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今度は2点リードで逆転サヨナラ 2週連続で三嶋が炎上

09/15 読売7x-6横浜DeNA(東京ドーム)

当然だが、チーム、ファン全てが悔しくて堪らない試合。すぐそこに迫った勝利は、またも三嶋が守れず、開幕戦で味わった屈辱の光景が再び広がった。初回、戸郷から牧の2点タイムリーなどで3点を先制。大貫が坂本の2発で追い上げられると、牧とオースティンがソロを放ってリードを保った。9回、森の足で2点リードとして守護神の三嶋が登板。先頭のハイネマンにヒットを打たれると、八百板、坂本のタイムリーで同点。岡本のレフトへの犠牲フライでサヨナラ負けとなった。

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ポジ

9回裏を抑えれば勝っていた試合だから、良かった点はたくさんある。試合に勝つためのプレーであり、勝てなかったことは残念だが、消えてなくなるわけではない。中でも印象度で言えば牧だろう。勝っていれば恐らくヒーローインタビューに選ばれていたはずだ。

史上初のルーキーによるサイクルヒット達成から1ヶ月も経たずして、前人未到の1シーズン2度目のサイクルヒットにリーチとなる3安打。初回は、ソトが押し出しを選んだ後、ストライクを取りに来た初球を狙い打ち。バットの先に当たったが、レフトの前にポトリと落ち、2点タイムリー。

2打席目も初球を打って、三塁線を破る二塁打。そして、6回はセンターバックスクリーンにギリギリ飛び込む、2試合連続の18号ソロ。チームにとっても貴重な追加点になった。前回と同様、残りは三塁打という状況で迎えた8回の打席は、詰まらされてショートフライ。快挙はならなかったが、3打点を挙げる活躍は素晴らしかった。ホームラン20本の大台も完全に見えて来たし、打点も57まで伸ばした。新人王争いは佐藤輝よりも栗林との争いになりそうな気配だが、まだ分が悪いか。最後まで年間を通して活躍したという総合力で勝負するしかない。

オースティンがライトポール際への26号ソロ。畠の速球が高めに来たところ、合わせるように強打して右方向への長打。これを打たれると投手としては堪らないだろう。低めの落ちるボールで攻められ、3三振を苦しんだが、少し甘く来たボールを逃さなかった。

楠本が代打で二塁打。後半戦の代打成績は驚異的。2019年のオープン戦で首位打者となり、期待されて開幕スタメンに名を連ねたが1軍定着ならず。昨年は.154で3年目にして一番打席数が少なかった。今年はキャンプも2軍スタートで、オープン戦でヒットを打てなかった。ファームで結果を出して1軍に昇格したが、なかなか結果を出せなかった。

3人全員が3割打者という外野ではスタメンの機会はなかなか得られない。代打で結果を出すしか生き残る道はない。エキシビションマッチでも好成績で、あとは1軍の公式戦で結果を残すのみ。そうした覚悟と集中力が、楠本本来のバッティングができている要因か。スタメンの機会は限られるが、結果を出し続け、他の外野手にプレッシャーをかけて行きたい。代打の切り札としてもチームにとって心強い。

二塁打の楠本に代走の森が起用され、1アウト1、3塁のチャンスで柴田がファーストゴロ。ホームは際どいタイミングだったが、森の足が速く、ヘッドスライディングでセーフを勝ち取った。中盤はホームランでの点の取り合いだったが、足で稼いだこの1点が、非常に貴重な追加点になるはずだった。

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ヤジ

大貫は良くないなりにまとめたいところだったが、坂本の2本目のホームランは防ぎたかった。それほど甘いというボールではなかったが、前の打席で打たれているスライダーで入ったところ、狙われていたか。ライトスタンドへ持って行った坂本が上だったというところはあるが、初球の入りは気を付けて欲しかった。

山崎もこのところずっと好投が続いていたが、岡本を追い込んでからのストレートが不用意だった。力を入れて投げるのは良いが、真ん中にシュート回転して行ってしまっては、威力もない。勿体ない失点だった。

そして、三嶋。リードを守れずにひっくり返されてのサヨナラ負けは、7月12日の甲子園以来。先週の9日も9回に3点リードを守れずに同点とされた。昨年は山崎の不振で、急遽代役でクローザーを務めた。本人も代役という認識で、うまくその役割に入って行けた。セーブシチュエーションでの失敗もマツダでの1回くらいで、本人も含めて思いのほかうまく務まってしまった。

今年は、最初からクローザーとして開幕することになり、急にその立場になった昨年とは違うだろうなというのは予想していた。開幕戦から同点で登板してサヨナラ負け。リードをひっくり返されての負けはなかったが、甲子園で苦杯をなめた。チームが8回まで守って来たリードをぶち壊しての敗戦。これはクローザーで挫折を味わった者しか分からない苦しみなのだろう。

