横浜DeNAベイスターズは1月25日、キャンプに参加するメンバーの宜野湾(1軍)・嘉手納(2軍)の振り分けを発表した。ルーキーが3人、宜野湾となった一方、山崎はプロ入り初の嘉手納でスタートとなった。また、外国人選手はキャンプに合流しないことも発表された。
キャンプ日程
休養日は1軍の日程。15、19、24日の1軍は休養日。黄色は2軍の練習試合、緑色は1軍のホームゲーム。
アトム:アトムホームスタジアム宜野湾
Agre:Agreスタジアム北谷
ANA:ANA BALL PARK浦添
オキハ:オキハム読谷平和の森球場
かりゆ:かりゆしホテルズボールパーク宜野座
セルラ:沖縄セルラースタジアム那覇
タピク:タピックスタジアム名護
宜野湾メンバー
番号 | 氏名 | 位置 |
12 | 阪口 皓亮 | 投手 |
13 | 伊勢 大夢 | 投手 |
14 | 石田 健大 | 投手 |
16 | 大貫 晋一 | 投手 |
17 | 三嶋 一輝 | 投手 |
22 | 入江 大生 | 投手 |
26 | 濵口 遥大 | 投手 |
27 | 上茶谷 大河 | 投手 |
34 | 平田 真吾 | 投手 |
47 | 砂田 毅樹 | 投手 |
48 | 京山 将弥 | 投手 |
53 | 池谷 蒼大 | 投手 |
58 | 武藤 祐太 | 投手 |
59 | 平良 拳太郎 | 投手 |
92 | 国吉 佑樹 | 投手 |
10 | 戸柱 恭孝 | 捕手 |
29 | 伊藤 光 | 捕手 |
39 | 嶺井 博希 | 捕手 |
50 | 山本 祐大 | 捕手 |
0 | 中井 大介 | 内野手 |
2 | 牧 秀悟 | 内野手 |
4 | 伊藤 裕季也 | 内野手 |
5 | 倉本 寿彦 | 内野手 |
9 | 大和 | 内野手 |
31 | 柴田 竜拓 | 内野手 |
38 | 田中 俊太 | 内野手 |
51 | 宮﨑 敏郎 | 内野手 |
0 | 宮本 秀明 | 外野手 |
7 | 佐野 恵太 | 外野手 |
8 | 神里 和毅 | 外野手 |
52 | 細川 成也 | 外野手 |
63 | 関根 大気 | 外野手 |
ルーキーの入江、牧、池谷が選ばれた。池谷は高卒3年目の社会人なので大卒の2人よりも1つ下で、櫻井と同学年。嘉手納組となった同じ左腕に差を付けてアピールしていきたい。
東、今永のリハビリ組と復活を期す山崎が嘉手納となったが、投手陣は概ね順当なメンバーとなった印象。期待したいのは、昨年の投稿でも書いた京山と阪口。この二人がローテ争いに食い込んで来ないと苦しい。
野手は、まず捕手で山本が宜野湾メンバー入り。三浦新監督も捕手について山本の肩を評価するコメントが何度かあったので、期待されての1軍スタート。ここからさらに、3枠の開幕1軍を目指すのでおおいにアピールしていきたい。
内野では伊藤裕が宜野湾メンバーに選ばれた。ソトが不在ならファーストにもチャンスがあるので、ライバルになりそうな牧と直接凌ぎを削って欲しい。田中俊が他の二遊間の選手にどういった刺激をもたらすのかも注目したい。
外野も三浦新監督のカラーが出ている。ラミレス監督時代は1軍固定だった乙坂が2軍スタートとなり、足が使える宮本、関根が1軍入り。特に関根は昨年までチャンスも少なく、それを生かせなかった。今年は本人もラストチャンスというくらいの意気込みだろう。三浦新監督も、外野の選手を挙げる中で、関根という名前を出していたので、一定の評価をしていると思われる。期待がかかっているうちが華なので、何とかキャンプ中で1軍に留まるような成果が欲しい。宮本も同様で、特例2021による登録選手拡大を追い風に、代走要員としてのベンチ入りからチャンスを掴んで行きたいところだ。
そして、外国人選手が合流できない状況下、打力を補う上でも期待がかかる細川も1軍スタート。三浦新監督も、もう1軍で結果を出すしかない位置だと語っていた。ここでガッチリとチャンスを掴んで欲しい。
嘉手納メンバー
番号 | 氏名 | 位置 |
11 | 東 克樹 | 投手 |
19 | 山﨑 康晃 | 投手 |
20 | 坂本 裕哉 | 投手 |
21 | 今永 昇太 | 投手 |
24 | 齋藤 俊介 | 投手 |
28 | 勝又 温史 | 投手 |
30 | 飯塚 悟史 | 投手 |
35 | 三上 朋也 | 投手 |
40 | 松本 隆之介 | 投手 |
41 | 櫻井 周斗 | 投手 |
43 | 進藤 拓也 | 投手 |
54 | 浅田 将汰 | 投手 |
56 | 髙田 琢登 | 投手 |
64 | 風張 蓮 | 投手 |
93 | 中川 虎大 | 投手 |
94 | 笠井 崇正 | 投手 |
046 | 田中 健二朗 | 投手 |
100 | 宮城 滝太 | 投手 |
101 | 石川 達也 | 投手 |
102 | 加藤 大 | 投手 |
32 | 益子 京右 | 捕手 |
36 | 髙城 俊人 | 捕手 |
