横浜DeNAベイスターズは12月3日、ホセ・ルイーズと2026年シーズンの選手契約を結ぶことで合意したと発表した。背番号は未定で、後日発表される。MLB通算282試合に登板しているルイーズは、ウィックに代わるリリーバーとして期待がかかる。
ウィックに似た特徴
ルイーズは最速100マイル(約160キロ)の速球を持つ右腕。MLBでは2017年にパドレスでデビュー。2018年からホワイトソックスで活躍した。2023年途中でダイヤモンドバックスに移籍してからは短い期間でDFAとなることが続き、転々としている。2025年は18試合だったが、2024年は52試合に登板し5勝1敗、MLB初となるセーブも挙げている。
通算282試合で先発は2試合だけであり、リリーフ専門。95マイル以上を常時マークするフォーシームの他、カーブ、チェンジアップ、シンカー(ツーシーム)を投げている。2023年のWBCではベネズエラ代表として出場し、3試合を投げて無失点。
ベネズエラで体格的にもエスコバーを思わせるような風貌だが、持ち球はウィックに近い。また、当初パドレスに入団した際はキャッチャーで、その後ピッチャーに転向した。ここもウィックとの共通点で、ウィックはキャッチャーでスタートし外野手を経てピッチャーに転向した。
そのウィックは、右肘の手術を受けて2026年は投げられない状況にあり、ベイスターズとしては契約しないことになったという。クリーニング手術ではなく、靭帯の修復とかトミージョン手術なのかも知れない。少なくとも半年は投球できないことで契約を見送ることになった。回復した後は状況次第だろうが、年齢的にも再契約となると難しいかも知れない。重要な投手と思っていたので、非常に残念だ。
その分、ルイーズが期待通りに活躍してくれれば。ウィックもそうであったように、最初はボール、ストライクゾーン、環境などで苦労するだろうが、ジャクソンとケイも含めてアジャストさせて来ているのでそのあたりは心配していない。
先発はジャクソン、ケイ次第か
12月2日にNPBから次年度の契約保留選手名簿が公示された。予想通り去就が明らかになっていなかったジャクソン、ケイ、ウィック、バウアーの4名は名簿に載らず、自由契約となった。
前述の通りウィックは手術を受けたことにより2026年は投球できないため契約を結ばないこと、バウアーは現時点でNPBでプレーする予定となっていないためオファーを出していないことを木村球団社長が明らかにした。
さらにジャクソンとケイにはオファーを出しているものの本人がMLBへの復帰を希望しており、微妙な状況であることも明らかとなった。ケイは、MLBでもFAの先発投手としては評価が高まっており、相応のオファーがあることが予想される。ソフトバンクも獲得調査を行っているようだが、MLB復帰が濃厚と見た方が良いだろう。
ジャクソンもMLBからのオファーがあれば復帰の意向だろうが、ウィンターミーティングも含めてどのようなオファーが得られるか次第になりそうだ。NPBの2年で50試合に先発した実績はどのように評価されるか。
従って、既に退団が決まっているリリーフについては早めに獲得に動き、ルイーズと合意に至ったが、先発投手については候補の選定は進めているとは思うが、まだ動く段階にないということ。ウィンターミーティングが12月8日から始まり、ジャクソンやケイのMLBでの契約が決まればベイスターズも動くことになるだろうが、それまでは獲得調査までしかできない。
ジャクソン、ケイも2023年オフにウィンターミーティングでMLBの良いオファーが得られず、年明けの1月にベイスターズとの契約が決まっている。MLBの40人枠に入れるかどうか微妙な選手は、漏れた場合にここからNPB行きを考えることになるので、代わりの良い選手を獲得できるチャンスはあるはず。
次年度の契約保留選手名簿には54名が掲載された。そこにドラフトで指名された支配下選手が5名、まだ公示されていない深沢の支配下登録、今回のルイーズを加えて61名。
| 投手 | 31名 |
| 11 | 東 克樹 |
| 12 | 竹田 祐 |
| 13 | 伊勢 大夢 |
| 14 | 石田 健大 |
| 16 | 大貫 晋一 |
| 18 | 小園 健太 |
| 19 | 山﨑 康晃 |
| 20 | 坂本 裕哉 |
| 22 | 入江 大生 |
| 24 | 吉野 光樹 |
| 27 | 藤浪 晋太郎 |
| 30 | 篠木 健太郎 |
| 33 | 武田 陸玖 |
| 35 | 橋本 達弥 |
| 38 | 松本 凌人 |
| 39 | 若松 尚輝 |
| 41 | 佐々木 千隼 |
| 43 | 深沢 鳳介 |
| 45 | 森原 康平 |
| 46 | 坂口 翔颯 |
| 53 | 中川颯 |
| 54 | 石田 裕太郎 |
| 59 | 平良 拳太郎 |
| 64 | 中川 虎大 |
| 65 | 宮城 滝太 |
| 68 | 岩田 将貴 |
| 92 | 堀岡 隼人 |
| 98 | マルセリーノ |
| 島田 舜也 | |
| 片山 皓心 | |
| ルイーズ | |
| 捕手 | 6名 |
| 5 | 松尾 汐恩 |
| 10 | 戸柱 恭孝 |
| 32 | 益子 京右 |
| 50 | 山本 祐大 |
| 57 | 東妻 純平 |
