いわゆる対戦カード1巡目が終了した。15試合で9勝6敗とまずまずのスタートを切っているが、実は3年連続で同じ成績になっている。この位置から2018年は4位、2019年は2位となっているが、今年はどうだろうか。この3年の比較をしてみる。
投打の数字
年度 | 打率 | 防御率 | 得点 | 失点 | 本 |
2018 | .240 | 2.45 | 54 | 48 | 12 |
2019 | .253 | 3.20 | 70 | 55 | 19 |
2020 | .297 | 3.55 | 76 | 57 | 17 |
2018年は、投手力で好成績を収めていた。今永、濵口、ウィーランドが開幕ローテーションを離脱し、開幕投手・石田の後は、バリオス、京山、飯塚、ルーキーの東というフレッシュなローテになっていた。これが意外にもハマり、バリオスが2勝、京山が3勝するなど、4月7日からラミレス監督としては最長の8連勝をマークして首位に立った。
2019年は、ソトが順調な滑り出しで6本塁打をマーク。神里も好調で3本塁打をマークしていた。本塁打で得点を奪うパターンに加え、先発も安定。濵口、今永が1回ずつ完封勝利を挙げ、井納も2勝を挙げる活躍を見せていた。15試合終えたところまでは順調だったが、翌日から10連敗。その後、最大借金11から2位まで躍進したのは記憶に新しい。
そして、今年は何といってもチーム打率.297をマークしている打線。梶谷の復活、オースティンの加入、佐野と宮崎の絶好調に加え、控えも含めた他の打者も打っており、どこからでも点が入る雰囲気がある。筒香の不在を感じさせない滑り出し。投手はリリーフが苦しんでいるが、先発は今永、平良、濵口が安定感のある投球を見せている。4枚目以降が課題となっている。
先発ローテ
2018 | 勝 | 2019 | 勝 | 2020 | 勝 |
石田 | 1 | 今永 | 2 | 今永 | 2 |
バリオス | 2 | 京山 | 0 | ピープルズ | 0 |
京山 | 3 | 井納 | 2 | 平良 | 2 |
飯塚 | 0 | 上茶谷 | 0 | 濵口 | 1 |
東 | 1 | 濵口 | 1 | 井納 | 1 |
平田 | 0 | 大貫 | 1 | 坂本 | 1 |
櫻井 | 0 | ||||
大貫 | 0 | ||||
中川 | 0 |
15試合だと6人のローテーションで回した場合、週末に登板した投手で3試合、平日だと2試合の先発になる。この時点でローテーションが入れ替わっていること自体、今年は異常。ケガや外国人枠の関係もあるが、既に9人の投手が先発している。
勝てているときは、先発投手がきっちりと役割を果たして、勝利が付いている。各年6~7勝を先発が挙げている。今永、平良、濵口に続く先発を確立できれば、安定した戦いができるはず。試合を壊さない程度には投げられているが、誰かが抜きん出て欲しいものだが。
打順
順 | 守 | 2018 | 守 | 2019 | 守 | 2020 |
1 | 8 | 神里 | 8 | 神里 | 8 | 梶谷 |
2 | 6 | 大和 | 9 | 楠本 | 4 | ソト |
3 | 7 | 筒香 | 4 | ソト | 9 | オースティン |
4 | 3 | ロペス | 7 | 筒香 | 7 | 佐野 |
5 | 5 | 宮崎 | 5 | 宮崎 | 3 | ロペス |
6 | 2 | 嶺井 | 3 | ロペス | 5 | 宮崎 |
7 | 8 | 桑原 | 2 | 伊藤光 | 2 | 伊藤光 |
8 | 1 | 投手 | 6 | 大和 | 1 | 投手 |
9 | 4 | 倉本 | 1 | 投手 | 6 | 大和 |
開幕スタメンではなく、期間中に一番多かったオーダーをチョイスしてある。2019年は一応書いたが、毎日のように打順を替えていて、特にソトは2、3、5、6番と打順が動くなど、4番筒香以外は変動が激しかった。その点、今年はオースティンやロペスの欠場はあったが、基本的な打線は形ができている。結果も出ている選手が多いので変える必要性がない。
梶谷は2年連続で1番センターの開幕スタメンとなったが、2019年は結果が出ずに4試合目からスタメンを外れた。しかし、今年はコンディションも良く、結果が出ている。12球団で唯一ホームランのない4番と言われることもあるが、佐野が4番にハマっているのも大きい。この打線の並びであれば、佐野が繋いでくれた方が得点になる。そのうちホームランも出るだろう。
対戦カード
2018 | 2019 | 2020 | |
広島 | 2-1 | 2-1 | 1-2 |
中日 | 3-0 | 2-1 | 3-0 |
阪神 | 0-2 | 2-1 | 2-1 |
読売 | 3-1 | 2-1 | 1-2 |
ヤクルト | 1-2 | 1-2 | 2-1 |
最後がカード別の勝敗。2018年は阪神戦が2連戦だった為、読売との2カード目が15試合に含まれている。8連勝があったため、読売と中日を3タテしている。2019年はヤクルトだけに負け越したものの、他のカードは勝ち越しと安定したスタートを切っている。それだけにまさかいきなり10連敗と崩れるとは思わなかった。
今年は中日に3タテしたが、2カードで負け越している。こう見ると出だしは中日戦で勝って好スタートを切っている。ヤクルトには最初のカードで苦労していたので、神宮で勝ち越せたのは良かった。とにかく苦手カードを作らないというのが鉄則。昨年の阪神戦は最初のカードである甲子園で勝ち越したが、2カード目が10連敗の最中で3タテされている。火曜から始まる2カード目もきっちり取って行きたい。
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紺色らいおんさんによる写真ACからの写真
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