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最初の15試合が勝負 今年も全員揃わず

横浜DeNAベイスターズは、20日にオープン戦全日程を終了し、25日の地元ハマスタでの広島戦で2022年シーズンの開幕を迎える。オースティンとソトがリハビリ組へ合流、今永は未だに実戦登板なし。今年も主力が全員揃わない開幕となるが、昨年の二の舞を防ぐことができるか。

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故障者がいつどんな状態で復帰するか

今さら言うまでもないが、昨年は外国人選手全員が開幕時点でも来日できず、チームがスタートで躓く大きな要因となった。オースティンとソトは、ファームでの調整を経ずにチーム16試合目となる4月13日に代打で出場。4月15日からスタメンに名を連ねた。

結局、実戦調整ができなかった二人は、日本での実績は十分ながらも調子が上向くのに時間を要し、チームの連敗は10まで伸びた。4月27日には4勝20敗4分けで、早くも16の借金を抱えた。4月末に入り、やっとオースティンとソトの調子が上向き、投手陣も持ち直して来て反撃が始まった。

確かにエスコバーも含めた外国人選手の不在は痛かったが、原因はそれだけではない。特に酷かったのが先発投手陣。開幕ローテーションで4月末までに勝てたのが、大貫と濵口の1勝ずつ。平良が早々に右肘の違和感で離脱し、上茶谷、入江、京山は勝てずに登録を外れた。

代わって7番目だった阪口が昇格し、自身のプロ初勝利と三浦監督の初勝利をもたらし、坂本も連敗を10で止める活躍を見せたが、続かなかった。

今年もオースティンとソトを開幕時点で欠き、エスコバーは不安な投球が続いている。そして先発でも今永が離脱している状況。昨年と大差ないのではと不安に思っているファンも多いだろう。

オースティンとソトがどれくらいで復帰できるのかは不透明だが、昨年と同じ16試合目までに復帰できるかどうかがポイントだろう。昨年の16試合目に復帰した時点では、まだ調整すらできておらず、1軍の公式戦が調整の場になってしまった。彼らが加わったことは見た目としては破壊力が上がったが、逆に足を引っ張っている部分もあった。

今年、この後ファームで出場し、調整した上で復帰ができるのであれば、16試合目であっても状態は全然違うはずだ。無理をさせないと言っている以上、開幕前に2週間も実戦から遠ざかった選手を、ファームで大して出場させずに1軍に出すことは常識的にはしないはずだ。するのであれば、昨年の反省を何も生かしていない、学習能力がないということだろう。

今永についても、本人としてはすぐに投げられるという感覚を持っているようだが、先週末も登板がなかった。今週末のイースタンで登板しないようだったら、長くかかると思った方が良い。まだ実戦で投げていないので、最低でも2度はファームで先発するはずで、万全を期すなら3回の先発があるだろう。

4月12日の週は沖縄での読売2連戦があり、先発が5人で足りることから、個人的にはこの週に先発を外す投手の代わりに、4月19日の週の6連戦で復帰がベストと考えている。

先発投手は今年も揃ったとは言えないが、東が復帰して開幕投手を務め、坂本も昨年よりも成長が見られる。ロメロも昨年後半とまでは行かないが、最初からある程度投げてくれそうな気配はある。昨年の開幕投手である濵口が、ローテーションに入るのがギリギリという部分でもレベルは上がっているし、上茶谷のほか、阪口、京山も控えている。今永が復帰するまで何とか持ちこたえるしかない。

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2度当たる中日戦がカギを握るか

オースティンとソトを欠いてスタートする開幕で、最初の15試合をどのくらいの勝率で乗り切ることができるかが、今年のチームの浮沈を大きく握ると考える。

昨年は、開幕8試合勝利なしの6連敗でスタートし、3勝10敗2分と躓いてしまった。そこからさらにオースティンとソトが復帰したにも関わらず1勝10敗2分で借金を大幅に増やした。15試合時点でチームが乗って行けているか、オースティンとソトが調整をした上でスタメンに復帰できているかが大きな要素になるだろう。

15試合ということは、3連戦が5カードなので各チームと1巡目が終わることになるが、少し変則的な日程で、読売との初対戦が那覇での2連戦になっており、最初の15試合では対戦がない。中日戦がビジターとホームの3試合ずつ入っており、昨年唯一勝ち越したこのカードでどのくらい勝てるかがカギを握りそうだ。

この5カードで3タテを避け、3カードで勝ち越せるようであれば、その後の戦いに大きな期待ができる。一方で、今年も大きく負け越してしまうと苦しいシーズンとなりそうだ。

先発投手もそうだが、打線としても昨年よりは成長できている部分があるので、オースティンとソトの不在を埋めてくれることを期待したい。

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2022年の展望

最初の15試合がまず勝負になって来ると思うが、それ以降の展望をポジション別に考えてみたい。

先発投手

優勝争いをするには、2桁勝利の投手は3人出したい。昨年のヤクルトのように適材適所でうまく回せれば良いが、なかなかそこまで上手く行くことはないだろう。

第一に東が開幕投手を務め、年間を通してローテーションを守れるか。これが一番大きなポイントだと思う。2018年に新人王を獲得した際は、しっかりとローテーションを守り11勝を挙げている。年間を通して投げるということに対しては3年のブランクはあるが、トミージョン手術後のリハビリで体力強化もしており、期待はできる。2桁勝利の筆頭候補だろう。

