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投打に記録が生まれた勝利

09/29 横浜DeNA8-4東京ヤクルト@ハマスタ

初回に2点を先制されたDeNAは、その裏すぐに梶谷がヒットで出塁し、佐野の3ランで逆転。梶谷は16号ソロを含む4安打の活躍でチームの月間最多安打記録に並んだ。加えて月間猛打賞も7度でタイ記録。さらに、5回4失点だった坂本だが、打線の援護で球団のルーキーでは34年ぶりの開幕3連勝。記録尽くめの勝利となった。

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ポジ

レフト方向への打撃が実る

昨年までの梶谷は、基本的には引っ張りの打球が多く、レフト「にも」ホームランを打てる打者だった。追い込まれた後の対応も脆いところがあり、全ての球種には対応できず、タイミングが大きく外れた空振りや見逃し三振が目に付いた。

2017年に20本塁打20盗塁をマークしたが、打率は.243と規定打席に到達したシーズンで最も悪かった。本塁打の数は伸びたが、打撃は粗さがあった。この後、右肩に始まって故障が相次ぎ、手術を受けた影響で2年間は苦しんだ。ファームにいることが長くなり、トレードといった話が出るようになった。

昨年も夏場以降、優勝争いのチームに加わったが、開幕直後の不振が響いて.215に終わった。しかし、梶谷の中では昨年から継続して続けているバッティング像があった。これまでも、バッティングをすぐに変えてしまうタイプで、いろいろなことを試した。それが、今の自分に行き着く引き出しにもなっているのだろう。

今年の春季キャンプ、これまでは手術の影響を配慮されて嘉手納で調整することも多かったが、1軍キャンプで過ごし、今年はこのバッティングというのを代えずに1年間やることを誓った。オープン戦から結果を出し、神里らのライバルに競り勝って開幕スタメンの「1番センター」を手に入れた。開幕が3ヶ月遅れても、しっかりと調整して練習試合でも結果を出した。

6月下旬の開幕だったことも追い風だったかも知れない。例年は、春先は自分の理想とする身体で試合に臨めるが、夏場に体重を落としてスタミナ切れになって成績を落としたり、ケガで離脱したりすることが多かった。結婚して家庭を持ったことも影響しているかもしれない。

今年は今までよりもボールを引き付けて、レフト方向へ強い打球が打てるようになっている。前までは、少しタイミングが遅れた場合でも、リストの強さでレフトへの打球が飛んでいたような感じだったが、今は意識的にショートの頭を越すような打球を打てている。引き付けることで追い込まれてもファウルを打って粘ることができる。

1番打者として出塁を最優先に考えた結果、粘ることもできて、逆方向への長打がある怖い打者になっている。この日のホームランも、1点差に迫られた後、簡単に2アウトとなったところで、アウトサイド高めのストレートをしっかりと叩いて、レフトポール際に叩き込んだ。そして、次の打席では、甘く入って来た変化球は思い切り引っ張って右中間を割った。いわゆる広角に打てる打者に進化している。

逆方向へのしっかりとしたスイングのバッティングと、引っ張った力強いバッティング、そしてまだまだ衰えのない足を生かしたヒットと、彼の魅力が全開の4安打だった。惜しくもサイクルヒットは逃したが、またいずれチャンスを得られるというバッティングができている。

守備でもマツダでのスーパーキャッチに続いて、ダイビングキャッチを見せた。文句のない活躍でチームに勝利をもたらし、打率は宮崎を抜いて.320に達した。自身初の3割も見えてきている。残り32試合、今年こそ走り切ってもらいたい。

4番の仕事でひっくり返す

この日はヒット1本だったが、4番として十分すぎる活躍だった。2点を先制された後、2人の走者を置いてライトへの逆転3ラン。初球フォークを空振りした後、バッテリーが高めで目線を変え、あわよくばファウルかポップフライを奪おうという配球に対して、それをしっかりと捉えてホームランにする、凄い打球だった。

小川としてもあのボールをホームランされるとは、という感じだろう。これで小川はこの日の球威に自信が持てず、早々に崩れて今季最短のKO。4番が相手のエースを沈めた。その後2打席は警戒されて四球。4番としての威圧感を与えることができている。最後の打席は力が入り過ぎて打ち損じたような形になったが、この試合は繋ぎの4番ではなく決める4番だった。

