スポンサーリンク

小園と吉野で7失点 打線は12安打、林の活躍光る

03/11 横浜DeNA5-9中日(ハマスタ)

小園はハマスタ初先発となったが、3回に4安打と四球が絡んで3失点。3番手のルーキー吉野は、ハマスタ初登板だったが、2イニングで6安打を打たれ4失点。いずれもほろ苦いデビューとなった。打線は佐野がマルチ、宮崎がタイムリー二塁打、大和や桑原にもヒットが出て12安打。林が長打含むマルチと活躍が光った。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

オープン戦開始当初はヒットが出ず苦しんでいた林だったが、5日に初ヒットを打ってからこれで5試合連続ヒット。この日は初のマルチヒットをマークするとともに、ライト線への二塁打で初の長打。この5試合の打率は.353と結果で大きくアピールしている。

静岡草薙での試合では、三浦監督がいいねボタンを連打しているとコメントしており、林の評価は爆上がりといったところだ。守備ではミスもあるが、非凡なプレーを見せており、これからの伸びしろも感じさせる。セカンドにはWBCで活躍する牧がいるので、ショートでの争いになるが、同じく結果も残している森との競争も激化しそうだ。

ベテランの大和、移籍の京田も黙ってはいないだろう。柴田はかなり追い込まれているのではないか。こうした若手が出て来てくれることが、チームの層を厚くする。外野の争いも熾烈だが、若い選手が凄い勢いで台頭してくれるとチームに良い刺激が加わると思うので期待したい。

佐野は初回の内野安打を含めてマルチヒット。宮崎も右方向へのバッティングで、フェン直のタイムリー二塁打と主軸は順調。アンバギーは日本の投手のボールを見ることとストライクゾーンを見極めているのか、振り回さずに見ていることが多い。しかし、甘く入ったボールをセンター前へ鋭く打ち返しており、開幕に向けて状態を上げて来ることを期待したい。

1軍の試合に戻った桑原も三塁線を抜く二塁打を打ち、バッティングの状態の良さを見せた。大和は代打でベテランらしいヒットを放ち、神里は9回にラッキーな2点タイムリー三塁打もあったが、マルチヒットとバッティング面での改善をアピールできた。

良いところがなかった投手陣では、宮城が僅か8球で三者凡退に片付けた。他の投手が長かっただけに、宮城投げてた?くらいの短さだった。ストレートが150キロをマークしており、順調に伸びて来ているなという印象。同じく1軍のオープン戦に帯同している中川も、教育リーグで速球を投げ込んでいたので、二人が競いながら開幕1軍に割って入ることを期待したい。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

WBCのテレビ中継を見ていると、大谷翔平が出演しているSalesforceのCMで、何回打たれて、何回凡退して、という数字が出される。数々の失敗をして、二刀流なんか無理だと何度も言われたが、本人は一度も無理だと思わず、それを実現させたというストーリー。

二刀流を実現できる人間は非常に限られるが、大谷でも何度も打たれて今がある。高卒2年目やルーキーが打たれることは悪いことではない。最初から成功できる人も中にはいるが、多くの人が失敗や挫折から学び、強くなって成功を掴み取る。

小園は横浜ナンバーである18番を引き継ぎ、横浜のエースとしての期待が大きいので、投げているボールを見ると、まだこんなもんかと思ってしまいがちだ。特に、ここ数年「高卒2年目」というキーワードで佐々木朗希や奥川、宮城、高橋宏斗などの活躍が続いたので、小園も2年目には1軍で先発を、という期待をかけてしまっている。

人それぞれ成長のスピードはあるし、高卒すぐに1軍で活躍したとしても、長きに渡ってチームの柱となれなければ、18番を継いだ投手としては不十分。小園に求めたいのは2年目の今季に活躍することではなく、来年、再来年にチームの主戦級投手としてのステップを踏んでいくことだ。

昨年は想定よりも体力面の数値が低く、トレーニングに明け暮れた。ファームでの実戦デビューも8月になり、3試合に登板しただけ。高校時代は大舞台での経験もあり、完成度の高い投手と言われるが、それでもやはりプロの打者と対戦し、どうしたら彼らを打ち取ることができるのかとトライ&エラーを繰り返す過程は必要だ。

