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ENEOSと練習試合 打線とリリーフの不安拭えず

10/10 練習試合 ENEOS5-7横浜DeNA(ハマスタ)

特別ルールで行われた練習試合。先発の今永は2回4奪三振で無失点。2番手の大貫は4回で7安打を許したが、二度の満塁を断って無失点。6回後半で投げたウェンデルケンは1失点。7回は上茶谷がエラー絡みで3失点、伊勢も度会にタイムリーを許した。打線は6回まで2安打。7回にエラー絡みで逆転し、9回は伊藤の長打などでチャンスを作り、相手投手がコントロールを乱し押し出しなどで5点を挙げて再逆転した。

D 000 000 205 | 7
E 000 001 400 | 5
特別ルール。ENEOSは5回から9回まで攻撃が3アウトの2セット。
D継投:今永-大貫-エスコバー-大貫-ウェンデルケン-上茶谷-伊勢-石川-宮城-石川-宮城

スタメン

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ポジ [Good]

林が1番ショートに入り、最初の3打席は全て四球を選んだ。3回と6回は盗塁を決め、チャンスを拡大した。リードオフマンとして役割をきっちりと果たせていたと思う。9回のノーアウト満塁のチャンスは、しっかりと捉えた打球だったが、セカンド正面のライナーだった。内容は悪くなかった。

守備では、度会の2打席目の痛烈なショートゴロを弾いてしまった。捌けない打球ではないのでエラーが付いたが、左打者で逆方向へあれだけ強い当たりが来ることはないので、少し驚いたのではないか。7回には併殺崩れの際に一塁へ悪送球し、ランナーを還してしまった。投手がベースカバーに入る難しいプレーだが、タイミングは微妙だったので確実に捕れる送球をしたいところだった。しかし、セカンドに回った8回にはファインプレーも見せた。

5回裏の途中には、宮崎や牧、ソトらレギュラー組を総替えしたが、林はそのままショートに残った。途中セカンドに回ったが1番で出場し続けた。今後はショート林で行くぞという意図が見えた起用だった。現状だと1番の役割を果たしてくれそうなのは彼しかいない。9月の好成績も踏まえ、CSでも波に乗ってくれれば。

山本と交替で出場した伊藤が、バッティングで魅せた。7回にヒットを放つと、9回は西浦をセカンドに置いて、センターオーバーのタイムリー二塁打。上がり過ぎかなと思ったが、打球が伸びてフェンスの最上部に当たった。今年はバウアーのキャッチャーとして守備の方での貢献が多く、バッティングでは数字が残っていないが、9月後半あたりから良くなっている。バウアー、大貫が先発すればスタメンになると思うので、バッティングの方でも期待したい。

先発の今永は、ストレートは151キロをマーク。先頭の度会には148キロを捉えられたショートゴロだったが、それ以外の打者には押し込めていた。変化球のコントロールがまだ今ひとつなのかなと感じたが、4三振を奪った。重要な2戦目を任されることが決まったので、ここから中4日で仕上げて欲しい。

2番手の大貫は、5回と6回は投げ終わった後に、そのままリリーフが登板するという特別ルールでの投球になった。3回は1アウトから度会の強烈なショートゴロがエラーとなり、連打で満塁のピンチを招いたが、連続三振で切り抜けた。4回は山本が盗塁を刺して3人で終了。

5回は1アウトから3連打で再び満塁となるが、ここでも三振を取って無失点で切り抜けた。6回は、最後のイニングということもあったのか、ギアチェンジで出力を上げたように感じた。ストレートの強さがあり、三者凡退に抑えた。

前回の完封ほどの出来ではなかったが、スプリットなどで三振を取りに行って取れているし、出力を上げて強いストレートも投げられていたので心配はない。東、今永の先発は公表されたが、3戦目はバウアーか、大貫か。11日のバウアーのライブBPも含めて判断されると思う。

リリーフでは石川と宮城が、8回と9回をそれぞれ3アウトずつ取り、2イニングの登板となった。二人ともストレートの強さがあって、非常に良かった。経験値という部分はあるが、短期決戦で復調を待っていられない中、上茶谷や伊勢よりも彼らを使う方が良いと思う。

野手では、後半のベンチスタートのメンバーの活躍が目立った。バウアーとライブBPで対戦して4安打だった柴田は、ライトの右へ打ち返して二塁打。状態が良さそうだ。移籍後1軍で出番がなかった西浦だが、9回にレフトフェン直の二塁打で逆転劇を呼び、打者一巡で回って来た2打席目もセンターへ弾き返して2安打。京田は犠牲フライを放ち、守備ではサードライナーに飛び付き、ショートに回った後は三遊間の深いゴロを華麗に捌き、二塁をフォースアウトに取った。

