ウリアスへの2球目のフォークが高めから真ん中に入ってしまった。甘い球だったが、160キロ超のストレートがある中、それを確実に仕留めた相手が上だった。

これは首脳陣、バッテリーで打ち合わせて決めた範囲だと思うが、メキシコは160キロレベルの速球には弱いという見立てがあったようだが、やや変化球が多くなったのは気になる。カウントを取るフォークだったにしても、もう少し低めに決めたかったところ。

佐々木としても悔しい一発だったと思うが、それを吉田が救ってくれた。日本の時期エースが期待される若い右腕は、WBCの舞台で貴重な経験を積んだ。吉田の一打で心に傷が付かずに済んだからこそ言えること。さらに成長して、世界から注目される投手になってもらいたい。

現状のNPB最高の投手と言ってもいい山本由伸も悔しい登板になった。3ランを打たれた佐々木に代わり、5回から第二先発として登板。絶妙なコントロールで、細心の注意を払いながら、メキシコに追加点を許さなかった。5回から7回まで、2四球は与えたがヒットを許さず、吉田の同点3ランを呼び込んだ。

それだけに、同点とした後の8回はすんなりと終え、味方の攻撃に繋げたかったはず。それがストライクを揃える結果になってしまったのか。この日は封じていた1番のアロサレーナに、フォークをライトオーバーの二塁打とされた。続くベルドゥーゴに初球の真ん中高めのストレートを左中間へ運ばれた。

かつての同僚メネセスにもヒットを打たれたところで湯浅に交代。しかし、湯浅も2アウト後パレデスにフォークを上手く打たれてレフト前タイムリー。二塁ランナーは吉田からの返球で刺したが、痛すぎる2点目を失った。

同点を呼び込む好投を見せた山本を責めることはできないが、8回は踏ん張りたかった。湯浅も悪くなかったが、フォークをしっかりと打ち返した相手が上だった。これも山川と村上で取り返してくれた。大舞台での経験がそれぞれをさらに成長させてくれるだろう。

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キジ [Other]

まさに熱戦。これまでの5試合も、侍ジャパンが結束して素晴らしい試合を展開して来たが、完璧過ぎて接戦になっていなかった。おや?となったのも韓国戦の3回だけで、すぐさま4点を奪って逆転し、大勝した。

準決勝で相手も実力がある中、3点差を逆転しサヨナラ勝ちで接戦を制した。村上の一打は、当然だが今年一番の興奮した瞬間だった。これだから野球観戦は止められない。野球の面白さが凝縮された試合だったと思う。こういう試合をして欲しかったし、観たかった。これを日本、いや世界の多くの人に観てもらえたことは、野球ファンとしても嬉しい。野球ってこんなに熱く面白いんだよ、と。長いけどね。

侍ジャパンも素晴らしかったが、対戦相手のメキシコも強く良いチームだった。ムードメーカーのアロサレーナが、岡本のホームランをキャッチして盛り上げ、打線もしぶとくパワフルだった。特に先発したサンドバルは素晴らしい投球だった。お互いにミスもなく、白熱した締まった試合で、最後は執念のぶつかり合いとなり、後攻だった日本が僅かに上回ったところで試合が決した。

第1回のWBCではリーグ戦の敗退が決まり、ディズニーランドでリフレッシュした後にアメリカを破り、その結果日本が進出するということもあったし、あまり強いチームというイメージはなかった。今大会はアメリカも撃破しているし、非常に強いチームだったので、紙一重だった。メキシコにも賞賛を送りたい。

こんなに素晴らしいチームの試合を明日またもう1試合観られる。それだけで幸せなこと。もちろん2009年以来となる3度目の優勝を期待したいが、結果よりも試合を観られることが何よりも嬉しい。決勝進出を信じて、先週のうちから前フリして22日(水)は午前休を取得していた。仕事の日よりも早く起きることになるが、開始から終了まで見届けたい。

決勝の先発は、我らが今永と発表された。自分が投げるわけでもないが、きっと吐き気がするくらい緊張して観ることになるのだろう。今永が彼らしい投球ができることを祈りたいと思う。MLBの選手たちに衝撃を与えて欲しい。

超強力なアメリカの打線を封じることができれば、勝機も見えて来る。一方で追う展開になると、さすがに今日みたいには行かないだろう。メキシコの先発、サンドバルは非常に良かった。2番手のアルキーディもコントロールが良かった。だが、これまでの成績を見た感じ、後ろの投手はあまり良くなさそうだったので、チャンスはあると信じていた。まさにその通りの展開になったが、アメリカ戦ではそうは行かないはず。

今永が4回を1点くらいで凌ぎ、ダルビッシュや他のリリーフに繋いで、最後は大谷をマウンドに上げるというのが青写真だが、そうは行かないのがアメリカの強力打線。彼らに対して日本の誇る投手たちがどこまでやれるかも楽しみだ。

大谷やダルビッシュの存在もあり、決勝の日本対アメリカのカードは、かなり盛り上がるし注目されるだろう。ファンとして楽しみたいし、選手たちにはそういう舞台で実力を発揮し、楽しんでもらいたい。今から明日の朝8時が楽しみだ。

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