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オースティンが逆転3ラン! 東がHQSで開幕6連勝

06/22 阪神2-5横浜DeNA(甲子園)

2回、先発の東が大山に先制ソロを許してしまったが、直後の3回にオースティンが伊藤将から逆転3ラン。4回はオースティンのエラーが絡み、大山のタイムリーで1点差とされたが、ここは東が踏ん張り同点を許さない。6回、7回に佐野とオースティンのタイムリーで貴重な追加点を奪い、東は8回まで2失点のHQS。最後は森原が締めて16セーブ目、東は無傷の6連勝。

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ポジ [Good]

東がこの日もQSを上回る8回自責1のHQSをマークし、開幕6連勝。1999年福盛以来、25年ぶりの記録だが、その前を含めても全て先発で6連勝というのは球団初だという。福盛は当初リリーフで勝っていたのを覚えているが、それより前は先発投手がリリーフでも投げるという時代の記録なので、先発だけで勝っていたわけではない。

今季13試合目の先発となったが、QS率100%をキープした。セ・リーグでは12試合に先発している床田も100%でこの二人だけ。床田は7勝4敗で、援護がなく負けているケースも多いのに対して、東は一度も負けが付いていない。単に安定しているだけでなく、負けない投球ができている点が素晴らしい。

この日も調子は悪くなかったが、2回に大山のソロで先制を許してしまった。2ストライクからアウトサイド低めにストレートが決まったが、球審はボールの判定。僅かに低いかも知れないが、ストライクと言われても仕方ないというコースだった。4球目はチェンジアップを選択したが、これが真ん中に入ってしまい、大山が強く振り抜いた打球はレフトスタンドへ飛び込んだ。明らかな失投だが、逃さずに打たれてしまった。

3回に逆転してもらった後、8番から始まる打順で、2三振を奪って三者凡退に抑えたところは、さすが勝てる投手といったところ。しかし、4回裏は先頭の中野にヒットを打たれ、ノイジーのファーストへのゴロはオースティンが弾いてしまい、ノーアウト1、3塁となってしまった。ここで前の打席でホームランを打たれている大山を迎える。

インサイドを意識させながら1ボール2ストライクと追い込むも、そこからペイオフピッチとなり、最後は2球続けてチェンジアップ。ホームランを打たれた球種を選択するも、ゾーンに投げざるを得ず、甘くなってレフト前タイムリー。

打たれた球種を敢えて勝負球に使って裏をかいたつもりかも知れないが、5球目が浮かないように強く意識した分、意味のない1球になってしまった。しつこいくらい丁寧にインサイドを突いてからタイミングを外す形で投げた方が良かったように思う。

1点差となりなおもノーアウト1、2塁とピンチが残った。ここで2エラーの渡邊だったが、バントはなく強攻。ストレートを捉えるもサードの正面で併殺と思ったが、宮崎の二塁への送球が高く抜けてしまい、牧はジャンプして捕るのが精いっぱいだった。1アウト1、3塁となってしまい、記録に残らない痛いミスが出てしまった。

だが、続く豊田を2球で追い込み、3球目のスライダーでセカンドゴロ、今度は併殺に取った。守備のミスも出た場面で落ち着いた投球で最少失点で食い止め、リードを守ったことは非常に大きかった。ここが勝てる投手は違う。

守備のミスも絡んだ4回を1点で切り抜けると、5回は2アウト2塁から前回の対戦で打たれている近本を三振に取り、7回は先頭の渡邊にヒットを打たれたが、坂本を併殺に取った。8回もマウンドに上がり、101球を投げて、直接クローザーに繋いだ。本人も言っている通り圧倒的な投球ではないが、毎試合着実に試合を作り、勝つチャンスを広げてくれている。頼りになるエース、今後も連勝を伸ばしてもらいたい。

失投で先制点を許した東を救ったのがオースティン。3回、東のサードゴロを渡邊が後逸し、エラーで出塁。関根がヒットで繋ぎ、2アウト1、2塁というチャンスでオースティンが登場。初球のカットボールがやや甘く入ったところを完璧に捉えた。他の打者とは全く異なる打球音がして、打球はレフトスタンドへ吸い込まれた。

オースティンだと入るとは思わなかったと言っていて、確かに確信歩きはせず、すぐに走り出していた。それでも、音が違ったので入るかなという打球ではあった。前日は完封負けし、この日も2回に早速併殺でチャンスを潰した。先制点も奪われて、悪い流れで試合が進みそうなところ、一振りで変えてみせた。