アンバギーの9回の打球は驚いた。僅かにファウルだったが、あそこまでの大きな当たりはファームでも見た覚えがない。外野手も少ないし、一発の欲しい場面で賭けに出ても良いかも知れない。とは言え、その打球の後に大振りせず押し出しの四球を選んだことは評価できると思う。

スタメンの中では、林以外だと大田は状態の良さを維持していると感じた。初回も積極的に打ちに行き、ライナーでレフト線を破る二塁打。他の打席でもボールが見えている感じだった。

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ヤジ [Bad]

打線とリリーフの不安が拭えない結果になった。

6回の後半から登板したウェンデルケンは、いきなり150キロのストレートをレフトフェン直の二塁打とされ、バントで送って1アウト3塁となった後、柏木に150キロのストレートを打ち返され、三遊間を破る先制タイムリー。そこまで悪かったわけではないが、森原の復帰が微妙なのでクローザーを務めることになる可能性が高い。完璧な投球が求められるだけに、残りの期間で精度を高めてもらいたい。

上茶谷は、後半戦に疲れが出ている部分が、この試合でも出てしまったかなと思う。守備の乱れもあったが3失点。ストレートが甘かったのかも知れないが、しっかりと打ち返されていたのが気になる。伊勢もフォークをレフトフェン直の二塁打とされ、度会は詰まらせ切れず、センターの蝦名がダイビングも及ばずタイムリーとなった。

エスコバーはきっちり投げられていたが、リリーフはなかなか苦しい。この日、森原は登板しなかった。前日に登板回避を決めたようだ。ブルペンでは投げているようだが、実戦はぶっつけ本番になりそうで、さすがにクローザーとして登板するのは厳しいのではないか。19試合で無失点のハマスタほどではないが、マツダでも7試合で防御率1.50と良いイメージもあるので、森原が復帰すれば大きな戦力が、どうだろうか。

打線は6回まで2安打と低調。1番の林が3度出塁し、うち2度は盗塁を決めているが、後続がなかった。初回は林が一塁ランナーで、桑原の打席でランエンドヒットをかけたが、一塁線へのファウル。次の投球はスタートせず、桑原はピッチャーゴロで併殺打となった。

6回は1アウトから林が四球で出塁して盗塁を決め、桑原も四球を選んだが、大田と牧が凡退した。大田も右方向への意識はあったが、ボールに押されてファーストへのファウルフライだった。必ず進塁打が打てるわけではないが、2、3塁にしておけば2点入るチャンスになるし、牧へのカウントが不利になったら歩かせる可能性も出て、さらにチャンスを拡大して宮崎に回せる。こうしたところは徹底したい。

牧、宮崎はこの試合ではノーヒットだったが、彼らに関してはそんなに心配していない。床田や森下が普通の出来であれば、ある程度結果は残してくれるはず。ファーストはソトが基本にはなるが、この日の内容は良くなかった。フェニックスリーグで2ランを放った知野の起用も考えた方が良いと思うが、経験と実績でソトを選ぶだろう。

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キジ [Other]

前日のセガサミーとの練習試合が中止となったことにより、リリーフ投手が登板する機会がなくなってしまうため、ベイスターズの守備だけを後半は2倍に増やす特別ルール。より一層、勝敗に価値はない。内容を問うべき試合で、内容が良ければ必然的に勝つ確率は上がるわけだが、勝ったのに今一つな内容という試合になってしまった。

いわゆるベストメンバーのスタメンだったが5回まで2安打。6回以降はベンチスタートのメンバーに代わり、相手のエラーが絡んで7回にやっと2点を取って逆転。9回も西浦、伊藤の二塁打から相手の守備の乱れ、投手のコントロールの乱れで押し出しが3つあり逆転。打ったというより逆転させてもらったという形で、打線への不安は強くなった。

リリーフも6回以降に失点を重ねており、今シーズンの失速の要因でもある打線とリリーフは不安を抱えたままCSに突入することになる。この試合で課題が浮き彫りになった部分もあるので、残り3日ではあるが、再確認して決戦に備えてもらいたい。

ENEOSで注目した選手はやはり度会。ヤクルトで活躍していた彼の父親も観ていたし、ドラフトでも上位での指名が見込まれている。横浜高校時代は指名されず残念だったが、横浜市に本拠を置くENEOSで活躍。キャラクター的もベイスターズに合っている雰囲気。本人はやはりヤクルトに行きたい気持ちがあるのだろうか。

