03/09 WBC 2009 第1ラウンドA組 日本0-1韓国(東京ドーム)
先発の岩隈は、3回までパーフェクトピッチングという素晴らしい立ち上がり。韓国のポン・ジュングンも城島の1安打に抑え、投手戦の様相。4回、先頭を四球で出すと、キム・テギュンのタイムリーで先制を許す。6回途中まで岩隈が1失点で凌ぎ、ダルビッシュをリリーフ起用して追加点を許さず、反撃を待った。しかし、打線が6安打もチャンスを生かせず完封負け。 第1ラウンドは2位通過となった。
得点チャンスはあったが生かせず
さすがに今日は1点を争うロースコアの試合になるだろうと思っていたが、予想以上に投手が素晴らしかった。岩隈も3回までは完璧だった。さすが21勝投手。打たれる気がしなかった。(ベイの試合を見ている時には、まずありえない感覚。)
ところが4回、急にコントロールが狂い出した。精神的なものだろうか?日本が先に点を取っていれば、また変わったかも知れない。4番のキム・テギュンへのシュートが若干甘くなって三塁線を破られるタイムリー。先制点を許してしまった。だが、その後のピンチも城島の牽制で切り抜けた。
直後、中島がヒットで出た。試合が動いただけに、日本の攻撃にも期待がかかった。さらに、ここで好投の左腕ボン・ジュングンがボーク。ノーアウト2塁と願ってもないチャンス。ここで青木が流石という引っ張るバッティングで1アウト3塁。バッターは村田。渾身のストレートに詰まり、ファーストのファールフライに倒れた。
結果的に、この逸機が痛すぎた。取られた後にすぐ追いつければ、展開は変わっていただろう。ここから1点がどんどん重くなっていった。
韓国も走塁ミスが多く、4~5点は取れたはずの攻撃だったが、1点止まりだった。日本はそれを生かして追い付きたかったが、1点すら取ることが出来なかった。
韓国も球威のあるいいピッチャーがたくさんいるな、という印象。前の試合は、流れの中でコールドにはなったが、両者は互角。第2ラウンドでの対決はあるだろうか。
前の試合から一転、ベイスターズ勢はいいところがなかった。村田は守備で好捕があったが、決定的チャンスでの凡退が痛すぎる。あそこで外野フライを上げてこそ日本の4番だ。
気になるのは、日本の打線が、ストレートに力負けするシーンが目立ったこと。第2ラウンドのレベルでは、このくらいの投手がどんどん出てくるはずなので、早いボールに遅れているようだと心配だ。
村田は変化球に泳いで打てたのが収穫とは言っていたが、早いストレートは振り遅れかファールにしかなっていない。6回にストレートを叩いたレフトフライも詰まっていた。ボールが少し高過ぎたか?
特に、小笠原は、全然タイミングが合っていないようなので、気になる。結果は出ていないが、内川の方が凡打の内容はいいと思う。
また、1戦目を終えた段階から書いているが、岩村のスタメンは再考すべき。アメリカへ行ってからの復調に期待したいが、メジャーとの練習試合でも兆しが出ないなら、外すべきだろう。
川崎をセカンドに入れるのは難しいか?本職のショートとは動きが正反対になるし、難しいのは承知だが、彼の能力ならこなせるはずだ。アメリカで調整期間が5日あるので、セカンドを練習させて岩村との入れ替えを考えてもいいはずだ。
今回も2位通過になってしまった日本。しかも、攻撃面に大きな不安を抱えることになった。しかし、結果は出てしまったから仕方がない。敗退が決まったわけでもないから、気持ちを切り替えてアメリカで戦って欲しい。
初戦がキューバになっても、結局は勝たなければならない相手。PETCO PARKでのキューバ戦となれば、あの2006年の決勝と同じ。相性がいいと思って戦うしかない。
韓国とともに、アジア旋風を巻き起こし、勝者同士の対戦としてまた日韓戦を見せて欲しい。第2ラウンドの決勝もこのカードになれば、最高だ。
今日の○×
[○] 岩隈 ダルビッシュ 城島
- 4回の四球が本当に悔やまれる。ただ、内容は良かった。次の登板に切り替えて欲しい。
- ダルビッシュは文句なしの投球。大会前の不安が嘘のよう。次の登板が楽しみだ。流れが変わって逆転、なら最高だったが。
- 城島は2安打もあるが、リードや牽制球など、今日は冴えていた。もう少し点が取れていれば。
