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オースティンが4番で3打点 今季初のスイープ

05/23 東京ヤクルト3-5横浜DeNA(神宮)

初回、この日4番に入ったオースティンが、詰まりながらもセンター前に落ちるタイムリーで先制。4回にはオースティンの2号ソロと大和の犠牲フライで2点を追加。5回にもオースティンのタイムリー二塁打で1点を追加した。先発の石田健は丁寧な投球で6回まで無失点の好投。7回に村上、サンタナの連続ホームランを許したが、7回2失点。8回に登板した伊勢が1点差に詰め寄られ、なおも2アウト満塁のピンチでオスナを打ち取って凌いだ。9回に桑原のタイムリーで追加点を奪い、森原が最後を締めた。

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ポジ [Good]

筒香に代わって4番に入ったオースティンが、初回いきなりタイムリーで存在感を示した。蝦名がヒットで出塁し、1アウトから佐野が歩いて1、2塁。オースティンは1ボールから高めのストレートに詰まったが、ショートの後方へのポテンヒット。桑原がホームに還って来た。バッテリーがインサイドで詰まらせようしたが、真ん中高めに行った分、詰まらせ切れなかった。

4回は、先頭打者で2球目のど真ん中のストレートを完璧に捉えた。速いスイングスピードから放たれた打球は、どこまで飛ぶのかというアーチを描いた。神宮のレフトスタンドの中段より上まで届く、特大の2号ソロで追加点をもたらした。

5回は再び1アウト1、2塁というチャンスで3打席目を迎え、代わった星のアウトサイドへのカットボールを捉え、左中間に落ちるタイムリー二塁打。3打席連続ヒットで、全て打点付き。今年は2番に入っていたが、4番に入ったら4番らしい働きを見せてくれた。

何番でも監督から言われたところでチームに貢献するだけというオースティン。5月17日に復帰してからチームは5勝1敗で、彼が打つというだけでなく存在は大きく、偶然ではないだろう。ファンにとってはいつまでスタメンに名前があるのだろうと心配は尽きないが、今年はたくさんオースティンのプレーを見せて欲しい。

1、2番に入った蝦名と桑原がいずれもマルチヒット。きっちりと役割を果たした。蝦名は初回にヒットで出塁し、先制点を呼び込んだ。6回にマルチヒットとなるセンター前ヒットを放ち、9回はノーアウト2塁で、追い込まれてから右打ちで着実に進塁打をマークし、バントせずに打たせたベンチの期待に応えた。追い込まれてもこれができると、ベンチの信頼は高まる。続けて結果も出せているので、レギュラーとして交流戦に入り、そこでも結果を残し続けて欲しい。

桑原は5回にヒットで出塁し、盗塁を決めてチャンスを拡大した。オースティンの二塁打で生還したが、この4点目が試合の中では大きかった。9回は、1アウト3塁から貴重な追加点となるタイムリー。前進守備で強く弾き返したことで、セカンドの武岡がバウンドに合わせられなかった。桑原も出番が限られる中、チームに攻守で貢献できている。蝦名がリードしているが、暑い夏での逆転を虎視眈々と狙う。

石田健は、初回に先制点をもらったことで、立ち上がりが楽に入れた。初回を三者凡退で片付け、2回はサンタナに二塁打を許したが、後続を断った。3回は投手の高橋にヒットを打たれてしまったが、長岡をアウトサイドのカットボールで併殺に取った。コースを上手く投げ分けられていた。

5回までに4点の援護を得て、ヒットを打たれても後続を落ち着いて打ち取った。6回は1番から始まる打順で、佐野のファインプレーもあって三者凡退に片付けた。球数もまだ77で長く投げてもらいたいという期待があった。

だが、7回は村上へのスライダーが甘くなり、完璧に捉えられ、ライトポール際へのホームラン。切り替えたいところだったが、サンタナにはチェンジアップを拾われ、センターバックスクリーンへの2者連続ホームラン。後続は3人で片付けたが、神宮球場の雰囲気が変わってしまった。