左の強打者は、佐野に続く選手がいない。加えてベイスターズ打線の最大の課題である一番バッターにうってつけの能力がある。この日は林が良い働きをしたが、塩見や近本のように打力があってスピードもある選手が必要。この日はドラフトに向けてのアピールなのか、サードでスタメン出場。途中で本職の外野に戻ったが、内野もこなせるとなるとますます価値が高くなる。

バッティングは、最初の打席で今永と対戦し、初球を捉えて逆方向へ強烈に打ち返した。ショートの正面だったが、MLBへ移籍しようという一流の左腕から初見でこの打球を放つというのはやはり非凡。2打席目でも大貫からショートへの強烈なゴロ。今度は林が弾いてエラーとなった。さらに3打席目は、変化球に合わせ、サードへさらに強烈なライナー。正面を突いたが、逆方向へこれだけ強い当たりを打てる打者はそうそういない。引っ張った強い打球は見られなかったが、ドラフトで注目される選手だけのことはある。

サードの守備は無難にこなし、ライトへ回った。9回の藤田の打球だったと思うが、ライトが捕れると思ったが捕れなかった。この守備だけを観てどうこうということはないが、外野守備はそこまで上手い方ではないのかなと思った。それでも上位指名される逸材であることは間違いない。

それ以外の選手では、与倉が印象に残った。164cmと小柄なのだが、溌溂としたプレーを見せていた。打席では、際どいボールを見極めることができる度に「ヨッシャー!」と声を出していたのが印象的。駒大から入団したルーキーなので、林と一緒に4年間プレーした同級生ということになる。すぐにプロがどうこうではないかも知れないが、神奈川出身のプレーヤーということで陰ながら応援したいと思う。

CSへの調整の為、特別ルールでの長い試合にお付き合いいただいたENEOSの選手、関係者には感謝。ファンとしても楽しい時間が過ごせた。協力に報いるためにも、マツダで好ゲームを。

前日は冷たい雨の為、セガサミーとの練習試合が中止となったが、この日は天候が回復し、暖かい日差しの下8,770人が集まった。その一人として観戦して来たので、写真と動画で様子をご紹介。

無料開放の練習試合。開いているゲートは限られており、5ゲートから入場。

3連休明け平日の13時開始という試合だが、平日休みの方、シフト勤務で調整された方など、かなり多くのファンが来場していた。管理人も午前中に顧客とのオンライン会議を終え、開場後に到着。

最初はベイブルーシートのSS席とS席あたりを開放し、続いてFA席、さらにA席と拡大して行った。最初から全部開けると、席を詰めずに使われ、警備や清掃の範囲が広がってしまうからだろう。ここは無料開放なので文句を言うところじゃない。

SS席の最上段に空きがあったので着席。陽がずっと当たらない場所で良かった。

スタメンと審判。特別ルールの長い試合に審判も協力してくれたことに感謝。

ベンチ前でウォームアップするENEOSの選手たち

初回、牧がチャンスで登場も凡退。

5回裏、大貫が3アウトを取ったが、特別ルールのため投手がエスコバーに代わる。外野はそのまま3人が残り、内野はショートの林以外、総替え。リリーフカーを使っておらず、エスコバーだけでなく全員走って登場した。

この日活躍した林と、代打で登場の藤田。

応援団は、BAY SIDEのB席あたりで活動。全国星覇会しかいなかったかも知れない。

9回表、満塁でアンバギー。あわやグランドスラムという特大のファウルがあったが、同点の押し出し四球を選んだ。

石川と度会の横浜高校対決。

昼頃から晴れ間が覗いていたが、夕方に雨が降る予報だった。9回あたりでは埼玉、東京から鶴見あたりまではかなり強い雨が降っていたようだが、ハマスタまでは到達できなかった。黒い雲が近くまで来ているのが分かる。晴れ男なので、試合終了までギリギリ雨が持ってくれたようだ。鶴見に帰ると、今度はそちらの雨が止んでいて降られなかった。

9回に逆転し、最後は宮城が抑えて試合終了。整列して挨拶。CS頑張れの声援が飛んだ。

協力し良い試合を見せたENEOSにも大きな拍手と声援。実力のあるチームなので、ベイスターズにとっても良い練習試合になったし、ENEOSの選手にも貴重な機会になったと思う。

最後に動画は3本。スタメン発表は一部だけになってしまい、カメラの設定も間違っていて画質が荒くなってしまった。その他はYou Tubeの概要欄に説明を記載しているが、度会の3打席目と6回の大田、牧の打席。

コメント

  1. 早乙女ツバサ(@volvatamartin ) より:

    昨日の練習試合をブログに書いていただき、ありがとうございました。アンケートも記載しました。

    • Rocky より:

      リクエストいただいていたので、お楽しみいただければ幸いです。アンケートもありがとうございました!

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