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打線に救われた京山、2年ぶり勝利

09/06 広島東洋5-8横浜DeNA@マツダ

台風10号の影響で、いつ雨が降り出してもおかしくない状況で始まった試合。広島先発の遠藤が制球に苦しむ中、初回ノーヒットで先制。宮崎の2ランなどで3点をリードしたが、DeNA先発の京山が5回に長野の2ランで逆転を許す。しかし、この3連戦活発な打線が6回に再逆転。再び3点のリードを奪って逃げ切った。

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ポジ

初回は遠藤から5つの四球をもらったが、犠牲フライの1点止まりだった。しかし、2回にチーム初ヒットが柴田のタイムリー二塁打となると、3回には宮崎の2ランが出て3点リードを奪い、遠藤をKOした。

京山が逆転を許した後の6回は、回跨ぎのケムナから先頭の梶谷が歩き、柴田がセカンドの頭を越えるヒットで繋ぎ、1、3塁。ソトがきっちりと犠牲フライで同点に追いつき、さらに宮崎の4打点目となるタイムリーで逆転。7回にも佐野が左中間へ2点タイムリー二塁打で再びリードを3点に戻し、広島に流れを渡さなかった。

足のケガから欠場もあり、調子を落としていたが、宮崎が3安打と復調気配。今年は昨年のような長い不振はなく、安定したバッティングを見せている。オースティン、ロペスを欠く打線にあって宮崎の存在は大きい。そして、4番佐野はもはや当たり前のように活躍。この日も3安打し、トップの打率を伸ばし、90安打として2位に10本差が付いた。

規定打席にも到達したことのない、レギュラーではなかった選手が一転、首位打者争いをしている。どこかで聞いたことあるなと思ったら、2017年の宮崎もそうだった。前年300打席以上に立っているので、準レギュラーにはなっていたが、2017年に完全レギュラーに定着し、初の規定打席到達で首位打者となった。タイトルの話はまだ早いし、規定打席到達までは打席数もかなり残っているが、同じような軌跡を辿る可能性がある。

打線はこの日も14安打で8得点。3試合で48安打30得点と打ちまくった。読売の投手がよほど良かったのか、この日最下位に転落した広島の投手が悪いのか。本来ならスイープしてもおかしくないのだが、12点で勝ち切れなかったのは痛いが、大貫を完投させたり、京山に勝利を付けたりとこれ以上ない援護をもたらした。

火曜からスターナイトだが、ハマスタ阪神戦。マツダでの猛打は何だったのかとならないように、しっかりとしたバッティングをして欲しい。当然、チーム防御率の差を見れば、こんなに打てるということはない。だが、梶谷、ソト、宮崎の復調気配は好材料だ。

リリーフ陣は金曜の借りを返した形になった。7回、通常のパターンなら山崎という場面だが、伊勢が登板し、ヒット1本を打たれたが良い投球を見せた。事実上、山崎は平田、伊勢らよりも序列としては下がり、敗戦処理に近い形になるのだろう。そうなのであれば、これまで5年間クローザーとしてやってきた彼のプライドにかけても、ファームで調整して復調した上で勝ちゲームに投げられる状態にすべきではないか。今のところ、登録を外す考えはないようだ。

月曜が中止となり、13連戦が回避されたことは、大貫の完投と合わせて、リリーフにとっては非常に大きい。移動の疲れもあるだろうから、しっかりと休んでハマスタ6連戦に向かって欲しい。

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ヤジ

勝利投手になったが、あえてヤジの方に書かせてもらう。京山が2年ぶりの勝利。2018年9月21日に、加賀の引退試合で初回1アウトから最後まで投げ切り、6勝目を挙げて以来。昨年は0勝6敗と苦しい時間を過ごしたので、少し自信を取り戻すきっかけになればと思う。

だが、5回5失点で本人も満足していないだろう。ボール自体は、ファームで投げている時と同じように、150キロを超えるストレートと変化球もまずまずキレがあり、コントロールできていた。だが、昨年の6敗もそうだし、ファームでも防御率5.96となっているのは、ウィニングショットの弱さと、ここぞでの勝負強さがないからだと思う。

