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梶谷の読売移籍が決定的に

まだ正式な発表ではないが、報知の一面に続いて共同通信も配信しているのでほぼ間違いないだろう。明日の朝刊では各紙、決定という見出しが躍ることになるのではないか。正式発表は早ければ11日にもあるかも知れない。

他人の芝は青く、高評価は嬉しい

梶谷の移籍に関しては、非常に残念で寂しいが、仕方ないという思いもある。ほとんどは下記の記事で書いた通り。

ソトはもしかしたら待遇面では他からもっと良い誘いがあったのかも知れないが、現状のチームに不満がなかったということ。そして、長く同じ環境で安定してプレーできることを重視した。

梶谷については、報道の通り4年契約の8億円というような待遇なのであれば、上記の投稿での例えよりももっと良い待遇を提示されたという感じだろう。そして、二流もしくは三流のベイスターズから、リーグ連覇している一流企業への転職。まあ、日本ではトップだが世界に出ると惨敗というような感じかな。世界でのシェアを伸ばすために君の能力が必要だ、なんてヘッドハンティングされたら転職するだろう。

一度きりの野球人生。つい1年前まではいつまで続けられるのかという不安も抱くような状況から、自らの努力と能力でこの評価を勝ち取った。そして、注目される読売でプレーすることで自身をさらに成長させ、4年という長期契約の安定した中でプレーを続けたい。プロ野球はそれこそ一般企業の比ではなく給料の金額が評価という世界だから、単純に一番良い条件を出した、ということなら分かりやすいだろう。やっぱり高い評価は嬉しいし、それだけ必要とされているということになる。

まだ正式発表ではないので本人のコメントはないのだが、彼の性格からしてもきっちりと割り切った話が聞けるのではないかと期待する。誰かさんみたいな涙とかいらないからね。

条件として劣るのはやむを得ない判断

契約条件は推定なので、実際のところは分からない。報道の推定が大体正しいという仮定での話になるが、4年8億円は正直、DeNAとしては提示できないとファンとしても思う。

梶谷は人気選手だし、今年の成績は素晴らしい。これまでもチームに貢献してきたし、彼がいるチームで優勝したいと今でも思う。しかし、あらゆるバランスやチームの計画を壊してまで、全てを注ぎ込んで引き留めるべきかと言うと、残念ながらそうは思わない。

今年つかんだバッティングは非常に素晴らしいと思う。技術的にもいろいろあるのだろうし、精神的にも腹を括って、これで1年間やると通すことができた。FA取得も大きなモチベーションだったのだろう。期待はしていたが、ここまでの成績を出すとは全く予想もしなかった。

今年に関しては、特別で例のないシーズンなので、いろいろと判断が難しい。こんな大変なシーズンなのに素晴らしい成績を挙げた、と捉えることもできるし、6月下旬から開幕する試合数の少ないシーズンだったから、とも捉えられる。

梶谷本人も認識しているだろうし、ファンならば知っていることだが、例年の彼は夏場に体重を減らしてスタミナ切れを起こすことが多かった。そして、大小のケガにも多く見舞われた。一番彼を苦しめたのは右肩なのかなと思うが、2年前に受けた手術でやっと身体が思い通りになって来たのかも知れない。

だが、梶谷に期待しているファンでさえも、彼が来年もシーズンを通して安定した成績を残すかどうかは疑問符が付くだろう。今年は結婚したことが好影響をもたらしたのか、6月末から開幕したことにより、鬼門の夏場の時点でまだ体力が消耗していなかったからなのか。これは誰にも分からないこと。

そうした不透明な要素があり、加えてコロナの影響での減収減益、さらにソトや他の選手の年俸アップなども含めて考えると、DeNAが読売と同等の待遇を提示することは難しかったのかなと思う。仮に、提示していたとしたら、それでも残ってもらった方がいいのか考えてしまうレベルだ。

外野には期待の選手が目白押し

まず最初に書いておきたいのは、梶谷がいなくなっても大丈夫とは思っていない。今年に関しては貢献度が高く、唯一足を使える存在だった。彼が抜けた穴というのは小さくない。外野で計算できる選手はまだほとんどいない。佐野と神里が一度ずつ規定打席に到達しただけで、あとは桑原くらいか。期待はできるが、計算できる段階にはない。そのため、うまく事が運ばなければ被害は甚大だろう。

