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ジャクソン、力で押して6回1失点 筒香が決勝2ラン

05/22 東京ヤクルト1-2横浜DeNA(神宮)

0-0で迎えた4回表、佐野がヒットで出塁すると、筒香がストレートを捉え、バックスクリーン右へ先制の2ランを放つ。ジャクソンは、立ち上がりから155キロ前後の力のあるボールで押した。4回裏に村上のライトへのライナーに筒香が飛び込むも後逸。三塁打となり、サンタナのセカンドゴロ間に1点を返された。しかし、中盤はチェンジアップを効果的に使い、6回1失点。山崎、伊勢、森原のリレーで逃げ切り、ジャクソンは2勝目。

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ポジ [Good]

ジャクソンが4月2日の来日初登板以来となる2勝目を挙げた。前日、ケイが8回無失点の好投で2勝目を挙げたが、それに続く活躍となった。

立ち上がりから、ストレートで押しまくった。丸山和と武岡をストレート7球で連続三振。武岡は高めのボール球に思わずバットが出て、止められなかった。オスナにもストレートで押し、ショートフライに打ち取った。

2回、村上にもストレートを続けたが、さすがに力で押し切れる相手ではない。高めを痛烈にライト前へ運ばれた。サンタナは初めて変化球のチェンジアップを投げたが、最後はストレート。しかし、ライトのフェンスまで弾き返され、二塁打でノーアウト2、3塁。

長岡に3球ストレートで1ボール2ストライク。3ここで、初めて勝負球にチェンジアップを持って来て、バットが下に入ってしまい、サード後方のフライ。濱田には変化球3つで3ボールとなるが、ここからストレートで押し、最後は156キロのストレートで空振り三振に取った。これで中村を申告敬遠で満塁とし、投手の小澤と勝負できた。3球ストレートで三振。大ピンチを力でねじ伏せた。

3回は先頭の丸山和が内野安打で出塁するも、武岡がバント失敗、オスナはサードゴロで併殺打に取った。2点を貰った4回は、村上にカットボールを投じるも、ライトへのライナー。筒香が前に出てスライディングキャッチを試みるが、ボールとすれ違う形になり、三塁打。ここは前進守備は敷かず、サンタナの強いセカンドゴロで1点を返された。その後、濱田に内野安打を許すが、ジャクソン自らの牽制でタッチアウト。器用な面も見せた。

5回、6回はチェンジアップを効果的に使い、ストレートで押すだけでなく駆け引きを見せた。立ち上がりは、ストレート以外はストライクが入らなかったが、徐々にチェンジアップが良くなって来たところを、戸柱のリードがうまく引き出したと思う。

唯一注文を付けるとしたら5回の小澤。ストレートをファウルで粘られ、6球目にナックルカーブを要求したが、一二塁間を抜けるヒットにされた。ナックルカーブはこの日、長岡に2球投げたと思うが、軌道が大きく異なるので、投手が打者でも投げた瞬間にストレートではないことが分かるし、タイミングを合わせる間が生まれる。低めに投げられる状態なら分かるが、投げてみないと分からない遅いボールをここで要求するのはリスクが高かった。左打ちなのでスライダーは投げづらいかも知れないが、チェンジアップの方がまだ良かったと思う。

それでも、初めてのバッテリーとなったジャクソンと戸柱が、強力なヤクルト打線を力でねじ伏せ、中盤はうまくチェンジアップで変化を付けたと思う。この1ヶ月半はジャクソンも苦労したと思うが、少し方向性、明るい兆しが見えただろうか。やはり球威のあるストレートは魅力があるし、コントロールもめちゃくちゃ悪くてどこへ行くか分からないという感じでもないので、この日の投球をベースに精度を上げて行けば、もっと勝てる投手になると思う。

リーグ屈指の最強打線を相手に好投して掴んだ、ケイとジャクソンの2勝目はチームにとっても非常に価値のあるものになりそうだ。

打線は、小澤の緩急に翻弄されてストレートに押され、なかなか捕まえられなかった。その中、4回にようやく佐野がストレートを捉えて、センター前へキレイに弾き返した。そして、最初の打席はアウトサイドのストレートに対して完全に遅れて三振に倒れた筒香。

この打席も2球で追い込まれたが、フォーク、ストレートを見て2ボール2ストライク。5球目はインサイドを狙ったカットボールがアウトサイドへ行き、ファウル。1打席目も含めてアウトサイドへ意識が行っているところ、中村はインサイドのストレートを要求したが、小澤が投げ切れず真ん中やや外寄りへ。これを筒香が完璧に捉え、打球はバックスクリーンの右へ飛び込んだ。

まだ打率は2割そこそこといった状態で、あまり良いとは言えないが、こうした勝負どころでの甘いボールを逃さず打つところはさすがだ。結果的に、3号も決勝ホームランとなった。良い場面での3本塁打、チームの勝利に直結する活躍を見せてくれている。

4番牧が不在となれば、本来であればかなり厳しい雰囲気になるが、4番に筒香が入れることでそれも薄らぎ、この活躍を見せてくれればチームとしても心強い。まだ全開とは行かないだろうが、ここぞの勝負強さに今後も期待したい。

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ヤジ [Bad]

ヤクルトよりも少ない6安打。終盤は盗塁でチャンス拡大を狙ったが、林と蝦名がいずれも失敗に終わった。前日も蝦名と森敬が盗塁を刺されている。だが、この日は中村、松本直がいずれも非常に良い送球だった。少しでもズレていれば成功していた。

現状、セ・リーグトップの26盗塁となっており、昨年の33盗塁から大幅増は間違いない。2日で4つの失敗は痛いが、これで走ることをやめてしまったら、今までと変わらない。もちろん精度は向上していく必要はあるが、今後もトライし続けて欲しい。佐竹走塁アナリストがいるし、石井一塁ベースコーチもいるので、今後も走って来ると思う。

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キジ [Other]

筒香の2ランで挙げた2点を、勝ちパターンの3人が守り切って連勝。この3人を万全の形で出せたことが、勝利に繋がった。前日、ケイが8回無失点の投球で彼らを温存できたことが大きい。この日の勝利も呼ぶくらい、ケイの好投は大きかった。

これで2カード連続の勝ち越しが決まった。中日戦ではチャンスがありながらスイープできなかった。ここで一気に5割復帰を狙いたい。

ジャクソンを挟んだ分、中7日ということになる石田健だが、昨年もこういった調整は経験している。前回は好投しながら終盤に力尽きて2ランを浴びてしまった。先に点をやらない投球が期待される。ヤクルトは高橋で、4月25日以来の復帰となり、今季は初対戦。今年は左腕とあまり対戦しておらず数字も良くないが、元来は左腕キラーであり、神宮の鬼である宮崎の活躍がカギになるだろうか。

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