09/27 横浜DeNA3-11東京ヤクルト(ハマスタ)
先発の坂本は1回表、塩見と山田の二塁打で1点を失う。1回裏に2本のヒットとエラーでノーアウト満塁のチャンスになるが、牧の併殺打で同点止まり。坂本は4回、サンタナに2ランを浴び、降板。5回から濵口が登板するが、四球とエラーからピンチを招き、村上に押し出し。代わった中川も2点打を許した。8回には上茶谷が4失点し、試合を決められた。引退セレモニーを行った藤田は、9回表の途中からショートに入り、打席はセンターフライだった。
ポジ [Good]
点差が大きく開いた中で、8回は中軸で三者凡退。9回はソト、途中出場の山本、林という打順。代打の藤田があるとすれば林のところになりそうで、引退試合なのに最後の打者になる恐れが出てきた。9回表の守備の途中でショートの林に代わって藤田が就いた。
9回裏、先頭のソトが倒れて1アウトで山本。ここで2アウトになってしまうと、懸念した通り藤田が最後の打者になってしまう。これが最後の出場ではないが、昨年のCSがよぎるようなシーンで引退セレモニーに入ることになる。山本は5球目のカーブを拾ってレフト前へ運んだ。併殺の可能性は残るが、結果的には藤田を最後の打者にしないヒットとなった。
石川が6回、7回の2イニングをヒット1本に抑えた。長岡には初球のストレートをあわやホームランというフェン直の二塁打とされたが、塩見のショートゴロを林が華麗に捌く好守もあって無失点。回を跨いで7回は濱田から三振を奪い、村上のセカンドゴロは、今度は牧が好守を見せた。
5回に登板した濵口は1イニング持たず中川に代わり、中川も直後に代打が送られた。投手の残りが少し気になったが、石川が2イニングを投げて3点差を維持できたことは良い材料だった。
ヤジ [Bad]
連夜の1-0での勝利という白熱した好ゲームを連勝した反動なのか、攻守に酷い内容の試合になってしまった。Badは挙げたらキリがないほどあるが、攻守で1つずつ。
初回に追い付くことはできたが、一気にベイスターズのペースにしたいイニングだった。大田の一塁線の打球にオスナがダイビングしたが、ミットからボールがこぼれ、ベースカバーの吉村へのトスが遅れた。内野安打で先頭が出ると、関根は三遊間をキレイに破るヒットで続く。しかし、佐野は2球目の甘いストレートに押され、セカンドのやや左の強いゴロ。完全に併殺コースだったが、山田が弾いてしまいオールセーフ。
2アウト3塁になるはずが、ノーアウト満塁の大ピンチ。しかも牧、宮崎と続く打順。3点、4点と取って主導権を握りたい場面だったが、牧は高めのストレートに当てただけのようなセカンドゴロ。今度こそ併殺打となり、その間に同点にはなった。打点王へ進むチャンスに強い牧が、打点なしの結果に終わったのは想定外。宮崎は初球のカーブを強烈に弾き返したが、セカンドの守備範囲でライナー。この同点止まりはチームの勢いを消し、前日までと同じ重い雰囲気にさせた。
坂本が2ランを浴びたが、その裏にソトのタイムリー二塁打ですぐに1点を返した。坂本を代え、5回から濵口を登板させた。前回の中日戦では2回4失点で降板しており、この日はベンチに入ってリリーフ待機していた。CSでの起用のオプションを探る意味でもリリーフ起用だったのかも知れない。
4月にファーム落ちした際も、バウアーが先発した試合で、1イニングだけリリーフ登板していた。2017年のCSファイナルではリリーフで貢献もしていた。だが、濵口は立ち上がりが不安定な投手なので、リリーフ起用には疑問符が付く。
案の定、いきなり先頭の長岡にストライクが1球も入らず歩かせると、吉村のバントを二塁に悪送球。タイミング的にはアウトにできそうだったが、少し逸れてしまい、オールセーフとなったことはダメージが大きかった。塩見のピッチャーゴロは送りバントのような形となり、1アウト2、3塁。ここで濱田にはストレートを強烈に弾き返されたが、ショート正面。2アウトに漕ぎ着けて中軸を迎える。
