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勝又が支配下登録 小深田、粟飯原は育成選手に

横浜DeNAベイスターズは16日、2024年シーズンの選手契約について発表し、勝又と支配下選手契約を結ぶことになった。一方、小深田と粟飯原については、育成選手契約を結ぶ。これにより来季は育成野手が球団史上最多の人数となる見込み。

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身体能力、野球への取り組みも評価

ようやく「野手」の勝又が支配下登録となった。投手としてドラフト4位で入団したが、2021年オフに野手転向。その際、育成選手となった。背番号は028になっていたが、空けてあった28番に戻る。

野手転向1年目で、イースタンで69試合に出場。打率.293、6本塁打、23打点と良い数字を残した。2年目となった今季は、育成選手でただ一人、宜野湾の1軍キャンプに帯同し、オープン戦も出場した。ここで成績を残せば開幕前に支配下登録かと言われたが、数字を残せずファームで開幕を迎えた。

シーズン序盤は少し調子を落としており、数字が伸びなかった。7月の時点でも外野手の状況から支配下登録すべきという声もあったが、結局見送られた。野手2年目は105試合出場で6本塁打、30打点。フェニックスリーグでも活躍を見せ、このタイミングでの支配下登録となった。

三浦監督がコメントしたように、身体能力の高さや野球に対する取り組みも評価された。野手転向2年で、素人同然だった外野守備も大きく向上し、もともと評価の高かったバッティングもパワーに加えて安定感も出てきた。

勝又の支配下登録は、遅いくらいでその能力はあると思っている。当然、喜ばしいことで今後1軍の戦力になることを期待している。ただ、左打の外野手としては度会をドラフトで指名したばかりで、人数的には揃っている中、タイプ的にも度会、梶原と重なって来るのではないかと思う。

どちらかというと、ファームで盗塁を獲得し、足という抜けている武器を持つ村川の方が優先した方が良いと思うのだが、彼を支配下登録しない理由は何かあるのだろうか。ファームのコーチやスタッフが見ていて、フロントが決めることなので、何らかの課題があるのだろうが、釈然としない。

佐野は外野手登録になっているが、ソトが残留しないことになれば、ファースト専任になって行くのかも知れない。それにしても、左打の外野手は、度会、神里、楠本、梶原、関根と揃い、激選区。サードとして評価されている井上も十分に外野を守れる。

今年もケガが相次いで外野手が不足する状況に陥ったので、右打も含めてきっちりと支配下の選手を揃えた形。ただ、人数的に村川を支配下にするのがちょっと難しい感じにはなった。

一方、来季が高卒4年目となる小深田と、3年目となる粟飯原が、育成選手となる。背番号はそれぞれ144と133。元の番号を空けておくかどうかは分からない。今後入団する選手が背負う可能性もある。

二人ともフェニックスリーグもフル参加しており、現在のところ手術を行うなどの情報はない。これまでベイスターズは手術に伴って育成契約へ移行することはあったが、そうでないケースは珍しい。彼らはまだ大学生と同じ年代ではあるが、2024年についてはすぐに1軍の戦力にはなり得ないという判断か。

小深田は、宮崎の後釜のサードとして期待を集め、高卒ながら1年目からイースタンで数多くの試合に出場し、順調なスタートを切った。しかし、今季は打率.205と低迷した。フェニックスリーグでもバッティングに迷いがあるように見えた。野球人生の中でも大きなスランプに陥っていると思われるので、ここは一度、自分自身のバッティングを見つめ直し、強固な物を作る時間にして欲しい。

粟飯原も打率.195と数字が伸びなかった。足でそこまでアドバンテージを得られるタイプではないので、バッティングの精度が上がって来ないと厳しい。

二人は、今年のドラフトで指名された高見澤、小笠原とウィンターリーグに派遣する蓮も含め、支配下登録の枠を争って行くことになる。来季は、育成契約の野手が球団史上最多の人数となりそうだ。

◆捕手
近藤
九鬼?

