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仁志二軍監督「争って勝ち取らないと」

横浜DeNAベイスターズの仁志二軍監督が、イースタンリーグ運営委員、監督合同会議に出席。その後のオンライン会見で、争うだけでなく一軍を勝ち取ることが重要という意識改革とフィジカル面のレベルアップに意欲を語った。

満を持しての現場復帰

2009年に横浜を退団し、2010年はアメリカに渡り独立リーグに所属したが、故障もあり引退を決断。その後は、NPBチームに所属することなく、筑波大学大学院への入学、解説者としての活動、侍JAPANで、プレミア12やWBCのコーチ、U-12、U-23チームの監督、コーチなどを務めて来た。2020年には江戸川大学社会学部経営社会学科の客員教授に就任し、現場だけでなくスポーツ学を深く学び、教える立場にも就いた。

この日の会見では「これまでもベイスターズ以外から話しをもらった事もあったが、その時点での球団のコンセプトを踏まえた時に、これまではいいタイミングではなかった」と明かした。ここまでオファーはありながらNPBチームの監督やコーチはやっていなかったが、ちょうど良いタイミングで古巣であるベイスターズから声がかかったということなのだろう。

現役引退後すぐにそのままコーチとなり、NPBでの長いコーチ経験というのも必要なもので、ベイスターズでは木塚コーチや川村コーチなど一時的にフロントに入ったりしながらも、長いコーチ経験になりつつある。田代巡回コーチは言わずもがなで、他球団でのコーチや二軍監督、一軍監督代行など経験が豊富。一方で仁志監督のように、U-12やU-23といったアマチュアの学生のコーチ経験や、大学での客員教授、アメリカでの独立リーグでのプレーなど、異色の経歴で得た経験はまた色が違うものなのだろう。どちらが良いというわけではなく、三浦監督が目指す「一心」の中で、それぞれの良さを合わせて、ひとつになって行けば良いのだと思う。

仁志監督にとっては、NPBチームの二軍での指導というのは、もちろん初めてだが、現役時代にも二軍にいることが少なかったと思う。新たな経験を得て、一軍を目指す選手にどんなことを求め、どんな教えをして送り出して行くのか、非常に注目しているし楽しみでもある。

かつての戦友が同じ立場の同志に

昨年も二軍監督の顔ぶれは、非常に豪華だったイースタンリーグ。今年も阿部慎之助、松井稼頭央、池山隆寛らが引き続き指揮を執る。仁志監督にとっても現役時代に共に戦ったかつての戦友になる。チームとしては敵にはなるが、同じく二軍を預かる監督として、可能な範囲で情報共有できればという思いも口にしていた。一軍だと難しいことも、二軍だとできる可能性はあるのかなと思う。特に、もともと交流のある相手が監督をしているのであれば、話しやすい部分もあるだろう。

もちろん、三浦監督とも現役時代は数々の対戦を重ね、その後ベイスターズでチームメイトとしても戦った。引退後もOBとして、TBSの解説としても接点があったことが想像される。先日の新人合同自主トレの初日も早速、言葉を交わしていたようだし、昨年まで以上に一軍と二軍のコミュニケーションが密になりそうだ。田代巡回コーチの存在もあるので、二軍で状態の良い選手がすぐに一軍で結果を出すというような、ここ数年はあまりなかったことが期待できるかも知れない。

争って勝ち取らないと意味がない

今年のベイスターズは、特に野手でレギュラーだった梶谷、ロペスが抜け、二遊間と外野でポジション争いが激化することが予想されている。そうした入り込む隙に対して、争うだけでなく勝ち取ってレギュラーにならなければ意味がない。そのためにどうするのか。

二軍監督の就任が発表されて間もなく、宮崎でのフェニックスリーグに参加した仁志監督。そこで、他球団と比較しても光る素材が多かったと語っているが、彼らをどのように一軍へ送り出して行くか。まずは体力面の強化を進めていきながらも、「勝つためにどうするか」は常に求めて行く。昨年、三浦二軍監督は2ゲーム差の2位でイースタンリーグを終えたが、「チームとして動いていくために、自分はどういう役割をこなすのか。一流になっていくためにはどういう道を進むべきなのか。チームとしてもアスリートとしても、超一流を目指す目的意識が重要」と語り、チームの勝利へ個々が役割を果たすことで、一流への道が開けるという考え方のようだ。

二軍は育成の場で勝敗は関係ないと言うが、確かにそういう側面はあるが、勝利を目指さないのはまた違うと思う。一軍の試合と異なり、先発投手は決めた球数まで、多少失点が多くても投げたり、リードした展開でクローザーのような投手が出て来るわけではないから、逆転されることもある。野手にしても、チームで打席を与える方針を決めてあるから、不振だとしてもそのまま起用することもある。だから、100%勝利を最優先できるわけではないが、それでも出場した個々がその試合においては、チームの勝利のために何ができるのかを考え、実践することが求められる。それができていないと、一軍に上がったところで勝利に貢献できないはずだ。

昔からベイスターズに足りないところはそういうところで、二軍で将来が楽しみな選手がいても、いざ一軍で試合に出ると、単純に打つ、投げるしかできないと感じることが多々あった。その選手の特長を伸ばしてやる、伸び伸びプレーさせて育てるという考えも良いのだろうが、一軍の厳しい勝負の場においては、そこでプレーするための準備も必要だろう。

仁志監督が、二軍で采配を揮っていく中で、チームがどのように変わって行くか。すぐには目に見えて変わらないかもしれないが、1年、2年とやって行く中で、ベイスターズの二軍はしっかりと目的をもって、考えてプレーしていると感じられるようになることを期待している。

NPBとしては予定通り2月1日からのキャンプインを目指して準備を進めている。予断は許さないが、嘉手納で仁志監督の本格的な始動が見られることを期待したい。

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