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ベイスターズファン石田裕太郎、スターナイトの先発をゲット

07/02 横浜DeNA6-4東京ヤクルト(ハマスタ)

2回、2アウト満塁から度会がレフト線へ2点タイムリー二塁打を放ち先制。4回は1アウト1、2塁から、度会がこの日3本目のヒットとなるタイムリー。さらにオースティン、佐野も続き、この回一挙4点を追加した。先発の石田裕は4回まで2安打に抑えていたが、5回に3安打と四球が絡んで2失点し、この回で降板する。6回は京山が登板したが、牧の悪送球と西川の犠牲フライで2点差に詰め寄られる。ここは坂本が凌ぎ、終盤はピンチの連続だったが、中川虎、ウィック、森原と繋いで何とか逃げ切った。

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ポジ [Good]

ルーキー2人のヒーローインタビュー

今年はルーキーの活躍が目立っているが、投打のヒーローとしてルーキー2人がヒーローインタビューに立った。5回2失点で、プロ初登板から3連勝となった石田裕は、度会をチラ見しながら「最高でーす!」と笑顔を見せた。度会も、打てなくなってからは控えめにしていたが、この日は「サイコーでぇす!」が久々に見られた。

今はファームにいる井上も打ちまくっているし、松本凌も少しずつ良くなって来た。石上はまだ苦しんでいるが、オープン戦での活躍を考えればいずれ戻って来るだろう。石田裕も、度会の開幕戦での活躍を青星寮のテレビで見ていたことを話していたが、この日は新潟の長岡にある悠久山球場で試合を行ったルーキーたちもこの活躍を知り、刺激を受けてくれると思う。なかなか全員が揃うことはすぐには難しいが、高卒で手術を受けた武田も含め、ベイスターズの将来を支える存在になってもらいたい。

石田裕は、立ち上がりに先頭の丸山和に対して、ストレート2球で追い込み、3球目のフォークで空振り三振。こうしたストライク先行の投球が彼の持ち味。この日は、過去2回の登板と比べるとコントロールに乱れがあったが、それでも向かって行く小気味良さがあった。

3回は先頭の中村にヒットを打たれたが、吉村がバント失敗、丸山和も打ち取って2アウト。しかし、ここで宮本を歩かせてしまった。一発逆転の場面となりオスナ。普通なら長打を警戒して、ボール球で入って行きそうな場面だが、ストレート2球で追い込んだ。

ストレートに強いオスナだけに、まさかという感じの配球で、オスナも見逃してしまったようだった。最後は低めのフォークを打たされてショートゴロ。ルーキーらしからぬ、老獪な投球だった。しかし、5回の満塁のピンチでは、その手は二度は通用しない。低めのストレートを捉えられ、レフト前へ2点タイムリー。

まだ4点リードがあるが、ランナー2人を背負って村上。一発出れば1点差となってしまう場面だが、ここでもストレートで押した。2球目を打ち上げ、サードファウルフライ。一歩間違えた場合の怖さはあるが、若さを感じる気持ちの良い投球だった。

前回のマダックスは、6回くらいまでで代わるはずが、球数も少なく無失点で来ていたので最後まで行かせてもらうことができた。この日は、5回で86球だったこともあり、代打を送られて降板した。じっくりともう少し長いイニングを投げられるようになって行ければ良いと思う。できれば6回という感じだが、試合をしっかりと作ってくれるので、先発として任せたい投手。

これで中6日で来週も先発できれば、ベイスターズファンにとってのお祭りであるスターナイトでの先発ができそうだ。ルーキーだし投げ抹消でじっくりという可能性もあるが、3戦3勝の勝ち運を持っている投手を投げさせないのは勿体ない。ベイスターズファンとしてハマスタに来ていたであろうスターナイトで、自分が先発する瞬間というのはどういうものなのだろうか。スターナイトユニフォームで4連勝に伸ばしてもらいたい。

その石田裕を強力に援護したのが度会。最初の打席で、吉村のストレートをセンターへ運ぶヒット。そして、2打席目は2回2アウト満塁で回って来た。初球のフォークを空振りした後、高めのボールゾーンに来たストレートをインサイドアウトでバットを出し、ヘッドがキレイに強く回って捉えた打球は、サードの頭を越すレフト線への2点タイムリー二塁打となった。このあたりのバットコントロールは、練習の成果もあるが天才的だと思う。

そして4回は、変化球2球で追い込まれた後、低めのフォークにバットを出し、コンタクトしただけの打球がライトの前に弾んだ。ストレートを2度打たれているので、変化球が十分に頭に入った中で、タイミングを抜かれながらもバットコントロールでコンタクトできた。宮本が僅かに及ばず、タイムリーヒットになる運も持ち合わせていた。

