08/15 横浜DeNA1-4東京ヤクルト(ハードオフ新潟)
他のチームに2日遅れて公式戦が再開。昨年は新型コロナの影響で日程が変更となり、2年ぶりの開催となったハードオフ新潟での試合。2回に宮崎のソロで先手を取ると、後半戦の開幕投手に指名した今永が5回まで無失点の好投。しかし、6回に山田、村上を続けて歩かせた満塁のピンチでオスナに逆転打を許した。打線は奥川の低めの変化球に苦しめられ、7回まで4安打1点に抑え込まれた。
ポジ
宮崎が公式戦再開後の最初の打席で、奥川のストレートを右に持っていき、ライトのポール際に飛び込む先制ソロ。エキシビションマッチは結果が出ていなかったが、やはり公式戦となると違ってくる。4回の併殺打は痛かったが、宮崎の併殺打はある程度覚悟しなければならない。全体的には彼らしいバットの出方をしていたので、心配はないだろう。
桑原が2安打。絶好調の7月に中断へ入り、1ヶ月の間隔を置いてどうかなと思っていたが、マルチヒットをマークし、いよいよ佐野に4厘差と迫って首位打者が見えてきた。
8回にソトが、渡辺のセーフティスクイズをダイビングキャッチ。見事に併殺に取るファインプレーだった。バットの方では奮わず、止めてほしいワンバウンドもあったが、このプレーは素晴らしかった。
ヤジ
立ち上がりからストレートが走り、空振りが取れていた今永。この日の出来であれば期待できると思って見ていたが、6回が悔やまれる。今永でなければポジとしてもいいような投球だが、彼だからこそ投げ切って欲しかった。
初回は山田の当たり損ねの打球で、間に合わないファーストへ悪送球して三塁まで進まれたが、アウト3つを全て三振で取った。2回以降も山田にあわやホームランというフェン直の二塁打を打たれたが、落ち着いて後続を断った。5回はサンタナに二塁打を打たれたが、絶妙な牽制球で刺した。
6回は牽制死があったことにより、先頭が奥川になった。1アウトを取って1番に返ったが、塩見にヒットを打たれた。青木は浅いライトフライで塩見は進めず。だが、山田の打席で盗塁を決めて得点圏に進んだ。打線が宮崎のソロによる1点しか取れておらず、気持ち的にゆとりがなかった。
山田、村上の金メダリストには慎重になり、ボールが先行して歩かせてしまった。もちろん、簡単にはストライクを取りにいける場面、打者ではない。逃げたわけではなく、慎重に行った結果ではあるが、どちらかでは勝負しなければならなかった。村上は怖い打者であることは間違いないが、この日の内容であれば何とか彼を打ち取って欲しかった。
オスナには低めに投げたのだが、ストレートを狙われたか。球威も序盤ほどではなく、三遊間を割られた。もう少し押し込むか、アウトサイドに行けば、ショートゴロだったと思うが投げきれなかった。
6回の逆転も残念だったが、続投した7回の失点は我慢して欲しかった。左肩の手術から復帰したため、100球前後での降板が続いてきたが、後半戦の開幕投手に指名した彼を続投させた。三浦監督の思いが込められた7回のマウンド。サンタナが初球を引っ掛けてくれたが、大和がまさかの悪送球。足の速いランナーでもないのが、逆に悪い影響を与えたか。アンツーカーの切れ目に当たり、バウンドが難しくなったが、ソトもカバーして欲しかった。
何とか2アウトまで持っていったが、DeNA戦の打点が非常に多い塩見が右中間へ運び、オースティンのダイビングも及ばず、タイムリー三塁打。オースティンのプレーはちょうど目の前だった。あと少し届かなかった。ケガが気になってしまったが、本当に悔しそうな様子だった。ライトスタンドのファンからは拍手が送られていた。今永としては何とかここは無失点で切り抜けて味方のエラーをカバーしたかったが、フルカウントから塩見にストライクに近いチェンジアップを投げてしまった。このあたり、前の回の四球も影響していたか。
ここで今永は降板し、砂田が青木を打ち取ってこの回の続くピンチは切り抜けた。8回は2点ビハインドで三上を登板させた。後半戦が再開したが、新潟は2連戦で一つ中止になり1試合。移動日の後に6連戦はあるが、そこまで投手を出し惜しみするところでもない。ただ、どうあってもビハインドで勝ちパターンを出さないと決めたのなら、ここでエスコバーを登板させなかったことはむしろ賛成だ。
ただ、三上ではないだろう。エキシビションマッチを見ていても、状態が良かったのは伊勢。後半戦最初の試合でこれ以上点を許したくなかったのだから、勝ちパターンは使わないまでも、一番状態の良い投手を出すべき。それが三上と判断しているのなら、ちょっとベンチの見極めも悪い。後から伊勢が出てきたが、逆だろう。結果論に過ぎないが、出た瞬間に見えてしまった未来だった。
奥川とは初対戦だった打線は、威力のあるストレートに、低めへ落ちるフォーク、スライダーに苦しんだ。見極めができずに7回まで9三振。相手が良かったと言えばそれまでだが、もう少し攻めたかった。素晴らしい投手だが、今永と互角以上に投げさせてしまっては。
キジ
前日は雨天中止となり、1試合だけになったハードオフエコスタジアム新潟での主催試合。行ってみたい球場のひとつで、昨年もコロナの影響がなければ行くことを予定していた。今年も厳しい状況ではあるが、最大限の対策をした上で、観戦させてもらった。球場は、広々としたスポーツ公園の中にあり、開放感もある良い環境だった。
後半戦再開で、CS圏内を狙うDeNAとしては、3位のヤクルトに勝ってスタートを切りたい一戦だった。今永が素晴らしい立ち上がりだっただけに、それを生かせず敗れたことは非常に痛い。Bクラスチームが全て敗れ、3位と4位が12ゲーム差。あまりにも厳しい現実だが、諦めても何も起きない。ひとつずつ借金を減らすことを考えていく必要があるだろう。
エキシビションマッチでも基本的に打てていなかったが、得点力が低い状態はオースティンが入った打線でも変わらなかった。先発が試合を作ったときはもう少し援護して行きたいが、どうしても長打頼みになってしまう。奥川とは初対戦だったが、彼にはDeNAに対しては良いイメージになっただろう。次の対戦でリベンジが必要。また新たな苦手を作るわけにはいかない。
それでは、観戦試合恒例の写真での振り返り。
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