山田を歩かせて満塁で村上と勝負することになりそうだと思っていたが、ここも案の定。村上には7球を投じたが、低めに行ったのは6球目のスライダーだけで、ファウルにされた。あとは高めに行ってしまい、最後はストレートが浮いて押し出し四球。ショートイニングなのでストレートは149キロを計時したが、コントロールが悪過ぎ、独り相撲の典型という失点で降板となった。
ここも負けられない試合と思っているなら、上茶谷や伊勢を準備しても良かったように思うが、通常のビハインドゲームとしてのスタンバイで、中川が登板。サンタナに初球、アウトサイド低めのストレートをライト前に運ばれ、2点タイムリーとなった。
濵口の起用、中川のスタンバイと絶対負けられない試合という采配ではなかった。選手は別にしても、首脳陣は2位のプレッシャーを受けるよりも3位で通過する方が良いと思っているのではないかという感じがした。
キジ [Other]
二人には悪いが、先発が坂本でベンチに濵口が入って第二先発が想定された時点で、勝つのは難しい試合になると思っていた。それを裏切るような試合を期待したが、想定よりも悪い負け方になってしまった。ハマスタでCSを開催するには1つも負けられない状況にあったが、これでかなり厳しくなった。
勝数 | 広島 残3 | DeNA 残4 | 読売 残4 |
76 | 3-0 .5468 | ||
75 | 2-1 .5396 | 4-0 .5357 | |
74 | 1-2 .5324 | 3-1 .5286 | |
73 | 0-3 .5252 | 2-2 .5214 | |
72 | 1-3 .5143 | 4-0 .5106 | |
71 | 0-4 .5071 | 3-1 .5035 |
DeNAが残り4試合を全勝でも、広島が残り3試合で2敗しなければ上回ることができない。広島は、金曜日からマツダで中日、阪神、阪神の3連戦で全日程を終了する予定。中日と相性が悪く、最下位脱出に向けて全力なのでここを落とす可能性はあるが、阪神はCSファイナルに向けた調整とタイトル争いなのでどうだろうか。中日ほど勝ちに行く必要もないので、連敗となる可能性が高いのではないか。
それ以前に、DeNAが29日の阪神戦(ハマスタ)、30日のヤクルト戦(神宮)に勝って行けるのかどうかという状況。読売にはカード勝ち越しだったが、打線は低調。この日は3点を取ったが活発とは言えない。あと1つどこかで着実に勝ってCSを決めることを心配するような状態だろう。
藤田の引退セレモニーを勝利で飾りたかったし、2位に向けて負けられない試合ではあったが、森原が引き続きベンチを外れ、ウェンデルケンは既に連投している。先発も谷間ということで、この日登板した投手の出来を見ても、どうやっても勝てない試合だったかなと思う。
以前書いた通り、ハマスタでCSが開催できれば数億円の収入になるので、チームとしては何としても2位に上がりたいが、CSでの戦いも見越すと、森原はそこへ照準を合わせて欲しいし、ウェンデルケンも無理させたくない。
宮崎はノーヒットだったが、この試合で4打席に立ち446打席となった。シーズン最終の規定打席は143試合×3.1≒443打席なので、ここに到達した。あとは打率を維持できれば2017年以来の首位打者に輝く。現状の2位はサンタナで.297なので残り試合を考えれば追い付かれることはない。
復帰した西川は431打席で.306で、残り3試合で4打席ずつ立てば443打席に到達する。12打数10安打の固め打ちがあれば、.321まで打率が上がって来るが、あまり現実的ではない。宮崎本人としてはキャリアハイの.323を更新したいという気持ちはあるかも知れない。
