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ケイ8回無失点で2勝目 牧の代役・林が決勝打

05/21 東京ヤクルト0-7横浜DeNA(神宮)

2回、宮崎と山本の連打で1アウト2、3塁のチャンスから林が一塁線を破る2点タイムリー三塁打で先制。3回には佐野と宮崎のソロで4点リードとする。ケイは力のあるストレートに、右打者のインサイドへコントロール良く変化球を決め、8回まで120球を投げて無失点。打線は8回に満塁から宮崎の内野ゴロ間、山本の2点打で3点を追加してダメ押し。9回は坂本が締めて完封リレーを完成させ、ケイが2勝目を挙げた。

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ポジ [Good]

何と言ってもケイの投球が素晴らしかった。4月6日に来日初先発をして以来、登板する度に先発投手としての成長が感じられていた。最近3試合はいずれもQSをマークしていたが、いずれも敗れていた。良い投球をしても打線の援護がなかなか得られず、ケイ自身も先制点を許すなど2~3点は取られてしまっていた。

この日は、初回にオスナのヒットでランナーは出したが、村上をセカンドゴロに仕留めて無失点の立ち上がり。2回に先制点をもらうと、3イニング連続で三者凡退に抑え、4点のリードで完全にベイスターズペースの試合に持ち込んだ。

5回は2アウトランナーなしから、ケイのグラブを弾く内野安打で出塁され、盗塁と山本の悪送球で三塁まで進めてしまった。嫌な流れでピンチを招いたが、代打の増田を打ち取って切り抜けた。7回は先頭の村上に二塁打を打たれたが、サンタナを三振に取り、2アウトから赤羽に10球粘られたが、この日の100球目は膝元に素晴らしいスライダーを投げ込み、空振り三振に仕留めた。

8回表に3点のダメ押し点をもらい、100球を超えた8回裏のマウンドにも上がった。来日最多の120球を投げ、こちらも最多となる8イニングを投げて無失点の好投。6連戦の初戦に先発投手がこれだけ投げてくれると助かる。大量リードのまま繋いでくれたので、勝ちパターンも温存できた。

4月20日以来、1か月ぶりの2勝目はまたも神宮だった。前回は5回3失点で勝たせてもらった形だったが、この日は自らの投球でチームを勝利に導いた。来週から交流戦に入るが、東に次ぐ軸としての期待も高まる。パ・リーグ相手にもこの投球を続けて欲しい。

2番手の坂本は、いきなり3ボールにしてしまい、良い当たりもあったが三者凡退で片付けた。こういうシチュエーションでモタついてしまうこともあったが、強いストレートを継続して投げられた。繰り返しになるが、こういった場面で結果を積み上げて行くことで、本人の自信も、チームの信頼も大きくして行くことが重要。

牧が登録抹消となり、19日はセカンドに森敬、ショートに京田が入っていたが、この日は「森林二遊間」となった。牧に代わってセカンドに入った林が、値千金の先制打を放った。2回、宮崎のヒットに続き、山本の三塁線への速いゴロに村上がバウンドを合わせられず、二塁打となった。ノーアウト2、3塁で森敬に回るが、バッテリーの術中にハマり、ボールになるフォークを振らされて空振り三振。

1アウトとなってしまい、8番、9番で得点できるか怪しくなったところで、林が初球のフォークを強く叩いた。打球は一塁線を抜け、ラインの横を転がって行った。2者が還り、林は三塁まで到達した。森敬がフォークを空振りしているのを見て、イメージはあったのかも知れない。チームにとっては非常に大きな2点タイムリーになった。

3回は、まず佐野がセンターバックスクリーンへ2号ソロ。19日は、良い当たりがことごとく守備範囲に飛び、気の毒な4打数ノーヒットだったが、最初の打席で追い込まれてからのカットボールを左中間へ運び、二塁打となったことで気持ちも楽になったか。2打席目も真ん中に入って来たカットボールをきっちりと捉えることができた。8回も四球を選んでダメ押し点に繋げた。3番として3出塁と役割を果たせた。

そして、宮崎も抜群の相性を誇る神宮で3号ソロ。初球、アウトサイドのストレートを上から叩き、バックスピンをかけるような形の右打ちで、ライトスタンドへ打ち込んだ。宮崎らしいバッティングだった。8回は1アウト満塁から高いバウンドのサードゴロ。あと1点、ダメ押しが欲しいところで最低限の役割も果たせた。

蝦名は最初の打席でヒットを放ち、この日も結果を残した。センターで桑原ばりのダイビングキャッチを見せ、守備でも貢献度が高くなっている。昨年は攻守に苦労したが、自信を持ってプレーできるようになっている。引き続き期待したい。

ケイを好リードで導いた山本。この日、オールスターのファン投票で初回の中間発表があり、捕手部門で17,539票と2位に1万票以上を付けるトップに立った。バッティング、盗塁阻止率などを考えれば、今やリーグでもトップクラスの捕手。この日もバッティングで貢献した。