既に2桁の経験がある大貫も、安定した活躍を期待したい投手。昨年は4月、5月に不振に陥ったが、原因が分かっているのであれば、昨年の中盤から後半のような投球を期待できる。打線との兼ね合いはあるが、彼本来の投球ができれば、再び2桁を勝つ可能性は十分にある。

今永が開幕から4週遅れで復帰し、万全の状態になっていれば、そこからでも2桁勝利の期待はできる。ただ、昨年も好投が実らずに勝利が付かないことが多かった。あと一歩の踏ん張りができていない部分もある。2019年のパフォーマンスに近いものが出せれば、2桁に届く期待ができる。

ロメロも昨年後半戦の投球を1年間コンスタントにできれば、2桁勝利に届くだろう。ただ、年間を通してどのくらい投げられるのかはまだ未知数。期待はしているが計算はできない。坂本も同様で、石田は先発としてどれくらい投げられるのか探りながらとなるので、2桁を期待するのは酷かも知れない。

2桁勝利の経験者である濵口も、2年目以降は伸び悩んでいる状況。ここまでのオープン戦を見ていると、良くも悪くも変わっていない。今年急に2桁を勝てるようには思えない。

昨年よりは層が少し厚くなって来てはいるが、今年も先発が揃わなかったという結果に終わる可能性がある。

リリーフ

山崎、三嶋ともにオープン戦は無失点で終え、どちらにクローザーを任せるのか明らかになっていない。どちらも突き抜けたものがなかった。昨年同様、様子を見ながら良い方に任せて行く形になりそうで、チームとして安定感はない。

エスコバーがオープン戦は良くなかったが、年間をトータルすればそれなりの数字を挙げてくれるだろうし、そうでないと苦しい。砂田に加えて田中健がいるのは心強いし、2年目の池谷や、現在は育成だが石川にも期待が持てる。

一方、右腕は伊勢に成長を期待したいが、オープン戦では今一つだった。新戦力として2年目の入江に期待が集まるが、コントロールがバラついているので、まだまだ失敗を重ねながらという段階。長い目で見なければならないだろう。

クリスキーがもう少しするとファームで投げ始めると思うが、彼がどれくらい戦力になるかでリリーフは変わって来る。期待はしたいが、はっきり言って計算はしていない。山崎、三嶋を差し置いてクローザーを任されるくらいまで行くと、戦力的な伸びしろとして凄いものがあるが、そう甘くはないだろう。

捕手

伊藤光、嶺井が昨年、手術を受けて、スローイングなどがどれくらい改善したのかという点はあるが、現状で守備面で大きな差はないと考える。肩の強さは山本が一番だろうが、戸柱もテクニック含めて盗塁阻止率は改善している。リード面は投手との相性もあるが、そこまで大きな差は見られない。となればバッティングは、選択する上で大きな要素となる。

オープン戦を見る限り、戸柱をメインで使い、投手によって他の捕手を使い分けて負荷分散を図るのが良いと考えている。ロメロに山本を組ませるなら、伊藤光をベンチに置いて、代打でも使うような起用が良い。戸柱の調子が落ちれば伊藤光をスタメンで使うという形で1年間やって行くしかないと思う。

内野手

期待の森がケガで離脱。代わって知野がオープン戦で積極的に使われ、結果で応えた。セカンド牧、サード宮崎はケガ以外は固定されるだろう。ソトが不在でもファーストに知野や佐野を使っている点からも、牧をセカンドで1年使いたいという意思が見える。牧をファーストに移さないところは個人的にも賛成。

昨年はケガもあった柴田が、バッティングでアピールし、知野の台頭に負けていない。大和も渋い活躍をしているし、ショートは激戦になっている。森が復帰しても簡単に出られない状況を作って欲しい。

外野手

オープン戦で結果が出なかったが、桑原についてはレギュラーとして扱ってよいだろう。ただ、開幕しても結果が出なかった時は、調子の良い選手を使って行くべきだろう。神里はオープン戦でアピールできれば開幕スタメン奪取も狙えたが、内容もあまり良くなかった。

新戦力の大田も、オープン戦で結果が出なかった。開幕してから打つことが重要ではあるが、移籍後で昨年の不振があるので結果が欲しかったところ。細川も2発でアピールしたが、後半に結果が出なかったのが残念だった。

オースティンの代わりは、楠本ということになるだろう。2019年にオープン戦の首位打者にもなっているが、その時と内容や立場が異なる。出場チャンスを得て、それを生かせるか。

ファームスタートとなったルーキーの梶原も、通用する部分もあったので、シーズンのどこかでチャンスをもらえるのではないかと思う。育成の大橋、村川もオープン戦のスポット参加で結果を出し、注目された。今シーズンの中盤で、支配下登録があるか注目したい。

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開幕1軍メンバー発表は前日か?

近年は、開幕日の出場選手登録は前々日に発表していたが、昨年はコロナ禍ということもあってか、前日に発表された。今年も同様になるだろうか。2カード目に先発する投手は、通常であれば登録されないと思うので、地元開幕ということもあり、少し多めに登録されるかどうか注目したい。

23日は、鎌ケ谷でのイースタンリーグで、石田、坂本、濵口が登板する予定。坂本が開幕第3戦の先発と言われているので、中3日ということになる。石田4イニング、坂本1イニング、濵口3 or 4イニングという感じになるのではないか。こちらは、映像で見ることができないので、1球速報から想像するしかない。開幕1軍メンバーの発表があれば、こちらも踏まえて開幕ローテーションについて書ければと思う。

開幕1軍が発表されればその記事を、発表がなければ順位予想の記事をアップする予定なので、期待せずにお待ちいただければ。

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