ただ、読売戦での失点が顕著に多い状況で、前日の1点差ゲームでも三浦監督は三嶋に任せるべきか考えたようだった。最終的には信頼し、三嶋が1点差を守り切った。この日は9回に1点を追加して2点差となったが、それが災いしてしまったとしたら皮肉だ。

ライトの守備で2つ、ナイスキャッチがあったハイネマンが、3球目のストレートに詰まりながらセンター前ヒット。これで一発同点の場面となり、慎重になり過ぎた。若林は宮崎がエキサイティングシートのフェンスに激突しながらファウルフライを捕り、1アウトを取った。だが、ウィーラーには一発を警戒し過ぎでストレートの四球。打たれることの怖さを知り過ぎてしまったのか、思い切りがなかった。

三浦監督がマウンドに行っても効果がなく。八百板を悪く言うつもりは全くないが、クローザーとこの日、移籍後初打席の選手では格の違いを見せて欲しかった。しかし、1ボールからスライダーがど真ん中に入って、センター左へのタイムリー。もちろんベンチも期待して送り出したと思うが、残る野手は小林だけという状況で、決して切り札として残していたわけでもない。この一打は致命的だった。

松原も追い込んでからフォークを一二塁間に運ばれた。打った方も巧いが、追い込んでからのフォームにキレもなかったのだろう。坂本にも真ん中のスライダーをヒットされて同点。満塁で岡本にはストライクが取れず3ボール。何とかペイオフピッチに持ち込んだが、インサイド低めのストレートで詰まらせ切れず、犠牲フライとなってサヨナラ負け。

代役としてクローザーに立った時の、とにかく変わらずに腕を目一杯振るだけという気持ちが、変わってしまっている。クローザーとしてリードをフイにする、ひっくり返されて負けるという怖さも味わい、いろいろなことを考えすぎてしまっている。ストレートも154キロと表示されているが、唸りを上げるような球威が感じられない。だから、変化球も合わされてしまうし、腕の振りが緩んでいるのではないか。

確かに、9回2点差でランナーを一人置いて、甘いコースへ投げて同点2ランでも打たれれば、酷く炎上するだろう。だが、もともと細かいコントロールがあるわけではないし、ボールの勢い、腕の振りで抑えるタイプ。投げているボールがそれほど悪いとは思わないので、あとは思い切り、大胆さだろう。

1点差の方がむしろ開き直った感じでしっかり投げられているように感じる。常に1点リードのつもりで、その打者を打ち取ることに集中して行けば良いはずだ。入団してから様々な挫折を繰り返して来た三嶋。そんなにメンタルが強いわけじゃないことも知っている。でも、時間をかけて失敗しながらここまで来た。また新たなステージに今、登っていると思うので、この挫折を乗り越えてもらいたい。一部のファンがうるさいが、シカトしていいと思う。

ただ、先週に続いてのこの炎上なので、競争の原理からしても、結果を出していてクローザーの経験が豊富の山崎を使わないのもおかしい。このあたり、三浦監督がどんなバランス感覚で起用して行くのか、注目したい。

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キジ

1994年以来、27年ぶりの読売戦7連勝は、あともう少しのところで幻となって消えた。1994年は横浜ベイスターズになって2年目で、故近藤昭仁氏が監督を務めていた。近藤監督はとにかく読売に対しては敵対心をむき出しにしていた。当時、長嶋監督に「ベイが怖いです」と言わせるくらい、読売戦に集中していた。1994年は混戦の中、結局僅かな差で最下位に終わったが、FA移籍の駒田、ブラッグス、ローズの活躍に、若手の石井琢、波留、鈴木尚が定着し始めた時期で、1998年横浜優勝の礎が築かれた時期だった。強くはなかったが、読売戦に勝ち、若手が成長して行く姿を見るのは子供ながらに楽しかった。

牧や森が活躍し、今後のベイスターズを背負う選手の姿をそこに重ねながら、読売戦7連勝の瞬間を見たかったが、仕方ない。先発が機能し、打線もある程度得点できている状況にあるので、チーム状態としては悪くない。この後連敗せずに再び勝利を積み重ねて行くことが大事だろう。

16日は移動日となり、17日のマツダから10連戦が始まる。だが、17日は台風14号の影響で、夜に強い雨が降る予報。ちょうどナイターの時間に重なっているため、よほど予報が外れない限り、雨天中止の可能性が高そうだ。宮國が先発すると見られるが、スライドせずに登板日を変えて来るか。19日の今永は変えないと思うので、スライドして京山をズラすかのどちらかになりそう。17日の開催可否によって残りの連戦の先発投手に変更が出そうだ。

この逆転サヨナラ負けのモヤモヤを18日のデーゲームまで引きずることになりそうだが、切り替えて次の試合を待ちたいと思う。

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