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嶺井のソフトバンク移籍が決定的に GGは獲得ならず

横浜DeNAベイスターズからFA宣言している嶺井について、ソフトバンクが獲得することが決定的となった。12日に交渉し、好感触を得たことで西日本方面のスポーツ紙が報じた。また、14日にゴールデングラブ賞が発表されたが、ベイスターズからは誰も選ばれなかった。

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何を重視するかは人それぞれ

まだ正式発表ではないが、日刊が決定的の報道。さらにスポニチ、報知も有力と書いているので、ほぼほぼ決まりなのだろう。嶺井やベイスターズ側からではなく、西日本の記者がソフトバンク側からの情報で判断した内容。

以前の投稿でも書いたように、FA宣言をして他球団の話を聞いてしまうと、移籍に気持ちが傾きがちだ。ましてやソフトバンクの好条件を提示されたのだから、余計にそうだろう。

DeNAとして、今季の推定年俸2,700万円の嶺井に対してどういう条件が提示できるか。単年であれば倍増の5,400万円まで届くかと言ったところだろう。当然ながら複数年の提示となるが、来季32歳というところで3年契約で1.5~2億+出来高というのが、DeNAが提示できるラインなのではないか。

ストーブリーグ2022開幕 プロ野球全日程終了 (Anytime BAYSTARS)

あくまでスポーツ紙の報道だが、ソフトバンクは推定4年総額3億円超の条件だと言う。これよりも低い可能性はあるが、逆にもっと出している可能性もある。当然ながら、甲斐と競ってレギュラーを、と言うだろうが、現実的な皮算用は2番手の控え捕手で、甲斐がケガで離脱あるいは不振だった場合のバックアップ、代打を出した場合に終盤を任せるといった起用だろう。そういう選手にも年俸1億円を充てられるところは、純粋に羨ましくもあるが、だからと言って優勝できるわけでもない。

まだ正式決定ではないし、嶺井を悪く言うつもりは一切ない。そして、前回も書いた通り今年のベイスターズの2位躍進は、投手力が占めるところが大きく、バッテリーとして主戦を担った嶺井の貢献はかなり大きいと思っている。移籍となれば、言うまでもなく痛いし、残念なことだ。

里崎氏が、自身のYou TubeチャンネルでFA宣言する選手をいくつか分類して解説していたが、FAとなった場合に何を重視するかは人によって異なる。一般的にCランクの選手は、控え選手が想定される。出場が少ないためにどうしても年俸が上がらず、登録日数は増える傾向にあり、FAで出場機会を求めることが想定されている。

嶺井の場合は、確かにここ数年は出場機会も少なかったが、2022年はキャリアハイの出場数だった。ドラフト1位で松尾を指名したとは言え高卒で、来季もメイン捕手としての出場が考えられるところ。ソフトバンクには侍JAPANにも選出され、ゴールデングラブも獲得した甲斐がおり、明らかにDeNAよりも出場機会は限られそうな状況だ。

それでも、待遇面で大きな差があったことで、移籍を決意したのであれば、そこに重点が置かれていたということ。横浜出身の管理人には理解できないが、沖縄出身者としては福岡は地元に近い感覚なのだろうか。キャンプも沖縄で行わないソフトバンクが故郷という要素で移籍先になるとは思えない。

あとは、日本一を経験したいという部分では、同じリーグ2位だったと言っても、はっきり言ってソフトバンクの方が可能性は高いだろう。高校、大学でバッテリーを組んだ東浜の存在も言われているが、その点で自分自身の野球人生の岐路を判断するだろうか。川崎がイチローを追いかけた話もあるので分からないが。

2021年の契約更改では、2022年にFA権を取得見込みの三嶋と桑原には複数年契約が結ばれた。嶺井に打診があったかどうかは分からないが、2021年の終盤に右肘のクリーニング手術を受けた状況から、それはなかっただろう。これは偶然だろうが、それ以外に今年FA権を取得した倉本、三上、高城は戦力外通告を受けた。

嶺井に関しては、今年の開幕でも戸柱、伊藤光、山本に次いで4番手だった。それが伊藤光のケガと戸柱のコロナ陽性で、1軍のスタメンというチャンスを得られた。打撃も好調で、大貫や復帰した今永を好リードで引っ張り、首脳陣の信頼を得ることができた。その中、伊藤光はケガとコロナの影響で離脱が長引き、山本は打撃不振でファーム落ち。嶺井が最多出場となったのは、チームにとっては良い意味で想定外だっただろう。

そうした状況やドラフト1位で松尾を指名したことから、ベイスターズに残ったとしても長くはやれないという感覚があったのだろうか。本当のところは本人と近しい人間にしか分からないことであり、移籍決定後のコメントも建前という性格が強いだろうから、これは分からないこと。嶺井が決断したのであれば、受け入れるのみ。公式発表を待ちたい。

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さすがに桑原は選ばれると思ったが

14日にゴールデングラブの受賞者が発表された。ベイスターズからは3年連続で受賞者なし。投票結果を見ると、今永が9票差で2位。桑原も外野で27票足りずに4番目だった。

投票結果(三井ゴールデン・グラブ賞) | 2022年 表彰選手
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今永は度々、ピッチャーライナーに反応して好捕したり、バントを上手く捌いたりと、守備面でも力を発揮していたので、もしかしたらとは言われていたが、森下には及ばなかった。球団では投手でゴールデングラブを獲った選手がいないようなので、史上初の受賞は惜しくもならなかった。2023年は狙って欲しい。

それよりも桑原が受賞できなかったのはガッカリだ。もちろん、塩見、岡林、近本も素晴らしいプレーを見せていたと思う。岡林はバンテリンドームでのDeNA戦で見事な送球で犠牲フライを阻止したプレーが記憶に新しい。

それでも、桑原が画的にもインパクトの強いスーパーキャッチを何度も見せていることは、ベイスターズファンである贔屓目を差し引いても明らかだ。記者の投票で決まるこの類の表彰は基準も曖昧で、受賞してもしなくても印象でしか語ることもできない。守備率やUZRなどの数字で決めるわけではないから、関西の記者は阪神の選手に入れるといったことも起こる。

真面目に投票している記者がほとんどだと思うが、ポランコやマクガフに投票している記者もいる。記者投票は仕方ないにしても、そういった名誉ある役割を仰せつかっているのだから、どの記者が誰に入れているのかはオープンにすべきだろう。何度かそういう話が出ても、全く変えないNPBという腐った組織ではどうしようもないだろう。

ゴールデングラブは受賞できなかったが、桑原の守備が素晴らしく、われわれベイスターズファンの誇りであることは変わりない。ただ、タイトル料とか引退後も含めた肩書であるとか、資格ではないにせよ形として残るものが得られなかったというのは、あまりにも残念だ。

UZRがセ・リーグの一塁手でトップのソトも、僅か23票で、中田と100票差の4番手。中田はパ・リーグでもゴールデングラブを獲っている名手だが、ここは逆にそういう印象だけで投票されている。ソトはオスナよりも得票が少なく、結局はバッティング含めての大活躍でチームが上位に行かなければ、読売や阪神の常連には投票で勝てないということだろう。

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今後の補強はどうなって行くのか

2022年のFAは、ここ数年よりも活況になるのではと言われていた。森、近藤といった大物がFA宣言したが、西勇、外崎、岩崎は宣言残留を表明。岩貞や松葉、西川らもFA行使が噂されたが、最終的には行使せず残留となった。

千賀はMLBへの移籍となるので、国内で移籍する可能性があるのは森、近藤、嶺井、伏見の4名ということになる。厳密には近藤も海外FAなのでMLB移籍の可能性がないわけではないが、ソフトバンクが6年30億円の待遇を用意するとも言われており、移籍が有力視されている。

