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深沢が3回完全で前進 京田に一発、石上は3打点

02/18 練習試合 横浜DeNA5-7千葉ロッテ(ユニオンですから宜野湾)

横浜DeNAベイスターズの春季キャンプは18日、ユニオンですからスタジアム宜野湾でロッテとの練習試合が行われた。先発の平良は、初回に守備の乱れから失点したが、2回1失点。2番手の深沢は3回をパーフェクトピッチングで、前回に続いて結果を残した。打線では京田にホームランが出て、石上は3打点を挙げる活躍。ショートの争いも熾烈になっている。

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開幕ローテに向けオープン戦へ

先発は、今季初の実戦となった平良。初回、先頭の藤原が高めのストレートを打ち上げ、ピッチャー前へのフライ。サードの京田が出てきたが、風にも流され、打球はファーストの西浦の前に落ちた。連携もしっかりとできておらず、二塁打となってしまった。

藤岡のファーストゴロで1アウト3塁となり、平沢が低めのスライダーをライトへ運んでタイムリー。初回から失点する形となったが、上田と岡を内野ゴロで打ち取った。2回は、先頭の中村奨の右中間への打球を関根が好捕。高部を三振、佐藤都はセンターフライに取って三者凡退で終えた。

2回28球ということで、まずまずの投球だったと思う。ここから開幕に向けてイニングを伸ばしつつ、ボールの精度を上げて行けば、十分に開幕ローテーションに入れると思う。他の投手とも競争ではあるが、平良は入って来てもらいたい投手。

平良と似たタイプと言われる深沢が2番手。先週の中日戦では2回無失点で、開幕ローテーション争いで一歩前進した。続けて結果を残したいところで、持ち味を出すことができたのではないか。

3回先頭の茶谷は、追い込んでから粘られたがインサイドを打ち上げてサードフライ。これも風に流されたが、京田が林と接触しそうになったが今度は捕った。藤原は落ちるボールでセカンドゴロ。藤岡には3ボールとなったが、アウトサイド低めのコーナーへストレートを配し、ファーストゴロで打ち取った。

2回は意図したのか分からないが、高めのボールが多かったが、三者凡退で片付けた。3回もゴロアウト2つと、最後は佐藤都をセンターフライで打ち取った。

3ボールになる場面もあったが、全体的にストライク先行でテンポの良いピッチングだった。3回を36球でパーフェクトピッチングと言うことのない結果。

ただ、まだキャンプ中の練習試合であり、ここから先はまだ険しい道。現時点で開幕ローテーションを争う権利を得たに過ぎない。次回はオープン戦の登板になるだろう。まずは5イニングを投げることから始まる。オープン戦後半には打者も開幕に向けて状態を上げて来るし、開幕オーダーを想定した主力も試合の後半まで出場するようになる。そこで結果を残せるか。しかし、ピッチングの内容から、毎回楽しみが増えて行っているのは間違いない。

佐々木千隼が、古巣のロッテ戦に登板した。試合前はロッテの選手、関係者に挨拶する姿もあったようだ。しかし、試合になれば戦わなければならない。ロッテを出たことを改めて実感する日になったのではないか。

最初のイニングは、緊張や気負いがあったのかも知れない。先頭の岡には、2ボール2ストライクからスライダーが完全に抜けてしまい、死球。しかし、代走の和田が盗塁を試みたところ、山本が見事に刺した。ワンバウンドの送球だったが、ショートの林も上手く拾ってタッチしていた。

そして、安田の打球はピッチャーの足元を抜くゴロ。センター前ヒットかというコースだったが、林が追い付いてファーストへしっかりとしたスローイング。連続でファインプレーが飛び出し、佐々木も心強かっただろう。

最初のイニングを結局3人で片付けると、2イニング目はいずれも内野ゴロで三者凡退。古巣相手に2回をノーヒットピッチング。リリーフでの開幕1軍入りに向けて良いスタートを切った。まだ球威は感じられないが、スライダーやシンカー、シュートを使った軟投派として面白い存在になるかも知れない。まずは宮國が担ったようなビハインドゲームでの回跨ぎの登板をこなし、役割を上げて行ってもらえればと思う。

中川虎は、ルーキー3人の拙守にも足を引っ張られたが、1点を失った後に打ち込まれて5失点となった。先頭の池田のライト線への打球に度会が追い付けず、後逸して二塁打となった。しかし、平沢を内野フライ、上田を三振に取って2アウト。無失点で切り抜けられるかと思ったが、和田がインサイドのストレートにバットを折りながらライト前へ運ぶ、勝ち越しタイムリー。

