05/06 中日0-3横浜DeNA(バンテリン)
3回に2アウトから桑原の四球と牧のヒットでチャンスを作ると、度会が先制タイムリー。5回は桑原、牧の連打から1アウト満塁とし、佐野が押し出し四球を選び、三森の犠牲フライで3点目。先発のジャクソンは力強いストレートで押し、連打を許さずゼロを並べた。7回を5安打無失点で3勝目。8回はウィック、9回は入江が締めて6セーブ目。
ポジ [Good]
ジャクソンが期待通りの投球でHQSをマークした。昨日のブログでもHQSを期待できると書いたが、その上を行く7回無失点の投球だった。力強いストレートを軸に、バウアーからもアドバイスを受けているスイーパー、ナックルカーブ、チェンジアップと全ての球種が高レベルだった。
低めに行くべきところではきっちりと投げ分けできていたし、連打を打たれる感じもなかった。4回には山本がカリステの盗塁を阻止。5回で69球だったので、ケイに続いて8回まで行けそうなペースだったが、7回に高橋周のヒットに続き、三森の送球ミスでピンチが広がった。この日初めて三塁を踏ませたが、味方のミスをカバーし無失点で切り抜けた。
昨年もなかなか勝ちが付かないことが多かったが、今年はこれでケイ、東と並ぶ3勝目。バウアーも含めて良いペースで勝ち星が増えている。2桁カルテットになることが上位への最低条件にもなるだろうから、今後も今のような投球ができるように体のケアをしながら年間を通して投げてもらいたい。
8回はウィックが登板。先頭の代打山本に真ん中のカットをレフトへ運ばれたが、岡林の8球目のカーブでストライクを取ってもらい、見逃し三振に取った。どっちとも言えるコースだったが取ってもらえたのは大きかった。ボスラーの詰まったライナーで山本が飛び出して併殺。このボールが場内では160キロと表示されたようだ。
9回表に追加点が取れれば違っていたかと思うが、9回裏に3点差で入江を投入。神宮以来登板のない伊勢にして、入江を3戦目でも使えるようにする手もあるだろうが、ある程度登板に向けて準備してしまったのなら、投げさせて翌日休みにした方がいい。まだ無理させる時期でもない。勝野、ウィックが160キロをマークしたスピードガンなので出るのではないかと思っていたら、簡単に6球で締めた。
桑原が3安打と死球で4出塁。打線を少し活気づけている。ここ最近は調子の良い打者もほとんどいない感じだったので、非常に良い状態で復帰してくれたことは心強い。3回の死球は、オープン戦での骨折を思い起こさせて怖いところだったが、エルボーガードに当たっていた。そこからきっちりとヒットを3本打って来るのだからさすがだと思う。
オースティンもようやく復帰後初ヒットが出た。こちらはまだ本調子とは行かないが、いるだけでプレッシャーは与えられていると思う。この日も四球でチャンスを拡大し、追加点に繋がった。早めに退く形になっているが、当面は仕方ないと思う。
2試合ノーヒットだった度会。バットコントロールが良過ぎるが故に、狙っていないボールでもある程度打ち返せてしまい、それが凡打になっていた。積極的なのはいいが、何でも打ちに行くのではなく確率の高い狙ったゾーンの甘いボールを意識して欲しいところ。3回はチャンスで涌井が誘って来るボールを見極め、3ボール1ストライクから浮いて来たスライダーをレフト前へ運んだ。
チャンスだったのでヒットを狙った軽打だったのも良かったし、打つべきボールを逃さず捉えられたと思う。調子が良い時には狙っていないボール、難しいボールでもヒットになってしまうが、調子が落ちた時に何でも打ちに行って自滅するのは悪い癖。もう少しクレバーに自分のバットコントロールを生かして欲しい。
佐野がマルチヒットと、5回に貴重な追加点となる押し出し四球を選んだ。ヒットはいずれもセンター返しで軽打だった。佐野らしい二塁打などの長打も期待したいところではあるが、現状を考えるとまずヒットで出塁して貢献して欲しい。押し出し四球も高めを我慢したと思う。
