オープン戦が2月23日に沖縄で開幕し、ベイスターズも2試合を消化した。各チーム、春季キャンプが終了し、3月2日からオープン戦が本格化する。ファームも春季教育リーグがスタートし、1軍と2軍の試合をフル活用し、開幕に向けた調整と1軍ベンチ入りの争いが続いて行く。
開幕投手有力の東が先発
沖縄でオープン戦2試合を戦い、春季キャンプが終了して横浜へ戻った。今週はハマスタで練習を行い、週末からオープン戦が再開する。
北九州、京セラの遠征は、一部のメンバーをファームの練習試合に回すなど、入れ替えをして臨む。
北九州では、東が先発する。昨年16勝で最多勝を獲得し、開幕投手の最有力候補。2月23日のヤクルトとの練習試合で実戦初登板し、2イニングを無失点。この試合では3~4イニングの登板となるか。
順調であれば、東は8日の日本ハム戦(ハマスタ)、15日の楽天戦(ハマスタ)、22日の日本ハム戦(エスコン)に先発し、29日の開幕戦に臨む形になるだろう。
北九州では、古巣のソフトバンクを相手に、森唯斗も登板するようだ。こちらも東の後を受けて3~4イニングだろうか。仲の良い選手も多いだろうが、試合になったら遠慮せずにインサイドも突く決意を語っていた。戦力外となって、自身も先発ローテーション争いで生き残りを懸けるマウンドになるので、古巣だからと言っていられないだろう。
3日の京セラドームでは、キャンプはB班で調整し、宮崎での練習試合に回っていた石田が先発する。今年からファームの投手チーフコーチに就任した入来コーチのコーチングで気づきもあり、感覚的にハマっていると語っているので、B班で練習した効果があるか、実戦登板に注目したい。
野手についても、ルーキーの度会、石上が競争を刺激しており、高いレベルでの争いが期待される。度会は、1番での適性を見て行くようだ。昨年は1、2番が固定できず、出塁率もかなり低かった。そこを埋めるような選手が登場し、ウィークポイントを改善できるか。
北九州は、2日は晴れるが最高気温が6度という予報で、寒さが厳しそうだ。風はそこまで強くなさそうだが、ケガに注意したいコンディションになる。主力は控えめにして、翌日の京セラドームでの調整で考えた方が良さそうだ。
桑原、深沢がリハビリ組へ
2月24日のオープン戦で、1番センターでのスタメンを予定していた桑原は、腰痛のため出場を回避。25日も出場せずにキャンプを終え、横浜に戻った。その後、桑原がリハビリ組に加わることが発表された。まだ開幕には間に合う時期で、寒い日も多いので、無理せずに調整して欲しい。
そして、2月25日のオープン戦で3イニング予定ながら2イニングで降板した深沢も、リハビリ組に合流することが発表された。右肘の張りで大事を取ったという情報だったが、リハビリ組に加わる状況というのは少し心配ではある。せっかく開幕ローテーションに向けてかなりアピールできたところだっただけに、残念だ。
キャンプはB班で練習していた入江は、三浦監督が視察した際にはブルペンでの投球も行い、リリーフでフル回転したいという話をしていたが、キャンプの最後でリハビリ組に加わっていた。Xでポストされた今日のディアスでは、トレーニングルームで調整する姿があったが、肩の違和感ということで慎重にならざるを得ないだろう。どのタイミングで投球を開始できるか、あるいは肩のクリーニング手術等に踏み切るのか、不安な状況になっている。
村川、知野も肉離れで離脱しており、少しずつ故障者が増えて来ている。ここからは開幕に向けてケガ人を出したくない時期。無事に開幕を迎え、良いスタートを切って欲しい。
代わって、ファームから西浦、渡辺、堀岡が合流し、1軍のオープン戦に出場する。西浦はA班でキャンプを過ごしたが、最終クールで宮崎での練習試合に出場した。北九州、大阪の遠征には宮崎が帯同しないこともあり、西浦がサードなどでアピールできる場面はありそうだ。
育成選手の渡辺、堀岡は、存在をアピールするチャンスとなる。B班の練習、試合での様子から推薦が来たのだろう。限られた機会にはなるだろうが、爪跡を残し、支配下登録に繋げて行きたい。
オープン戦は育成選手も出場できることから、こうした形で何人か試合参加ということで呼び、競争を激化させて行くと思われる。
ファームは東洋大、セガサミーと
ファームは、3月5日から教育リーグの試合が組まれており、横須賀スタジアムの5試合とジャイアンツ球場での1試合を行い、一足早く16日から公式戦が開幕する。
3月2、3日は試合が組まれていないが、報道によるとアマチュアとの練習試合が行われるようだ。
2(土) vs 東洋大学 先発:ジャクソン 3(日) vs セガサミー 先発:平良
ベイスターズの公式サイトだけでなく、東洋大学、セガサミー陣営にも記載は見当たらず、詳細は不明。おそらく横須賀スタジアムに両チームを招いての試合だとは思うが、無観客で行われるのだろう。
ベイスターズは、1軍の開幕ローテーションを争いジャクソン、平良が先発する。沖縄での実戦では先発投手は2~3イニングだったが、3月に入り4~5イニングと伸ばして行く必要があり、。
また、宮崎も九州、大阪の遠征には帯同せず、横須賀で調整すると報じられている。宮崎にとっては、セガサミーは社会人時代の古巣であり、対戦が実現するのだろうか。B班からスタートし、しっかりと調整して来て、浦添での練習試合ではいきなりホームランを放った。28日の練習でもフルスイングでスタンドへ運んでいたし、心配はないだろう。2打席くらいの調整で進めるだろうから、移動するよりも横須賀で出来た方が良さそうだ。
また、キャンプの練習試合から結果を出している松尾も、ファームでの試合に出場する模様。山本が侍ジャパンの試合に参加することもあり、来週は1軍のオープン戦での出場が見込まれるが、今週末はファームでキャッチャーとして守備も含めての出場か。
5日は冷たい雨の予報で、1軍、2軍ともに試合が流れる可能性も高まっているが、限られた実戦を開幕に向けてフル活用し、万全で迎えたい。
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