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ケイ6回無失点も 打線は序盤の好機逸し完封負け

06/30 中日3-0横浜DeNA(バンテリン)

先発のケイは、宮崎の好守もあり三者凡退の立ち上がり。3回に初ヒットを許すと、その後は走者を背負った投球が続く。6回82球で無失点に抑え、7回表に代打を送られて降板。打線は、松葉の立ち上がりにチャンスを作りながらも捉え切れず、5回まで無得点。7回に2番手の徳山が登板するも、田中の2点タイムリーで勝ち越しを許す。代わった坂本もカリステにタイムリーを打たれてこの回3点。打線は6回以降、中日の勝ちパターンに抑え込まれて完封負け。

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ポジ [Good]

ケイは、前回23日の甲子園が雨天中止となり、スライドせずに1回飛ばし。12日のロッテ戦以来、18日ぶりの登板となった。昨日のブログで書いたように、休養十分で体が軽く、コントロールがままならないケースがある。案の定、先頭の福永にいきなり3ボール。

5球目のストレートを引っ張った打球は三塁のライン際へ。宮崎がショートバウンドになったところを上手く捌き、正確な送球。難しい打球を難なくアウトにしたが、ビッグプレーだったと思う。田中にはストライクを先行させ、ライトフライ。細川はカットボールで三振に取った。

2回も三者凡退だったが、3回以降はランナーを背負う投球になった。3回、5回は先頭打者にヒットを打たれ、得点圏にランナーを進められたが、後続を断った。6回は2アウトからカリステのゴロはシフトしていたセカンド正面だったが、牧が待って捕り、ファーストはセーフに。板山を歩かせてしまい、苛立った様子を見せた。ここは石川昂を打ち取ってピンチを切り抜けた。

6回無失点で82球ではあったが、打線が無得点だったこともあり、7回表の打席で代打が送られた。残念ながら得点を取ることができず、勝ち負け付かずという結果だった。6月は18イニングで自責2の防御率1.00だった。打線との噛み合わせで1勝にとどまったが、現在の投球ができれば勝ち星も伸びて来るはずだ。

堀岡が、ようやくベイスターズ移籍後初登板。6月に支配下登録され、8日に出場選手登録。同日に登録されたディアスは先に登板したが、それ以降は先発投手が安定し、競った展開が続いたために登板機会がなかった。試合での投球がない状態が続いていたので心配していたが、1イニングを無失点で投げ終えた。

15日のベルーナドームで、ブルペンの様子を見た時、堀岡の髪がかなり長かった。読売ではできなかった髪型にしてるのかなと思ったが、この日は短くなっていた。先頭の石川昂に浮いたフォークをレフト前へ運ばれたが、高橋周を鋭いフォークで空振り三振に取った。これから少しずつ結果を積み上げて、アピールして行きたい。

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ヤジ [Bad]

初回、度会が粘って四球を選び、松葉とは相性が良いオースティン。しかし、低めに苦手の落ちるボールが決まって空振り三振。牧がヒットで繋いだが、宮崎はレフトフライに倒れた。

2回は先頭の佐野がヒットで出塁したが、山本は初球のインサイドのストレートを強引に打ちに行ったがファウルフライ。これは勿体なかった。大和がヒットで繋ぎ、バントの構えをしていたケイだったが、松葉が歩かせてしまった。1アウト満塁で1番に返るという大きなチャンス。

ここで桑原は、初球の低めのチェンジアップを打ち上げ、キャッチャーの木下がバックネットギリギリのところで捕るファウルフライ。四球の後、甘く来る球を狙うのは悪くないが、低めに落ちる球は選んで欲しかった。何でもかんでも振りに行っては投手を助けてしまう。度会は粘り、8球目を逆方向へ打って行ったが、ショートの正面。大きなチャンスで得点を挙げることができなかった。

3回以降松葉は立ち直って、3イニング連続で三者凡退。5回で101球は投げさせたが、連敗で勝ちパターンを温存している中日は、6回から清水、齋藤、松山、マルティネスの継投に入る。結局、彼らリリーフも打つことができず、完封負け。2回のチャンスを逃したことが致命傷になってしまった。

7回表、先頭の大和が凡退し、1アウトランナーなしで9番のケイに回った。まず、ケイに代打を出すかどうかという判断。18日ぶりの登板で休養十分、まだ82球。ランナーを背負いながらではあるが無失点という内容で、0-0という展開。普通に考えればもう1イニング任せるところではある。だが、6回裏は板山を歩かせて苛立つ様子も見せていた。

