横浜DeNAベイスターズの春季キャンプは11日、ランチ打にライブBPとして5投手が登板した。ルーキーの松本凌は最速149キロをマークし、桑原らに堂々とした投球を見せた。夕方には野球教室を開催した。12日は中日との練習試合を予定しており、先発とスタメンも発表された。
ルーキーは3人だけじゃない
前日の紅白戦では、A班で参加しているルーキーの野手3人が揃って活躍。投手では唯一のルーキー松本凌も、仲間の活躍は喜びつつも負けていられないという思いだっただろう。
最初は桑原と対戦。球威のある速球で押し、ファウルを打たせると最後はズバッと投げ込んで見逃し三振。西浦も押し込み、フラフラと打ち上げた打球がライト線に落ちたが、完全に打ち取った打球で、ライトに選手が守っていればフライアウトだったかと思う。
関根には巧く逆方向へミートされ、レフト前ヒット。オースティンは完全に詰まらされ、緩い当たりのセカンドゴロ。佐野も当てただけでボテボテのセカンドゴロ。柴田は速球で空振り三振に仕留めた。
左打者への対応は今後も見て行く必要はあるが、最速149キロの球威は十分で、変則フォームの分、右打者には優位に立てそう。リリーフでの開幕1軍に向けて、まずは良いスタートを切れていると思う。実戦登板が楽しみだ。
新外国人選手のジャクソンは、先発ローテーションに入って来て欲しい投手で注目していた。最初の打者は、メキシコのウィンターリーグで首位打者に輝いた関根。なかなか前に飛ばずファウルを打っていたが、最後はファーストゴロ。続いてオースティンと対戦したが、ここはセンターオーバーの長打を浴びた。
佐野はピッチャーゴロに打ち取ったが、柴田には一二塁間に鋭く打ち返された。25球で4人と対戦し、ヒット性2本という結果だったが、149キロをマークした速球は球威で打者を押せていた。まだ打者に初めて投げたくらいの段階なので、今後の実戦登板に向けてさらに仕上げて行くだろう。オープン戦でどんな投球を見せてくれるか楽しみにしたい。
小杉、下園両コーチをDバックスへ派遣
戦略的パートナーシップを締結しているMLBアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ小杉陽太投手コーチ、下園辰哉ファーム打撃コーチ、チームスタッフ2名の4名を派遣することが発表された。期間は、2月23日から3月8日。
現在、ダイヤモンドバックス傘下のマイナーチームからメンドーサコーチ、リードコーチが派遣されている。また、2023年もベイスターズから小池コーチ、嶋村コーチがほぼ同じ期間にダイヤモンドバックスに派遣されている。
どのような効果があったのか、外部の人間には知る由もないが、費用対効果も考慮して成果が得られると考えての継続だと思う。今回は、投手コーチが派遣されるということで、MLBでの練習方法などを実際に目で見たり、話しを聞いたりできるのは良い機会と思われる。
小杉コーチ、下園コーチの今後のコーチングに役立つ期間になれば良いと思う。投手コーチは大原コーチもいるし、三浦監督、ディフェンスチーフの相川コーチもいるので、キャンプ終盤の練習試合、オープン戦の前半で不在となっても問題ないだろう。戻ってから開幕までに十分時間もある。
12日は深沢が先発、ルーキー3人並ぶ
12日には、今季初の対外試合となる中日との練習試合が、ユニオンですからスタジアム宜野湾で行われる。球団公式サイトの練習メニューで、スタメンと投手のリレーが公開されている。
9 度会 4 石上 5 井上 D 佐野 2 山本 8 梶原 7 勝又 3 京田 6 林 [投手] 深沢(2) 坂本(2) 佐々木(2) ディアス(1) 中川虎(1) 石川(1) 予備:徳山、宮城
紅白戦で話題をさらった、紅組の1番から3番と同じく、ルーキーが3人並んだ。紅白戦では見事な活躍だったが、中日を相手にどんなプレーを見せてくれるか注目したい。
4番はDHで佐野。紅白戦でも打席に立っていたが、今季は早い段階でなるべく多くの打席に立ちたいという意向のようだ。2打席程度で代わるかも知れない。
5番にキャッチャーの山本が入り、紅白戦では結果が出なかった梶原が6番。ここは結果を出しておきたいところ。7番に勝又、京田はファーストでスタメンとなる。9番に林というオーダーとなった。
投手は、高卒3年目の深沢が、対外試合の開幕投手を務める。紅白戦で登板がなかったので、中日戦の先発かなと思っていた。先発ローテーション争いに向けて、まず最初のステップとなるが、2イニングで持ち味を出して行きたい。
3番手で現役ドラフトで移籍した佐々木千隼が登板する。こちらも仕上がり具合が気になるところ。そして、みんな大好きディアスが4番手で登板。中川虎、石川も紅白戦から中1日での登板で、続けて好投を見せられるか。
牧、オースティン、柴田、桑原、関根はゲームに参加しない。それ以外のメンバーは途中出場となりそうだ。
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