練習試合後半は、ハマスタでの読売戦ナイターで開始。開幕前最後の登板ということもあり、先発の濵口を9番ピッチャーで起用し、打席に立たせた。しかし、試合の途中からはDHを使う形にしたことが、不測の事態を呼んだ。前の試合の最終打席で練習試合の初安打をマークした佐野が、3ラン含む3安打と調子を上げてきた。
06/09 練習試合 横浜DeNA6-8読売@ハマスタ
ポジ
先週、19打数ノーヒットで迎えた9回裏、練習試合だからこそ回ってきた打席でやっとヒットを放った佐野。この試合で爆発した。
初回、2アウトランナーなしで戸郷の低めの変化球を左方向へ持って行き、リボンビジョンの上の方に当たる二塁打。あと僅かでホームランという当たりだった。6回は一転して引っ張り、一二塁間をしぶとく抜けるヒット。初のマルチヒットをマーク。
そして8回、コントロールに苦しむ澤村に対して、蝦名と柴田が歩いて迎えたチャンス。ストレートを狙い、ど真ん中に入ってきたところを完璧に捉えた。今度は文句なしでライトスタンドへ飛び込む3ランホームラン。
自分が繋げば凄い打線になると自覚する新4番。ホームランは出来すぎだが、開幕を10日後に控えて、いよいよ結果が出てきた。先週も状態が悪いというわけではなかったので、結果が出て乗ってくれば、良い形で開幕に入れるだろう。
梶谷が先頭打者ホームラン。練習試合ではずっと結果を出し続けている。このホームランは低めの難しい球を弾丸ライナーでライトポール際へ運んだ。梶谷らしい当たりだと思う。このまま良い調整を続けてもらいたい。
先発の濵口はランナーを出しながらも三振や併殺で切り抜ける、彼らしいピッチングを展開。5回も連打でノーアウト1、2塁のピンチを招き、2アウトまでこぎつけたが、湯浅のフラフラとした打球がライトの前に落ちて同点タイムリー。少し不運だった。
5回89球は反省すべき点もあるが、開幕までに調整できるレベル。現時点でこれくらい投げてくれれば、開幕ローテの柱として計算できる。
平田がこの日も良かった。思わず目を疑った。これで一気に開幕1軍が近づいたのでは。問題は、開幕してから結果を残せるかどうかなんだけどね。進藤も同じことが言える。
ヤジ
この試合では、先週良かった伊勢、国吉、三上が揃ってピリっとしない投球になった。
伊勢はストレートはまずまずだったが、変化球が抜けていて、コントロールできていなかった。悪い時にどれだけ踏ん張れるかが1軍で活躍する鍵になる。これも経験だろう。
ラミレス監督も今週からは実戦を想定したリリーフ起用にすると言っており、国吉の登板は緊急というわけではない。まだ気持ちの面で準備が足りていないのかな。
三上はボールが高めに行っちゃう悪いパターン。球威とキレで押し切ってしまうレベルまで仕上がっていないから捕まる。小林の当たりとか不運な面もあったが、もう少し低めに決まるように調整して欲しい。
キジ
今週で練習試合が終了し、開幕を迎える。ここから登板する先発は、開幕前ラストの登板となる。それもあって、スタメンでは9番に濵口を入れ、2回に打席に立った。
試合前から読売側に途中で指名打者(DH)を使う了承を得ており、5回裏に代打で登場した楠本をそのままDHに入れて、2番手の伊勢は打順に入ることなく登板した。
通常のルールだと、いったん外したDHは途中から使うことはできない。DHなしでスタメンを組んだ場合は、DHを使うことはできないということだ。
この起用が思わぬところに影響を及ぼす。練習試合ながら1球速報をしていたスポーツナビが、この起用に対応できず、想定外の事象が発生したため速報を中止することになった。ルール上、できないことをやっているので、システムが対応していなかったのだろう。当然だ。
練習試合を1球速報してくれる素晴らしいサービスと、ラミレス監督らしい采配が生んだトラブル。途中から日刊スポーツの速報への外部リンクに変更されていた。ルールを知っていたので、途中からDH入れるんかいと思っていたが、こんなことになるとは。
この試合では、先発が濵口ということで、高城が1軍の試合に出場した。また、蝦名も1軍の試合に呼ばれ、途中出場していた。代わって嶺井、関根がファームの試合にスタメン出場している。下記がファームのスタメン。関根はもうファーム戻りなのか?チャンスがなかなかもらえないな。
8関根 4石川 8神里 7細川 5伊藤裕 2嶺井 Dデラロサ 3山下 6田部 P宮城
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