2回は少しラッキーな面もあり、村上が三塁線の打球にバウンドを合わせられずに抜け、二塁打となった。先制点に繋がる一打になった。そして、8回は宮崎の内野ゴロで1点を追加した後、センター前へ鮮やかに弾き返し、2点タイムリー。トドメを刺した。この日は盗塁を2つ許し、ボールを握れず悪送球もあったが、攻守に大きな存在になっている。

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ヤジ [Bad]

先制、追加点、ダメ押し点と理想的な形で得点を積み重ね、先発投手が完封は逃したが、勝ちパターンを温存しつつ完封リレーの完勝。試合展開は文句なしだった。

期待しているだけに目に付いてしまうのが、森敬斗のプレー。2回ノーアウト2、3塁で、何とかバットに当てて最低、犠牲フライでも得点したいところ。とにかく打ちたい、当てたいという気持ちが強過ぎて、小川と中村のベテランバッテリーの術中にハマった。

初球は高めのボール球のストレートをファウル。これでしまったという気持ちを見透かされ、2球目は低めへのフォークで空振り。三振だけはしたくないというところで、もう1球落とされて振ってしまった。あまりにも情けない3球三振。

こういう場面では、相手のバッテリーもバットに当てよう、外野までフライを飛ばそうという打者にそうさせない配球をして来るわけで、とにかく打ちたい、何とかしなきゃという気持ちだけではどうにもならない。次の林がカバーしてくれたが、チャンスの場面でどういう形で待ち、どうアプローチして行けば良いのか、場数も必要だが事前に頭で考えておくことが必要だろう。

7回は先頭打者として、エスパーダのストレートをライト前へ弾き返した。良いバッティングだったと思う。チャンスでは打てなかったが、スタメン起用で一本打っておくことは重要だ。林が良い当たりのライトフライに倒れ、ケイは苦労しつつもバントを決め、2アウト2塁。

4点リードとは言え、神宮のヤクルト戦ではセーフティリードではなく、もう1点取りに行きたいところ。1番の好調な蝦名が打席という場面で、1ボールからの2球目、森敬が三塁へスタートした。中村からの送球は良いところに行き、タッチアウトとなった。

この場面はサインだったのか、森敬がグリーンライトで自ら判断したのかは分からない。二塁に進んでエスパーダのマークが緩んだこと、2球目が配球的に変化球と読んだことでサインが出た可能性もあるが、2アウトなので三塁に進むメリットがそこまで大きくない。わざわざバントで送っておいて、盗塁をさせたというのは考えづらいところではある。いずれにせよ、エスパーダのモーションを盗めていなかった。

以前にも書いたが、肩と足はプロ野球でもトップクラスになれるものを持っているが、うまく使いこなせていない。身体能力に頼ったプレーに加えて、もう少しスマートに野球をやれるようにならないと、定位置は掴めない。高卒5年目、そこまで場数が足りないとも思えないのだが、何とも歯がゆい選手だ。

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キジ [Other]

ケイの好投により、6連戦の頭を完璧に近い形で勝つことができた。4月2日の週以来の6連戦となり、リリーフもキツくなるところで、温存出来たのはチームにとっても大きいと思う。

牧がこの日、登録抹消となった。18日の走塁で右膝裏の張りを訴え、途中交代していた。19日は欠場し、20日に登録を抹消せず、様子を見ていたが、首脳陣がストップをかけた。三浦監督のコメントでは軽い肉離れで、牧は出場する意向だったようだ。テーピングをすれば出場できなくはない程度と考えられる。

再発することが最悪なので、慎重に見極めるべきだし、状態が良くなるまで待った方が良いと思うが、最短の10日間に近い期間で戻れる可能性もある。5月31日からは札幌のエスコンへ交流戦で唯一の遠征となる。DHがあるとは言え、遠征に帯同しなくても良いのかなと思う。もちろん回復の状況次第だが、最速でも6月4日からのハマスタ、DHでバッティングだけと考えるなら11日からのZOZO、ベルーナドームの6連戦でも良いかも知れない。

セカンドはなかなか代わりが難しいので、この日活躍した林を中心に森敬や昇格した知野らでカバーして行くしかない。19日には石上を1軍の練習に呼んでいたが、昇格は見送ったようだ。左右のバランスもあるかも知れない。この日、ファームで2発を放った井上も使ってみたいが、セカンドでは使えないので難しいところ。

神宮の3連戦、初戦を取ったので2カード連続の勝ち越しにしたい。22日はファームでの先発から中4日となるジョンソン。本人の希望でこの調整になったようだ。言い訳のできない登板で、6日に四球を連発したヤクルトを相手にどのような投球を見せるか。ジョンソンがどれくらい失点を抑えることができるかが、ゲームの鍵になるだろう。

ヤクルトは、一時苦手にしていた小澤。小川に続いて攻略となるか。19日は11安打、この日も先発野手全員安打と個々の状態は悪くない。いかに得点に結び付けるか。一人一人が繋ぐ意識を強く持って欲しい。

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