03/20 北海道日本ハム4-1横浜DeNA(札幌ドーム)
先発の上茶谷は初回に淺間のタイムリーで失点。4回には松本剛の犠牲フライで逆転を許し、4イニングで67球2失点で降板した。6回2アウトから登板した伊勢が、連打の後に桑原の後逸もあり2点タイムリー三塁打を許した。打線は初回に牧の犠牲フライで先制したが、その後はスクイズ失敗などもありチャンスを活かせなかった。
ポジ
攻撃面はやや低調に終わったが、3番に入った楠本がマルチヒット。オープン戦は28打数13安打で.464のハイアベレージ。2019年にはオープン戦の首位打者になった楠本なので、この時期の活躍を公式戦に繋げなければならない。
オースティンがこの日も欠場した。最終的にどういう判断になるかわからないが、外野の枠が空くのであれば、楠本が開幕スタメンに一番近いだろう。この好調さを維持し、一気にレギュラー獲りを狙って行きたい。
牧は初回に犠牲フライで打点を挙げた。オープン戦全体でも5位となる9打点。ホームランなし、打数も少ない中での成績はチャンスでの強さを物語る。ノーヒットの日もあるが、犠牲フライなどの最低限のバッティングをして、チームに貢献してほしい。
三浦が2番手で登板し、ピンチは招いたが無失点で切り抜けた。リリーフで開幕1軍が見えてきた。始めはいわゆる敗戦処理などの登板になると思うが、そこから実績を積み上げて信頼を得るしかない。
山﨑はヒット1本を許したが、150キロを超えるストレートでクローザー復権をアピールした。三浦監督はクローザーについてこれから考えるということで、まだ明らかにしていない。どちらをクローザーに指名するか。
ヤジ
上茶谷は4回2失点という微妙な結果。ストレートの球威も悪くはなく、変化球も全て使って2、3回は連続で三者凡退に抑えた。4回先頭の水野に粘られ、勝負球が決まらなかった。歩かせてしまい、前の打席でタイムリーを打たれている淺間に、アウトサイドのストレートを巧く合わされた。
ピッチャーゴロで1アウト2、3塁とされ、松本剛の犠牲フライで追加点を許した。しかし、1回も4回も最少失点で切り抜けてビッグイニングは許さなかった。三浦監督もそこは評価していた。前回の登板でストレートには強さが出ているが、変化球などが課題としていたが、上茶谷本人が「前回登板で出た課題を何一つクリアできなかった」とコメントしている。
自分に対して厳しめにコメントしたとは思うが、そのコメントを出している投手を開幕3戦目に持っていっていいのかなというのが正直な感想。本番までには修正したいという気持ちもあるだろうし、キャンプからの熱心な練習姿を見ているから、任せたい気持ちはあるが、ここはやはり他の投手とフラットに見て開幕ローテーションを決めてほしい。
この日、ファームで先発した京山のほうが、投げているボールは良いように見える。特に4回以降。ただ、ファームと1軍の違いはあるだろうし、京山は良い悪いの振れ幅がまだまだ大きいという点もある。どう判断するのか注目したい。
打線は最後の2試合で不安な面も覗かせた。オースティンとソトは札幌に帯同したが、結局全く試合に出なかった。詳細はわからないが、出場できる見込みで札幌に行き、様子を見る中で大事を取るということは、良い状態とは思えない。管理人の意見は既に書いたように、ここに来て1週間以上も実戦から遠ざかる選手を、ぶっつけ本番で開幕スタメンに使うべきではないと思っている。
実績のある二人であっても、そこは結果が出ていなかったが内容は悪くなかった桑原とは違うと思う。ファームで数試合、打席に立って感覚を確認してから1軍の公式戦に出るべきだと思う。
キジ
佐野がファーストでスタメン出場し、8回表の打席にたった後、交代した。これまではオプション的に少しだけ守ってきたが、本格的にファーストを守ることを検討しているということだろう。ソトが開幕スタメンを外れる場合に、ファーストに佐野が入るオプションも準備を始めたと受け取って良いのではないか。
8 桑原 6 柴田 7 楠本 4 牧 5 宮崎 3 佐野 9 大田 2 戸柱 P
個人的には、オープン戦で結果を出した知野をファーストで使ってあげたいと思う。柴田も良いが、知野がファーストで出場チャンスを得て結果を残せば、ショートでの出場も見えて来る。
オープン戦は、9勝5敗2分の3位で終了。森が足の捻挫と肉離れで離脱してしまったが、知野が開幕1軍を引き寄せる活躍を見せた。牧、宮崎は中軸として順調な調整ぶりを見せている。オースティンとソトは、これから試合終盤まで出場してというところで、体の張りで出場を見合わせている状態。開幕からの出場に不安が残った。
移籍の大田は打率が1割を切り、結果を残せなかった。昨年の不振があるので、新天地で結果を残しておきたかったはず。センターのポジション奪回を狙う神里は、今年も不振のまま開幕を迎える。その中、楠本がオープン戦で打ちまくったが、以前オープン戦の首位打者に立った時とは、いろいろな意味で違うはず。飛躍のシーズンにしてほしい。
投手では東、大貫がローテーションの柱として頼もしい内容を見せた。坂本も昨年からの進化を感じさせる内容だった。ロメロは大崩れしていないが、春先どうなのかなという不安は残る。濵口は相変わらずで、上茶谷もルーキーイヤーほどは戻っていない印象。今永が戻るまでまだしばらくかかりそうだが、不安を抱えての開幕になる。
リリーフは、エスコバーの球威が感じられず、大きな不安が残っている。伊勢も不安定で、リリーバーに転向して期待のかかる入江は、球威はチーム有数だがコントロールに不安が残っている。砂田、田中健は順調に来ているので、良い投手をうまく使っていきたい。クローザーもどのような決断を下すか。今年も三嶋、山﨑で様子を見ながら使っていくことになりそうだ。
開幕まであと5日。それまでの間は、シーズンの展望や毎年、一応やっている順位予想を書いてみたいと思う。
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