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小園が直球で押し5回無失点 林の足で1点もぎ取る

03/21 読売0-1横浜DeNA(東京D)

東京ドーム初登板となった2年目の小園が、5回無失点と結果を残し、開幕ローテーション入りをアピール。初回に2アウト満塁のピンチを切り抜けると、2回以降は高めのストレートで押し、5回まで1安打に抑えた。僅か2安打の打線は、6回に林が三塁打を放ち、佐野の内野ゴロ間に生還。リリーフ陣が好投し、5投手で完封リレー。

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ポジ [Good]

オープン戦最終週。残り5試合は主力と開幕1軍の選手の調整をメインとするのが通常。そういった意味からすれば、4月4日(火)のホーム開幕戦で先発すると目されている濵口が先発するのが普通だが、小園が先発した。ファームでも坂本が先発して1イニング、その後徳山が4イニングを投げた。

どういう背景か分からないが、小園にも開幕ローテーションのチャンスがあるということだし、この時期に先発すると思っていなかったので、非常に楽しみなマウンドとなった。

初回、いきなりオコエに当ててしまったが、伊藤光が盗塁を刺した。しかし、中田と丸に連打を浴び、坂本は2球で追い込むも勝負球が決まらず歩かせ、満塁。中山をアウトサイド高めのストレートで押し込み、センターフライで切り抜けた。

2回は1アウトから門脇のファーストゴロで、小園のベースカバーが遅れて内野安打。すぐにファースト方向へスタートできなかったし、ベース間際での減速が大きかった。ここは今後、練習で補って欲しいところ。

4回先頭の坂本にまたも四球を与え、バントで得点圏に進められたが、ここも門脇をアウトサイド高めのストレートでセンターフライ。初回と同じような形でピンチを断った。

東京ドームのスピードガン表示は145キロに満たない程度だったが、特に高めのストレートは打者が遅れていた。押し込まれてフライアウトになることが多く、ボールの質としてスピードガンの数字以上の速さを感じさせることができるようだ。ホップ成分が大きいという計測結果は出ていたが、打者の反応でもそれが見られた。

小園自身も「自分の球質的にもフライを打たせる投手だと思っている」と数字に基づいて自分を客観的に見ることができている。現状は打者のバットに当たり、フライアウトになることでピッチングを組み立てる段階だろうが、将来的にはホップ成分の大きさを生かして、空振りが取れるストレートを投げる投手になって欲しい。

佐々木朗希のように165キロは行かなくても、今永のように150キロで空振りを取る、そんな投手になって欲しいと思う。あともう少しで20歳になるという投手だし、入団時には筋力量も少なかったという話なので、これから体がさらに出来てくれば、そうなるだろうと期待している。

この5回無失点という結果を受け、開幕ローテーションをどう判断していくのかも注目したい。

打線は僅か2安打。今年も投手陣頼みのチームになるのかなという感じがする。リリーフは万全の仕上がりを見せてくれた。エスコバーは、例年この時期にある大乱調もなく、2三振を奪って11球で片付けた。伊勢は2安打を浴びたが、中山の走塁死もあり無失点。山崎も気合が入った投球で2連続三振を奪った。

オープン戦なのでリリーフの登板は予め決めてある。ビジターなので読売がリードしていれば9回裏はない可能性がある。そのため、ドーム球場で確実に実戦調整させたい山崎は、この日の8回と決めていたはず。9回裏があれば、という形でスタンバイしていたのが森原。

岡田はフォークを空振りさせた後、高めへ伸びのあるストレートで3球三振。坂本はさすがに当てて来たが、押されてライトフライ。代打の長野はストレートとフォークで追い込んだ後、高めへストレートをズバっと投げ込み、完全に振り遅れの空振り三振。素晴らしい内容で試合を締めた。

エスコバー、伊勢、入江の勝ちパターンに加え、復活を期す三嶋、さらに森原まで入って来るとリリーフはますます充実する。ここにケガと外国人枠次第でウェンデルケンが入って来ればかなり厚みがある。この日、ファームでタナケンも復帰登板を果たしており、顔ぶれが揃いそうだ。