最後、石川昂には2球、150キロ台のストレートで押し込んだが、140キロ台のストレートも増えていた中で、ベンチとしては得点を取られそうな気配を感じ取ったのだと思う。個人的には、前述の通り中日の勝ちパターンが続々と出て来るので、延長まで耐えないと難しいかなと思っていた。だからこそ、ケイにはあと少し投げてもらう必要があったと思うが、ベンチは7回に得点を取りに行き、ケイを交代させることを選んだ。

そして、代打は筒香を起用した。この日の先発が左腕の松葉だったので、ベンチに右打者はほとんどおらず、伊藤くらい。ただ、対左ということであれば梶原は.421をマークしており、対右が.128であることを考えるとここしか使うところがなかった。

筒香の一発で勝ち越したかったのかも知れないが、それは確率があまりにも低い。1アウトランナーなしという場面を考えれば、梶原が出塁すれば盗塁も考えられるわけで、チャンスメイクをするなら梶原の方が適任に思えた。ベンチがどういうデータを使い、どういう意図で起用したのかは分からないが、ここで筒香?という違和感しかない起用だった。

7回の継投は、中日戦ではまだ登板していなかった中川虎もいたが、連投となる徳山を登板させた。この日はウィックがベンチ入りしておらず、同点の場面で投げる投手としては徳山、坂本が序列的にも上位になっているのだろうか。結果的に徳山が3失点したが、6番から始まって下位に回るところで徳山を起用したのは、比較的楽なところで1イニング限定として連投の登板を終わらせようという意図だろうか。

中川虎、坂本と2日空いている投手がいたのだから、彼らから先に使い、点が取れれば9回に森原を持って行く算段で良かったように思う。徳山への信頼があったと思うが、彼も今年プロ初登板を果たした実質1年目なので、登板間隔はよく考えてあげたい。そういう意味でも、経験豊富なリリーフがファームから早く戻ってもらいたいところ。リスクも覚悟でディアスにもっと場数を踏ませて、早めに戦力となるようにしてもいいと思う。現状のままだとリリーフがいつ破綻してもおかしくない。

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キジ [Other]

6月最後の試合、10試合連続で2得点以下という中日を相手にスイープで締めたかったが、ケイの無失点投球が報われなかった。序盤に松葉を捉えることができず、中盤は尻上がりの投球で抑えられ、勝ちパターンのリレーに得点することができなかった。

先発投手の素晴らしい内容が継続できたことは、勝ちゲームを作れる要素なのでポジティブに捉えたい。一方で、打線はこの3連勝中はホームランによる得点が多く、繋いでチャンスを作り着実に得点して行く形ができていなかった。そんなに毎試合ホームランが出る野球ではないので、この攻撃だとそう長くは続かない。ここで一気にスイープして貯金を増やすほどの盤石さはない。先発投手の頑張りに応え、勝ち星を連ねて行くためにも、打線に繋がりが欲しい。

とは言え、6月はリーグ首位の成績だった。交流戦の最終週に状態が悪かったロッテ、西武に星を落とすことなく全て勝てたことが大きかった。貯金生活には入れたが、首位の広島に離されないように付いて行きつつ、8月以降にスパートをかける余力も残しておきたい。

チーム勝率E
1DeNA211380.619795820714
2ヤクルト221390.5910.58475171215
3広島2313100.5650.5584691214
4中日2310121.4552.541799917
5阪神229121.4290.550535815
5読売229121.429081691477
セ・リーグ6月の勝敗表

この日、出場18試合連続ヒットに記録を伸ばしたオースティンは、6月は以下の通り素晴らしい数字で、本塁打と打点はリーグトップ。読売のヘルナンデスと丸も好成績だが、月間のチーム成績を見ても、セ・リーグ打者部門ではオースティンが月間MVPの最有力候補になるだろう。

選手打率OPS
オースティン(De).346285171.031
ヘルナンデス(読).35231311.906
丸(読).35232210.859
6月セ・リーグ打者の月間MVP候補

7月は、ハマスタのヤクルト3連戦から始まる。12勝21敗1分と大きく負け越しているハマスタ。2022年も13勝20敗という状況で、6月28日からの阪神3連戦、マリノスコラボで3連勝してからハマスタ17連勝という凄まじいことが起こった。今年もその再現となるか。まずはヤクルト3連戦に勝つことが必要となる。ヤクルト打線の攻撃力を止め、得点を積み重ねて行けるか。

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