早くも今季7度目の猛打賞。交流戦最終週から1軍に戻り、ヒットがないのは2試合だけ。ヒットはほとんどがレフト方向で、しっかりとボールを見極めてから巧みなバットコントロールで打ち返している。オープン戦に近いようなバッティングができている。開幕から2戦連発で、少しホームランの魅力に憑かれた部分はあったかも知れない。

ホームランを打つ能力も十分にあるが、今は確率を上げてチームに貢献しようという思いがありそうだ。いずれ余裕が出て来て、さらに技術が上がればホームランももっと出て来るようになるだろう。今はこの形で試合に出てチームに貢献するということで良いのではないか。

オースティンが19試合連続安打となるタイムリーで続いた。詰まった当たりだったが、ショートの横を抜けていくヒット。2四球で出塁の役割も果たしており、7月も頼りにしたい。さらに佐野が一塁線を破る2点タイムリー二塁打で6点目を取った。結果的にこの2点が試合を決めた。マルチヒットをマークし、このバッティングを続けて行きたい。

京田もマルチヒットをマーク。いずれも得点に繋がるチャンスメイクだった。交流戦では途中から森敬がショートで出場を続けたが、京田は6月.310をマーク。バッティングの状態は良いと思う。京田が下位からチャンスを作る、中軸が出塁したところを還すという役割ができれば、得点力は上がるはずだ。

苦しんだリリーフ陣、何とか凌ぐ

石田裕が5回で降板したため、残りの4イニングをリリーフ陣が繋いだ。京山は、そこまで悪かったとは思わないが、4点差で先頭打者に四球を与えたことが響いた。ノーアウト1、2塁から山田がショートゴロで併殺と思ったが、牧の一塁への送球が浮き、カメラマン席に入ってしまった。二塁ランナーは生還し、打者走者も二塁へ。これは痛いエラーになった。

中村の強烈なサードへの打球は正面だったが、アンツーカでイレギュラーし、強襲ヒットとなった。宮崎には以前、頭に当たっているのでヒヤッとする打球だった。これもイレギュラーしなければ併殺という場面ではあった。ここで京山は降板し、坂本を投入。

坂本は西川に犠牲フライを許したが、青木を打ち取って2点リードで凌いだ。犠牲フライの1点は十分許容範囲で、この日も火消しの役割を果たしてくれたと思う。

7回に登板した中川虎は、先頭の宮本にセンターの前へ落ちるヒットを打たれた。これも桑原があと一歩届かずという惜しいプレーだった。続くオスナは初球を打ってセカンドゴロ、牧がランナーを追い込んでアウトにし、併殺を完成させた。村上はフォークを振らせて三振に取り、9球で片付けた。

京山が1イニングを投げ切れなかったことが影響したのか分からないが、中川虎は回跨ぎで8回にもマウンドへ。しかし、サンタナ、長岡の連打から1アウト1、3塁のピンチ。ここで3安打の中村に粘られながらも、フォークで空振り三振に取り2アウト。このフォークは良かった。

しかし、西川に対してそのフォークに頼って連投し、3ボールにしてしまった。ストレートでペイオフピッチに持ち込むも、歩かせてしまった。この四球は勿体なかった。ここでベンチはウィックを投入した。

ウィックは、27日の読売戦で3失点しており、バンテリンドームで1イニングは投げているものの、コントロールに不安のある投手なので、満塁で登板させるのはかなりギャンブルだなと思った。ヤクルトは前の試合で3安打を放っている松本直を代打に送り、案の定2ボールとなった。しかし、3球目のストレートに詰まり、ショートゴロ。最大のピンチを何とか凌いだ。

9回は森原が先頭の宮本を歩かせ、またもヒヤリとしたが、オスナをこの日2つ目の併殺に取り、最後は村上を三振に取って逃げ切った。森原は17セーブ目。

経験のあるリリーフが相次いでケガ、再調整で離脱。交流戦から徳山、坂本、中川虎、京山、ウィックら実績が乏しいメンバーがブルペンをよく支えて来た。この日も何とか全員で繋ぎ、勝ち取った。他のメンバーが復帰するまで何とか耐えて欲しいし、この経験は今後に生きて来るはず。チームの層を厚くするためにも、少しでもレベルアップして欲しい。

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ヤジ [Bad]