読売の横川に封じられた打線だが、この日も林が躍動した。多くの打者が苦労する左腕を相手に、初球のカットボールを振り抜き、右中間を破った。オープン戦ということもあったのだろう、タイミングは微妙ながら三塁を狙った。送球が林の体に当たって逸れ、三塁打となった。

続く佐野はファーストへの当たり損ねのゴロ。中田がボールを握り直し、送球が遅れる間に林が俊足を飛ばしてホームへヘッドスライディング。中田はホームに投げられなかった。林の足だけでこの試合唯一の得点をもぎ取った。

森を使う時はショートにしか入れないので、この日も林は二塁での出場だった。守備でも良いプレーがあった。開幕スタメンも、現状だと一番アピールしているのが林なので、そろそろショートでのスタメンも本格的に考えるべきかと思う。週末の西武戦は、3試合ともスタメンのショートは林で良いのではないかと思う。

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ヤジ [Bad]

読売先発の横川は、オープン戦では過去2試合で無失点。この日も5回まで無失点だった。1点ではあるが唯一の得点を奪った一方で、2月26日の沖縄セルラー那覇でも4回を無失点に封じられており、またもやられてしまった感じはある。

この分だと、開幕2カード目となるホーム開幕シリーズの読売3連戦で先発させて来る可能性が高まる。菅野が右肘違和感で緊急降板しており、横川がこれだけの投球をしていればローテーションに入って来るだろう。良い投手だと思うが、公式戦での対戦までには対策が必要だ。

チーム全体が打てていないので、という部分はあるが、アンバギーがなかなか苦しくなっている。ストライクゾーンや日本の投手の攻め方を確認する為、ボールをできるだけ見ているというのはあるかも知れないが、スイングも鈍く感じるし、鋭い当たりもない。他の打者も決して結果が出ているわけではないが、現状では楠本や大田、蝦名を使った方が良いかなと感じる。

新外国人選手は開幕して見ないと分からない部分が大きく、オープン戦で活躍しても開幕後はサッパリというケースも往々にしてある。アンバギーは逆のパターンになってくれれば良いのだが、ちょっと心配な内容になっている。

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キジ [Other]

オープン戦の最終週、ラスト5試合に入ったが、スタメンは1番佐野、2番宮崎だった。まだ途中で交代していたので、調整の目的であることを捨てきれないが、この時期でも組んで来るということは、本番でも想定しているということか。

22日からは、WBCのプエルトリコ代表として出場していたソトが試合にも戻って来る。週末の西武戦で牧が試合に出るかは分からないが、その3連戦で開幕スタメンの形は見えて来ると思うが、今年は佐野、宮崎で組むつもりなのだろうか。

イースタンリーグはこの日、横須賀スタジアムのホーム開幕戦。先発は坂本だったが、1イニングを無失点に抑えて交代し、2番手で徳山が6回途中まで投げた。

松尾がキャッチャーでスタメン出場し、最後までマスクを被った。初回に上甲に続いてイースタンリーグ初ヒットを放ち、打点付きのタイムリーとなった。松尾は7回にも二塁打を放ってマルチヒット。

田中俊が4安打の活躍で6点を奪い、中盤の点の取り合いを制して今季初勝利を挙げた。松尾もキャッチャーとして終盤の1点差を守り切り、ミスもあったが良い経験を重ねられたと思う。

1軍のオープン戦は、22日の神宮が唯一の屋外になっているが、雨が降るタイミングが後ろにズレたため、良い天候の下で行えそうだ。最終調整となるベルーナドームの3連戦前に、いろいろと試すには最後の試合となる。三浦銀二に加えて、高田と東妻が参加しているが、出場の機会はあるだろうか。

WBC決勝とダブルヘッダーになるが、同時に行われるイースタンの試合も気にしつつ、見て行きたいと思う。

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