そういう意味では、やっと今季、そのステップに進むことができたばかりの投手。ここまでの練習試合、オープン戦では結果を出していたが、この日のように打たれて分かることもたくさんある。特にオープン戦は試合の勝敗は関係ないから、こうして先発を任せることもできるし、打たれ始めてもすぐに代えずに経験させることができる。

この日の投球も、はっきりと言ってしまえば、高校時代の方が良かったんじゃないの?と思ってしまうような内容ではあった。それでもキラリと光るボールもあったし、打者が押されるボールもあった。どういうボールが通用し、どういうボールを打たれるのか。それはやはり1軍の打者と対峙しなければ分からない。そういった意味で、三浦監督がこの日の登板機会を用意したのではないかと思う。主力の投手の調整が最終段階を迎える来週、再来週ではなかなかできないことだから。

3番手で登板した吉野も同じこと。ドラフト2位で社会人から入団した投手であれば、開幕1軍の即戦力が求められるが、そう簡単なことではない。この日の登板でも、低めに決められたと思ったフォークを拾われたり、社会人では力で押せた場面でも弾き返されると痛感したはずだ。

自分の持ち球で何が通用し、何を変えて行かなければならないのか。それを肌で感じ、改善していくことの繰り返しになる。同じ社会人から入団した大貫だって、ルーキーイヤーは相当に苦しんだ。交流戦の楽天戦で登板し、1アウトも取れずに6失点した日もあった。

ルーキーイヤーに6勝は挙げたが防御率5.00だった大貫が、2年目に2桁勝利を挙げ、4年目には今永と並ぶエース格に成長し、今やローテーションに欠かせない投手になっている。

小園も、吉野も、ここから何を学び、どう改善していくか。そこが重要だと思う。彼らの成長を楽しみにしたい。

スポンサーリンク

キジ [Other]

この試合は、1番佐野、2番宮崎という珍しいオーダーとなった。早めに打順を3度回らせて、他の選手を使いたいという意図だと思うが、2番に佐野や宮崎などを入れるのも悪くないなと思う。昨年はチーム打率の割には得点が少なかったのは事実で、オースティンがいつ復帰できるのかも分からない中、何かを変えなければならない。

小深田、上甲が引き続きオープン戦に出場。結果は出なかったが、貴重な経験ができていると思う。どういうレベルに達しないと1軍で活躍できないのか、体感して今後の練習に生かして欲しいと思う。藤田や宮城らの投手陣も参加しており、来週後半以降の開幕に向けた絞り込み、調整の前にさまざまな選手を見ておこうという首脳陣の意図が見える。12日も出場機会があれば、アピールして欲しいところ。

試合後には、久しぶりに応援団主導による決起集会が行われた。この日はテレビ観戦だったが、ベイプラで配信されたのでチラ見していた。新しい「BAY BLUE ANTHEM」という応援もあり、球場でみんなと歌うのが楽しみだ。

決起集会ではヤスアキJumpもあったが、ライト側のブルペンから山崎康晃本人がブルペンかーで登場するサプライズがあった。山崎が自身の言葉で応援への感謝を述べ、「横浜に残って良かったです」と涙を見せていた。このセリフは以前にもハマのレジェンドから聞いたが、こうやって横浜の顔が残ってくれたことはファンにとっては嬉しい。MLBに挑戦することも選手の権利だし応援したいが、長く共に戦う選手というのも特別な存在。

今永のWBCでの投球を見て、来年はMLBかなと思うが、世界に羽ばたく選手も応援したいし、ベイスターズでは山崎や宮崎を始めとした横浜を愛してくれる選手を応援して行きたいと思う。しかし、このようにMLBへ移籍したり、長期契約を得られるのはほんの一握り。現役は長いようで短いと聞くので、1軍を争っている選手は悔いのないように毎日を過ごして欲しい。

12日も昼はオープン戦、夜はWBCと、1日野球漬けで楽しみたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました