横浜DeNAベイスターズの春季キャンプの3日目は、2月3日の節分ということで、恒例の報道陣との豆まきでスタート。例年は外国人選手が務めることが多いが、今年は移籍の森唯斗、佐々木千隼、中川颯の3選手が務めた。侍ジャパンの井端監督が訪問し、牧や山本らと言葉を交わした。
貴重なアンダースローの豆まきも
移籍の森唯斗、佐々木千隼、中川颯の3選手は、宜野湾球場のネーミングライツを保有するユニオンの「ですから!」に引っ掛けて、それぞれが「ユイトですから」「チハヤですから」「ハヤテですから」というお手製のタスキを付けての豆まき。
森と中川は同姓がチームにいて、ベイスターズの佐々木と言えば大魔神ということもあるし、読み方も少し難しいので「チハヤ」もアピールしてもらおうということか。
中川颯は投球フォームと同じく、アンダースローでの豆まきを披露。森唯と佐々木千もにこやかな雰囲気で参加した。新入団の選手にこういう役回りを頼むことで、チームメイトはもちろん、DeNA担当の記者とも接点が生まれる。依頼した広報もGJだし、選手たちもよく協力してくれたと思う。
森唯は既に上茶谷との絡みで、溶け込んでいる感じは見えているが、佐々木千、中川颯もうまく馴染んでくれればいいと思う。そのあたりはコミュニケーションが上手い選手が揃っているので心配ないだろう。そして、3人とも戦力としてベイスターズの投手力を引き上げてくれることを期待している。
井端監督は山本祐大を高評価
日本一にあやかって、阪神からキャンプ訪問をスタートさせた侍ジャパンの井端監督が、この日はベイスターズのキャンプを訪問した。
三浦監督はもちろん、昨秋のアジアチャンピオンシップでキャプテンを任せた牧、3月のオーストラリアとの強化試合の召集候補に名前が挙がる山本、社会人野球時代から親交のある度会らと言葉を交わした。
山本について井端監督は「成長している。スローイングについては球界でもトップクラス」と高評価。度会については、シーズンでスタメン出場できるようならという前提はあるが、11月のプレミア12で召集する可能性を示唆した。
牧は別としても、まだベイスターズでレギュラーでない選手であり、まずはそこからだが、日本代表をモチベーションにしてもらえれば良いと思う。
PFPで実戦段階へ一歩
キャッチボール後、徳山、小園、坂本、中川颯、マルセリーノが参加し、メイングラウンドでPFP (Pitcher’s Fielding Practice)つまり投内連携を行った。
シチュエーションを変えながら、さまざまな打球に対応した守備練習を行った。そもそもシーズン中はなかなかできない練習だが、ファームにいることが多い選手にとっては1軍で出場している選手との連携は貴重な機会。基本の確認もあるが、プレー上でのコミュニケーションも取っておくべきだろう。
ランチ打では、クローズドスタンスをフラットに戻した佐野が、快打を連発していた。3割20本を目標に、左中間への二塁打を増やして行きたいとコメントした。もともと広角に打てる打者だが、年々引っ張り傾向が強くなった。長打力を付けたいというのがあったのだと思う。
インサイドの捌きがもともと良いので、クローズドスタンスにしてもインサイドを捌けていたが、2023年はインサイドに苦戦していたし、クローズドにしてもあれだけ全て引っ張っているのではあまり意味がない。もともとの広角に長打を打てる良さを発揮して欲しいと思う。
朝から晴天だったが、夕方に突然スコールのような雨が降った。一時的にグラウンドから引き揚げて中断したが、10分程度で止んで再開するという一幕もあった。
春季キャンプ第1クールは4日が最終日。最多勝エースの東が、今キャンプで初ブルペンとなる。休日前に追い込む選手たちの様子を見たいと思う。
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