嶺井の移籍が決まれば、DeNAも捕手の補強に乗り出したいところではあるが、森は既にオリックス有力と言われている。一部の週刊誌で森はDeNAのチームカラーが合う、DeNAの補強ポイントは捕手ということで森への参戦が噂されているが、実際のところ調査という話もなかったし、動いていないと予想する。

ただ、ドラフトにしても、近年のFA交渉にしても、情報統制されているので、実は水面下で交渉していたということもありえる。しかし、条件的にも環境的にもDeNAを選ぶ可能性はほとんどないのではないか。

伏見もその森がオリックス有力と言われる中で、FA行使を決断した。地元である北海道の日本ハムが獲得に乗り出しそうで、エスコンフィールド初年度のレギュラーを口説き文句に、決まりそうな気配。DeNAが、嶺井の流出で後から参戦しても勝ち目はないだろうし、そもそも戸柱と同じ歳の捕手に、それ以上の待遇を提示することも考えづらい。

伊藤光、戸柱とレギュラー候補がいる状況に対し、宇佐見がキャリアハイをマークし、高城れにと結婚して充実しているとしても、出場機会を増やすなら日本ハムの方がアドバンテージがありそうだ。

嶺井に好感触が得られていなかったので、ドラフトでは松尾に加えて育成1位で上甲を指名している。育成ではあるが、独立リーグからの入団ながら評論家からの評価も高い。ウリのバッティングがプロでどれだけ通用するかという点はあるが、キャンプ、オープン戦の様子次第では開幕前後での支配下登録もありうる。

松尾は、ロッテの松川の例はあるものの、捕手としての経験も短いのでまずはじっくりファームで育成するのではないか。バッティングに光るものがあるが、あまりにもすっ飛ばしてベンチに入れてしまうと、捕手としての基礎が中途半端なまま試合に出ることになる。そのあたりが全てクリアしていれば使って良いと思うが、まずはその見極めも含めてファームで試合に出したいはずだ。

松尾の育成に2~3年かかるとすれば、まだ若いが、山本、益子、東妻がレギュラーを獲るには、この2年くらいが正念場だ。松尾のライバルとなり、2番手としてベンチ入りするにも経験が必要になる。この間に1軍を経験できなければ、その後のキャリアは厳しいものになるかも知れない。個人的にはバッティングも含めたトータルで東妻に期待したいと思っている。

合同トライアウトでも捕手は桂だけだったし、高城を戦力外にしているくらいなので、ここから捕手の獲得はないと思っている。それよりも、不可解なタイミングで戦力外となり引退した田部の分、内野手が不足している。

しかし、三ツ俣は早々にヤクルトが獲得。安部は引退を決意と報道された。まだ12月9日の現役ドラフトはあるが、そこも含めて陣容を整える必要があるだろう。蝦名がサードをやっているが、あくまでサブポジションだと思っている。蝦名の守備力からしても、外野をやらないのは勿体ない。

FAは絶望的なので、現役ドラフトと戦力外からの獲得くらいしか補強機会はなさそう。トレードは日本ハムが積極的に進めているが、それ以外ではなかなか成立しない。京田のトレードも噂の域を出ていないし、中日が捕手を求めるなら難しい状況になった。

と書いたところで、ロッテを戦力外になった西巻を育成契約で獲得という報道があった。既に2度戦力外となっているが、来年24歳とまだ若いという点もあるのだろう。167センチと右で足のある柴田というイメージか。田部が抜けた分、少なくともファームの二遊間を埋める必要もあり、年齢層からもマッチした形か。ほとんど見たことがないので、これ以上は書かないが、3度目の正直で輝いてくれることを期待したい。

昨年に比べると、コーチングスタッフや選手獲得など、ベイスターズの話題が少ない。しばらくは静観ということで、当ブログも投稿が少なめになりそうだ。

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