[△] 青木 馬原
- 青木は、8回の打席が勿体無かった。2ボール0ストライクからの球は、もっと絞って待って欲しかった。
- 馬原は結果、抑えたものの藤川とのダブルストッパーとしては怖い。
[×] 村田 岩村 小笠原 稲葉 山口
- 村田は守備でいいプレーがあったが、やはり1アウト3塁での凡退が大きい。こういう試合はあのワンチャンスをものにしないと負けにつながる。力み過ぎないよう、精神面も調整してアメリカラウンドへ行って欲しい。
- 岩村が繋いでくれれば、日本も得点チャンスがあった。タイプ的には川崎の方が繋がりが出来るし、相手も嫌だと思う。
- 小笠原は、タイミングが合っていない。稲葉も強化試合から下降してしまった。第2ラウンドまでに調整して欲しいが、日本の攻撃力が弱まっているのは、ここが原因。今なら内川の方が状態がいい。
- 山口は、ワンポイントで出てきて四球は許されない。ああいう厳しい場面で出る為に、中継ぎ左腕のスペシャリストとして選出されているのだから、逃げないで欲しい。
コメント
Unknown
ダルビっくんとかいうマシンじゃないけど速い球を打てるような調整をしてほしい。ただひっぱたくだけの打撃とか言われて悔しい。日本人みたいにコントロールピッチャーばかりじゃないから、次回大会からは中村剛とか吉村みたいなバッターも必要かな?
Unknown
言い掛かりつけるつもりはないですが、(ベイの試合云々)ってどういうことですか?
数多くあるとは言えないですが、年に何回か打たれる気がしない試合はあります。管理人さんが卑下し過ぎか、誇張の表現なのか、あるいはベイスターズの試合見てないか、のどれでしょうか。
こちらのblogは安心感持って閲覧していただけに、何か悲しくなりました。以上一個人の感想でした、失礼しました。
ぇ?
いつかひっくり返すだろ…
って思ってるうちに終わった\(^O^)/
昨日の試合は日本の投手はフォアボールだしすぎ(`д´)
しかし、ストレートであそこまでやられるとは…(‘A`)
コールドゲームはいつのことやら…
岩村と小笠原は酷い、岩村に関しては特に!
岩村は『国に帰れ!』(?
次のキューバ戦が不安ですこと。
ベイの試合
今日マリンスタジアムにベイの試合見に行きましたよ~!!
しかも約一年振り、寂しい一人だけで
(笑)
まぁサワーとビールとつまみで結構楽しんだですかね。
風がスゴかった
松本と山崎あとジミーが見れたのでよかったです。ウォーランドは球速も出てませんしノーコンきっと使えません…
吉村はかなり重傷です。
最後バスに乗る前に細山田と駒田さんが見れてよかったです。
http://blog.livedoor.jp/jdpo/
藤川も×さん
そうですね、他のプールのバッティングを見てると、ちょっと日本は迫力不足かと。変化球を捉えるのはうまいんですが。
力みもあると思いますが、相手のストレートが甘く来たらしっかりと捉えられる状態にして欲しいですね。
べいばなさん
気分を悪くされたなら、すみません。
俺は専らテレビ観戦なので、現地で感じるのとは違うのかもしれません。
ただ、全試合を見てるわけではないですが、去年に関しては「打たれる気がしない」と思った試合が思い当たりません。
岩隈のような先発投手がベイにいればなぁ、という気持ちですね。卑下であり誇張なのかも。
MUさん
先制を許した裏の1アウト3塁を逃した時点で、かなり嫌な予感はしました。リュ・ヒョンジンを温存した、とも言われていましたが、先発のボン・ジュングンが良かったので、ヤバイなと。
日本の投手が慎重になって歩かせたのとは対照的に、韓国の投手はもの凄く攻めてきましたね。気合い負けという気がします。
厳しいボールはファールで逃げて、フォアボールを取るような姿勢が欲しかった。14点取って、ちょっと雑になったかも。
ScottiE.さん
寒い中、お疲れ様でした。
この時期のオープン戦が見れて羨ましい限りです。明日は、TBSが唯一、深夜に中継してくれるので見れそうです。
ウォーランドは残念です。ただ、まだ3週間以上あるので、残りの登板を待ちたいです。
吉村は、開幕に合わせてくれればいいです。今打っても、開幕から不振では困りますね。