しかし、代わりが利かないかというと、2018、2019年はほとんどいないようなものだったので、そこに戻るという考え方もできる。だが、よく外野は良い選手がいてハイレベルと言われるが、結局それほど結果を残していないのは事実。

ソトがファーストとなれば、オースティンは外野。彼もどれくらい試合に出られるかは未知数。そしてレギュラー2年目の佐野も超一流になるかは来年が勝負。高い確率で期待できそうだがまだ分からない。桑原が復活できれば、好守ともに頼もしいのは言うまでもない。

しかし、やはり一番期待されるのは神里だろう。今年は出だしに躓き、梶谷との争いに敗れた。神里も3割をマークするバッティングを見せたが、守備で度々ミスがあったことと、梶谷が想像以上に安定して成績を残し続けたため、オースティンの不在時しか出番がなかった。

それでも、2019年はレギュラーとして出場していて、今年もある程度の数字は残しているので、センターの筆頭候補にはなって行くだろう。そこに今年は期待を裏切った乙坂、楠本がどう絡んで来るか。

個人的にはこの機に一気に細川がスタメンを取り、梶谷が移籍してくれたお陰で佐野と並ぶ強力な中軸ができたと言えることを妄想してしまう。

梶谷にとっては良い条件が重なったか

梶谷が昨年までの時点で、どのくらいFA移籍を考えていたのかは分からない。昔から読売に憧れがあったのか、優勝の経験が絶対的に欲しいのか。少なくとも、冒頭に書いたようにそれを現実的に考えられる状況ではなかったのは確かだ。1軍にどれだけいられるのかというような立場だった。

これまでの経験や積み重ねて来た技術があってこそだが、今年取り組んだバッティングが見事に結果に結び付いた。FA取得年にキャリアハイと言える成績を残したことは、良い条件を勝ち取る一番大きな要因だろう。

加えて読売の状況。日本シリーズで2年連続4連敗での敗退で、補強するしかない状況。加えて外野は丸以外は固定できているとも言えず、1番打者も定着できていなかった。

さらに、FAの目玉とされていたヤクルトの山田が残留。それ以外の有力どころもFAせず残留を決めた。結局、国内での移籍を視野に入れたFAは4人で、野手は梶谷だけだった。そうした状況も彼の待遇を押し上げる要素となった可能性はある。

DeNAの視点で見れば、梶谷が今年、素晴らしい成績を出し過ぎたが故に、チームを離れることになってしまったという感じだろうか。

石川、ロペスに続いて彼も最後まで観続けることができないのかという落胆の思いはある。やはり昨年が唯一、みんながいる中で優勝できるチャンスだった。これを逃したのは痛い。梶谷にもそういう気持ちがあるのかも知れない。三浦新監督になって、初年度で優勝する可能性はあることにはあるが、チームも再構築ということである程度、時間がかかるであろうと。

少なくとも三浦新監督を待望していたわけではないということ。高卒で入って、1軍のスター選手だった三浦とはそれほど良い関係というわけでもないのかも知れない。ラミレス監督が退任したことも、もしかしたら要素のひとつかも知れない。

いずれにせよ、梶谷自身が覚悟を決めて下した決断なのであれば、ファンは受け入れるしかない。DeNAから出た選手はただの敵。

それでも、2016年CSファーストステージで骨折し、ファイナルステージに強行出場した姿、その状態でフェンス間際の打球に飛び込み、ホームランも放った姿を現地で観たことは忘れない。それを観て、ちょうちょだの、やる気がないだの言われてきた梶谷を悪く言うのはやめようと思った。

でも人間なので、来年もしも梶谷が欠場がちになったり、成績を落とせば言わんこっちゃないと思ってしまうのだろう。逆に、今までベイスターズから出た人たちのように、優勝に歓喜する姿を見て、まだあの複雑な思いをしてしまうのか。

案外、読売のユニフォームは似合うんじゃないかな。2021年は開幕戦でいきなり当たる。どのような戦いが待っているのか。

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