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井納も読売決定 10勝10敗の投手?

横浜DeNAベイスターズは、梶谷の退団を正式に発表した。さらに井納も読売移籍が決定し、近く正式発表となる段階。FAで強豪チームへの移籍というのは今までも何度かあったが、よりにもよって読売へ一気に2人が移籍するというのは前代未聞か。コロナ禍、FAの宣言残留を認めた経緯からしても満足の行く待遇は提示できなかったのだろう。

ラミレスDeNAを支えた二人

二人とも中畑監督時代から主力として貢献していたが、ラミレス新監督を迎えた2016年の開幕投手が井納。そして、ケガで出遅れた梶谷は、借金11を背負った5月初めに復帰してチームを上昇させた。そして、球団初のCS進出に導き、井納は初戦の先発を任され、梶谷がホームランを放った。

井納は7勝11敗ながら防御率3.50で151.2イニングを投げた。そして梶谷は打率こそ.273にとどまったもののキャリアハイの18本塁打を放った。

4年の時を重ね、奇しくも二人ともクリーニング手術も経験した。梶谷は2018年は肩を痛めた影響で離脱が長引き、秋に手術を受けた。翌年も半分以上をファームで過ごすことになった。そして、井納も2018年に右肘の手術を受けた。それまではイニングイーターと呼ばれるほど長いイニングを投げていたが、チーム方針もあり早めの降板が多くなった。

梶谷の今年の復活劇は見事だが、この4年は決して思い通りには行かないシーズンが多かった。

10勝しても10敗する投手はいらない

かつて、FAを行使した右腕にこう言って交渉を打ち切り、読売への移籍となったことがある。

その後、10勝どころか大幅に負け越す先発ばかりで暗黒時代を迎えた。10勝10敗はいらないと言って、それすら揃えられなかったという、何かとネタにもなっているTBS時代の事件だ。

井納に出て行かれたことが気に入らないのか、ごく一部のファンからは井納が出たところでそれほど痛くない、勝利数以上に負ける投手だというコメントが見られる。確かに、成績だけ見れば通算で50勝60敗。自身唯一の2桁勝利を挙げた2年目の2014年、セットアッパーとして開幕を迎えた2018年以外は1~3の負け越しがある。成績から見れば平均7勝8敗という投手なのかも知れない。

だが、例え勝った分負けるとしても、5割程度勝てて、先発ローテーションを埋めてくれる投手は非常に価値がある。DeNAでは確かに、ここ数年は開幕ローテに入るか微妙なところで、主戦級の先発ではなかったかも知れない。しかし、結局ケガ人が出てローテが回らなくなり、そこを埋めたのが井納だ。彼がいたからこそ大きく負けることなく踏ん張れたというところがある。

2021年も今永が手術明けだし、大貫はまだ年間のローテを守ったのは1年に過ぎない。上茶谷や平良もまだ計算できるレベルまでは達していない。先発ローテが不足することは十分に考えられる状況で、井納の存在は大きかった。

強いチームであっても、大きく貯金できる先発投手は数人しかいない。その貯金をいかに他の投手が減らさないかが、チームの成績に結び付く。そういった意味で、10勝10敗の投手がいたとしたら、それはチームにとって非常に大きい。もちろん、その10勝10敗の投手に超一流の待遇を与えることは難しいので、年俸とのバランスは考慮が必要だ。

そうした脇役として頼りになる存在だった井納。本人もこれには思うところがあったのだろう。セットアッパーに回されたことや最近の起用法も心から納得できるものではなかったのかも知れない。DeNAとしては今季の推定6,100万円から大きく上げるのは難しかったか。

今年の井納は今までにない安定感

当ブログでも何度か書いたが、今年の井納の投球はプロ入り以来、一番良いのではないかと思う状態があった。これは評価すべきところだった。今永、平良と相次いで離脱する中、頼もしい存在だった。

監督が気を遣ったのか、相性の良いところにしか通じないと思っていたのかは分からないが、「井納は10日空けた方が良い投球をする」と言って、好投の後でも抹消したり、球場やカードに合わせて登板タイミングをずらすこともあった。それが良かったのか悪かったのかは、はっきりしないが後半は大きく数字を落とした。

8月には自身2度目の2桁勝利も見えていたが、9月と10月はいずれも防御率が5点台後半、1勝しか挙げられずに、最終的には6勝7敗と負け越した。このあたりが少し評価を下げてしまった要因なのかも知れない。

梶谷は今年、成績を出し過ぎてDeNAが、彼を満足させる待遇を用意できなかったのかも知れないが、井納は後半に失速したために、年齢や故障歴も加味して大きく上げることはできなかったのかな、という印象だ。

井納の穴は地味だが小さくない

現時点でも先発ローテが見えないDeNAとしては、ローテを任せられる井納の離脱は非常に痛いと思う。表ローテを担うような主戦じゃないから影響なしと言う人もいるが、143試合戦うペナントレースにおいて、彼のような存在は非常に貴重だ。

期待の若手はいるが、あくまで期待であって計算はできない。これまでの数年も期待の若手がどれくらい出てきたか。ルーキーは1年目活躍しても翌年にはいないことが続いている。坂本は既に怪しい感じがある。

来年もローテが組めずに苦しむのだろうなという予感だ。しかし、三浦監督が易々とブルペンデーをするかどうかは分からない。期待を込めて京山を筆頭に阪口、中川といった若手を抜擢する可能性もある。井納がいなくなった代わりに、彼らの中から一人でもローテに定着してくれることを願うばかりだ。

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