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ソロ2発で追いつくも追い越せず サヨナラ負け

05/29 埼玉西武3x-2横浜DeNA(ベルーナ)

ソロホームランがそれぞれ2発ずつ飛び出した試合で、犠牲フライの1点が勝敗を分けた。今季初先発となった京山は、3回まで毎回先頭打者を四死球で出塁させ、3回は山川の犠牲フライで先制を許す。4回には岸にソロを浴びて4回2失点で降板。エンスに4回までパーフェクトに抑えられていた打線は、牧と佐野がソロを放って同点に追い付く。しかし、その後のチャンスを逃し、9回裏に平田が代打の栗山にサヨナラホームランを浴びた。

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ポジ

クリスキーが、4月22日以来となる登板。2番手として5、6回の2イニングをノーヒットに抑えた。最初のイニングはコントロールもある程度まとまっていて、球威で押していた。山川から154キロのストレートで空振り三振を奪った。2イニング目は少しコントロールがバラつき始め、古賀を歩かせ滝澤に3ボールとなったが、ストレート3球で最後は見逃し三振。

4月に投げていた時に比べ、ボールの球威は上がっている。適度に荒れる球も魅力の一つではあるので、四球を連発して自滅しない程度にコントロールがまとまれば、勝ちパターンに入ることも見えて来る。まだ一度投げただけなので、悪い時にどれくらい修正できるか見たい。しかし、リリーフ陣にとっては好材料。

伊勢はこの日も1番から始まる打順で三者凡退。エスコバーは森を歩かせたが、ノーヒットで抑えた。彼らが投げているうちに勝ち越して、9回は山崎というのが理想だったが、そううまくは行かない。

4回までパーフェクトに抑えられていたエンスに対し、5回先頭の牧は、アウトサイド高めを見極めて3ボール。2つ変化球を見逃した後、フルカウントからその変化球が甘く入ったところをしっかりと捉えて、左中間の深いところへ13号ソロ。完全試合を終了させるだけでなく、一気に得点をも奪う4番の一打。ただ、4打席全てが先頭打者として回ってしまったのは、チームとして打順の巡りが良くなかった。

6回は2アウトから佐野が同点ソロ。真ん中のストレートを完璧に捉えてライトスタンドへ運んだ。木曜に続きデスターシャの競演が観られた。これは勝ちパターンかと思ったのだが。

エラーは付かなかったが、前日に続いて守備のミスがあった関根。8回はファーストゴロで山川から平良へのトスで、平良がベースを踏めずに内野安打となり、マルチヒットをマークした。前日は3回のビッグイニングに結び付いてしまう守備があっただけに、この日もスタメンで使われて気合は入っていただろう。ミスをしないのが一番だが、その後取り返すというのも重要なことだ。

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ヤジ

9回に平田を登板させたことを批判する人もいるようだが、それは理解できない。ビジターのチームは、延長戦になった場合に、勝ち越した後に裏を抑えなければならないのでクローザーを残す。ホームチームは9回にクローザーを登板させてサヨナラ勝ちを狙うのがセオリー。

その為、9回裏を同点で迎えたベイスターズとしては、山崎を登板させることはできないので、残り投手から選ばなければならない。入江、平田、田中健、宮國が残り投手だが、前日に登板した入江、宮國は優先度が下がるので、平田か田中健のどちらかとなる。

9回裏はスタメンキャッチャーに抜擢した古賀から始まる。打率は.130で、この場面では代打が想定される。その次は左の滝澤だが、現状でショートをきっちり守れる彼は延長になった場合に、守備面を考えると残したい。であれば左腕の田中健を9回頭からという考えもあるだろうが、ベイスターズとしては、代打でおかわり君が出て来るのを嫌ったのだと思う。

右の平田に対しては、代打が出るとすれば栗山。今季まだホームランを打っていない彼が、一発で試合を終わらせることはないだろうと判断した。しかし、2球で追い込んだ後のフォークを見事に拾ってスタンドまで運んだ。栗山のバッティングが素晴らしかったというほかないだろう。強いて言えば、2ストライクなのだからバットが当たらない低さに投げたかったが、甘いというほどの高さでもなかった。

ただ、延長12回を考えると山崎が最後だとしても、9、10、11回と3イニングあった。平田、田中健、入江に1イニングずつ任せるとすれば、外崎、愛斗、山川と右が3人続くところに右腕の平田か入江を持って行くのが良かったかも知れない。そういう考えから、例え中村が代打で出るにせよ、9回は田中健の方が、という声は単純に左と右で考えれば一理あるとは思う。

伊勢とエスコバーを先に使ってしまうからこうなるというのも違うと思う。最初から延長戦になるつもりで戦わないし、あるかも分からない延長戦の為に伊勢やエスコバーを温存して勝ち越されたら、元も子もない。ただ、クローザーである山崎に関しては、9回裏を抑えて10回表に勝ち越したとしても2イニング行かなければならないので、別の話になる。

結局は、先発が4イニングで降りてしまっていることが要因。2-2のクロスゲームであれば、本来は先発が6回か7回まで投げているはず。そうなっていないというのが一番の弱さ。リリーフとしては、クリスキーがまだ試運転レベルであることと、三嶋の不在が痛かった。

負け投手は平田であり、その場面で起用されている以上は打たれたことに責任はないと言えないが、彼だけの責任でもないし、打った栗山の方が上というバッティングだったと思う。

打線も、パーフェクトに抑えられていたエンスからソロ2発で同点としたことは良かったが、それ以外に得点を奪えなかった。唯一と言ってもいいチャンスは8回。嶺井の死球から2アウト2塁となり佐野が申告敬遠。関根のファーストゴロがリクエストの結果、ベースを踏めておらずセーフで満塁。

ここで宮崎を迎えるが、前日の試合でも触れたように得点圏打率の低さが顕在化する。1-1から高めのストレートに押し込まれライトファウルフライ。四死球と当たり損ねが内野安打になっただけで、誰も捉えていないし、防御率0点台の平良を打つことは非常に難しい。だが、チームを代表する打線の中軸である宮崎なので、何とかして欲しかったという思いがある。

数年前のこの球場では9回に逆転3ランを放った宮崎だが、その勝負強さは特に今年は全く発揮されていない。3番に変えても、重要な得点圏のシーンで回ってしまう。彼が何とかしない限り、ベイスターズの得点は伸び悩み続けるだろう。

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キジ

日曜日は7戦全敗、土日は12連敗で1勝15敗。客入りの多い土日としてはあまりにも酷い数字が並ぶ。さすがに監督以下、選手も少し意識する数字だろう。カードの頭が重要ということで、火曜日と金曜日を今永、大貫という現状の2枚看板で固めているが、雨天中止などのさまざまな要因で土日の先発投手が弱くなっていることも原因だろう。

前日に先発した上茶谷も登録を抹消され、先々週まで日曜に投げていた東もまだ復帰のメドは立っていない。この日は、先週の日曜に先発した有吉が、ファームで2回9失点という散々な結果だった。阪口も5回途中で106球を要す投球だった。今週のファームで先発した石田は80球をメドに交代していた。徳山の先発デビューがあるかも知れない。京山がそのまま残るにしても、やはり来週も土日の先発が心許ないことには変わりない。

これで5月は10勝11敗。火曜に1試合だけ残っている。天気予報は雨のち曇りだが、先発が今永であることから開催に不安はあるが、エースでしっかり取って5割で終えたい。土日に全く勝てず、故障者も出て苦しい戦いだったが、月間で見れば5割を何とか守っている。交流戦を切り抜け、戦力を整えて浮上のきっかけを掴みたい。

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