三森も2球で追い込まれてしまっただけに、シンカーを外野まで運び3点目の犠牲フライとしたことはチームにとっても大きな1点になった。連続ノーヒットが止まり、底は打ったかなという印象。宮崎が二軍で調整中なので、三森がサードでさらに存在感を見せて欲しい。
ヤジ [Bad]
2点以下の試合が多い中で、この日は3点目まで取ることはできた。ただ、4点目を取ることで勝率がさらに上がり、勝ちパターンのリリーフも温存できる。チャンスはあったがあと一本が出なかった。
6回表は先頭の山本がヒットで出塁したが、ジャクソンがバント失敗。バッティングもいいし、バントもすんなり決めてくれている印象だったが、初球にヒッティングの構えを見せて内野を惑わしたが、転がせなかった。桑原がヒットで繋いだが、牧がストレートに遅れて三振、度会も高めのストレートに押されてレフトフライ。
9回表は、1アウトから林が四球で出塁し、盗塁を決めた。しかし、蝦名のピッチャーゴロで飛び出し、ランダウンプレーですぐにアウトとなってしまい、蝦名が二塁まで進めなかった。得点圏に置いておきたいところだったので戻るべきと思うが、ベンチの指示はどうだったのか。林の走力を考えれば挟まれたならもう少し粘って欲しいところだった。
7回裏は1アウト1塁で、ファーストに回った三森へのゴロ。一度一塁ベースを踏みに行こうとしたが、慌てて二塁へ送球し、これが逸れてオールセーフとなった。三森の中ではもっとベースが近い感覚だったのだろうか。踏んでからランダウンプレーに持ち込むイメージだったのかも知れない。ただ、迷ってから投げるとオールセーフのリスクがあるので、3点差で1アウトという場面を考えれば、迷った時点でベースを踏みに行くべきだった。
三森はソフトバンク時代に一軍でファーストを守ったのも年間に数試合程度で、こういった一瞬の判断もファーストとしてある程度場数が必要なのかも知れない。本人もすぐに分かったはずなので、次に同じような場面があれば生かしてもらいたいと思う。
キジ [Other]
4月24日に5連敗で借金が最大の6に膨らんだ後、ゴールデンウィークで大きく勝ち越し、8勝2敗で4月12日以来の5割に復帰した。この間のチーム防御率は驚異の0.90で、投手陣の頑張りによって思ったよりも早く復帰することができた。
30試合という節目を終えたところで14勝14敗2分となった。60試合の節目では貯金を作っておきたい。阪神の状態が非常に良くなっているので、置いて行かれないように付いて行かなければならない。ベイスターズが苦手でどうにもならない井上をあっさり攻略。山崎伊織も飲み込むようなら、かなり勢い付きそうだ。
この日の涌井はボールに力があって良かったと思うが、さすがにスピードガンが出過ぎではないかと思った。前日の入江も素晴らしいボールではあったが159キロを計測していた。勝野は、牧の打席で最後の2球がいずれも160キロだった。ウィックも160キロが出ていたようだが、さすがに2~3キロ速いのではないかと感じた。
前回のバンテリンドームは2連戦で連敗してしまったが、2つ連取できたので、貪欲にスイープを狙って行きたいところ。3戦目の予告先発は、大貫と大野が発表された。バウアーが中3日で先発するのか注目されたが、さすがにここではなかった。8日は試合が組まれていないので、9日の広島戦に中5日で登板することになるのだろう。
大貫は4月24日以来の登板となる。この時は6回1失点で勝利投手の権利を持って降板したが、森原が逆転を許してしまった。今度こそ今季初勝利を手にして欲しい。大野もまだ今季は勝利がない。昨年は牧が2本、桑原が1本ホームランを放っている。桑原が戻り好調なタイミングでの対戦となる。1、2番のバッティングが試合の鍵を握るだろう。大貫を援護して欲しい。
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