7回にも二塁打の度会を還すタイムリー。6月は打率.364、5本、15打点と凄まじい数字を残している。月間MVP級の成績を残し、チームを大きく牽引している。怖いのは常にケガだけ。スタメンにいてくれさえすれば、本当にモノが違うという活躍を見せてくれる。チームトップの年俸4億3500万円(推定)なのだから、当然と言えば当然なのだが、存在は非常に大きい。

佐野が伊藤将との相性を買われ、筒香と入れ替わってスタメン出場。最初の打席でセンター前ヒットを打つと、6回は1アウト3塁から狭い一二塁間を抜くタイムリー。1点差に迫られていた中で、貴重な4点目となった。この打席はかなりインサイドを攻められていたが、アウトサイドへの変化球を見極めると、インサイド低めをしっかりと打ち返した。久しぶりのマルチで、本人としても一息つけたか。

牧が2日連続の3安打。牧らしい二塁打が戻って来た。3回は、得点には繋がらなかったが、相手がある程度マークしている状況で盗塁も決めた。今季8個目でリーグ3位だが、盗塁成功率100%は見事。めちゃくちゃ俊足というわけではなくても、隙を突いたりスタートを研究すれば走れるようになる。過去3年は通算で7個だったが、今年は一気に倍増させている。

5月は足の故障もあって打率.170と低迷したが、これで6月は.316と数字を戻して来ている。この日はチャンスメイクの役へ回ったが、牧の打点がどんどん増えて行くような状況を作りたい。

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ヤジ [Bad]

4回は守備のミスが続出したが、東が何とか最少失点で踏ん張り、事なきを得た。ノーアウト1塁からノイジーの打球をオースティンが止められず、ミットに当てて弾き、一二塁間を転がった。併殺は難しくても何とか1つはアウトに取りたい打球だった。

そして、1点を失ってなおノーアウト1、2塁という場面で、渡邊の打球はサード正面。宮崎が二塁へ送球するも、高く逸れてしまい、牧が一塁へ転送できなかった。雨が降っていて、グラウンドコンディションも影響したかも知れないが、同点、逆転に繋がりかねないミスだった。

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キジ [Other]

東が先に点を取られ、前日に完封負けを喫した打線は、伊藤将に苦しみそうな気配だったが、オースティンの一振りで試合の流れが変わった。4回は同点とされてもおかしくなかったが、最少失点で踏ん張ったのは、さすが最多勝投手。6回、7回に二塁打からきっちりとタイムリーヒットで追加した2点も効果的で、理想的な攻撃だった。

7連勝の後、連敗せずにすぐに勝てたことは今後を考えても非常に大きい。大きな連勝で貯金生活に突入しても、その後すぐに連敗して借金に逆戻りというのはよくあること。勢いの維持という意味では、7連勝中と同じく先発投手に勝ちが付いたことは良い形だと思う。エースの勝利だけになおさら。

この日は、前日から桑原と筒香を下げ、関根と佐野をオーダーに加えて来た。スタメンと主な選手の試合前時点での伊藤将との対戦成績は以下の通り。

8 関根 8-3 .375
9 度会 7-0 .000
3 TA 3-1 .333
4 牧秀 7-1 .143
5 宮﨑 6-1 .167
7 佐野 9-4 .444
2 山本 7-2 .286
6 森敬 2-0 .000
P

筒香 3-0 .000
京田 3-1 .333
梶原 0-0 ---
石上 4-2 .500

関根は2023年も伊藤将に対して10-3で.300だった。佐野は、昨年こそ11-2で.182だったが、それより前も伊藤将を打ち込んでいた。そういったデータも踏まえて、打順は大きく変えずにメンバーだけを変えて来た。度会は対戦成績が良くなかったが、7試合連続ヒット中では外せなかった。

ショートには京田を入れても良かったように思うが、守備を含めて森敬に期待しているということだろう。関根のヒットはオースティンの3ランに繋がったし、佐野も貴重なタイムリーを放ち、采配が的中したと言える。

チームにとって今年、鬼門となっている日曜日。ずっと日曜日に先発していた大貫がズレる形となり、ルーキーの石田裕が連勝したが、今週はケイが先発する。阪神は、交流戦3勝で優秀選手賞を獲得した才木。5月に完封負けも喫しているが、現状セ・リーグでは一番勝てる投手だと思っているので、かなり厳しい戦いにはなるだろう。

梅雨入りし、23日は関西地方では一日中雨という予報もあるが、どうだろうか。ネガティブかも知れないが、2戦目を取れたし、才木ということもあるし、流したいという気持ちも少しある。もちろん、試合ができて勝てればベストだが。いずれにせよ降水量と、阪神園芸さん次第になるだろうか。

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