この後、盗塁と四球、2つのエラーが絡んでさらに4点を失った。和田に打たれたヒットもそうだが、この日は中川虎らしい球威が感じられなかった。本来、和田に打たれたボールは、外野に飛ばないくらい詰まらせられるはず。今後の練習でフォーム等を確認し、次の登板に備えて欲しい。

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ポイントを前に変えた効果か

京田が最初の打席でライトポールを直撃するホームランを放った。真ん中付近のストレートを強く振り抜き、力強い打球を飛ばすことができた。

昨年は打つポイントを近くして、ボールを長く見極められるようにしたが、その分差し込まれてしまい、強い打球を打つことができなくなっていた。打球速度が今永の方が速いというデータもあったようで、京田自身も何かを変えなければならないと決意した。

今キャンプには体重を落として入り、打つポイントも少し前に置くようにした。その効果が実戦で出ている。ここまでの紅白戦、練習試合ではしっかりと打ち返したヒットが出ており、この日のホームランは昨年には見られなかったような鋭い当たりだった。

もちろん、ポイントを前にすればボールを追いかけてしまうリスクもあるわけで、これから調子の悪い時期にいかに出塁するかという課題もある。だが、現状実績も含めてショートの争いでもリードしている状況だろう。良い形で開幕を迎え、移籍2年目でチームを引っ張ってもらいたい。

同じショートを争う石上は、バッティングで3打点の活躍。7回は、1アウト2、3塁で大谷と対戦。2球で追い込まれてしまったが、ファウルで粘った後、きっちりと転がしてピッチャーの右へのゴロ。同点のランナーを迎え入れる、最低限の仕事ができた。

そして9回は、ランナーを二人置いて甘いカットボールを強振。打球は右中間を破り、2点タイムリー三塁打。バッティングでは最低限の仕事をこなしながら、スイングの強さも見せた。守備では9回に走者と重なってゴロを捕れないエラーがあったが、魅力のあるプレーを続けている。今後も1軍争いに食らい付きたい。

林は、バッティングではノーヒットだったが、3四死球と出塁する役割は果たしている。そして、前述の通りショートで好守を何度も見せた。これから大和が合流して来る中で、ショートの争いも熾烈になって来る。高いレベルで争い、昨年はウィークポイントだったポジションを劇的に改善させたい。

井上も9回に、サードゴロでバウンドを合わせ切れず、弾いてしまった。しかし、9回先頭でアウトサイドのストレートをキレイにレフトへ弾き返す巧打を見せ、さらには盗塁も決めた。本来は盗塁をする場面ではないが、練習試合ということでトライしたのだと思う。フルスイングが持ち味だが、状況によってバッティングを変えられるし、足もある。ミスも少なくないが、今後が楽しみな選手だ。

そして、同じルーキーの度会にも、対外試合の初ヒットが出た。途中出場で、6回の打席では初球を完璧に捉えたかに見えたが、僅かにバットの先だったのか、打球はフェンス手前で失速し、藤原がフェンスに当たりながら捕るファインプレー。

これには度会も苦笑いだったが、8回の打席では追い込まれてから落ちるボールにバットを止めるような形でミートし、これが一二塁間を破るヒットとなった。強いスイングで長打も期待できるが、しっかりとバットコントロールもできる。9回はインサイド高めを見送り、ストライク判定でガックリしていたが、ファンが期待を持てる選手だと思う。

ルーキー3人は、守備のミスもあるが、それ以上に魅力あるプレーを見せてくれている。最終クールでもA班に残り、さらなる経験を積むことができるか。

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第4クール終了、ベテランと入替へ

第4クールは19日が最終日となる。19日は、ライブBPで東、山崎、伊勢が登板する予定。打者は、松尾、東妻、林、勝又、蝦名が対戦する。それ以外では、野手は盗塁の練習が予定されており、投手では大貫、小園、森唯斗らがブルペンで投球練習の予定。

午後は、投手のバッティング練習をメイングラウンドで行う。野手も参加し、守備に就いてランナーも付けてという形になりそうだ。外国人投手も含めて先発投手が中心だが、上茶谷、佐々木もここに加わる。ロングリリーフでの打席、あるいは状況によっては先発ということも考えられるということだろう。

19日の練習を終えると、今キャンプ最後の休養日となる。21日からの最終クールでは宮崎、大和らベテランが合流する予定になっている。代わりにB班へ合流する選手もいるはず。B班は21日が休養日で、22日から宮崎で練習試合を行うために、試合メンバーが移動する。このタイミングでB班の練習試合に出場するメンバーが振り分けられるはずだ。19日の練習後からそこに向けた動きがあるかと思う。

2軍落ちとは違い、誰をB班の練習試合で実戦に長く出てもらうかという観点もある。最終クールのそれぞれの実戦を上手く使い分け、キャンプを締め括ってもらいたい。

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