29日は石田が先発という報道もあった。阪神には比較的相性が良いので、CSファイナルを見越しての登板かも知れない。平良はヤクルトに相性が良いので、神宮に回ることになるか。10月1日のホーム最終戦は今永が先発しそうだ。そこまでにはCSを決めて、穏やかな気持ちで最終戦を迎えたい。
それでは5試合連続現地の最後の写真。
26日の読売戦まで連続でチケットを持っていたが、藤田の引退セレモニーが決まり、ベイチケを覗いたタイミングでライトの外野席が残っていたので、追加した。昨年のCS第3戦以来、今季初の外野席。藤田のあの併殺を見て以来ということになるが、それも何かの縁なのかなと思った。ちなみに昨年も外野席は2戦2敗なので嫌な予感はしていた。
仕事の後に現地なので、ちょうどサンタナが2ランを打って二塁を回るタイミングで到着した。
ハマスタバトルは、dianaチームがバトンを落としてしまい、チャレンジャーチームの勝利。
リリーフカーには乗らず、走ってマウンドへ向かう濵口。
ちょうどビッグフラッグの一番上の位置だった。
ダンスコンテスト。
9回表1アウトから藤田がショートの守備に就く。7点差の展開なら回の頭からでも良かったのではと思ったが、あえて1アウトからにしたのか。三浦監督が1アウトだけ取って交代したように。
9回裏の打席は残念ながらセンターフライに倒れた。
セレモニーの模様は、球団公式You Tubeチャンネルで公開されているので、ここでは特に書かない。ヤクルトの嶋コーチが印象的だった。
胴上げは、ライトスタンドの前で行われた。背番号にちなんで23回、宙を舞った。三浦監督、相川コーチ、鈴木コーチは後ろから様子を見て、齋藤隆コーチ、小池コーチはスマホで撮影。田代コーチが一番奥で笑顔。コーチにも個性が出ている。
昨日も寄せ書きに込めた思いの部分で書いたが、当時の担当だった宮本スカウトが早くからマークしたことで、ベイスターズへの入団を強く希望し、実現した。その宮本氏も映像に登場していた。そんなベイスターズへの入団を希望した藤田だが、レギュラーを獲るまでに至らず、DeNAに変わった直後に楽天へトレード移籍。
藤田の1軍での活躍は、ほとんどが楽天時代のものになるほど、レギュラーを掴みとり、リーグ優勝と日本一も経験した。昨年、ベイスターズに復帰し、ベイスターズで優勝するという夢を追ったが、それは叶わず現役引退となった。まだ日本一は残るものの、25年以上遠ざかるリーグ優勝は別の形で携わってくれたら嬉しいと思う。
引退セレモニーに際して贈られた花の数、量からしても、人柄や交友関係の広さが窺える。まずはゆっくりと家族サービスをして、いずれまたベイスターズのユニフォームを着て欲しい。その前にまずCSに出場し、今度こそファーストステージを勝ち抜いて欲しい。
コメント
これで坂本は完全に信用を無くしました
チームにいられるのは今季限りでしょう
現役ドラフトとの声もありますが、個人的には戦力外でいいと思います
現役ドラフトではある程度そこそこやれる人を選出しなければいい選手は狙えないので、軽い球でいとも簡単にホームランを打たれる坂本を欲しがる球団はないでしょう
どうなると思いますか?
無くすほどの信用はなかったと思います。期待感は薄くなったかも知れません。
来季大卒5年目の左腕。年俸も推定2300万から微減が想定されます。高コストでもないですし、故障で投げられないわけでもありません。絶対はありませんが、戦力外はないと思います。
戦力外通告は何のためにするのですか?ドラフトなど補強の枠を空けるためです。それを考えれば他に戦力外となる選手がいるのではないでしょうか。
主力の去就、ドラフトの指名によっては環境を変えるためにトレード、現役ドラフトの可能性はあると思います。