57 | 東妻 純平 | 捕手 |
6 | 森 敬斗 | 内野手 |
44 | 小深田 大地 | 内野手 |
55 | 田部 隼人 | 内野手 |
60 | 知野 直人 | 内野手 |
66 | 山下 幸輝 | 内野手 |
1 | 桑原 将志 | 外野手 |
33 | 乙坂 智 | 外野手 |
37 | 楠本 泰史 | 外野手 |
61 | 蝦名 達夫 | 外野手 |
リハビリ組の東、今永、田中健の他、昨年4勝の2年目、坂本も嘉手納スタートとなった。そして、プロ入り初のファームメンバーとなった山崎。三浦新監督も1軍で中途半端に調整させる気はないようだ。ファームでじっくり自分自身のピッチングと向き合い、本来の力を取り戻してもらいたい。この措置については、本人とも話をして決めたということなので、復活に向けてファームのコーチとじっくり仕上げてきてくれるだろう。
移籍の風張はファームスタートとなった。まずは現状のパフォーマンスをファームで確認し、状態によっては1軍のメンバーとの入れ替えもあるだろう。チャンスに備えて調整しておきたい。中川は1軍スタートとなった京山、阪口の状況を窺いつつチャンスを待ちたい。笠井も年齢的にもそろそろファームにいてはいけない選手。いつ声がかかってもいいように、しっかりと仕上げておきたいところだ。
捕手は高城が嘉手納となった。若い益子、東妻をサポートしつつ、自身も1軍のチャンスを窺って行きたい。期待が大きい森は、三浦新監督がまだやることがあるとコメントしていた通り、ファームからのスタート。課題をひとつずつクリアして、1軍でレギュラーを獲れるくらいの力を付けて行ってもらいたい。田部も同様。
外野では乙坂が嘉手納組に入った。昨年は本人も不本意な成績だっただろう。2019年CSでサヨナラホームランを放つなど、記憶に残る勝負強さが彼の魅力だが、現状では走、攻、守の全てが物足りず、どれもアピールできるものがない。バッティングの確実性を上げて、1軍に戻れるようにして欲しい。桑原はとにかくバッティング。守備力は文句のつけようがないし、盗塁を多数できるわけではないが、走力も魅力。もはや何故打てていたのか分からないレベルまで崩れている感じがあるが、大村コーチらとともに、バッティングを作り直して欲しい。
楠本は1軍でいかに結果を残すかというところしかないのだが、守備力を補っておきたいところだ。走力はあるので、盗塁できる技術が身につけば他の外野手と勝負できる。オープン戦に向け、少ないチャンスを手繰り寄せる必要がある。
外国人選手は合流しない
育成契約も含めて、外国人選手10人全員の入国について、メドが立っていない。遅れて合流できるのかと思ったが、球団の発表としては基本的にキャンプには参加しないというものだった。合流できる場合は後に発表とは書いているが、実際は2週間程度の遅れというレベルではなく3月以降にずれ込む可能性が高いということだ。
新型コロナウィルスの変異種の流行が広がっており、新規の入国はできないという状況。それでも、阪神などの昨年から引き続き在籍する外国人選手は来日していたが、ベイスターズはエスコバーやオースティンらも来日できないようだ。
こういう事態を見越して他球団が早めの手続きをとったのか、あるいはビザの期間がもともと長めにとってあるのか、実際のところは当事者しか分からないし、この状況下で来日できないことについて、誰かを責めてもどうしようもない。現場は今後をどうしていくかを考えるしかないだろう。
とは言え、他球団と比べて来日がゼロというのは厳しい。詳細は当然素人なので分からないが、ビザの発給が止まっていることが来日できない原因なのだろうか。1月に来日している外国人選手もいるので、全ての入国が止まっているわけではなさそうだ。
プロ野球の外国人選手のビザは、興行ビザ3号というものになるらしい。Webで見る限りは、興行ビザの在留期間は、3年、1年、6ヶ月、3ヶ月、15日があるとのこと。外国人選手と1年もしくは2年契約だとすると、1年のビザを取得することになるのだろう。そうすると、毎年更新することになる。ソトが今年から3年契約と言われているので、彼だけは3年のビザを取得することはあるにしても、この状況を見越して昨年のうちに延長しておくというのはできなかったのだろうか。
日本国内の感染拡大の状況、世界での変異種の流行など、どのようになっていくのか分からない部分が大きく、最悪は開幕しても来日できないということは考えられる。三浦新監督の下、「横浜一心」で戦ううえでいきなり欠けてしまう厳しいスタートとなるが、この非常事態に誰かが出てきてくれればチーム力は高まる。
FA移籍と外国人選手の不在で、若手が目の色を変えてアピールし、新たな戦力が生まれる、そんなキャンプにできれば最高なのだが。昨年、三浦新監督が一緒にファームで戦った選手には、特に気を吐いてもらいたい。
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