| 95 | 九鬼 隆平 |
| 内野手 | 16名 |
| 00 | 林 琢真 |
| 2 | 牧 秀悟 |
| 6 | 森 敬斗 |
| 9 | 京田 陽太 |
| 26 | 三森 大貴 |
| 31 | 柴田 竜拓 |
| 37 | 加藤 響 |
| 44 | 石上 泰輝 |
| 51 | 宮﨑 敏郎 |
| 55 | 井上 絢登 |
| 56 | 田内 真翔 |
| 60 | 知野 直人 |
| 66 | ビシエド |
| 小田 康一郎 | |
| 宮下 朝陽 | |
| 成瀬 脩人 | |
| 外野手 | 8名 |
| 4 | 度会 隆輝 |
| 7 | 佐野 恵太 |
| 8 | 神里 和毅 |
| 25 | 筒香 嘉智 |
| 28 | 勝又 温史 |
| 58 | 梶原 昂希 |
| 61 | 蝦名 達夫 |
| 63 | 関根 大気 |
| 育成 | 15名 |
| 052 | 浜地 真澄 |
| 102 | 清水 麻成 |
| 103 | 金渕 光希 |
| 111 | 吉岡 暖 |
| 115 | 馬場 皐輔 |
| 122 | 庄司 陽斗 |
| 136 | 森下 瑠大 |
| 140 | 松本 隆之介 |
| 127 | 上甲 凌大 |
| 130 | 近藤 大雅 |
| 125 | 小笠原 蒼 |
| 129 | 西巻 賢二 |
| 193 | 高見澤 郁魅 |
| 清水 詩太 | |
| 155 | 小針 大輝 |
外国人野手については、早くからオースティン、フォードを自由契約とすることが決まっていたので既に獲得へ動いていると思うが、どのタイミングでどういった選手を獲得するか。
外国人選手の補強資金として、バウアーの9億円まで含めて計算している記述を見るが、それは違うと思う。2025年初めの時点で、バウアーだからこそ出したというだけで、4億円の選手を5人連れてくるかと言ったら、それは違うと思う。
今永が今オフFAとなったことで、ポスティング移籍時の契約を延長しなかったことにより譲渡金も止まった。バウアーに9億円を出しても黒字を維持できるくらいに収益を得ているので、相応の選手が獲得できる状況になれば出すことは可能だと思うが、特別な場合に限ると思う。
ルイーズの条件はまだ報道されていないが、おそらく100万ドル前後になるだろう。今後の外国人選手の獲得がどのようになっていくのか注目して行きたい。
(12/4追記)ルイーズは、その後の報道によると基本年俸120万ドル、出来高20万ドルの総額140万ドル(約2.2億円)の契約と推定されている。MLBで282試合登板と、実績はケイ、ウィックらよりも上ということで相応の待遇となったようだ。
田上氏が走塁アナリストに就任
2024年から走塁アナリストを務めていた佐竹学氏が退団し、2026年からは元阪神の田上健一氏が就任することになった。報道を受けて、本人がXで公表している。
田上氏は、横浜市の出身。創価高、創価大を経て2009年育成ドラフト2位で阪神に入団し、ルーキーイヤーの3月29日にして支配下登録された。一軍では6年で123試合の出場にとどまり、通算19安打、11盗塁。
2015年オフに戦力外となり、合同トライアウトを受けるもNPBからのオファーはなく引退。その後、オリックスでスコアラーを務めたのち、データスタジアムへ入社してアナリストを務めた。2025年は独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツの野手コーチを務め、盗塁数を激増させた。チームの独立リーグ日本一に大きく貢献した。

今回、地元である横浜に戻っての走塁アナリストとなるが、佐竹氏が作って来た2年間をさらに成長させることを期待したい。2025年は三森、林、石上などの活躍もあったが、梶原の出番が減ったこともあり盗塁は横ばいだった。足のある選手はいるので、盗塁に限らず走塁革命を引き続き進め、さらに得点力を向上させたい。
最後に、FA移籍する桑原の件。
12月2日に異例の「退団」会見を行った。日本ではFA移籍はあまりポジティブには捉えられず、出て行く側のチームでは後ろめたい思いを抱くケースが多い。桑原は11月22、23日に行われたBAY BLUE FESTIVALを急遽欠席しており、ファンへ直接声を届けたいという思いから、自ら会見の場を希望した。
素直に、真摯にベイスターズへの想いや移籍を決断した背景を語ったことはいかにも桑原らしい。もちろん本音は別にあるかも知れないが、野球人として一つの球団で終わるよりももっと成長したいという思いは感じた。
西武の外野も出番が確保されているわけでもなく、年齢を重ねて行く中で出場機会を得て行くのは簡単ではない。パ・リーグに移ることで、交流戦があるとは言っても多くの投手が初対戦だったり、僅かな対戦数しかなかったりするわけで、そういう意味でも挑戦ということになる。
ベイスターズファンなので、全面的にこの挑戦を支持し応援することはできないが、西武で新たな桑原を築き、成長して欲しいと思う。将来またベイスターズで彼の姿を見ることができれば良いと思う。
ありがとう、そして残りの野球人生でも成功を祈っている。


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