ヒーローインタビューはNHKのアナウンサーだったのか、硬いインタビューになったが、MC TEDDYが「ホームランを期待してもいいですか?」をブチ込んで、いつも通りに応えた。いや、もはやファン、そしてチームも佐野には大きな期待を寄せている。最後まで佐野の打席を楽しみに観たいと思う。

勝たせてもらう投球続くも、いつか

プロ初登板は鮮烈な投球で、自分の力で勝利を掴んだが、その時に捻挫した足が思わぬ長期離脱を呼んでしまった。復帰戦も7失点というプロの洗礼を受ける登板となった。しかし、それでも味方の援護もあり、この試合が開幕3連勝となった。開幕ローテに入った投手なので、この時期に3連勝というのもピンと来ないが、なかなかできることでもない。

とにかく打線の援護を得られる投手だ。最初の登板が10点で始まり、7点、8点、前回は3点だったが逆転してもらっていて、この日がまた8点。この日の勝利は正直言って勝たせてもらったものだろう。だが、今はチームに貢献できたということを自信にしていい。今年の残り試合か、あるいは来年以降になるかは分からないが、このまま成長できれば、近いうちにチームを勝たせることができる投手になれるはずだ。

良いボールもたくさんあるが、まだ精度が低い。それでも、小さくまとまるのではなく、今の小気味いい投球の中で、勝負球のコントロールを磨き、ストレートをさらに速い武器にしていくことができればもっと勝てると思う。東に加えて今永も離脱している左腕組だが、また楽しみな投手が少しずつ成長している。

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ヤジ

初回に山田が盗塁をした場面、タイミング的には完全にアウトだったが、ジャッジはセーフ。リクエストの結果、判定が覆ったが、柴田のタッチの仕方が悪かった。スパイクでのケガを防ぐつもりもあったのかも知れないが、滑ってきている足でなく体の方にタッチに行ってしまったため、審判にも足が入っているように見えたのだろう。

結果、辛うじてアウトとなり、ここから坂本が立ち直り逆転のゲームにできた。この盗塁失敗は流れを大きく変えたのだが、タッチの仕方が悪ければ危うくさらにピンチを拡大し、ヤクルトペースで進んでいた。セカンドの守備は素晴らしい柴田だが、前から盗塁の時のセカンドベースでの守備が気になる。身体が小さいこともあって、走って来るランナーを少し恐れているような感じがしてしまう。どのようにベースへ入れば良いのか、激しいスライディングにどう対処するか、研究を重ねて克服して欲しいと思う。

昨日の投稿で書いた通り、さっそくオースティンをベンチから外した。自打球の腫れの方が問題のようだ。なかなか連続して出場することが難しい選手だが、出場する限りはチームの勝利に全力でやってくれる。彼が全力でプレーできる状態になるまでは、ロペスにも頑張ってもらいたい。

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キジ

9月もあと1試合。球団の月間最多安打41本に並んでいる梶谷に新記録の期待がかかる。子供の頃に見ていたパチョレックが1990年8月に、1998Vメンバーの佐伯が1995年5月に達成した記録を更新できるか。さらに、3安打を打つことができれば、金城が2007年8月にマークした7度を更新する。

梶谷の9月の打率は.383に上がっており、5本塁打13打点7盗塁に加えて、24得点も素晴らしい数字だ。月間MVPの有力候補になって来る。ライバルの一人は、佐野だろう。.374、4本塁打で20打点。最後の試合で数字を上乗せして月間MVPを獲得することができるか。佐野は連続受賞もかかる。

先発は、このところずっと好投が続く上茶谷と未勝利の開幕投手である石川。上茶谷は前回144球で完投してから中6日。影響がどの程度あるか。そして、石川は今度こそ初勝利をということで、意気込んで来るはず。ハマスタでは打たれていることが多い印象だが、投球術にハマってしまうと凡打の山を築いてしまう。

左投手は.289と右投手への.335に比べると落ちてしまう梶谷よりも、左投手の方が好成績の佐野の方が若干有利か。負け越しが決まっている9月だが、最後に勝って締めたいところだ。

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