◆内野手
小深田
粟飯原
蓮
高見澤
小笠原

◆外野手
村川

ファームに2球団が加わり、既存チームからの派遣も予定されている。ベイスターズとしては従来通り、BCリーグの神奈川フューチャードリームスへの派遣も行う可能性がある。その分、例年よりも人数を厚くしたのだろうか。

神奈川への派遣は、勝又もかつて経験したことなので、ベイスターズに所属しながらも、いろいろな野球を体験することで成長の糧にしてもらいたいと思う。

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選手の獲得は公式発表なし

15日に合同トライアウトが終了し、戦力外となった選手の獲得が解禁された。西武がいち早く炭谷の復帰を発表したが、それ以外は大きな動きがなかった。

ベイスターズも数名の選手を調査していると報じられているが、獲得の正式発表はなかった。西日本スポーツの記事では、森唯斗はベイスターズに決まったと書かれていた。ソフトバンク側ではそういう情報が流れているのだろうか。

正式発表となってから書きたいとは思うが、争奪戦とも言われていて、今季4.6億円の年俸からどういう条件に落ち着いたのか注目される。他に調査しているという記事も見かけなかったので、早々と声をかけて合意に至ったのか。本人が先発投手を志望しているのか、球団はどう評価しているのかも気になる。

FAでは、山﨑福也がヤクルトと交渉した。高津監督も同席し、終了後に取材を受けていた。DeNAは、こういう場合、いつ交渉を行ったかを明らかにしないことが多い。即日アタックという記事は見かけたが、ヤクルトの前後でコンタクトしたのだろうか。

ソフトバンクに加えて日本ハムも手を挙げており、一番の争奪戦になっている。もちろん獲得したい投手で、4年8億円ともいわれる条件は、DeNAにとっては大きなもの。だが、クローザーのオスナと4年40億円で合意したと報じられたソフトバンクと条件で勝負するのはやはり厳しい。

ヤクルトは、大学時代に慣れ親しんだ神宮、背番号11をアピールポイントとして、2021、2022年と日本シリーズで対戦した相手から見た評価も伝えた。DeNAはあまりストロングポイントがないように思う。明大の後輩は増えているが、直接重なっているのは佐野くらいか。バウアーにも提示したクリエイティブな提案で何とか争奪戦を制したいが、大きな期待はせずに待ちたいと思う。

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野球人生で一番大事な3年間

ドラフト1位で指名された度会が所属するENEOSは、社会人野球日本選手権の準々決勝でHONDA熊本に敗れた。5番ライトでスタメン出場した度会は、好守にも阻まれ4打数ノーヒットに終わった。ENEOSの投手陣は6回の2点だけに抑えたが、打線がHONDA熊本の横川に、4安打完封負け。

度会も、左の横手からの変則フォームで投げて来る横川への対策として、逆方向を意識したバッティングを見せたが、コントロール良く投じられ、追い込まれてから苦しいバッティングになった。プロ入り後も読売の高梨など、こうした左腕を当てられるケースが増えて行くだろう。どう対応して行くか、今後の課題として欲しい。

度会は、日本選手権で優勝できなかった悔しさとともに、ENEOSに入社して過ごした3年間について、「野球人生で一番大事な3年間だった」と振り返り、監督やチームメイト、スタッフら関係者に感謝した。

ENEOS・度会「野球人生で一番大事な3年間だった」 日本選手権 | 毎日新聞
第48回社会人野球日本選手権大会は第9日の16日、京セラドーム大阪で準々決勝があり、Honda熊本がENEOSに2―0で勝利した。プロ野球・DeNAからドラフト1位指名を受けたENEOSの度会隆輝選手は4打数無安打で、社会人野球の公式戦を終...

ドラフト会議当日は、指名後に涙を見せ、会見では喜びを語った。当日に三浦監督が指名挨拶に訪れたが、その後はこの日本選手権に向けて集中していた。残念ながらベスト8で姿を消し、最後に大久保監督を胴上げすることはできなかった。今後は次のステージに向けて進む。

まずは仮契約、そして24日の新入団選手発表会、25日のファンフェスでのお披露目。注目されるのは、背番号は何番を背負うのか。今後の仮契約で分かることになるのか、新入団選手発表でのサプライズになるか。

来年の入寮、新人合同自主トレに向けて、しっかりとトレーニングを積み、良い形でプロ1年目を踏み出してもらいたい。

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