ポジとは逆になるが、リリーフがかなり苦しくなって来ている。若いメンバーを中心に何とかやり繰りして来たが、ここから後半戦に入って1つの勝利へのプレッシャーが大きくなり、連戦が続く中で、今のメンバーだけでやって行くには限界がある。

経験のあるメンバーを早く戻したいが、中途半端な状態で戻しても逆効果。補強は何故か今さら外国人野手の名前が出てきたが、必要なのはリリーフだろう。ウィックが苦戦している以上、なかなか難しいとは思うが、何とかしなければならない。昨日も書いたが、ディアスを敗戦処理と決めつけず、少々リスクを背負って使うしかないと思う。8回の満塁でウィックを出すくらいなら、変わらないと思うが。

今年0勝2敗とやられていた吉村を攻略し、4回までに10安打を浴びせて6点を奪った。先週のような一発に頼った攻撃ではなく、渋い当たりながらもヒットで繋ぎ、2アウトからのチャンスもものにできた。

4回までの攻撃は良かったし、6点取った打線に苦言を呈するのはどうかと思うが、5回以降にも毎回のようにチャンスがあっただけに、それを全て逸してしまったのは厳しかった。特に相手のエラーと、石田裕への代打梶原が二塁打を放ち、ノーアウト2、3塁として1番に返るという場面で得点できなかったことは痛かった。

結果として15残塁という拙攻になってしまった。6連戦の初戦で石田裕が5回でマウンドを降りてしまったが、打線が活発だったので、7点差、8点差と楽な展開にできる試合だった。そうなれば、こんなにリリーフを注ぎ込んでの辛勝ではなく、それこそディアスを登板させられるような展開にできた。

勝てば何でもいいと言うが、6連戦を戦うわけで、この日の勝利で全てを犠牲にしてしまって、翌日負けたら価値は半減してしまう。貯金を10、20と増やして優勝を狙うのであれば、大勝できる時はきっちりとそういう展開に持ち込みたい。5割でいいなら、勝てば何でも良いが。

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キジ [Other]

6月を13勝8敗とリーグトップの成績で終え、7月はこの日が最初のゲーム。今年は苦手にしているハマスタでのヤクルトとの初戦、先発を任されたのは、交流戦で潮目を変えたルーキー、石田裕。今季最多の借金6を抱え、勝てていない日曜ハマスタでソフトバンク戦という絶望的な状況で、チームを救った。

この日も立ち上がりから攻める投球と、打線の援護を得て、優位に試合を進めた。中盤以降は追加点が取れず、防戦一方の展開になってしまったが、何とか逃げ切り、7月も白星スタート。首位とのゲーム差も2.0に縮まった。

日曜のブログでも少し書いたが、ハマスタでの成績が序盤悪かった2022年は、6月末からハマスタ17連勝という快挙で一気に好転させ、首位を独走していたヤクルトに迫る快進撃を見せた。

このポストにも書いているが、6月26日にハマスタでの広島3連戦で3連敗し、ハマスタでの勝敗は13勝20敗となった。6月28日からのマリノスとのコラボイベントが行われた阪神3連戦で3連勝し、そこから波に乗り、ハマスタ17連勝を成し遂げた。

この2022年は、6月26日時点での最大借金9をオールスターまでに返済し、貯金11まで駆け上がった。日曜のハマスタでの試合も6月26日に敗れて6戦全敗と、今年と共通点がかなり多い。ヤクルトが史上最速でマジックを点灯させたシーズンで、追い上げも届かなかったが、今年なら同じような快進撃ができれば首位に立てる。

この日の勝利で6月9日の石田裕の初勝利からハマスタ3連勝。2022年はマリノスコラボだったが、今年はOTKシリーズの最後に現れたベイスターズファン兼選手がシーズンの潮目を変えたことになるか。まずはこのヤクルト戦、初戦を取れただけにスイープし、伝説へ弾みを付けなければならない。今年0勝2敗だった吉村を攻略できたので、勢いに乗って行きたい。

2戦目は濵口と山野の先発。濵口は打線の援護は得られていないが、2試合続けて6回1失点と好結果。同じような投球を続けたい。山野は、今季2試合目の先発となるが、前回はあのソフトバンク戦で7回1失点に抑え、勝利を挙げている。ファームでも10試合6先発で防御率1.29と結果を残している。要注意の投手だ。

山野と言えば、2021年のプロ初登板はハマスタ。2回途中で7失点のKOとなり、このシーズンは1試合登板だけに終わり、47.25という防御率だった。昨年も9月10日に先発して負けている。ハマスタでやり返したいという気持ちは持っているはずだ。ベイスターズとしては好相性を維持して打ち崩したい。

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