それでもHQSをマークする7回7安打2失点は、先発投手として十分な内容だった。初回から9点の援護をもらった1日以来の2勝目を挙げた。ケイ、ジャクソン、石田健と2人が2勝目を挙げ、先発投手に勝利が付く形で勝てたことは、非常に価値がある。良い流れを継続して行きたい。

2番手の伊勢は、2アウトを取ってから長岡にフォークを拾われ、桑原のダイビングも僅かに及ばずヒットになった。7回の連発でヤクルトの流れになっていたところを引き戻せたかに思われたが、この1本で再び神宮の雰囲気が変わり始める。山田は追い込んだが、4球目のストレートがやや甘くなり、セカンドの頭を越えるセンター前ヒット。一発逆転という場面で村上を迎えることになった。

前日は、フォークを捉えられたがファースト正面のゴロに打ち取っている。再び高校の後輩との対戦となり、3球目のストレートが甘くなってセンター前へタイムリーヒットで1点差。打球が上がらずにヒットで済んだとも言えるかも知れない。さらに1、3塁で首位打者のサンタナという厳しい場面が続く。インサイド高めのストレートで追い込んだが、4球目が引っ掛かってサンタナに当ててしまった。

1点差の2アウト満塁で打点トップのオスナという、あまりにも厳しい場面になった。ストレートに強いオスナに、なかなかストレートは投げられない。変化球でカウントを取りに行くも、慎重に投げるためアウトサイドへ僅かに外れる。3ボール1ストライクと本当に厳しい場面になった。

ストレートで行くしかないが、正直抑えるのは難しいだろうと思っていた。ほぼストレートという場面で、腹を括って腕を目一杯振って投じた、アウトサイド高めのストレートにオスナが詰まり、ファーストへのファウルフライ。

アウトサイド高めのストレートは、オスナの腕が伸びて一番長打になりやすいゾーンだが、少し高過ぎたのかも知れない。100%ストレートという場面で押し込めたのは素晴らしい。苦しんだ伊勢だったが、何とかリードを保って森原へ繋いだ。

9回表の追加点も効いて、森原は7番からの打順を三者凡退で抑え、2日連続となる12セーブ目をマークした。クローザーとして貫禄も出てきた。

ヤクルトの猛反撃に遭った直後、9回表に代打で二塁打を放った森敬も見事だったし、左腕相手にスタメン出場した大和も、ヒットを放ち、犠牲フライで打点も挙げた。今年は得点圏の鬼が見られていないが、着実に仕事はこなしてくれている。各自ができることをしっかりとやって、勝利に繋がっている。キャプテン不在の中、チームがより結束して先へ進んでいる。牧はじっくりと治療し、万全で戻って来て欲しい。

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ヤジ [Bad]

前日に勝ちパターンの山崎、伊勢、森原を使っていたので、5回にオースティンのタイムリー二塁打で4-0とした後、1アウト満塁のチャンスが続いたところで、さらに得点して温存できる展開になればベストだった。

それでも、石田健が7回まで投げてくれたので、山崎は連投させずに済んだ。24日は東が頑張って、山崎が抑える展開にできればいいが、ハマスタの広島戦は不安が残るところ。

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キジ [Other]

前のカードでは3戦目を拙攻、拙守で落とし、スイープできなかったが、今季初の同一カード3連勝を果たした。この日は、6連戦ということと、左腕の高橋が相手ということもあったのか、筒香を休養させ、2番に桑原を入れ、4番をオースティンが務めた。

牧と筒香がスタメンを外れる形になったが、オースティンが見事に4番の働きを見せて、3打席連続で打点を挙げ、チームに流れを引き寄せた。蝦名、桑原の1、2番、そしてショートに大和を入れた下位打線も役割をこなし、5得点。不在を感じさせない攻撃だった。

これで再び5割に戻った。交流戦に5割以上で突入するには、週末のハマスタでの広島戦でも勝ち越す必要がある。まずは初戦、大瀬良との対戦でどれだけ得点が取れるか。広島に相性の良い東が最少失点で抑え、長いイニングを投げてくれることが理想。そこでどれだけ援護できるか。

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