150キロのストレートに、カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボール、スプリットと変化球も多彩。だが、変化球の精度は今ひとつで、どれも勝負球にするには少し物足りない。ストレートもスピードガンほど打者が遅れている感じがないので、いわゆる伸びがそこまでないのだろう。ストレートに合わせていても、変化球に対処できるレベルになっている。

問題は4回。鈴木を詰まらせたがライト前へ落とされ、松山には低いボール球のスプリットを拾われた。前日、大貫からも同じような球を打っており、これは打った方が巧い。1点返されてなおもノーアウト2塁という場面で、會澤のゴロで1アウト3塁。メヒアは高めの釣り球に引っ掛かり、3球三振に取った。ここまで来たら、もうひとつのアウトをしっかり取って1点で留めるのが勝てる投手。しかし、田中に2球スプリットを続けて、巧くセンターへ運ばれてしまった。ここぞの勝負強さが足りない。配球も含めてバッテリーで反省する必要があるだろう。

個人的には、5回表に打席が回らなくても交代すべきと思った。悪天候で何回までできるか分からない試合で、前日は大貫が完投し、翌日は中止になった。累積的な疲労はあるだろうが、リリーフを使って行ける試合。4回までの内容を見ても降板やむなしと感じた。ラミレス監督も京山のような若手を起用した場合は、交代が早い。

しかし、5回の打席は京山がそのまま打席に入った。リードがあったので代えづらい、京山に勝利投手になって欲しいという思いがあったのだろう。勝負に徹し切れていない印象はあるが、結果として逆転を許したものの、打線とリリーフのおかげで勝利投手になれたのは、采配が当たったと言えるのかも知れない。

その5回は、ピレラがちょっと肘を当てに行ったようにも見える死球で出塁。2ストライクを取っていたので、勿体なかった。こういうカウントでインサイドを確実に突けるコントロールを身につけて欲しい。長野対しては、初球からインハイという配球だが、これはよく分からない。この3連戦、アウトサイドの低めの変化球に空振りするシーンが多かったので、最終的にそこへ持って行くための布石とは思うが、ファーストストライクから来る打者に対して、初球で行くのはどうかなと思った。しかし、高めのストレートをフェアゾーンに入れたのは長野の技術であり、相手が上だったということ。ピレラに当ててしまったがために、攻めきれなかったのは京山の反省点。切り替えてしっかり投げられる投手になって欲しい。

反省点は多々あるが、チームが勝ち、自身にも久しぶりに勝利が付き、勝って反省できるのは非常に大きい。一旦登録抹消になるということだが、これをプラスに考え、ファームで再び1軍で投げる時をイメージして、調整して欲しい。

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キジ

3回に中断となった時点で、ウェザーニュースのレーダーでは1時間弱で「緑」の雨がマツダスタジアム近辺に来る予報になっていた。そこまでに5回へ到達すればあるいは、と思っていたので中断してしまった時点でダメだろうと思った。しかし、予報は外れ、1時間弱の中断で雨は弱まり、途中止んでいる時間もあって結局は最後まで試合ができた。

両軍中断もあり、難しいコンディションの中での試合になったが、現状の打線の調子の差が僅かに出た3連戦になった。DeNAとしては、厳しい日程、コンディションで2勝1分は評価に値する。読売に散々負けておいてという気持ちはあるが、ハマスタに戻り、諦めずに戦ってほしい。

この試合後、すぐに広島駅から新幹線で帰浜したようだ。おそらく7日の18時には広島では雨は降っていなさそうだが、猛烈な台風ということで事前に中止が決まったことは、DeNAにとってはプラスだろう。9月末から10連戦になってしまうが、そこも秋雨前線などの影響で、10試合すべてはできないのではないか。できたとしても、暑い中での13連戦よりはマシだろう。

これにより、7日は移動日でもなく休養に充てられる。8日からはいよいよYOKOHAMA STAR NIGHT 2020となるので、ここに向けて準備を整えて欲しい。相手が阪神ということで苦戦は予想されるが、球場外でも多くのファンが楽しみにして、応援する試合になる。目の前の試合に集中して、1戦必勝で戦ってもらいたい。

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