03/07 WBC 2009 第1ラウンドA組 韓国2-14日本(東京ドーム)
初回、いきなりキム・グァンヒョンから3連打と内川の2点タイムリー二塁打で3点を先制。2回には2点を追加した後、村田が2号3ランを放ち、キム・グァンヒョンをKO。その後も攻撃の手を緩めず、7回までに14点の猛攻を見せた。先発の松坂は初回に2点を失ったが、大量援護に護られて4回を投げ切った。後続の投手が無失点のリレーで7回コールド勝ち。
速攻でキム・グァンヒョンをKO
いやー、ベイファンとしても、何だか鼻が高い。
想定外の大味な試合になった、日韓戦。その中でも、初回に1点止まりになってしまいそうな所での内川の2点タイムリーツーベースと、「日本キラー」と言われるキム・グァンヒョンをノックアウトする村田の3ランは、非常に価値のある一打だった。
強化試合でも、内川をスタメン起用していた。左腕のキムが来ることが分かっていたこの韓国戦をイメージしていたのだろう。ただ、4番に起用した稲葉を下げての起用は、ひとつ間違えればバッシングされてしまう。原監督としても、内川の活躍は会心の采配だろう。
村田は、2試合連続のホームラン。日本のホームラン王ここにあり、をアピールできた。初回の三振はいただけなかったが、2打席目は粘って打ち頃の球を待つことができた。村田らしい滞空時間の長いホームランだった。これで北京オリンピックの体たらくを少しは挽回できたか。
キムは、オリンピックの時に比べると、スライダーの切れもさほどではないし、コントロールに苦しんでいた。でも、イチローが彼の自信のある武器であるスライダーをヒットしたことが大きかった。
あれで、球場の雰囲気は一気に盛り上がった。20歳のキムは、あれだけの大観衆でしかもアウェイというシチュエーションはあまり味わったことがないかも知れない。加えて自身の調子が万全でなかった為に、飲まれてしまったようだった。
2回、イチローがバントヒットをマークしたのも大きかった。松坂があまり良くなかったので、3-2となって、この先どうなるか分からなかった。あのワンプレーで一気に流れが日本に傾いた。その流れに乗って、村田がトドメを刺せた。
予想もしなかった、7回コールド勝ちという結果。中国戦とは逆に、これで慢心してはいけない。本当に大事なのは、9日の試合にも勝ち、1位通過することだ。
中国はこの3年でレベルが相当上がったのだろう。オリンピックを開催することもあって、スポーツを強化したのかもしれない。チャイニーズ・タイペイをオリンピックに続いて破った。日本が初戦で中国に対して意外と苦労していた印象だったが、そう易々勝てる相手ではなくなって来ているのだろう。
韓国もこの屈辱に燃えているはず。あさっては、また壮絶な試合になるだろう。まずは第2ラウンドへの進出を決めたことは、精神的に少し楽になるだろう。明日1日、休養できることも優位に働かせなければならない。
あさって、接戦になった時に、いかに勝ち切るか。アメリカへ行く前に、日本代表の真価が見たい。
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